JPS598315B2 - 絶縁油の脱硫装置 - Google Patents
絶縁油の脱硫装置Info
- Publication number
- JPS598315B2 JPS598315B2 JP11678976A JP11678976A JPS598315B2 JP S598315 B2 JPS598315 B2 JP S598315B2 JP 11678976 A JP11678976 A JP 11678976A JP 11678976 A JP11678976 A JP 11678976A JP S598315 B2 JPS598315 B2 JP S598315B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating oil
- desulfurization
- sulfur component
- light
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は油入電気機器などCこ使用される絶縁油に含
まれる有害な硫黄成分を除去する脱硫装置に関する。
まれる有害な硫黄成分を除去する脱硫装置に関する。
一般に油入電気機器に用いられる絶縁油、特に鉱油中に
は各種の硫黄成分が全量で0.1〜0.5%程度含まれ
ており、これらの硫黄成分の中には電電気機器内の金属
と反応して硫化物を生成するものがある。
は各種の硫黄成分が全量で0.1〜0.5%程度含まれ
ており、これらの硫黄成分の中には電電気機器内の金属
と反応して硫化物を生成するものがある。
このような硫化物が高電界部分に生成すると耐電圧が低
下し、また前記硫化物が剥離して絶縁油中に浮遊すると
、高電界部分を橋絡することにより絶縁破壊事故を招く
恐れがあった。
下し、また前記硫化物が剥離して絶縁油中に浮遊すると
、高電界部分を橋絡することにより絶縁破壊事故を招く
恐れがあった。
また前記したような硫化物が電気的接触部に生成すると
導通不良を起し、局部過熱を伴なうという恐れもあった
。
導通不良を起し、局部過熱を伴なうという恐れもあった
。
この発明は上記に鑑み、絶縁油に含まれる硫黄成分を有
効に除去することのできる脱硫装置を得ることを目的と
するものである。
効に除去することのできる脱硫装置を得ることを目的と
するものである。
図はこの発明の一実施例を示す系統図であり、図におい
て、1は絶縁油に光線を照射し、前記絶縁油に含まれる
硫黄成分を活性化する光照射部、11はガラスまたは透
光性のプラスチックス等で形成された窓(図示せず)を
有する活性処理塔、12は前記活性処理塔11内を流通
する絶縁油に光線を照射するための光源として用いた水
銀蒸気放電灯、2は前記光照射部1によって活性化され
た硫黄成分を硫化物とし、前記硫黄成分を除去する脱硫
部、21は前記硫黄成分を硫化物とするための銅パイプ
片、22は前記鋼パイプ片21を収納し、絶縁油を流通
する脱硫塔、23はこの脱硫塔22の保温用ヒーター、
3は絶縁油中の爽雑物を除去するためのフィルター、4
は絶縁油を所望の温度に加熱するためのヒーター、5は
絶縁油を矢印の方向に移動させるポンプである。
て、1は絶縁油に光線を照射し、前記絶縁油に含まれる
硫黄成分を活性化する光照射部、11はガラスまたは透
光性のプラスチックス等で形成された窓(図示せず)を
有する活性処理塔、12は前記活性処理塔11内を流通
する絶縁油に光線を照射するための光源として用いた水
銀蒸気放電灯、2は前記光照射部1によって活性化され
た硫黄成分を硫化物とし、前記硫黄成分を除去する脱硫
部、21は前記硫黄成分を硫化物とするための銅パイプ
片、22は前記鋼パイプ片21を収納し、絶縁油を流通
する脱硫塔、23はこの脱硫塔22の保温用ヒーター、
3は絶縁油中の爽雑物を除去するためのフィルター、4
は絶縁油を所望の温度に加熱するためのヒーター、5は
絶縁油を矢印の方向に移動させるポンプである。
上記のように構成された脱硫装置では絶縁油はヒーター
4によって所望の温度に加熱されて活性処理塔11に入
り、ここで水銀蒸気放電灯12によって主に紫外線及び
可視光線が照射されて絶縁油中の硫黄成分、特に、使用
中徐々に腐蝕性を示す硫黄化合物に変化するような不安
定な硫黄成分が強制的に活性化される。
4によって所望の温度に加熱されて活性処理塔11に入
り、ここで水銀蒸気放電灯12によって主に紫外線及び
可視光線が照射されて絶縁油中の硫黄成分、特に、使用
中徐々に腐蝕性を示す硫黄化合物に変化するような不安
定な硫黄成分が強制的に活性化される。
次に、脱硫塔22に送られ、銅パイプ片21の表面を薄
膜状に流れるが、この時前記銅パイプ21と前記光線の
照射によって活性化した硫黄成分が効率的に反応して硫
化物を生成することによって絶縁油中の硫黄成分が除去
されるのである。
膜状に流れるが、この時前記銅パイプ21と前記光線の
照射によって活性化した硫黄成分が効率的に反応して硫
化物を生成することによって絶縁油中の硫黄成分が除去
されるのである。
なお、前記ヒーター4による加熱は、絶縁油の温度を約
80°C〜130℃に昇温することにより硫化物の生成
を促進させることが可能で脱硫塔22での脱硫が効果的
に行なわれる。
80°C〜130℃に昇温することにより硫化物の生成
を促進させることが可能で脱硫塔22での脱硫が効果的
に行なわれる。
また、水銀蒸気放電灯12は特別な制限なく各種のもの
を用いることができるが、この他白熱灯、キセノンラン
プ、レーザー光線などの人工光線または太陽光線を用い
ることもできる。
を用いることができるが、この他白熱灯、キセノンラン
プ、レーザー光線などの人工光線または太陽光線を用い
ることもできる。
