JPS5986690A - 石炭の液化方法 - Google Patents

石炭の液化方法

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JPS5986690A
JPS5986690A JP19726482A JP19726482A JPS5986690A JP S5986690 A JPS5986690 A JP S5986690A JP 19726482 A JP19726482 A JP 19726482A JP 19726482 A JP19726482 A JP 19726482A JP S5986690 A JPS5986690 A JP S5986690A
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oil
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Takao Nakako
中子 敬夫
Tetsuo Matsumura
哲夫 松村
Nobuyoshi Hirosachi
広幸 信義
Yoichi Kageyama
蔭山 陽一
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Asia Oil Co Ltd
Idemitsu Kosan Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Mitsubishi Kasei Corp
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Asia Oil Co Ltd
Idemitsu Kosan Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Mitsubishi Kasei Corp
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は石炭の液化方法に関し、詳細には、石炭粉末、
水添触媒及び炭化水素系溶剤よりなる原料スラリーを水
添して液化するに当り、1次水添生成物中の重質油分よ
り面分多量成分を分離し、該高分子量成分を再び1次水
添すると共に残部重質油分のみを2次水添することによ
り、水添の合理化を図った方法に関するものである。
石炭粉末を含む前記の恥な原料スラリーを1次水添し、
該1次水添生成物中の重質油分を更に2次水添してこれ
を軽質嚢液状化する技術は公知であり、代表的なものと
しては特開昭53−45304(4) 号や同53−25606号等がある。これらの石炭液化
法は、原料スラリーを1次水添反応塔に供給して扁温高
圧下で水添し、得られた1次水添生成物を蒸留してガス
分、軽質油留分、中質油留分、灰分及び触v4.等の固
形分を含んだ重質油分に分離し、軽重油留分及び中質油
留分は夫々製品油として取出し或いは溶剤としてリサイ
クルする他、重佃油分は固形分を除去(脱灰)し或いは
除去することなくそのまま2次水添工程に送り、触媒の
存在下で水添してui化する方法である。ここで2次水
添前に各柿留分を分離して重質油分のろを2次水添する
のは、中・軽質油留分の水添による生成ガスタを緘少し
液体製1品の収率を高めると共に、水素使用量の不必要
な増加を防止する為であるが、2次水添工程に供給され
る重質油分は1次水添工程で容易に水添できなかった高
分子量の輝水添成分を多量含有しているので、これらの
成分を2次水添して目的とする留分にまで軽質化するに
は多くの間融があった。これらの問題を炭化水素系物質
の性状を示す第1図によって説明すると次の通りである
。即ち1次水添生成物中には炭素数1のCH4から分子
悸が数千以上のプレアスファルテン、チャー及び灰分や
p11媒等の蕪桝物質に至る多棟類の物質が含1れてい
るので、第1気液分離によって炭素数1〜4のガス分(
ト)を分離し、次いで液分を蒸留して沸点180〜20
0℃程度までの軽質油領分(ナフサ)の)、沸点350
〜420℃程度寸での中質油留分(灯油、軽油)(6)
を分離し、残部の重質油分(ロ)のみを2次水添工程に
供給するが、重質油分(ロ)中には灰分や水添反応に適
さないチャー及びベンゼン可溶(Benzene 5o
luble : BS )でヘキサン不溶(Hexan
e In5oluble : HI )のアスファルテ
