JPS5983057A - オ−トラジオグラフ測定法 - Google Patents

オ−トラジオグラフ測定法

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JPS5983057A
JPS5983057A JP57193418A JP19341882A JPS5983057A JP S5983057 A JPS5983057 A JP S5983057A JP 57193418 A JP57193418 A JP 57193418A JP 19341882 A JP19341882 A JP 19341882A JP S5983057 A JPS5983057 A JP S5983057A
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phosphor sheet
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Hisashi Shiraishi
白石 久司
Junji Miyahara
宮原 諄二
Hisatoyo Kato
久豊 加藤
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/58Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving labelled substances
    • G01N33/60Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving labelled substances involving radioactive labelled substances

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、オートラジオグラフ測定法に関するものであ
る。
放射性標識を伺領した物質を生物体に投与したのち、そ
の生物体、あるいは、その生物体の組織の一部を試料と
し、この試料と高感度X線フィルムなどの放射線フィル
ムとを一定時間重ね合わせることによって、該フィルム
を感光(あるいは、露光)させ、その感光部位から該試
料中における放射性標識物質の位置情報を得ることから
なるオートラジオグラフィー(ラジオオートグラフィー
とも呼ばれる)、すなわちオートラジオグラフ測定法は
、従来より知られている。このオートラジオグラフィー
は、たとえば、生物体における投与物質の代謝、吸収、
排泄の経路、状態などを詳しく研究するために利用され
ている。このようなオートラジオグラフィーについては
、たとえば、次に示す文献に記載されている。
生化学実験講座6 トレーサー実験法←に)271〜2
89頁、「8. オートラジオグラフィーj末吉徹、重
松昭世(1977年、−東京化学同人刊) また、オートラジオグラフィーは、放射性標識を何与さ
れた生物体の組織および/または生物体由来の物質を含
む媒体における放射性標識物質の位置情報を得るために
も利用されている。
たとえば、蛋白質、核酸などのような生物体由来の高分
子物質に放射性標識を付与し、その放射性標識高分子物
質、その誘導体、あるいはその分解物などをゲル゛屯気
泳動などの分離操作にかけてゲル状支持体において分離
し、そのゲル状支持体と高感度X線フィルムとを一定時
間重ね合わせることにより、該フィルムを感光させ、そ
の感光部位から得られる該ゲル中における放射性標識物
質の位置情報を基にして、その高分子物質の分離、同定
、あるいは高分子物質の分子量、特性の評価などを行な
う方法も開発され、実際に利用されている。
4.1に近年においては、オートラジオグラフィーはD
NAなどの核酸の塩基配列の決定にも有効に利用されて
おり、従って生物体に由来する高分子物質の構造決定に
おいて非常に有用な手段となっている。
このオートラジオグラフィーを利用することによりDN
Aの塩基配列を決定する方法としては、マキサム舎ギル
バート(Maxam−G i I be r t)法、
およびサンガー脅り−ルソy (Sanger−Cou
lson)法が知られている。これらの方法は、DNA
が二重ラセン構造を有し、かつ、その二重ラセンを形成
する二本の鎖状分子の間の結合が、その分子の構成中位
である多数の塩基間の水素結合に起因すること、そして
、その多数の構成塩基単位は、アデニン(A)、グアニ
ン(G)、シトシン(C)そしてチミン(T)の四4i
1i類の塩基のみからなり、かつ各構成塩基単位の間の
水素結合は、G−CおよびA−Tの二種類の組合わせの
みにおいて実現しているというDNAの特徴的な構造を
巧妙に利用して、その塩基配列を決定する方法である。
たとえば、マキサム番ギルパーI・法は次に記載するよ
うな操作により実施中る。
塩基配列を決定しようとしているDNAあるいはDNA
の分解物の鎖状分子の一方の側の端部に燐(P)の放射
性同位元素を含む基を結合させることにより、その対象
物を放射性標識物質としたのち、化学的手段を利用して
鎖状分子の各塩基の間の結合を特異的に切断する。次に
、この操作により得られるDNAあるいはDNAの分解
物の多数の切断分解物の混合物をゲル電気泳動法により
分離し、多数の切断分解物がそれぞれ帯状を形成して分
離されたラジオクロマトグラム(ただし、視覚的には見
ることができない)を得ることができる。このラジオク
ロマI・グラムと高感度X線フィルムとを低温下にて長
時間重ね合わせておくと、放射性回位元素を分子中に含
む切断分解物が存在する位置に面したX線フィルムの部
分は感光して潜像を形成する。このようにして潜像を形
成したX線フィルムを現像することによりラジオクロマ
トグラムに対応する多数の帯状帯域を含むクロマトグラ
ムがX線フィルム上に可視像として現われる。そして、
このr=f視化されたクロマトグラムと特異的+)J断
手段とから、放射性同位元素が結合された鎖状分子の端
部から一定の位n関係にある塩基を順次決定することが
でき、このようにして対象物のすべての塩基の配列を決
定することができる。
なお、上記に要約したマキサム番ギルバート法について
は次の文献に詳細に記載されている。
METHODS  IN  ENZYMOLOGY、 
 VOL、e5.PART  I(ACADEMICP
RES9.  NEW  YORK  LONDf3N
  TR0NTO9YDNEY  SAN  FRAN
C[5ICO,1880)サンガー・クールノン法もま
たDNAの特徴的な構造に着目し、DNA合成酵素、ゲ
ル電気泳動およびオートラジオグラフィーを利用してD
NAの塩基配列を決定する方法であり、このサンガー・
クールノン法および前記のマキサム・キルバート法の特
徴および操作についての簡単な記述は次の文献に見られ
る。
「遺伝情報を原語で読む・意表を衝いたDNAの塩基配
列解析法」玉浦謹一部、現代化学、1977年9月号4
6〜54頁(■東京化学同人刊)これまでに述べたよう
にオートラジオグラフィーは、生物体の組織、そして、
生物体由来の物質および組織を含む媒体などの試料に含
まれている放射性標識物質の一次元的もしくは二次元的