さらにまた前記銅パイプ片21は他の金属材料、例えば
銀、または銅や銀などのアマルガム、または鉄に銅や銀
をメッキしたものなど硫化物を生成し易い金属材料に置
きかえてもよく、いずれの金属材料を用いる場合にもそ
の形状は特に限定はなく任意のものが用いられる。
銀、または銅や銀などのアマルガム、または鉄に銅や銀
をメッキしたものなど硫化物を生成し易い金属材料に置
きかえてもよく、いずれの金属材料を用いる場合にもそ
の形状は特に限定はなく任意のものが用いられる。
前記した図における銅パイプ片21は銅材料を用いて形
成したいわゆる「ラシヒリング」のようなものを充填し
た状態を模式的に示したが、実際にはこのように規則正
しく充填する必要はなく、ランダムに充填しても何ら差
支えない。
成したいわゆる「ラシヒリング」のようなものを充填し
た状態を模式的に示したが、実際にはこのように規則正
しく充填する必要はなく、ランダムに充填しても何ら差
支えない。
なお、前記銅パイプ21の表面に生成した硫化物は酸洗
滌、水素による還元、あるいは酸素による酸化等により
簡単に除去することが可能であり、繰返し使用すること
ができる。
滌、水素による還元、あるいは酸素による酸化等により
簡単に除去することが可能であり、繰返し使用すること
ができる。
上記実施例では活性処理塔11及び脱硫塔22をそれぞ
れ一段ずつ用いる場合について述べたがいずれも複数段
直列に接続することも可能であり、このようにすること
によって脱硫がより効果的に行なわれる。
れ一段ずつ用いる場合について述べたがいずれも複数段
直列に接続することも可能であり、このようにすること
によって脱硫がより効果的に行なわれる。
また、他の実施態様として、変圧器等の油入電気機器に
直結することにより、運転時に常時絶縁油の脱硫を行な
うことが可能であり、さらに既設の油入電気機器に適用
することにより絶縁油を現地で簡単に脱硫処理すること
が容易なので、内部点検時または定期的に処理すること
により絶縁油中の有害な硫黄成分の量を適切に管理する
ことが可能となる。
直結することにより、運転時に常時絶縁油の脱硫を行な
うことが可能であり、さらに既設の油入電気機器に適用
することにより絶縁油を現地で簡単に脱硫処理すること
が容易なので、内部点検時または定期的に処理すること
により絶縁油中の有害な硫黄成分の量を適切に管理する
ことが可能となる。
この発明は、以上説明した通り、絶縁油に光線を照射し
、絶縁油中の硫黄成分を活性化した後、前記硫黄成分を
硫化物として除去することにより、絶縁油の脱硫が効率
よく行なえるという効果がある。
、絶縁油中の硫黄成分を活性化した後、前記硫黄成分を
硫化物として除去することにより、絶縁油の脱硫が効率
よく行なえるという効果がある。
図はこの発明の一実施例による絶縁油の脱硫装置を示す
系統図である。 図において、1は光照射部、11は活性処理塔12は水
銀蒸気放電灯、2は脱硫部、21は脱硫塔である。
系統図である。 図において、1は光照射部、11は活性処理塔12は水
銀蒸気放電灯、2は脱硫部、21は脱硫塔である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 絶縁油に光線を照射し、前記絶縁油に含まれる硫黄
成分を活性化する光照射部、及び前記活性化した硫黄成
分と反応して硫化物を生成し易い金属材料を収納した脱
硫塔を設けてこれに硫化物を生成させ、前記硫黄成分を
除去する脱硫部を備えてなる絶縁油の脱硫装置。 2 光線として、太陽光線を用いるようにした特許請求
の範囲第1項記載の絶縁油の脱硫装置。 3 光線として、水銀蒸気放電灯の発光線を用いるよう
にした特許請求の範囲第1項記載の絶縁油の脱硫装置。 4 硫化物を生成し易い金属材料として、銅を用いるよ
うにした特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか
に記載の絶縁油の脱硫装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11678976A JPS598315B2 (ja) | 1976-09-28 | 1976-09-28 | 絶縁油の脱硫装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11678976A JPS598315B2 (ja) | 1976-09-28 | 1976-09-28 | 絶縁油の脱硫装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5341307A JPS5341307A (en) | 1978-04-14 |
JPS598315B2 true JPS598315B2 (ja) | 1984-02-23 |
Family
ID=14695726
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11678976A Expired JPS598315B2 (ja) | 1976-09-28 | 1976-09-28 | 絶縁油の脱硫装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS598315B2 (ja) |
-
1976
- 1976-09-28 JP JP11678976A patent/JPS598315B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5341307A (en) | 1978-04-14 |
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