JPS598407B2 - ガスフィルタ要素 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、気流から固体粒子を分離するのに使用される
ガスフィルタ要素に関する。

この種のフィルタを、換気装置または空調装置の送風ま
たは戻り空気等の気流中から塵埃等の固体粒子を除去す
るために使用する。

気流から塵埃除去を行なうために、フィルタ材としてガ
ラス繊維または織物繊維から成る不織材マットを含むフ
ィルタ要素を使用するのは公知である。

上述の不織材マットは、支持格子構造体、即ち広表面フ
ィルタ装置の網構造本に固定して使用する。

マット部材の縁部はＶ字形状に配置されて格子又は網構
造体に対して圧着されて、蝶番付けされた格子又は網構
造体により耐塵シールを形成している。

この種のフィルタは、例えば独逸実用新案第６，９ ０
８，３ ７ ４号に開示されている。

上述の広表面フィルタ構造本は、そのフィルタマットを
固定保持するので、塵埃分離度、塵挨蓄積性能及び塵埃
吸着性に開して極めて秀れた性質を有する。

しかしながらこの広表面フィルタ構造体は、固定組立設
計のために高価な保持部材を使用してコスト高になり不
経済である。

更に塵埃のたまったマット部材を新しいマット部材に交
換するためには比較的長時間を要するという欠陥がある
。

加うるにこの種のすべてのフィルタの場合の重大な欠陥
は、組立てたマット部材と保持構造木間の塵埃防止連結
部が適切であるかどうかの点検の難しさにある。

このため塵埃防止連結が十分でなければ厄介な塵埃漏洩
が発生する。

近時、上述の形状に似た外観であるが、固定支持構造本
を必要としないものが公知となっている。

ガラス繊維又は織物繊維不織材製マットでこの種のフィ
ルタ要素をつくるためにはマットを縫製、接着又は点熔
接することによってフィルタポケットを形成する。

これらフィルタポケットは前方保持フレームに取外すし
自在又は永久固着式にして連結させる。

完成したフィルタ要素は通常独立した装置として使用さ
れる。

しかもこのようなフィルタ要素の普及には見るべきもの
がなかった。

それら個々のフィルタポケットは、操業条件によっては
膨らみ、このためこのフィルタの活性表面に対する流れ
状態が不均一となる。

フィルタマットのはためき運動即ち揺動が発生し、この
ため塵埃微粒子の分離性能が低下するのみならず、これ
らフィルタポケットの損傷ならびにマットの下流側から
引き離された繊維によりｐ過済空気の汚染の恐れがある
。

更にその欠点とするところは、上記公知の外側の縫製結
合部のマットの縁部との保全が不完全となるので、この
縁部を保護するものとしてコール天類似のストリップを
保助的に使用しなければならないことである。

特に微細及び極微細フィルタ要素の場合、コストの高い
手作業による針通し口の接着作業を余儀なく附加せねば
ならない。

フィルタ部材のフィルタポケットが作業条件によっては
膨らみ、下流側表面力財目互に接触しそれによりマット
を通る気流に悪影響を与えることを回避するために、フ
ィルタポケット中に各種形伏のスペーサが挿入されたが
十分満足のいくものではなかった。

点熔接又は縫製で間隔をおかず結合する場合対向する上
流側のフィルタマットの表面を一諸に結合することが提
案された。

この方法で結合することにより下流側表面のふくらみ及
び接触することは避け得るものの、実質的なフィルタ表
面のかなりの部分を有効に活用できず、同時にまたフィ
ルタポケット中への空気の流入が阻害され、フィルタの
要素の空気抵抗が著しく高まるという結果も伴う。

一定間隔をもってフィルタマットの上流側表面間を内部
結合する即ち継ぎ合せる場合には、流体工学的により良
い条件を達成し得るが、しかし他の欠点が生じる。

即ち９，スペーサがポケットに挿入され、間隔をおいた
点でマットのみに固定する場合、スペーサ吉マット間の
接触によりマットの引裂きをもたらすことによりフィル
タマットを損傷する恐れを有する。

それ故、この欠点を避けるために、いわゆる楔形縫着が
提案された。

即ち、フィルタポケット全内域にわたって楔形スペーサ
を縫い込んだものである。

この方法の短所は、縫着に長時間を要することと、その
後に縫針穿刺口を接着もしくは封止しなければならない
ことである。

その上、縫着部の楔形端部で主として生ずる実質的なフ
ィルタ表面の明らかな減少は避けられない。

本発明の目的は、上記の種々の欠点がなく塵埃分離度並
びに塵埃蓄積性能の点では、固定の広表面フィルタ性能
に匹敵するフィルタ部材を提供するにある。

本発明はこの課題を解決するために、本発明のガスフィ
ルタは、可熔性のフィルタマットから形成された楔形伏
のフィルタポケット（（シて、フィルタポケットの開放
端は、その開放端に直接鋳型された硬質発泡体から形成
された保持枠に直接に気密に結合されており、ポケット
の側辺と閉鎖端はその長さに沿うで延びる周辺縁部で熔
着されているフィルタポケットと、使用時、ガスフィル
タ要素を通る気流に概して整列してポケットの内側に接
着され、長手方向に延び、ポケットを支持する内部薄板
状スペーサとからなることを特徴とする。