な位置情報を検出するために非常に有用な手段であり、
このオートラジオグラフィーを利用することにより、た
とえば、生物体における投与物質の代謝、吸収、排油の
経路、状態の研究、あるいは生体高分子の構造決定など
を効率良く達成することができる。
しかしながら、このように有用なオートラジオグラフィ
ーを実際に利用する場合には、いくつかの問題がある。
その第一は、オートラジオグラム、または放射性標識を
伺与した物質を生物体に投与した生物体、あるいは、そ
の生物体の組織の一部などの放射性標識物質を含む試料
における放射性物質の位置を可視化するために、その試
料と高感度X線フィルムなどの放射線フィルムとを−・
定時間重ね合ゎ世ることによって、該フィルムを感光(
露光)させる操作か煩雑で、かつ長時間を必要とする点
である。すなわち従来のオートラジオグツイーにおいて
」−記の露光操作は、低温(たとえば、o′c付近、そ
して核酸の塩基配列決定などにおけるゲルクロマトダラ
ムの露光の場合には−70〜−90’C)で、かつ長時
間(たとえば、数日間)かけて実施されている。これは
、オートラジオグラフィーの測定対象となる試料は一般
に高い放射性が伺す−されていないため、充分な感光を
得るためには露光を長時間しなければならないこと、そ
して、たとえば室温などの比較的高い温度にて試料と放
射線フィルムとを長時間重ね合わせておくと、放射線フ
ィルムの感光成分である銀塩が試料中の各種の物質によ
り化学カブリを受け、このため該フィルムに精度の高い
感光画像が得られにくく、従って、そのような化学カブ
リを低減するために露光操作を低温下で行なう必要があ
ることなどの理由による。そのような厳しい露光条件を
緩和するために放射線フィルムの感度を更に高めること
も考えられるが、従来のオートラジオグラフィーにおい
て放射線フィルムは、既に非常に高感度にされたものが
用いられており、得られる画像のA¥明さを考慮すると
、放射線フィルムの飛躍的な高感度化は困難である。
また、放射線フィルムの感光成分の銀塩は化学的刺激の
みでなく、物理的な刺激にも影響されやすい欠点があり
、これもオートラジオグラフィーの操作を困難にし、か
つその精度を低下させる原因となる。すなわち、オート
ラジオグラフィーにでは一般に放射線フィルムを試料と
接触した状態として露光操作を行なう必要があるため、
放射線フィルムの移動、設置などの作業は放射線フィル
ムを裸の状態にして行なうことが多い。従って、そのよ
うな作業の際に、放射線フィルムが操作担当者の手ある
いは機器などに接触する機会が増加し、その接触などに
起因する物理的圧力などによって放射線フィルムは物理
的カブリ現象を起す傾向があり、この点もオートラジオ
グラフィーの精度を低下させる原因となる。そして、そ
のような放射線フィルムの物理的カブリの発生を回避す
るためには、その取扱い作業において高度の熟練と注意
とを必要とし、オーI・ラジオグラフィーの操作をさら
に複雑にする結果となる。
またさらに、従来のオートラジオクラフィーでは上記の
ように長時間の露光操作が行なわれるため、放射性標識
物質以外に試料中に含まれる自然放可能もまた放射線フ
ィルムの露光に関与し、得られる放射性標識物質の位置
情報の精度を低下させるとの問題がある。そのような自
然放射能による妨害を除くために、たとえば、対照試料
を用いた並行実験の実施、露光時間の適正化などが図ら
れているが、並行実験の実施による実験回数の増大、好
適な露光時間の決定を行なうための予備実験の必要性な
どにより、その操作全体が煩雑になるとの欠点がある。
本発明者は、従来のオートラジオグラフィーに1(f4
随する上記のような問題点の解決を目的として鋭意研究
を行なった結果、感光材料として放射線フィルムの代り
に、輝尽性蛍光体を結合剤中に分散してなる蛍光体層を
有する蓄積性蛍光体シートを用いることにより、前記の
問題点の解決あるいは欠点の低減が実現することを見出
し、本発明に到達した。
すなわち、オートラジオグラフィーにおける試料に含ま
れている放射性標識物質の位置情報を得るために用いる
感光材料として、輝尽性蛍光体を結合剤中に分散してな
る蛍光体層を有する蓄積性フ1f光体シー)・を用いた
場合、露光時間の大幅な短mlW化が実現するのみでな
く、環境温度あるいはそのイζ1近の温度という温度条
件であっても、得られる試料中の放射性標識物質の位置
情報の精度を低ドさせることなく、露光を行なうことが
できることが判明した。この点は従来のおいて冷却下に
実施されていたオートラジオグラフィーにおける露光操
作を訊しく簡略化するものである。また露光時間の大幅
な短縮化が実現することにより、オートラジオグラフィ
ーの操作全体が短時間で効率良〈実施できることになり
、この点も実用上非常に41利となる。
さらに、オートラジオグラフィーの感光材料としてL記
の蓄積性蛍光体シートを利用することにより、従来放射
線フィルムの使用において大きな問題となっていた化学
カブリおよび物理カブリが実質的に発生しなくなる点も
、オートラジオグラフィーの精瓜の向上および作業性に
おいて非常に有利に作用する。
また、感光材料として蓄積性蛍光体シートを使用した場
合には、試料から蓄積性蛍光体シートに転写された放射
性標識物質の位置情報を得るためには、特に画像化する
必要はなく、その蓄積性蛍光体シートをレーザーなどの
電磁波で走査することにより上記の位置情報を読み出し
、その位置情報を画像、記号あるいは数値、あるいはそ
れらの組合わせなどの任意な形態に変えて取り出すこと
が可能となる。さらに、上記の位置情報を電気的手段な
どを利用して更に加工することにより、所望の各種の形
態で必要な情報を人手することも可能である。
さらにまた、試料中に含まれていた自然放射能などに起
因する粘度を妨害するような#響は、蓄積性蛍光体シー
トに蓄積されている位置情報を電気的に処理することに
より容易に低減あるいは消去することも可能となる。
従って、本発明は、生物体の組織、および、生物体の組
織および/または生物体由来の物質を含む媒体からなる
群より選ばれる試料に含まれている放射性標識物質の一
次元的もしくは二次元的な位置情報を検出することから
なるオートラジオグラフ1llll定法において、該試
料と、輝尽性蛍光体を結合剤中に分散してなる蛍光体層
を有する蓄積性、177、光体シートとを一定時間重ね
合わせることにより、該試料中の放射性標識物質から放
出される放射線エネルギーの少なくとも一部を該蛍光体
シートに吸収させたのち、該蓄積性蛍光体シートを電磁
波により走査して、該蓄積性蛍光体シートに蓄積されて
いる放射線エネルギーを輝尽光として放出させ、そして
その輝尽光を検出することにより試料中の放射性標識物
質の位置情報を得ることからなる方法を提供するもので
ある。
また本発明は、上記のようにして得た試料中の放射性標
識物質の位置情報を画像として得ることからなる方法、
および、記号および/または数値で表現された情報とし
て得ることからなる方法をも提供するものである。
本発明において使用する蓄積性蛍光体シートは放射線像
変換パネルとも呼ばれものであり、その例は、たとえば
、米国特許第3.859.527号明細書および特開昭
