JPS59846Y2 - 同期分離装置

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【考案の詳細な説明】本考案はカラーテレビジョン受像機の同期分離装置に関
するものであり、コストが安く、故障の確率も少なく、
プリント基板上のスペースも少なくてすむ同期分離装置
を提供しようとするものである。

第１図に示すものは従来の同期分離装置の回路図である
。

映像中間周波信号を検波する検波回路１の出力を１〜ラ
ンジスタ３のベースに加え、このトランジスタのコレク
タ出力をビテ゛オ回路・クロマ回路３に加えるとともに
エミッタフォロア接続されたトランジスタ４のベースに
加える。

このトランジスタ４のエミッタ出力を同期分離用積分回
路５の入力端子に加え、同期分離動作が行なわれる。

トランジスタ４がないと積分回路５がビテ゛オ回路・ク
ロマ回路３に影響し、回路３の出力の周波数特性が悪く
なる。

そこで、この回路ではトランジスタ４を一段設けて上記
悪影響が出ないようにしている。

本考案は上記悪影響が出ないようにする手段としてトラ
ンジスタを用いずにより簡単な手段を用いることにより
安価で、故障の確率か沙なく、プリント基板上のスペー
スも少なくてすむ同期分離装置を提供しようとするもの
であり、以下本考案の一実施例について図面を用いて説
明する。

第２図はその一実施例であり、第１図と同一部分は同一
番号を付して説明を省略する。

第２図の回路の特徴とするところはトランジスタ２のコ
レクタにコイル６とコンテ゛ンサ７との並列共振回路の
一端を接続し、この並列共振回路の他端を積分回路５の
入力端子に接続したことである。

なお、並列共振回路の共振周波数は３．５８ＭＨｚ付近
に選ばれている。

このように構成すると、３．５８ＭＨｚ付近の信号に対
し上記並列共振回路のインピーダンスは大きいので、次
段の積分回路の影響がビテ゛オ回路・クロマ回路３に伝
達されず、回路３の出力周波数特性が悪くなることはな
い。

この回路はコイル６とコンテ゛ンサ７とを付加するだけ
でよいので従来のトランジスタ１個と抵抗２個による回
路に比較し、部品点数が少なくなり、コストも半値ぐら
いですむものである。

またトランジスタを用いると、破壊のおそれがあるが、
コイルとコンデンサの並列回路は故障を起すことがなく
、故障の確率は従来のものより少なくなる。

さらに従来のトランジスタを用いたものは回路パターン
等プリント基板上でかなりのスペースを必要とするが、
コイル６とコンテ゛ンサ７の並列回路は小さなスペース
で実現できるものである。

以上のように本考案の同期分離回路は安価で故障の確率
が少なく、またプリント基板上のスペースも少なくてす
むものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の同期分離装置の回路図、第２図は本考案
の一実施例における同期分離装置の回路図である。１・・・・・・検波回路、２・・・・・・トランジスタ
、３・・・・・・ビデオ回路・クロマ回路、５・・・・
・・積分回路、６，７・・・・・・並列共振回路用コイ
ルおよびコンデンサ。

【実用新案登録請求の範囲】

映像中間周波信号を検波する検波回路の出力径路に３、
５８ＭＨｚ付近に共振したコイルとコンデンサとの並
列共振回路の一端を接続し、この並列共振回路の出力端
子を同期分離用の積分回路の入力端子に接続した同期分
離装置。