JPS598500Y2 - 刈取機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、引起し爪を地面近くの下方位置にて横回し移
動させた後後方上方に向って移動させる横回し型式の引
起し装置にて、大豆等の作物を引起し処理した後刈取処
理すべく構威した刈取機に関し、特に大豆等の作物の収
穫用に開発したものに関する。

前記引起し装置は、地面近くの下方位置にて横回し移動
される引起し爪にて植立作物の株元を係止し、後方上方
に移動される引起し爪にて作物を刈取に適した立姿勢に
引起すものであるが、植立作物が大きく倒伏していると
、前記引起し爪にて作物を適確に係止し難いことがあり
、その結果、刈残しを生じ、ひいては刈残した作物を機
体にて踏みつけ傷付けてしまう虞れがあるとともに、前
記引起し爪にて作物を係止できた場合でも、大豆等の作
物は株元近くの低い部分から実が付いているため、大き
く倒伏している作物を引起し爪にて無理に引起すと実を
離脱させてしまう虞れがある。

本考案は、上記実状に留意して為されたものであって、
倒伏作物をも適確、且つ、実を離脱させてしまう等のト
ラブル少なく円滑に引起し刈取り処理することが可能な
刈取機を提供せんとするものである。

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、大豆等の作物を刈取り処理する刈取機の側面
を示しており、エンジン１、操縦ハンドル２、走行車輪
３等からなる本機の前部に、刈取結束部が連結装備され
ている。

前記刈取結束部には、第２図に示す如く、地面近くの下
方位置にて横回し移動された後後方上方に向って移動さ
れる引起し爪４ａ・・・・・・にて植立作物を立姿勢に
引起す横回し型の引起し装置４、前記引起し爪４ａ・・
・・・・先端と対応する分草枠１７、前方より導入され
てくる作物の株元端を切断するバリカン型刈取装置５、
植立作物を後方刈取装置側へ掻込む作用と引続き刈取作
物を前記刈取装置５の上部に沿って横一側方に掻込む作
用とを行なう上下２段のスターホイール状の回転パツカ
ー６ａ，６ｂ、刈取作物を前記刈取装置５の横一側端部
に設けた結束装置７の集束空間Ｂに掻込むクランク駆動
式の掻込みパツカ−８、刈取作物の穂先部を受止め案内
する搬送カバー９等が装備されている。

前記結束装置７は、前後方向に長，い結束ケース７ａの
後方側上部に、紐供給二一ドル１０、及び間欠的に１８
０゜づつ回転して結束作物を横側部に放出する作用と作
物集束時に作物を受止め支持する作用とを行なう間欠回
転体１１が装備される紐供給部７ｂを配備するとともに
、前記結束ケース７ａの前方側上部に、前記二一ドル１
０にて集束作物に巻回された紐を結節するビル１２等が
装備される結節部７Ｃを配備して構或されるものであっ
て、紐供給部７ｂと結節部７Ｃとの間が前記集束空間Ｂ
となっている。

従って、この刈取機は、機体の進行に伴い引起されなが
ら導入されてくる作物を刈取処理し、引続き刈取作物を
横一側の結束装置７に送り込み、適当量づつ集束結束し
て順次機体横側部に放出すべく構或されている。

又、この刈取機は、倒伏作物をも良好に引起し刈取り処
理すべく以下に述べる如く構威されている。

すなわち、第２図乃至第５図に示す如く、前記引起し装
置４の直前方に相当する作物導入径路Ａ両側脇に、地面
近くから前記引起し爪４ａ・・・・・・の後方」一方移
動径路Ｃ２の始端部の搬送面上方にまで作物を案内する
左右一対の第１案内具１３ ａ ，１４が配設されてい
る。

又、前記導入径路Ａの前記分草枠１７側に、地面近くか
ら前記引起し爪４ａ・・・・・・の横回し移動径路Ｃ１
終端側に向かって、その引起し爪４ａ先端軌跡近くまで
作物を案内する第２案内具１３ｂが配設されている。

そして、第２案内具１３ｂにて、作物を引起し爪４ａ・
・・・・・の横回し移動径路Ｃ１の近くまで案内させる
が故に、作物を確実に爪４ａ・・・・・・にて係止させ
ることが可能となっており、しかも、第ｌ案内具１３ａ
，１４にて作物を後方上方移動径路Ｃ２の始端部上方に
まで案内させるが故に、作物は、左右に不測に大きく傾
斜することのない立姿勢に規制されることになり、後方
上方移動径路Ｃ２に沿って移動する爪４ａ・・・・・・
にて引起される時に、無理にしごかれること少なく円滑
に引起されるようになっている。