55−12145号公報などに記載されており、一般的
な構成としては既に公知である。
すなわち、蓄積性蛍光体シートは被写体を透過した放射
線エネルギー、あるいは被検体から発せられた放射線エ
ネルギーを該パネルの輝尽性蛍光体に吸収させ、そのの
ちに輝尽性蛍光体を可視光線および赤外線などの電磁波
(励起光)を用いて時系列的に励起することにより、輝
尽性蛍光体中に蓄積されている放射線エネルギーを蛍光
として放出させ、この頌光を光電的に読み取って電気信
号を得、この電気信号を感光フィルムなどの記録材料、
CRTなどの表示装置1−に可視画像として再生するか
、あるいは数値化もしくは記号化した位置情報などとし
て表わすものである。
以下に1本発明のオートラジオグラフィーにおいて好適
に使用される蓄積性蛍光体シートについて簡単に説明す
る。
上記の蓄積性蛍光体シートは、基本構造として支持体と
、その片面に設けられた蛍光体層とからなるものである
。ただし、この蛍光体層の支持体とは反対側の表面(支
持体に面していない側の表面)には一般に、透明な保護
膜が設けられ、蛍光体層を化学的な変質あるいは物理的
な衝撃から保護し−Cいる。
蛍光体層は、輝尽性蛍光体と、これを分散状態で含有支
持する結合剤とからなるものであり、この輝尽性蛍光体
は、放射線を吸収したのち、可視光線および赤外線など
の電磁波(励起光)の11に射を受けると発光(輝尽発
光)を示す性質を有するものである。従って、たとえば
、放射性標識物質を含む試料などのような被検体から発
せられた放!11線は、その放04線量に比例して蓄積
性蛍光体シーI・のイtt光体層に吸収され、蓄積性蛍
光体シート1−には被検体の放射線像が放射線エネルギ
ーの蓄積像として形成される。この蓄積像は、可視光線
および赤外線などの電磁波(励起光)で励起することに
より、輝尽発光(蛍光)として放射させることかでき、
この輝尽発光を光電的に読み取って電気信号に変換する
ことにより、放射線エネルギーの蓄積像を可視画像、あ
るいは放射性(標識)物質の位置情報を示す数値、記号
などに変換することが可能となる。
本発明において使用する蓄積性蛍光体シートの支持体は
、従来の放射線写真法における増感紙の支持体として用
いられている各種の材料から任意に選ぶことができる。
そのような材料の例としては、セルロースアセテート、
ポリエステル、ポリエチレンテレツクレート、ポリアミ
ド、ポリイミド、トリアセテート、ポリカーポネ−1・
などのプラスチ・ンク物質のフィルム、アルミニウム箔
、アルミニウム合金箔などの金属シート、通常の紙、バ
ライタ紙、レジンコート紙、二酸化チタンなとの顔料を
含有するピグメント紙、ポリビニルアルコールなどをサ
イジンブレだ紙などを挙げることができる。ただし、蓄
積性蛍光体シートの情報記録材料としての特性および取
扱いなどを考慮した場合、本発明において特に好ましい
支持体の材ネ:1はプラスチックフィルムである。この
プラスチックフィルムにはカーボンブラックなどの光吸
収性物質が練り込まれていてもよく、あるいは二酸化チ
タンなどの光反射性物質が練り込まれていてもよい。前
者は高鼾鋭度タイプの蓄積性蛍光体シートに適した支持
体であり、後者は高感度タイプの蓄積性蛍光体シー)・
に適した支持体である。
公知の蓄積性蛍光体シートにおいて、支持体と蛍光体層
の結合を強化するため、あるいは蓄積性蛍光体シー)・
とじての感度もしくは画質を向上させるために、蛍光体
層が設けられる側の支持体表面にゼラチンなどの高分子
物質を塗布して接着性伺与層としたり、あるいは二酸化
チタンなどの光反射性物質からなる光反射層、もしくは
カーボンブラックなどの光吸収性物質からなる光吸収層
を設けることも行なわれている。本発明において用いら
れる支持体についても、これらの各種の層を設けること
ができ、それらの構成は所望の蓄積性蛍光体シートの目
的、用途などに応じて任意に選択することができる。
さらに、水出願人による特願昭57−82431号明細
書に開示されているように、得られる画像の鮮鋭度を向
上させる目的で、支持体の蛍光体層側の表面(支持体の
蛍光体層側の表面に接着性伺与層、光反射層、光吸収層
、あるいは金属箔などが設けられている場合には、七の
表面を意味する)には、凹凸が形成されていてもよい。
支持体の上には、前記のように蛍光体層が形成されてい
る。蛍光体層は、基本的には粒子状の輝尽性蛍光体を分
散状態で含有支持する結合剤からなる層である。
輝尽性蛍光体は、先に述べたように放射線を照114シ
た後、励起光を照射すると輝尽発光を示す蛍光体である
が、実用的な面からは波長が400〜800nmの範囲
にある励起光によって300〜500nm(7)波長範
囲の輝尽発光を示す蛍光体であることが望ましい。本発
明において利用されるの蓄積性蛍光体シートに用いられ
る輝尽性蛍光体の例としては、 米国特許第3.859.527号明細書に記載されてい
るSrS:Ce、Sm、SrS:Eu。
Sm、Th02 : E r、およびLa2O2S;E
u 、Smなどの組成式で表わされる蛍光体、特開昭5
5−12142号公報に記載されているZnS:Cu、
Pb、BaO*xAl2O3:Eu[ただし、048≦
X≦10]、および、M2+0・xS +02 :A 
[ただし、M2+はMg、Ca、Sr、Zn、Cd、ま
たはBaであり、AはCe、Tb、Eu、Tm、Pb、
Tn、Bi、またはMnであり、Xは、0,5≦X≦2
.5である〕なとの組成式で表わされる蛍光体、特開昭
55−12143号公報に記載されている  (B  
a  I−x  −y  、  M  g  x  、
  Ca  y  )   F  X  :aEu2+
[ただし、Xはc!lおよびBrのうちの少なくとも一
つであり、Xおよびyは、0<x+y≦0.6、かつx
y”r、Oであり、aは、10−g≦a≦5 X I 
O−2である]の組成式で表わされる伍°光体、 特開昭55−123.44号公報に記載されているLn
OX:xA[ただし、LnはLa、Y、Gd、およびL
uのうちの少なくとも−っ、XはC父およびBrのうち
の少なくとも−・っ、AはCeおよびTbのうちの少な
くとも一つ、そして、Xは、O<x<O、lである]の
組成式で表わされる蛍光体。
特開昭55−12145号公報に記載されている(Ba
I−)(、M″x) FX : yA [り?、::L
、MllはMg、Ca、Sr、Zn、およびCdのうち
の少なくとも一つ、Xは6文、Br、および工のうちの
少なくとも一つ、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、
Pr、Ho、Nd、Yb、およびErのうちの少なくと
も一つ、そしてXは、0≦X≦0.6、yは、0≦y≦
0.2である]の組成式で表わされる蛍光体、 特開8/J 55−160078号公報に記載されてい
るM” FX−xA : yLn [ただし、MI[は
Ba、Ca、S r、Mg、Zn、およυ’Cdのうち
の少なくとも一種、AはBe01Mg0.CaO,Sr
O,Bad、ZnO1AJ1..03、Y2O3、L 
a、 203、In2O3,5i02、T902、Zr