ン(ト)並びにピリジン可溶(Pyridine 5o
luble : PS )でベンゼン不溶(Benze
ne In5oluble : BI )のプレアスフ
ァルテン(ト)が含曾れている。この重質油分を脱灰処
理することなくそのま第2次水添工程に供給すると、灰
分および微量含まれているアルカリ金属などによって2
次水添触媒が被毒されるという問題がある。また高分子
量で難水添性のアスファルテン及びプレアスファルテン
を多量含んでいる為に水添条件としてより高温高圧の厳
しいものが要求されると共に、こtlらの成分は不飽和
度が高いので水素吸収量が多く1つ必要水素Wの添加に
長時間を要するから巨大な反応容器が必要になる。
更に不飽和度の高いアスファルテンは高温下で極めてコ
ーキングを生じ易いので、反応容器或いは配管内でコー
キングを起こし連続逆転に支障をきたすと共に、コーキ
ングによる水添触媒の劣化も著しい。
一方重質油分を脱灰して2次水添に供する場合でもチャ
ー及び無機物質(灰分及び1次水添触媒)が除去される
だけであり、前述のアスファルテンやプレアスファルテ
ンを多悸含Aだ寸まで2次水添工程に供給される点では
同一であるから、前述の様な問題は回避できない。更に
脱灰工程では一般にチャーなどSF質プレアスファルテ
ン及び無機物質を沈降分離する方法が採用されているの
で、微細粒子の沈降に長時間を要し、且つ現在までに報
告されている最高分離率のものでも、2次水添工程に供
給される重質油分中には1300 ppm以上(7) の灰分が含まわている。その為この灰分中に含まれる微
量のアルカリ金属などによる2次水添触媒の被毒も、依
然として大きな間にとなっている。
本発明は上記の様な問題に許み、2次水添工程の効率向
上を図ると共に、脱灰工程における灰分の分離効率を高
めて触媒被番成分たるアルカリ金属混入の低減を図るこ
とを目的とするものであって、かかる目的を達成する為
、1次水添生成物中の重質油分の脱灰工程でチャー及び
無機物質と共に高分子量のプレアスファルテン(ト)並
びにアスファルテン(ト)の中の高分子量成分を除去し
、残部の比較的軽質の成分のみを2次水添工程に供給す
る他、分離したプレアスファルテン(巧及び高分子量域
のアスファルテン(ト)は溶剤として原料スラリーと混
合し再び1次水添する方法を採用している。
即ち本発明に係る石炭液化方法とは、石炭を含む原料ス
ラリーを順次1次水添及び2次水添して01次水添生成
物を蒸留分離して軽質油留分、中質油留分及び不溶成分
を含む重質油分に分離し、O上記中質油留分の一部は原
料スラリー化溶剤(8) として返還すると共に、重質油分に軽質油溶剤を添加し
てこれを溶解成分と不溶成分とに分離し、θ該不溶成分
に前記中質油留分の一部を添加して再度溶解成分と灰分
及び水添触媒を含む不溶成分とに分離し、該溶解成分の
少なくとも一部を前記スラリー化溶剤として返還し、 O前記◎項の溶解成分より前記軽質油溶剤を留去して重
質油を得、該重質油の少なくとも一部を水添触媒の存在
下、高温高圧で2次水添して軽質化した後夫々の留分に
分離する、 ところに要旨が存在する。
本発明では、1次水添生成物を蒸留して得られる重質油
分を脱灰する工程で、まずy!質抽油溶剤添加し、第1
図に示したH8分とアスファルテンの低分子量域を含む
溶解成分←)と、軽質油溶剤に不溶ノ高分子量域のアス
ファルテン、プレアスファルテン(ロ)、チャー及び無
機物質からなる不溶成分(9)とに分離し、溶解成分(
G)のみを2次水添工程に供給する。一方不溶成分(6
)には中質油溶剤を添加してチャー及び無機物質からな
る不溶成分(イ)と、前記高分子量域のアスファルテン
及びプレアスファルテン(へ)からなる溶解成分(、T
)とに分離し、溶解成分(刀は原料のスラリー化溶剤と
して返還する。
従って2次水添工程に供給される成分(G)は、水添が
困狗1なプレアスファルテン及び高分子量アスファルテ
ンを含んでいないから、2次水添を極めて効率良く行な
うことかできる。−カブレアスフアルテン及び高分子量
アスファルテンは、原料スラリーと共に再び1次水添工
程に供給されて低分子量域へと軽質化され、前記(G)
の領域まで軽質化さかなかった成分は縁り炒し1次水添
に戻されることになり、最終的にはこれらの鈴水添成分
も目的とするH8領域まで軽質化されるから、製品油の
回収率も向上する。
