JPS598485B2 - 多軸自動盤における棒材供給装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はーサイクルごとに自動的に順次加工領域に長尺
の棒材を供給する多軸自動盤の棒材供給装置に関する。

従来、特に多軸自動盤の主軸後方に棒材の供給軌道を有
して順次加工領域に長尺の棒材を供給し加工を行なう多
軸自動盤の棒材供給方式には、主軸内部に設けたフイー
ドチューブに装着されたフイードチャックに棒材が把持
されて送られるものと主軸後方に位置し主軸の外部より
送りローラの回転もしくは把持部材の前後動作を介して
ーサイクルごとに加工領域に供給する方式がある。

これラノ棒材の供給方式においては、スピンドルキャリ
アの円周上に等間隔に配置された主軸の後方に主軸数に
対応する棒材を支持する支持部材（円周状に主軸数に対
応して等間隔に配置されたストックチューブまたはスト
ックプレート上に切欠きを形成してこの切欠内に棒材を
支持装着できる形式）がスピンドルキャリアの割出しと
同期して回動するように設けられている。

このような支持部材を通常棒材径の比較的に小さいもの
に用いる場合には支障をきたさないが、棒材径が大きく
なるに従って支持部材はもとより棒材の支持重量が原因
して、スピンドルキャリアの割出しと同期して回動する
支持部材の割出し慣性がともするとスピンドルキャリア
の割出しおよび位置決めに大きな悪影響を与える。

また該支持部材の構成に他の構成（棒材の搬入、捌き、
供給）を付加装着して棒材を自動的に連続的に棒村な捌
いて供給する自動棒材供給装置の構成なとる場合、この
種の装置をなかんずく規模の小さな企業が導入すること
は経済的に負担が大きい。

しかし、この点を解決するものとして、従来の棒材の支
持具の後方に主軸の棒材送り出し位置に該当する棒材供
給軌道上に単軸自動盤に用いられている自動供材機を装
備してその効果を図るものがあるが、床面積が相当長手
方向に伸びるためスペース面の確保が必要である。

本発明ではこれらの幾つかの問題を解決するために提供
する新規な多軸自動盤の棒材供給装置で、具体的には、
棒材の送り出し位置に該当する主軸の主軸軸線延長線上
に位置しかつ主軸の把持部材の前方の加工領域側に位置
する棒材の支持位置より加工領域に主軸線方向よシ棒材
な主ｍ供給し把持部材に設けたストツパと棒材の先端と
轟接して棒材の定寸を決めると共にノックアウト棒の軸
方向の弾発によシ製品を加工領域にノックアウトする構
成を有した供材機である。

以下、その構成は実施図に基づいて詳しく説明する。

１は多軸自動盤の本体で、詳しくは、ベット２上に固定
されたキャリアコラム３上に割出し回動自在に装着され
たスピンドルキャリア４０円周上に棒材を把持する把持
部材５を有する複数の主軸６が等間隔に配置され、各主
軸６と対応する加工位置にカム軸７に固定されたカム８
もしくは流体圧制御な介して主軸線と直角に送り動作を
行なう横工具台９が配置され、スピンドルキャリア４の
割出しで主軸６が各く工程をとる工具な装着した横工具
台９上に順次持来たされる。

横工具台９とは別にスピンドルキャリア４０割出し動作
とは無関係に主軸線にそって相幻した長手の送り動作を
行なう長手工具台１０゜が主軸６の把持部材５と相対す
る加工領域上にカム８もしくは流体圧制御で送り動作が
行なえるように配置されている。

該長手工具台１０上には各主軸線ともしくはその周囲に
刃先が位置する工具が装着される。

１１は主軸６の把持部材５と相対した加工領域側に位置
しかつ棒材の送り出し位置に該尚する主軸６の主軸線延
長線上に位置する棒材供給軌道上に配置された棒材の支
持具で、該棒材の支持具１１の構成は単軸自動盤に用い
られているような単体の中空な管体を構成するストック
チューブもしくは棒材を円周上に配置したドラム形式や
または一線上に並列に配置したシュート型式を棒材の支
持具として用いられることはいうまでもない。

これらの技術構成を格別詳しく実施図で説明するにおよ
ばないので省く。

１２は棒材の供給軌道上に位置し棒材の支持具１１位置
より加工領域な経て棒材を主軸に供給する棒材の送シ把
持具で、実施図では該送り把持具１２は長手工具台１０
上に長手工具台の１０の送り動作とは独立して主軸線延
長線の周囲に回動かつ軸方向に前後動作な行なえるよう
に主軸線延長線と平行に長手工具台１０に設けられたア
リ溝１０，ａに摺動自在に係合する保合部１３ａを介す
る保持具１３上に回転自在に支持されている。

該送り把持具１２は自己の弾性を介して例えば送り把持
具１２の長手に摺割り１２ａを施こしスプリングな保持
させることにより棒材の把持ができる。

この方法は先に説明した主軸内部棒材送り方式にとられ
たフイードチャックと構成は変ら・ない。

また送り把持具１２はカム８もしくは流体圧制御とリン
ク機構を構成して長手工具合１０の送り動作と無関係に
単独送りが可能であり実施図では送り把持具１２の保持
具１３に係合するレバー１４と関係させて送り動作を行
なっている。