又、前記各案内具１３ ａ ，１３ ｂ ，１４は、前
記導入径路Ａの両側脇に取付けられた分草体１５．１６
に、着脱自在にボルト連結されるものであって、倒伏し
ていない作物の刈取作業時やこの刈取機を用いて稲麦を
刈取作業する際には、取外すことができるようになって
いる。

尚、この取外し時には、前記分草体１５，１６が作物を
引起し装置側に案内することになる。

尚、本案を実施するに、前記導入径路Ａの爪横回し移動
方向上手側に相当する一側脇にも、前記第２案内具１３
ｂと同様のものを設けることも考えられるが、この部分
は、横回し移動される引起し爪４ａ・・・・・・にて作
物を係止し易いから、特別な案内具を設ける必要がない
ものである。

又、実施例では、各案内具１３ ａ ，１３ ｂ ，１
４を杆状体を用いて構或しているのを例示したが、板状
体等を用いて構或してもよい。

以上要するに本考案は、引起し爪を地面近くの下方位置
にて横回し移動させた後に後方上方へ向って移動させる
横回し型式の引起し装置を機体の横一側部に備え、機体
の横他側部に前記引起し爪先端と対応する分草枠を備え
、前記引起し装置にて大豆等の作物を引起し処理した後
に刈取処理すべく構或した刈取機であって、前記引起し
装置の直前方に相当する作物導入径路の両側脇に、地面
近くから前記引起し爪の後方上方移動径路始端部の搬送
面上方にまで作物を案内する左右一対の第１案内具を配
設するとともに、前記作物導入径路の前記分草枠側に、
地面近くから前記引起し爪の横回し移動径路の終端側に
向かい、かつ、その引起し爪先端軌跡近くまで作物を案
内する第２案内具を配設してあることを特徴とする。

従って本考案によると、株元近くの低い部分から実が付
いている大豆等の作物の、その株元だけに作用する第２
案内具を、これよりも穂先側に対して作用する一対の第
１案内具とは別に設けてあるので、実の付いている株元
は株元に作用する第２案内具で引起し爪に確実に受渡す
ことができ、株元部のしごきによる実の離脱や株元部の
引起しもれを防ぐことができる。

しかも、前記一対の第一案内具の案内作用にて、作物の
姿勢を後方上方移動径路に沿って移動する爪にて無理に
しごかれることの少ない立姿勢に規制できるのであり、
もって、大きく倒伏した作物の刈取作業時にも、作物を
踏み付け傷付けたり、作物を無理にしごいて実を離脱さ
せてしまう等の冒記問題なく、良好に刈取作業を行なう
ことが可能となった。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る刈取機の実施例を示し、第１図は全
体側面図、第２図は刈取結束部の概略平面図、第３図及
び第４図は各案内具の装着部分を示す側面図、第５図は
各案内具の作用状態を示す概略正面図である。 ４・・・・・・引起し装置、４ａ・・・・・・引起し爪
、１３ ａ ，１３ｂ・・・・・・第１案内具、１４・
・・・・・第２案内具、Ａ・・・・・・作物導入径路、
Ｃ１・・・・・・横回し移動径路、Ｃ２・・・・・・後
方上方移動径路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 引起し爪４ａ・・・・・・を地面近くの下方位置にて横
   回し移動させた後に後方上方へ向って移動させる横回し
   型式の引起し装置４を機体の横一側部に備え、機体の横
   地側部に前記引起し爪４ａ・・・・・・先端と対応する
   分草枠１７を備え、前記引起し装置４にて大豆等の作物
   を引起し処理した後に刈取処理すべく構威した刈取機で
   あって、前記引起し装置４の直前方に相当する作物導入
   径路Ａの両側脇に、地面近くから前記引起し爪４ａ・・
   ・・・・の後方上方移動径路Ｃ２始端部の搬送面上方に
   まで作物を案内する左右一対の第１案内具１３ ａ ，
   １４を配設するとともに、前記作物導入径路Ａの前記分
   草枠１７側に、地面近くから前記引起し爪４ａ・・・・
   ・・の横回し移動径路Ｃ１の後端側に向かい、かつ、そ
   の引起し爪４ａ先端軌跡近くまで作物を案内する第２案
   内具１３ｂを配設してあることを特徴とする刈取機。