以下実施例を示す図面に基づいて本発明の構成及び作用
効果を説明するか、下記は代表例であって本発明を明室
する性質のものではない。第2図は本発明の冥施例を示
すフローシートであり、褐炭、リグナイト、亜炭、ビー
ト等の低品位炭粉砕物と酸化a%硫化針、赤泥等の水添
剤1#1.、及び後述する主としてリサイクル溶剤から
なる炭化水素系スラリー化溶剤を混合して原料スラリー
を調製し、該スラリーを高圧ポンプP、で1次水添反応
圧とほぼ等しい150〜300気圧程度に竹圧する。
そして配管21で、水素製造装置14から配管22を通
して供給される1次水添用H2の混入を受けて加熱炉1
に供給し、1次水添温度にほぼ等しい350〜500℃
に昇温した後1次水添反応塔2に供給する。該反応塔2
で水添された石炭粉は、1次水添生成物として塔頂から
配管23を通って気液分離器3に供給され、残留H2及
びC8〜C4の揮発分は配管24より水素製造装置14
に送りて水添反応用のH2に改質し、一方残部のスラリ
ーは配管25より蒸留塔4に供給する。蒸留塔4では、
沸点が200℃程度才での軽質油留分と沸点が200〜
450℃程度の中質油留分及び塔底の残留油分に分離し
、軽質油留分は塔頂部の配管26からナフサとして回収
し、中質油留分は配管27から抽出しその一部は配管2
8経由でスラリー化溶剤として返還し、塔底の重質油分
は配管29から混合槽9へ送給する。残部については後
述する。
同図では1基の1次水添反応塔しか示していないが、処
理量、s笛時間或いは反応方式等に応じて複数基の反応
塔を並列又は直列に配餠したものの方が一般的であり、
分離器は高圧分離器、中間分離器、減圧装置などから構
成されるのが普通であり、また蒸留塔4も軽質油留分と
中質油留分を分離する常圧蒸留塔と、中質油留分と重質
油分を分離する減圧蒸留塔とを組合せたものが一般的で
ある。
混合槽9に供給された重質油分には、溶剤回収塔6から
配管30経出で供給される沸点180℃程度までの軽質
油溶剤、或いは2次水添生成物からナフサとして蒸留分
離され配管31経出で供給される同洲点程度の軽質油溶
剤が混合さtする。その結果重質油分中の低分子量成分
は軽質油溶剤に溶解し、第1図に示した如<H8分と低
分子置載のアスファルテンとからなる溶解成分(Qと、
高分子量域のアスファルテン、プレ了スフアルテン(ト
)、チャー及び無機物情からなる不溶成分(6)とに分
離し、この混合スラリーは配管32を通して沈降槽5に
送られる。この沈降槽5では前記不溶成分(6)が沈降
分離され、溶解成分(G)は頂部の配管33から溶剤回
収塔6に送られ、不溶成分顛は底部の配管34から排出
される。
本発明では重質油分からの事実上の脱灰がこの沈降槽5
で行なわれるもので、不溶成分として沈降分割されるの
は従来法におけるなどプレアスファルテン中の重質留分
チャー及び無機物質だけでなく、全プレアスファルテン
及び高分子量域アスファルテンも含んでおり、これらが
あたかも凝集剤の如き働きを発揮するから、チャー及び
無機物質の沈降速度が早まると共にそれらの分離効率も
著しく向上する。その結果、2次水添工程に供給される
重質油分中の無機物含有量を、従来法では至難とされて
いた1 000 ppm以下の低レベルに下げることが
できる。
次に沈降槽5から溶剤回収塔6に送られた溶解成分は、
ここで蒸留されて塔頂の軽質油溶剤と塔底の前記H8分
及び低分子量域アスファルテンからなる重質油に分離さ
れ、軽質油溶剤は前記の通り配管30から混合槽9に返
還する。一方重質油は昇圧ポンプP、で2次水添反応圧
力付近まで何圧し、配管35内において、水素製造装置
14から配管36経由で供給される2次水添用の高圧水
素の混合を受け、加熱炉11に至り、同反応温度近傍ま
で加熱された後配管37から2次水添反応塔10に供給
される。この反応塔10には例えばCO−MO−Nl系
等の重質油水添触媒か充填されており、必要に応じて的
列又は並列に複数基設置されるが、ここでは1次水添反
応条件よりも穏やかな温度及び圧力が適用される。例え
ば1次水添に鉄系触媒を使用し430〜480℃、23
0〜280気圧程度の条件を採用したときは、2次水添
工程ではCo−M。
−Nl系触媒を用い380〜430℃、150〜250
気圧程度の条件が採用される。このHに本発明では、2
次水添工程に供給される重質油中に水添困難なプレ了ス
フアルテン及び高分子量域アスファルテンが含まれてい