O2、GeO2,5n02、Nb2O5、Ta205、
およびTh02(7)うちの少なくとも一種、LnはE
u、Tb、Ce、Tm、Dy、 Pr、 Ho、Nd、
 Yb、Er、 Sm、およびGdのうちの少なくとも
一種、XはC1、Br、および工のうちの少なくとも一
種であり、xおよびyはそれぞれ5 X 10−Il≦
X≦0.5、およC0くy≦0.2である〕の組成式で
表わされる優先体、 特開昭56−1167’77号公報に記載されている(
B al−X 、M”X)F2 * aB aX2 :
yEu、zA、[ただし、M!!はベリリウム、マグネ
シウム、カルシウム、ストロンチウム、亜鉛、およびカ
ドミウムのうちの少なくとも一種、Xは1!1素、臭素
、および沃素のうちの少なくとも一種、Aはジルコニウ
ムおよびスカンジウムのうちの少なくとも一種であり、
a、x、y、および2はそれぞれ0.5≦a≦1.25
.0≦X≦1、io−”≦y≦2X10−’、およびO
<z≦10−2である]の組成式で表わされる蛍光体。
特開昭57−23673号公報に記載されている(Ba
d−)(、M”X)F2 e aBa、X2 :yEu
、zB[ただし、MIIはベリリウム、マグネシウム、
カルシウム、ストロンチウム、亜鉛、およびカドミウム
のうちの少なくとも一種、Xは塩素、臭素、および沃素
のうちの少なくとも一種であり、a、、x、y、および
Zはそれぞれ0.5≦a≦1,25.0≦X≦i、io
−”≦y≦2×10−1、およびO<z≦2XIO司で
ある]の組成式で表わされる蛍光体、 特開昭57−23675号公報に記載されている(Ba
I−x、M”X)F2*aBaX2:yEu、zA[た
だし、MUはへリリウム、マグネシウム、カルシウム、
ストロンチウム、亜鉛、およびカドミウムのうちの少な
くとも一種、又は塩素、臭素、および沃素のうちの少な
くとも一種、Aは砒素および硅素のうちの少なくとも一
種であり、a、x、y、および2はそれぞれ0.5≦a
≦1.25.0≦X≦1.10−@≦y≦2×1O−1
、およびO<z≦5 X 10−’である]のMl成式
で表わされる蛍光体、 本出願人による特願昭56−167498号明副書に記
載されているM”OX : xCe [ただし、Mmは
Pr、Nd、Pm、Sm’、Eu、Tb、Dy、HOl
Er、Tm、Yb、およびBiからなる群より選ばれる
少なくとも一種の三価金属であり、又はCIおよびBr
のうちのいずれか一方あるいはその両方であり、XはO
<x<0.1である]の組成式で表わされる蛍光体、 本出願人による特願昭57−89875号明細書に記載
されているBEx−xMx/2Lx/2FX :yEu
”[ただし、Mは、Li、Na、に、Rb、およびCs
からなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属
を表わし;Lは、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、
Pm、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、E r、Tm、
Y b、Lu、An、Ga、In、およびTuからなる
群より選ばれる少なくとも一種の三価金属を表わし;X
は、C1,Br、および工からなる群より選ばれる少な
くとも一種のハロゲンを表わし;そして、Xは1o−2
≦X≦0.5、yはo<y≦0.1である]の組成式で
表わされる蛍光体、 本出願人による特願昭57−137374号明細書に記
載されているBaFX* xA : yEu”[ただし
、Xは、C1、Br、およびIからなる群より選ばれる
少なくとも一種の/\ロゲンてあり;Aは、テトラフル
オロホウ酸化合物の焼成物であり;そして、Xは10′
4≦X≦0.1、yはOくy≦0.1である]の組成式
で表わされる蛍光体、 本出願人による特願昭57−158048号(昭和57
年9月13日出願)明細書に記載されているBaFX*
 xA : yEu” [ただし、Xは、Cu、Br、
および工からなる群より選ばれる少なくとも一種のハロ
ゲンであり;Aは、ヘキサフルオロケイ酸、ヘキサフル
オロチタン酸およびヘキサフルオロジルコニウム酸の一
価もしくは二価金属の塩からなるヘキサフルオロ化合物
群より選ばれる少なくとも一種の化合物の焼成物であり
:そして、Xは10−’≦X≦0.1、yはo<y≦0
.1である]の組成式で表わされる蛍光体、本出願人に
よる特願昭57−      号(昭和57年9月24
日出願)明細書に記載されているB a FX * x
 N aX’:aE u” [ただし、−XおよびX゛
は、それぞれ(IL、Br、およびIのうちの少なくと
も一種であり、XおよびaはそれぞれO<x≦2、およ
びOva≦0.2である]の組成式で表わされる蛍光体
、 本出願人による特願昭57−      号(昭和57
年9月27出願)明細書に記載されているM”FX@ 
xNaX’:yEu”: zA [ただし、M「は、B
a、Sr、およびCaからなる群より選ばれる少なくと
も一種のアルカリ土類金属であり、XおよびX′は、そ
れぞれCJl、Br、およびIからなる群より選ばれる
少なくとも一種のハロゲンチおり;Aは、■、Cr、M
n、Fe、Co、およびNiより選ばれる少なくとも−
・種の遷移金属であり;そして、XはO<x≦2、yは
o<y≦0.2、および2はO<z≦10−2である]
の組成式で表わされる蛍光体、本出願人による特願昭5
7−      号(昭和57年10月221」出願)
明細書に記載されているM”FX* aM”X’ 拳b
M’ ”X” 2 *c M ■X”’8命xA : 
yEu” [ただし、MlはBa、Sr、およびCaか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金
属であり;MlはLi、Na、に、Rb、およびCsか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属で
あり:M″はBeおよびMgからなる群より選ばれる少
なくとも一種の二価金属であり;MTMはA文、Ga、
In、および1文からなる群より選ばれる少なくとも一
種の三価金属であり;Aは金属酸化物であり;Xは0文
、Br、およびIからなる群より選ばれる少なくとも一
種のハロゲンであり、 X l 、 X 11、および
X”′は、F、0文、Br、および工からなる群より選
ばれる少なくとモー・種のハロゲンであり;そして、a
はO≦a≦2、bはO≦b≦10−”、CはO≦C≦1
0−2、かつa+b+c≧to”t’あり;XはO<x
≦0.5、yはo<y≦0.2である]の組成式で表わ
される蛍光体、 などを挙げることができる。
ただし1本発明に用いられる輝尽性蛍光体は上述の蛍光
体に限られるものではなく、放射線を照射したのちに励
起光を照射した場合に、輝尽発光を示す蛍光体であれば
いかなるものであってもよい。
また蛍光体層の結合剤の例としては、ゼラチンA・の蛋
白質、デキストラン等のポリサッカライド、またはアラ
ビアヨムのような天然高分子物質;および、ポリビニル
ブチラール、ポリ酢酸ビニル、ニトロセルロース、エチ
ルセルロース、塩化ビニリデン−塩化ビニルコポリマー