本発明では送り把持具１２が長手工具合１０上に設けら
れているが、棒材の供給軌道上であればそのいかなる位
置に設けてもその目的は達成されるものでなんら制限を
するものではない。

もちろん棒材の送り手段は本発明の実施に示す送り把持
具１２に限定するのではなく周知の技術手段でも目的は
達成される。

１５は主軸６内に設けられ棒材の送り出し長さの定寸を
決める材送ストツパで所望の製品長手寸法に応じて任意
に棒材の送り出し長さを調整することが可能で主軸６内
に材送ストツパ１５を軸方向に挿通してねじ調節作用に
よりストツパ位置を変えることができる。

また材送ストツパ１５内には加工な終えた製品を把持部
材５より加工領域に排除するノックアウト棒１６がバネ
の弾性を介して動作する様に設けられている。

１７は棒材である。

以下、本発明の棒材の供給作用について説明する。

まず、棒材の棒材の支持具１１内に装着した後、送り把
持具１２に棒材な装着する場合には、棒材の先端が棒材
の送シ出し位置に該当する主軸６の把持部材５に把持で
きる程度に棒材の把持具１１より外部に突き出して把持
する。

棒材の供給時には手工具台１０の送り動作と独立または
同期してカム８もしくは流体圧制御により動作する棒材
の送り把持具１２の送ジ動作を介して棒材の先端を把持
部材５の把持できる位置に持来たす。

棒材が把持部材５に把持された後、送り把持具１２は製
品の長さに相当する定寸量を突切り幅を残して把持部材
５から遠ざかるように原位置に後退する。

棒材の送り把持具１２の後退時または原位置への復帰と
同時に主軸６が回転し該主軸６に対応する位置に設けら
れた横工具台９がカム８もしくは流体圧制御を介して動
作され、横工具台９上に増付けられた突切り工具により
棒材の先端が突切られる。

特にこの初段階における供給作業は棒材の先端の歪面の
除去作業か主で通称トップカットと言われるもので棒材
の供給初回時には一般に行なわれる。

但し、予かしめ、棒材の先端がカットされている場合に
はこの作業は必要でない。

棒材の先端か突切られた後に把持部材５が開きノックア
ウト棒１６はバネの弾性な介して突切った棒材の端部な
把持部材５より加工領域上に突き出す。

トップカットの作業が終ると、次に、通常の定寸の製品
の長さに相当する棒材の供給がスピンドルキャリア４の
割出しの度に棒材の送り出し位置に持来たされた主軸６
に対して行なわれる。

送り把持具１２に把持された棒材は材送ストツパ１５に
当接するまで送り出され、把持部材５に把持された後、
送り把持具１２は棒材の送り出し定寸量と突切福を残し
て後退した後に主軸６は回転し定寸突切られる。

次にスピンドルキャリア４の害Ｌしな介して棒材の送り
出し位置に次の主軸６が持来たされ前回と同様な送り把
持具１２の送り動作と突切り作業がなされる。

この間、すでに棒材の送り出し位置から割出しを介して
遠ざかった主軸６では横工具台９と長手工具台１０上の
工具を介して切削がなされている。

このような一連の動作が棒材の送り出し位置に対応する
主軸ではーサイクルごとに一本の棒材がなくなるまで棒
材の供給が繰り返えされる。

以上のように本発明においては、棒材の送り出し位置に
該当する主軸線上に位置する棒材供給軌道に棒材の支持
具を配置すればよく、主軸数に相当する棒材の支持具の
用意が必要でなく構成も簡単である。

また送り出し機構が棒材の供給軌道上でもあれば任意の
位置に配置することが可能である。

すなわち加工領域上の棒材供給軌道上に限ることなく棒
材の支持具後方より棒材を押し出して供給することも可
能であり、従来の単軸自動盤に用いた送り方式を有する
給材機を用いることで十分満足される。

また棒材の支持具が棒材の送り出し位置に該当する主軸
線上のみに支持具が配置されていることよりスピンドル
キャリアの割出し慣性は緩和され位置決め精度が高まり
精度の高い製品加工を望むことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来、多軸自動盤に採用されている棒材の供
給方式で一部断面した図、第２図は本発明の棒材送り方
式、第３図は棒材の送り手段な示す要部断面図。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ キャリアコラム上に割出し回動自在に装着されたス
   ピンドルキャリアの円周上に等間隔に配置された複数の
   主軸と、各主軸と対応する加工位置に主軸線と直角に送
   ク動作を行なう様に配置された横工具台と、スピンドル
   キャリアの割出し動作とは無関係に主軸線にそって相対
   した長手の送り動作を行なうように主軸の把持部材と相
   対する加工領域上に配置された長手工具台とを有する多
   軸自動盤に，おいて、主軸の把持部材と相対した加工領
   域側に位置しかつ棒材の送り出し位置に該当する主軸の
   主軸線延長線上に位置する棒材供給軌道上に配置された
   棒材の支持具と、棒材の供給軌道上に位置し棒材の支持
   具位置より加工領域を経て棒材シ主軸に供給する棒材の
   送り把持具と、主軸内に設けられ棒材の先端と当接して
   棒材の定寸？決める材送ストツパと、把持部材Ｑ緩みで
   把持した製品を加工領域に突き出すノックアウト棒な主
   軸内に設けてなる多軸自動盤における棒材供給装置，