好ましくは熔接又は接着されたスペーサが可撓性材料か
らなり、好ましくは、それらがポケット形成マットの融
合領域により形成された補強ゾーンに固定されている。

フィルタマットは更に融合領域で形成され、楔形ポケッ
トの側部縁部の角に沿うて延びる補強ゾーンを更に含む
ことができる。

スペーサはポケットに結合された等長の二辺を有する梯
形状であり、それらは楔形ポケットの端部まで延びてい
ない。

各スペーサが夫々山形に折り曲げられた二枚の梯形材料
片がその頂部が対面するようにＰ斗状に配置されて形成
されている。

この場合使用時、フィルタポケットを貫流するとき、気
体が二枚の材料片間を通過し、スペーサをふくらます。

本発明のフィルタ要素の二つの例を添附図面を参照して
詳細に説明する。

本発明に係るフィルタ要素は一以上のフィルタポケット
１に形成された可融性マットより成り、該フィルタポケ
ットは硬質発泡材料から形成された一個の保持枠２と直
接且つ密封状に結合している。

保持枠２は既知の方法でポケット１の開放端のまわりに
現場で形成される。

第１図に示されたフ１ルタ要素の例は一つのポケット１
のみを含み、保持枠は簡明にするために図から除かれて
いる。

ポケット１は二枚の可融性フィルタマットを対面して配
置し稜辺３のまわりで一諸に融合することにより形成さ
れる。

この稜辺３は各ポケットの各側及び各ポケットの閉鎖端
部に沿って延びている。

フィルタマットはガラス繊維、合成又は天然繊維から形
成・された不織材料から形成されている。

この発明に使用されるために、それ自体可融性であるべ
きである。

好ましくはフィルタマットは熱可塑性材料の繊維を含む
。

ガラス繊維又は天然繊維からなる場合、不織材料の全域
に可融性材料の粒子を含むか又は可融性材料で被覆され
るかにより可融性を与える。

フィルタ要素のポケットを補強し、ポケット内部への空
気流入を改良するために、スペーサが各ポケット内に固
定される。

これらスペーサの数と離間はフィルタマットの厚みと、
貫流抵抗の大きさに従って変えられる。

スペーサは好ましくは熱可塑性シート材料又は織布又は
不織布から形成され、フィルタマットに接着又は熔着さ
れる。

スペーサは梯形であり、スベーサの等長の側辺とフィル
タマット間の全接合部に沿ってフィルタマットに固定さ
れる。

各スペーサは漏斗状に対而して配置された二枚の材料片
を含む。

この場合使用時、気木がフィルタポケットを貫流すると
き、第２図のスペーサ４で示されるように大きな開放端
に気体が入るときにふくらまされがちである。

スペーサは各ポケットの閉鎖端まで延びていなくて、短
かい。

スペーサ４及び６が結合されているポケット１の各々の
ゾーン７は融合により強化されて補強リブを提供する。

これら補強ゾーン７の範囲はスペーサ４及び６の範囲及
び長さを示す。

附加的な補強リブ５は各ポケット１の各側の縁部に於け
る角に沿って融合することにより提供される。

本発明のフィルタ要素の長所は、特に未熟練作業者によ
っても極めて単時間に容易にフィルタ交換が可能であり
、塵埃漏洩個所がフィルタマットにわたって生じないこ
とが確かである。

更に本発明のフィルタポケットは使用時に揺動しにくく
、フィルタ部材は塵埃の分離並びに蓄積の点で固定広表
面フィルタ性能に匹敵する性能を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るフィルタポケット１の実施例の図
、第２図は本発明に係るフィルタ要素の実施例の図であ
る。 １・・・・・・フィルタポケット、２・・・・・・保持
枠、３・・・・・・熔接稜辺、５・・・・・・補強リブ
、４，６・・・・・・スペーサ、７・・・・・・補強ゾ
ーン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 可融性のフィルタマットから形成された楔形状のフ
   ィルタポケットにして、フィルタポケットの開放端が、
   その開放端に直接鋳型された硬質発泡体から形成された
   保持枠に直接に気密に結合されており、ポケットの側辺
   と閉鎖端がその長さに沿って延びる周辺縁部で熔着され
   ておるフィルタポケットと、使用時ガスフィルタ要素を
   通る気流に概して整夕１ルでポケットの内側に接着され
   そして長手方向に延びポケットを支持する内部薄板状ス
   ペーサとからなるガスフィルタ要素。 ２ １以上の楔形状のフィルタポケットを含み、すべて
   のポケットの開放端が保持枠に直接気密に結合されてい
   る特許請求の範囲第１項に記載のフィルタ要素。 ３ スペーサがポケットに形成されたマットの融合領域
   により形成された強化領域に固定されている特許請求の
   範囲第１項又は第２項記載のフィルタ要素。 ４ 各薄板状スペーサが梯形状であり、楔形状ポケット
   に結合された側辺が等長であることにより、それらは、
   フィルタポケットの閉鎖端までは伸延していないことを
   特徴とする、特許請求の範囲第１〜３項の倒れか１項に
   記載のフィルタ要素。 ５ 各スペーサが対面して配置された、二枚の山形に折
   られた梯形材料片を含む第４項記載のガスフィルタ要素
   。 ６ 附加的に融合せる領域が、各ポケットの側部の縁部
   の角に沿って設けられた第１項に記載のガスフィルタ要
   素。