、ポリメチルメタクリレ−1= 、塩化ビニルや酢酸ビ
ニルコポリマー、ポリウレタン、セルロースアセテート
ブチレーI・、ポリビニルアルコール、線状ポリエステ
ルなとような合成高分子物質などにより代表される結合
剤を挙げることができる。このような結合剤のなかで特
に好ましいものは、ニトロセルロース、線状ポリエステ
ル、およびニトロセルロースと線状ポリエステルとの混
合物である。
蛍光体層は、たとえば、次のような方法により支持体上
に形成することができる。
まず上記の輝尽性蛍光体粒子と結合剤とを適当な溶剤(
たとえば、低級アルコール、塩素原子含有炭化水素、ケ
トン、エステル、エーテル)に加え、これを充分に混合
して、結合剤溶液中に蛍光体粒子が均一に分nkシた塗
布液を調製する。
塗布液における結合剤と輝尽性蛍光体粒子との混合比は
、目的とする蓄積性蛍光体シー!・の特性、蛍光体粒子
の種類などによって異なるが、一般には結合剤と蛍光体
粒子との混合比は、1:1乃至1 : 100 (重量
比)の範囲から選ばれ、そして特に1:8乃至1:40
(重量比)の範囲から選ぶことが好ましい。
なお、塗布液には、該塗布液中における蛍光体粒子の分
散性を向上させるための分散剤、また、形成後の蛍光体
層中における結合剤と蛍光体粒子との間の結合力を向上
させるだめの口f塑剤などの種々の添加剤が混合されて
いてもよい。そのような目的に用いられる分散剤の例と
しては、フタル酸、ステアリン酸、カプロン酸、親油性
界面活性剤などを挙げることができる。そして可塑剤の
例としては、燐酸トリフェニル、燐酸トリクレジル、燐
酸ジフェニルなどの燐酸エステル;フタル酸ジエチル、
フタル酸ジメトキシエチルなどのフタル酩エステル;グ
リコール酸エチルフタリルエチル、グリコール酪ブチル
フタリルブチルなどのグリコール酸エステル;そして、
トリエチレングリコールとアジピン酸とのポリエステル
、ジエチレングリコールとコハク酸とのポリエステルな
どのポリエチレングリコールと脂肪族二用基酸とのポリ
エステルなどを挙げることができる。
14記のようにして調製された蛍光体粒子と結合剤とを
含有する塗布液を、次に、支持体の表面に均一に塗IH
3することにより塗布液の塗膜を形成する。この塗′I
+j 操作は、通常の塗布手段、たとえば、ドクターブ
レード、ロールコータ−、ナイフコーク−などを用いる
ことにより行なうことができる。
ついで、形成された塗膜を徐々に加熱することにより乾
燥して、支持体上への蛍光体層の形成を完了する。蛍光
体層の層厚は、目的とする蓄積性蛍光体シートの特性、
蛍光体粒子の種類、結合剤と蛍光体粒子との混合比など
によって異なるか、通常は20gm乃至1mmとする。
ただし、この層厚は50乃至500μ1mとするのが好
ましい。
なお、蛍光体層は、必ずしも上記のように支持体上に塗
布液を直接塗布して形成する必要はなく、たとえば、別
に、ガラス板、金属板、プラスチンクシ−1・などのシ
ート上に塗布液を塗布し乾燥することにより蛍光体層を
形成した後、これを、支持体上に押圧するか、あるいは
接着剤を用いる方法などにより支持体と蛍光体層とを接
合してもよい。
蛍光体層の」二には前記のように保護膜が設けられてい
ることが好ましい。この保護膜は、たとえば、酢酸セル
ロース、ニトロセルロースなどの透明なセルロース誘導
体;ポリメチルメタクリレ−I・、ポリビニルブチラー
ル、ポリビニルホルマール、ポリカーボネート、ポリ酢
酸ビニルや酢酸ビニルコポリマー、ポリエチレテレフタ
レーI・、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリア
ミドなどの透明な合成高分子物質から形成されるもので
ある。保護膜のI模厚は、通常l乃至100μm、好ま
しくは3乃至50gmとされる。
本発明は、オートラジオグラフィーにおいて、以j二に
記載したような構成を有する蓄積性蛍光体シートを、従
来の放射線フィルムからなる感光材才゛1の代りに使用
するものであり、その露光操作は、放射性標識物質を含
む試料と蓄積性蛍光体シーI・とを一定時間重ね合わせ
て露光操作を実施することにより、その試料中の放射性
標識物質から放出される放射線の少なくとも一部を該蛍
光体シートに吸収させて実施する。
本発明のオートラジオグラフ測定方法においてil+1
1定の対象となる試料は、前述のように、生物体の組織
、および、生物体の組織および/または生物体由来の物
質を含む媒体からなる群より選ばれる試料であり、それ
らの試料に含まれている放射性標識物質の位置情報を上
記のような蛍光体シートを介して得ることがその目的と
なる。
本発明は、そのなかでも、生物体の組織および/または
生物体由来の物質を含む媒体を測定対象の試料とした場
合に有用である。
さらに、本発明は、放射性標識物質が分離展開された支
持体であり、かつ、放射性標識物質が、放射性標識が伺
与された生体高分子物質、その誘導体もしくはそれらの
分解物である場合に特に有用である。ここで生体高分子
物質の例としては、蛋白質、核酸、それらの誘導体、そ
れらの分解物のような高分子物質を挙げることができる
。そして、たとえば、これらの生体高分子物質の全体的
な、あるいは部分的な分子構造あるいはそれらの基本単
位構成などの解析に本発明は有効に利用することができ
る。
また、放射性標識物質を支持体を用いて分離展開するた
めの方法としては、たとえば、ゲル状支持体(形状は層
状、柱状など任意)、アセテート膜などのポリマー成形
体、あるいは濾紙などの各種の支持体を用いる電気泳動
、そしてシリカゲルなどの支持体を用いる薄層クロマト
グラ2イか、その代表的方法として挙げられるが、分離
展開方法はこれらの方法に限定されるものではない。
また、放射性標識物質が分離展開された支持体は、その
まま、あるいは乾燥処理、分離展開物の固定処理などの
任意の処理を行なったのちに蓄積性ii4光体シートと
重ね合わされ、これによりその露光操作が実施される。
上記のいわゆる露光操作において、」二記の試料と蓄積
性蛍光体シートとを重ね合わせた状態は、通常は試料と
蓄積性蛍光体シートを密着させることにより実現するが
、必ずしもそれらを密着する必要はなく、それらが近接
した状態で配置されていれば良い。
また、いわゆる露光時間は、試料に含まれる放!11性
標識物質の放射能の強さ、該物質の濃度、密度など、#
抗性蛍光体シートの感度、試料と蓄積性蛍光体シートと
の位置関係などにより変動するか、露光操作は一定時間
、たとえば、数秒程度以1−は必要とする。ただし、本
発明に従って感光材料として蓄積性蛍光体シーi・を用
いた場合には、従来の放射線フィルムを使用する場合に
必要な露光時間に比較して、その露光時間は大幅に短縮
される。また、露光により試料から蓄積性蛍光体シート
に転写蓄積された試料中の放射性標識物質の位置情報を
読み出す操作において、該蛍光体シートに蓄積されてい
るエネルギーの強さ、分布、所望の情報などに応じて各
種の電気的処理を施すことにより、得られる位置情報の
状態を変えることが可能であるため、露光操作時におけ
る露光時間の厳密な制御は特に必要とはしない。
また、露光操作を実施する温度は特に制限はないが、本