ないので、比較的穏やかな条件で十分に2次水添を行ム
うことかでき、しかも該重質油中の無機物質(灰分)4
も極めて少ないのでアルカリ成分による触媒被毒の問題
も激減する。
尚2次水添生成物は配管38を通って気液分離11%1
2に送られ、ここで未反応水素及び炭素数1〜4のガス
分とそれ以上の油分とに分離さね、ガス分は配管39よ
り水素製造装置14に送って水添用水素に改質し、一方
油分は配管4oがら蒸留塔13に送り沸点tsots度
までの軽質油分(ナフサ)、沸点180〜300’C程
度の中間油留分、沸点300〜400℃程度の中質油留
分及び沸点400℃以上の重質油分に分離し、軽信゛油
留分の一部は製品ナフサとして抽出されると共に、残部
は前述の通り配管31から軽質油溶剤として混合槽9へ
返還される。また配管42及び43がら抽出される中間
油留分は重質油分と混合され燃料油として取り出す。
一方前記沈降槽5で分離されiこプレアスファルテン及
び高分子量域アスファルテンを含む不溶成分αめは、配
管34より混合Ppj7に送給され、そして前記蒸留塔
4で分離され配管44経出で供給される1次水添生成物
の中物油留分の一部が混合槽7に混合されるので、前述
のプレアスファルテン及び高分子量域アスファルテンが
溶解され、チャー及び1機物知(灰分、1次水添触媒等
)を不溶成分とするスラリー状となって沈降槽8に供給
される。沈降槽8では、前記プレアスファルテン及び高
分子量域アスファルテンを溶解した溶解成分(J)と前
記不溶成分(6)とに分M L、不溶成分(6)は配管
45よりガス化炉15に送って残留炭化水素をガス化し
、生成ガスは水素製造装置14に送って水添用水素の製
造に利用する。一方溶解成分(J)は、その全量を配管
46よりスラリー化溶剤として返還することにより、こ
の中に含まわているプレアスファルテン及び高分子量域
アスファルテンを1次水添工程に戻して更に軽重化する
こともできるが、図1示した様に溶解成分の一部を配管
47から溶剤精製炭(SRC)回収塔16に供給して蒸
留分離することにより、炭素材製造用の81Cを副製品
として回収するのが有利である。この場合該回収塔の頂
部から留出するアスファルテン及び前記(15) 混合槽7で添加された1次水添生成物中の中質油留分を
主とする塔頂留分は、配管48からスラリー化溶剤とし
て返還する。
次に第3図は本発明の他の実施例を示すフローシートで
あり、重質油分からの軽質油怪分回収率を更に高め得る
様にしている。即ち第2図の例では1次水添生成物中の
比較的高沸点(420〜450℃程度以上)の残留分を
重質油分として分離し、該重質油分のうち比較的高沸点
のみを固定床反応器10を備えた2次水添工程に供給す
る方式を採用していたが、第3図の例では重質油分を更
に低沸点のものまでも含めて分断し、そのうち比較的軽
質の留分を移動層反応器17を備えた2次水添工秒に送
給する方式を採用している。即ち1次水添生成物を蒸留
塔4で沸点200℃程度までの軽質油留分(ナフサ)と
沸点200〜350℃程度の中質油留分及び沸点350
℃以上の重質油分に分離し、重質油分を混合槽9で沸点
180℃以下の軽質油溶剤と混合して比較的低分子量の
成分を溶解し、沈降槽5で溶解成分と不溶成分に分離し
た(16) 後、溶解成分は溶剤回収塔6に送って軽質油溶剤を除去
し、残部の重質油←)は触媒混合槽18に供給する。こ
の重質油は、1次水添生成物のうち沸点350℃以上の
ものを含んでいるから、第2図の例に比べて軽質留分の
含Th’ N−か相対的に多く、2次水添反応もより穏
やかな条件で行なうことができる。その為1次水添触媒
と同一の触媒、例えば鉄系触媒を配管49から触媒温合
格18に供給してスラリー化し、該スラリーを懸濁体式
2次水添反応器17に供給する様にしている。即ち該ス
ラリーを、昇圧ポンプbで所定の2次水添圧力付近まで
昇圧し、配管36から送られてくる水素と混合して加熱
器11に送り、ここで所定の水添渇度近傍寸で昇温して
2次水添反応器17に供給し。
1次水添反応条件と同捏度或いはそれ以下の条件で2次
水垢反応を行なう。2次水添生成物はまず気液分断器1
2にフラッシュされて気液分離し、ガス分は水素製造装
置14へ、液分は蒸留塔13へ夫々送られる。蒸留塔1
3では沸点1’80”C程度までの軽質油(ナフサ)と
沸点180〜350 ’C程度の中質油及び塔底の前記