発明の蓄積性蛍光体シー)・を利用したオートラジオグ
ラフィーは、特に10〜35℃などの環境温度にて実施
することが可能である。ただし、従来のオートラジオグ
ラフィーにおいて利用されている低温(たとえば、5°
C伺近、あるいはそれ以丁の温度)において露光操作を
行なってもよい。
次に本発明において蓄積性蛍光体シーi・に転写蓄積さ
れた試ネ:1中の放射性標識物質の位置情報を読み出す
ための方法について、絵付図面の第1図に示した読出装
置(あるいは読取装置)の例を参照しながら略述する。
第1図は、蓄積性蛍光体シート(以下においては、蛍光
体シートと略記することもある)1に蓄積記憶されてい
る放射性標識物質の一次元もしくは二次元的な位置情報
を仮に読み出すための先読み用続出部2と、放射性標識
物質の位置情報を出力するために蛍光体シート1に蓄積
記憶されている放射線画像を読み出す機能を有する本読
み用読出部3から構成される装置 している。
先読み用読出部2においては次のような先読み操作が行
なわれる。
レーザー光源4かも発生したレーザー光5はフィルター
6を通過することにより、このレーザー光5による励起
に応じて蛍光体シートlから発生する輝尽発光の波長領
域に該当する波長領域の部分がカットされる。次いでレ
ーザー光は、ガルバノミラ−等の光偏向器7により偏向
処理され、平面反射鏡8により反射されたのち蛍光体シ
ートl上に一次元的に偏向して入射する。ここで用いる
レーザー光源4は、′そのレーザー光5の波長領域が、
蛍光体シー1・1から発する輝尽発光の主要波長領域と
重複しないように選択される。
蛍光体シー1・1は、上記の偏向レーザー光の照射下に
おいて、矢印9の方向に移送される。従って、蛍光体シ
ートlの全面にわたって偏向レーザー光が照射されるよ
うになる。なお、レーザー光源4の出力、レーザー光5
のビーム径、レーザー光5の走査速度、蛍光体シー1・
lの移送速度については、先読み操作のレーザー光5の
エネルギーが本読み操作に川izられるエネルギーより
も小さくなるように調整される。
蛍光体シー1・lは、」二記のようなレーザー光の照射
を受けると、蓄積記録されている放射線エネルギーに比
例する光量の輝尽発光を示し、この光は先読み用心光性
シー1− 1 0に入射する。この導光性シート10は
その入射面が直線状で、蛍光体シート1上の走査線に対
向するように近接して配置されており、その射出面は円
環を形成し、フォ1・マルなどの光検出器11の受光面
に連絡している。この導光性シートlOは,たとえばア
クリル系合成樹脂などの透明な熱可塑性樹脂シートを加
工してつくられたもので、入射面より入射した光がその
内部において全反射しながら射出面へ伝達されるように
構成されている。蛍光体シートlからの輝尽発光はこの
導光性シート10内を導かれて射出面に到達し、その射
出面から射出されて光検出器11に受光される。
なお、導光性シートの好ましい形状、材質等は特開昭5
5−87970号公報、同56−11397号公報等に
開示がある。
光検出器l1の受光面には、輝尽発光の波長領域の光の
みを透過し、励起光(レーザー光)の波長領域の光をカ
ヤ1・するフィルターが貼着され、カ11尽発光のみを
検出しうるよラにされている。光検出器1lにより検出
された輝尽発光は電気信号に変換され、さらに増幅器l
2により増幅され出力される。増幅器l2から出力され
た蓄積記録情報は、本読み用続出部3の制御回路13に
入力される。制御回路l3は,得られた蓄積記録情報に
応じて、濃度およびコントラス1・が最も均一でかつ観
察読影性能の優れた画像が得られるように、増幅率設定
値a、収録スケールファクターb、および、再生画像処
理条件設定値Cを出力する。
以上のようにして先読み操作が終了した蛍光体シー1−
 1は本読み用続出部3へ移送される。
木読み用読出部3においては次のような本読み操作が行
なわれる。
木読み用レーザー光源l4から発せられたレーザー光1
5は、前述のフィルター6と同様な機能 ゛を有するフ
ィルターl6を通過したのちビーム・エクスパンダ−l
7によりビーム径の大きさが厳密に調整される。次いで
レーザー光は、ガルバノミラ−等の光偏向器18により
偏向処理され、平面反射鏡工9により反射されたのち蛍
光体シート1上に一次元的に偏向して入射する。なお、
光偏向器l8と平面反射鏡l9との間にはfθレンズ2
0が配置され、蛍光体シー1・lの一Lを偏向レ−チー
光が走査した場合に、常に均一なビーム速度を維持する
ようにされている。
イit光体シートlは、上記の偏向レーザー光の照射下
において、矢印21の方向に移送される。従って、先読
み操作におけると同様に蛍光体シート1の全面にわたっ
て偏向レーザー光が照射されるようになる。
蛍光体シー1−1は、」二記のようにしてレーザー光の
照射を受けると、先読み操作におけると同様に、蓄$7
11記録されている放射線エネルギニに比例する光量の
輝尽発光を発し、この光は木読み用導光性シート22に
入射する。この本読み用導光性シート22は先読み用心
光性シーi・1oと同様の月質、構造を有しており、本
読み用心光性シート22の内部を全反射を繰返しつつ導
かれた輝尽発光はその射出面から射出されて、光検出器
23に受光される。なお、光検出器23の受光面には輝
尽発光の波長領域のみを選択的に透過するフィルターが
貼着され、光検出器23が輝尽発光のみを検出するよう
にされている。
光検出器23により検出された輝尽発光は電気信号に変
換され、前記の増幅率設定値aに従って感度設定された
増幅器24においで適正レベルの電気信号に増幅された
のち、A/D変換器25に入力される。A/D変換器2
5は、収録スケールファクター設定値すに従い信号変動
幅に適したスケールファクターでデジタル信号に変換さ
れ、信号処理回路26に入力される。信号処理回路26
では、再生画像処理条件設定値Cに基づいて、濃度およ
びコンI・ラストが適正で観察読影適正の優れた可視画
像が得られるように信号処理が行なわれ、次いで必要に
より磁気テープなどの保存手段を介して、記録装置(図
示なし)へ゛電送される。
記録装置としては、たとえは、感光材料上をレーザー光
等で走査して光学的に記録するもの、CRT等に電子的
に表示するもの、CRT等に表示されたX線画像をビデ
オ中プリンター猪−に記録するもの、熱線を用いて感熱
記録材料」−に記録するものなど種々の原理に基づいた
記録装置を用いることができる。
ただし、記録装置は上記のように可視画像化するものに
限られるものではなく、前述したように試料中の放射性
標識物質の一次元的もしくは二次元的な位置情報を、た
とえば数字化もしくは記号化するなどして記録すること
もできる。
なお、本発明における蓄積性蛍光体シートに転写蓄積さ
れた試料中の放射性標識物質の位置情報を読み出すため
の方法について、」−記においては先読み操作と本読み
操作とからなる読出し操作を説明したが、本発明におい
て利用することができる読出し操作は、」二記の例に限
られるものではない。たとえは、試ネ゛1中の放射性物
質の含有量および、その試料についての蓄積性蛍光体シ
ートの露光時間が予めわかっていれば、上記の例におい
て先読み操作を省略することもできる。
また、本発明における蓄積性蛍光体シートに転′ケ′蓄
積された試料中の放射性標識物質の位置情報を読み出す
だめの方法としては、上記に例示した以外の任意な方法
を利用することも当然可能である。
なお、本発明において試料中の放射性標識物質の「位置
情報」とは、試料中における放射性標識物質もしくはそ
の集合体の位置を中心とした各種の情報、たとえば、試
料中に存在する放射性物質の集合体の存在位置と形状、
その位置における放射性物質の濃度、分41などからな
る情報の一つもしくは任意の組合わせとして得られる各
種の情報を意味する。
次に本発明の実施態様を、前述のマキサム・ギルバート
法を利用したDNAの塩基配列決定法の操作を例にして
記載する。なお、以下の実施例および比較例において用
いたDNA [大腸菌プラスミドDNA (pBR32
2)]は既にその塩基配列が解明されており、得られた
クロマトダラムの評価および分析は、それらの既知デー
タを基礎に実施例 また、以下の実施例において使用した蓄積性蛍光体シー
トは下記の方法により調製したものである。
輝尽性のユーロピウム賦活弗化臭化バリウム蛍光体(B
aFBr:Eu)の粒子と線状ポリエステル樹脂との混
合物にメチルエチルケトンを添加し、さらに硝化度11
.5%のニトロセルロースを添加して蛍光体粒子を分散
状態で含有する分散液を調製する。次に、この分散液に
燐酸トリクレジル、n−ブタノール、そしてメチルエチ
ルケトンを添加したのち、プロペラミキサーを用いて充
分に攪拌混合して、蛍光体粒子が均一に分散し、かつ粘
度が25〜35PS (25°c)ノ塗布液を調製する
次に、カラス板上に水平に置いたカーボンブランク練り
込みポリエチレンテレフタレートシーI・(支持体、厚
み:250gm)の上に塗布液をドクターブレードを用
いて均一に塗11jする。そして塗布後に、塗膜が形成
された支持体を乾燥器内に入れ、この乾燥器内部の温度
を25°Cがら100°Cに徐々に−に’ifさせて、
塗膜の乾燥を行なった。
このようにして、支持体上に層厚が300ルmのイ11
光体層を形成する。
そして、この蛍光体層の上に、透明なポリエチレンテレ
フタレートフィルム(厚ミニ 12 gm)の片面にポ
リエステル系接着剤を付与したのち、接着剤層側を下に
向けて置いて接着することにより、保護膜を形成し、支
持体、蛍光体層、および保護膜から構成された蓄積性蛍
光体シーI・を調製する。
[実施例1] (1)塩基配列決定の対象となるDNAの分離および放
射性標識化 常法により大腸菌プラスミドDNA (pBR322)
を制限酵素Hind−Hにより切断したのち、5“−末
端を32 pで標識して、二本鎖DNA(32P標識物
)lルgを得た。
別に調製した5mMの塩化マグネシウムおよび1mMの
ジチオスレイトールを含む20mMのトリス[トリス(
ヒドロキシメチル)アミノメタン]・塩酸緩衝液(pH
7,4)20ル文に」−記の二本鎖DNA l pLg
と制限酵素Hae−1[約1単位を加え、37°Cにて
1時間の特異的分解反応を行ない、上記断片の分解生成
物を含む分解Ig合物溶液を得た。
1−記の分解混合物溶液を試料として、8%ポリアクリ
ルアミド(架橋剤率=3%)のスラブゲル(1,5mm
X200mmX200mm)を用い、かつ1mMのED
TAを含む50mMのトリス・ホウ酸緩衝液(pH8,
3)を電極液として、電圧500Vにて電気泳動操作を
実施した6試料に予め加えておいたマーカー色素がゲル
の下端部に到達した時点にて泳動を停止させ、座標軸の
原点となる位置に32 p含有インクで印を付けた。
1−記のゲルと蓄積性蛍光体シートとを重ね合わせて、
室温(約25℃)にて1分間保持して露光操作を行なっ
たのち、その蓄積性蛍光体シートを第1図に示すような
続出装置に導入し、32F含有インクで印をイリけた位
置を座標軸の原点として、32 p標識断片の分解生成
物の泳動位置を示す位置情報を読出した。次いで、この
位置情報に従い、32 p標識を有する分解生成物を含
むゲル部分を薄いカミソリを用いて切出して、これを試
験管に移した。
なお、確認のために、上記の一部切出し操作を行なった
残りのゲルを同様にして蓄積性蛍光体シーI・と重ね合
わせたのち、読出装置にて32 p標識を有する分解生
成物の残存の有無を調べたところ、32P標識を有する
分解生成物の全量が取り去られていることがわかった。
すなわち、」−記の蓄積性蛍光体シートを介して得た3
2 p標識を有する分解生成物の位置情報は精度の高い
ものであることが確認された。
(2)分離した32 p標識DNA断片の特異的分解 上記の(1)において取出したゲルを常法に従って抽出
処理して32F標識DNA断片を分離させた。得られた
32 p標識DNA断片のカウント数は約lXl0’c
pmであった。
抽出液を減圧下にて濃縮してぞの全量を約20ル又とし
、この濃縮液を四本のエッペンドルフ社(西独)製のミ
クロチューブに分割した。それぞれの濃縮液を試料とし
て、マキサム・ギルバー)・法に従う分解反応により、
構成J!i基の間を特異的に!ilJ断した。
特異的切断のための分解方法は、切断が、l)グアニン
(G) 2)グアニン(G)+アデニン(A) 3)チミン(T)+シ;・シン(C) 4)シトシン(C) の位置にて選択的に行なわれるような条件を選んだ。
たとえは、上記l)のグアニン(G)の位置における選
択的切断反応は、常法に従って、次のようにして行なっ
たものであり、2)、3)および4)についても同様に
常法に従って行なった。
試料(抽出物の濃縮液)5ル文を、1mMのEDTAを
含む50mMのカコジル酸ナトリウム水溶液200 I
L見に加え、0℃に冷却した。これにジメチル硫酸1壓
文を加えて20°Cに加温し、15分間反応させた。こ
の反応液に、0°Cに冷却しておいた1、 −5Mm酸
ナトリウム、IMメルカプトエタノール、およびt R
NA L OOpg/m文を含む水性t(+ 50 g
文とエタノール750p文を冷却した。
」二記の冷却液を12.0OOGの遠心分離操作にかけ
て上澄み液を除去し、沈澱物に、0°Cに冷却した0、
3M酢酸すトリウム水溶液250gMを加えてDNAお
よびtRNAを溶解させた6次いで、この溶液に約75
0 g xのエタノールを加えて同様の遠心分離操作を
行ない、」二澄み液を除去することによりDNAおよび
tRNAを洗浄した。続いて、1m文のエタノールを用
いて同様の洗2′11操作を再度行なった。
得られた沈澱物を数分間減圧下にて乾燥したのち、これ
に、新たに蒸留したピペリジンの1M水溶液1007z
uを加え、90°Cで300分間反応せた。反応液を凍
結乾燥してピペリジンを除去してから、10ILlの水
を用いる凍結乾燥による洗浄操作を二回行なった6 80%ホルムアミド、10mMの水酸化ナトリウム、1
mMのEDTA、そし−c−BPB (ブロムフェノー
ルブルー:マーカー色素)からなる水性液lO川用に、
上記にて得られた凍結乾燥物(DNA断片の分解物)を
溶解し、90°Cで数分間加熱したのち、氷水で冷却し
て電気泳動用試料を調製した。
(3)電気泳動用ゲルの調製 アクリルアミド10.69g、ビスアクリルアミド0.