水添触媒を含む残油とに分^IIシ、軽質油はナフサと
して回収したり或いは前述の軽質油溶剤として混合積に
返還し、中η油は配管53から抜出し配管50から送ら
れてくる1次水添生成物から分離された重質油の一部と
混合し、燃料油として取り出す。これは、該重質油が第
2図の場合に比べて軽質分を相対的に多量含んでおり、
2次水添生成物中の中質油と混合するだけで燃料油とし
て十分使用し得るためである。尚中質油の一部を配管5
2経出で2次水添用菫質油の溶剤として返還することも
可能である。
一方前記塔底残油は、触媒を除去することなく配管51
から原料のスラリー化溶剤として返還する。
即ち最終製品を製造する為の2次水添工程で使用する触
媒としては、配管49から新鮮なものを供給し、1次水
添用触媒としては主として2次水添で使用され配管51
から供給される触媒を用いる様にしており、1次水添用
の新鮮な触媒は不足分を補充する程度でよい。即ち本発
明法で2次水添工程に供給される重質油は、灰分プレア
スファルテン及び高分子量域アスファルテンを含有して
おらず、コーキングなどによる触媒被毒が殆んど起らな
いことから、2次水添工程での触媒の劣化・被毒が少な
く1次水添用触媒として十分に再利用することができる
。但し、1次水添工程は原料石炭の水添であり、灰分な
ど勲媒神青成分が多く月つコーキングを起こし易い物1
が多量含まれているので、1次水添で使用した触媒の劣
化・被毒は著しく別設の再生処理を行なわない限り再利
用することはできない。従って第2,3図の例では、い
ずわも1次水添生成分の重質油分から分離した灰分及び
1次水添触媒を含む無機物質はガス化炉15に導き、同
伴する炭化水素分をガス化して回収した後アッシュとし
て廃棄する。
以上説明した通り本発明では、1次水添生成物を軽質油
留分、中質油留分及び重質油分に分離し、重質油分を2
次水添工程に供給する前にまず軽質油溶剤で洗浄するこ
とによって、チャー及び灰分1次水添触媒等の固形物の
みならず、2次水添反応を阻害するプレアスファルテン
及び高分子量域アスファルテンも不溶物として除去し、
残部の低分子量域アスファルテンとH8分のみを2次水
添工程に供給する杼にしているから、極約て穏やかな条
件で効率良く2次水添を行なうことができ、製品の品質
も安定化する。また前記溶解成分と不溶成分の分離に当
っては、不溶成分として除去されるプレアスファルテン
及び高分子量域アスファルテンが灰分その他の固形物分
割の為の凝集剤として作用するから、2次水添工程に供
給される重質油中の無機物含有量を激減することができ
る。
その結果2次水添反応時の触媒の劣化及び被毒が抑えら
れ、2次水添に用いた触媒を1次水添用触媒として再利
用することができ、触媒の有効利用か可能になると共に
、製品油中の無機物含有量も少なくなり製品油の品質も
向上する。
一方前記不溶l;分としてチャー及び無機物質と共に分
離されたプレアスファルテン及び高分子量域アスファル
テンは、これらから更に分離されて原料のスラリー化溶
剤として返還され、原料炭と共に1次水添に付さねて軽
質化されるから、製品の同収率も向−卜する。
尚本発明において第1次水添生成物中の重質油分に軽質
油溶剤を加りて溶解成分と不溶成分とに分割する場合、
使用する軽質油溶剤の種類によって第1図中り)で示し
た溶解成分と(6)で示した不溶成、分との埠界が変動
する。従って2次水添触妨の性能、2次水添条件(温度
、圧力、温情時間)及び1次水添生成物の1成等に応じ
て軽質油溶剤の種類(沸点範囲)を適当に選定するのか
よいが、前述の様な諸効果を確保する為には少なくとも
沸点が200℃以下、より打首しくは180℃以下の軽
質油を使用すべきである。
また本発明では、前記不溶成分中のプレアスファルテン
及び高分子部域アスファルテンの一部を溶剤精製#(s
Rc)として回収することができ液体製品のみならす固
体製品も得られるので、製品の多様化が可能になる。
【図面の簡単な説明】 第1図は石炭の液化によって生じる膨化水素の分子量及
び沸点並びに溶剤溶解性の関係を示す説明図、第2.3
図は本発明の実施例を示すフローシートである。 1.11・・・加熱炉      2・・・・・・・・
・・・・1次水添反応塔3.12・・・気岐分N1m 
   4.13・・・蒸留塔5.8・・・・・・沈降M
     6・・・・・・・・・・・・溶剤回収塔7.
9・・・・・・混合種       10,1?・・・
2次水添反応塔14・・・・・・・・・水素製造装置 
 15・・・・曲ガス化炉16・・・・・・・・・SR
C回収塔  18・・・・曲・触媒混合糟同   出光
興産株式会社 同    アジア石油株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)石炭、水添触媒及び炭化水素系スラリー化溶剤か
    らなる原料スラリーを高温高圧下で処理して1次水添を
    行ない、この1次水添生成物を更に水添触媒の存在下で
    2次水添して軽質化する石炭の液化方法において、 ■前記1次水添生成物を蒸留分離して軽質油留分、中質
    油留分及び不溶成分を含む重質油分に分離し、 ◎中質油留分の一部は前記スラリー化溶剤として返還す
    ると共に、重質油分に軽質油溶剤を添加してこれを溶解
    成分と不溶成分に分離し、O該不溶成分に前記中質油留
    分の一部を添加して再度溶解成分と灰分及び水添触媒を
    含む不溶成分とに分離し、該溶解成分の少なくとも一部
    を前記スラリー化溶剤として返還し、 O前記◎項の溶解成分より前記軽質油溶剤留分を蒸留分
    離して重質油を得、該重質油の少なくとも一部を水添紗
    媒の存在下、高温高圧で2次水添して軽質化した後夫々
    の留分に分離 することを特徴とする石炭の液什7+沙。 (2、特許請求の範囲第1項において、0項で得られる
    溶解成分の一部を蒸留して塔底の溶剤精製炭を回収し、
    留分をスラリー化溶剤として返還する石炭の液化方法。 (3)特許請求の範囲第1又は2項において、0項3化
    〜供給し・生成ガフより水添用水素をp″石次の液化方
    法。 (滲特許請求の範囲第1〜3項のいずれかにおいて、2
    次水添反応を固定床触媒下で行なう石炭の液化方法。 (5)特許請求の範囲第1〜4項のいずれかにおいて、
    0項で得られる重質油中に水添用触媒を添加して2次水
    添反応を行う石炭の液化方法。 (6)特許請求の範囲第1〜5項のいずれかにおいて、
    1次水添触媒及び2次水添触媒が共に同−鉄系触妨であ
    り、2次水添生成物を蒸留分離して得られる触媒含有塔
    底残油を、そのままスラリー化溶剤として返還する石炭
    の液化方法。 (7)特許請求の範囲第1〜4項のいずれかにおいて、
    0項の軽質油留分の沸点が200℃以下、中質油留分の
    沸点が200〜420℃である石炭の液化方法。 (8)特許請求の範囲第1〜3,5及び6項のいずれか
    において、0項の軽質油留分の沸点が200℃以下、中
    質油留分の沸点が200〜350℃である石炭の液化方
    法。 (9)特許請求の範囲第8項において、0項で蒸留分軸
    して得た重質油留分の一部に、2次水添生成物を蒸留分
    離して得た中質油留分を混合して燃料油として抽出する
    石炭の液化方法。 (til+特許請求の範囲第1〜9項のいずれかにおい
    て、2次水添生成物を蒸留分離して得られる留分のうち
    沸点が180℃以下の軽質油留分の一部を前記0項の軽
    質油溶剤として供給する石炭の液化(3) 方法。 α1;特許請求の範囲第10項において、0項で蒸留分
    離した軽仙油溶剤留分を前記0項の軽質油溶剤として返
    還する石炭の液化方法。 (12、特許請求の範囲第1〜11]JIのいずわかに
    おいて、2次水添生成物を蒸留分軸して得られる中質油
    留分の一部を、2次水添用溶剤として2次水添前の重質
    油に添加する石炭の液化方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04112293A (ja) * 1990-08-31 1992-04-14 Micron Kiki Kk プリペイドカードシステム

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