56g、尿素3.7 、8 g、および20mMのED
TAを含むj、OM)リス・ホウ酸M衝液(pH8,3
)9m文を蒸留水に溶解して全量を90m1としたゲル
液を得た。このゲル液に窒素カスを吹込んで酸素を除い
たのち、これに10%過硫酸アンモニウム水溶液600
μ文と触媒のTEMED (テトラメチルエチレンジア
ミン)25川文を加えた。このようにして処理したゲル
液を、充分に洗浄した二枚の厚さ3mmのガラス板から
形成したモールド(0,5mmX300mmX400m
m)の中に注入し、さらに上記のゲル液の上端部に、四
個のスロット(各、0.5m+nX15mmX20mm
)形成用のスロットフォーブーを挿入したのち、−夜装
置してゲル化させて目的の四個のスロットを有する電気
泳動用ゲルを調製した。
(4)電気泳動操作 スロットを形成したゲルを電気泳動操作に装着し、10
0OV/40cmにて約180分間のプレラン(予備泳
動操作)を行なった後、第1スロットにl) −(G)
特異的分解物、第2スロツトに2)−(G+A)特異的
分解物、第3スロツトに3)−(T+C)特異的分解物
、そして第4スロットに4)−(C)特異的分解物を、
それぞれの32Fのカウント数が約2XIO5cpmと
なるように導入した。
次に同様に、1000 V / 40 c mにて試料
の電気泳動を行なった。この電気泳動は、マーカー色素
がゲルの下端部に到達するまで継続したのち停止した。
次いで一方のガラス板を除去し、ゲルを10%酢酸中で
2回洗浄した。ゲルを濾紙の上に移し、その状態で減圧
下にて加熱乾燥した。
(5)R光操作 上記において得られた乾燥ゲルと蓄積性蛍光体シーI・
とを重ね合わせてカセット内に収納し、室温(約20°
C)にて、40分間露光したのち、第1図に示した続出
装置に装填して、蛍光体シーI・に転写蓄積されたゲル
上における放射性標識物質の位1σを示す凹刻のクロマ
トグラムを読出し、次いでその情報をデジタル情報とし
て記憶させた。
」二記のデジタル情報に基づいてクロマトダラムの可視
画像を得たところ灯明な画像が得られた。
そして、このクロマトグラムを既知の大腸菌プラスミド
DNA (pBR322)のクロマトグラムと照合した
ところ、充分な一致が見られた。
別に、第2スロットおよび第3スロツI・からのそれぞ
れのクロマトグラムを座標軸とし同様な読出し操作を実
施し、コンピューター処理により次のような比較対照を
行なうことにより目的のDNAの塩基配列を決定した。
第2スロットの(G 十A)特異的分解物、のクロでト
ダラムと第1スロツトの(G)特異的分解物ノクロマト
ダラムとを比較させることにより座標軸の原点を基準と
したGとAの位置をそれぞれ決定する。
次に、第3スロツトの(T+C)特異的分解物のクロマ
I・ダラムと第4スロツトの(C)特異的分解物のクロ
マトグラムとを比較させることにより座標軸の原点を基
準としたTとCの位置をそれぞれ決定する。そして、こ
れらを座標軸の原点から遠い順に並べることによりDN
Aの塩基配列を得る。
以上に記憶したのコンピューター処理により決定された
塩基配列は、調査対象とした大腸菌プラスミドDNA 
(pBR322)の既知の塩基配列と一致した。
上記の結果から、蓄積性蛍光体シートを用いて室温で短
時間の露光操作を行なうことにより、マキサム台ギルバ
ート法に基づ<DNAの塩基配列決定法を実施すること
は充分可能であることが確認された。
[比較例1] 実施例1の「(5)露光操作jに記載した電気泳動操作
を実施したのちの乾燥ゲルによる蓄積性蛍光体シートの
露光操作を、蛍光体シートの代りにX線フィルム(RX
タイプ:富士写真フィルム@製)と蛍光増感紙(ライト
ニングプラス:米国デュポン社製)とを組合わせて使用
し、通常のX線フィルム用カセツテに収納して実施例1
と同一の条件(室温、40分間露光)にて露光操作を行
なった。次いで、X線フィルムを現像したが、判読可能
なりロマトグラムを得ることができなかった。
次に上記の露光操作を、通常のマキサム◆ギルバート法
に憎して一80°Cにて1000分間実施したのち、同
様にX線フィルムを現像したところ、実施例1にて可視
画像として得られたクロマトグラムと同程度の鮮明度を
有するクロマトグラムをflIることができた。ここで
得られたクロマトグラムは、実施例1において可視画像
として得られたクロマトダラムと一致した。
【図面の簡単な説明】
11図は、本発明において蓄積性蛍光体シートに転写蓄
積された試料中の放射性標識物質の位置情報を読み出す
ための続出装置(あるいは読取装置)の例を示すもので
ある。 1;蓄積性蛍光体シート、2−先読み用読出部、3:本
読み用読出部、4:レーザー光源、5:レーザー光、6
:フィルター、7:光偏向器、8:平面反射鏡、9:移
送方向、10:先読み用導光性シート、11:光検出器
、12:増幅器、13:制御回路、14:レーザー光源
、15:レーザー光、16:フィルター、17:ビーム
・エクスパングー、18;光偏向器、19;平面反射鏡
、20:fθレンズ、21:移送方向、22:本読み用
導光性シート、23:光検出器、24:増幅器、25 
: A/D変換器、26;信号処理回路 特許出願人 富士写真フィルム株式会社代理人   弁
理士   柳川泰男 手続補正書 昭和りS年り月//日 El、許庁長官  若杉和夫    殿1 事件の表示 昭和57年  特 許願第193418号2  発明の
名称     オートラジオグラフ測定法3 補正をす
る者 41f’lとの関係  特許出願人 (+:   li       (520)富士写真フ
ィルム株式会社氏 名(名h・)  代表者  大 西
  實4、代理人 住 所  東京都新宿区四谷J−//lミッヤ四谷ビル
g階(j 補止により増加する発明の数   なし7 
補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄を下記の如く補正致
します。 記 一二服ロ町一   −」町IJL− (1) 22頁16行目 の       → 削除(
2) 28頁20行目 号      → ↓旦lユヱ
麿号(3) 29頁7行目 号        → エ
16コ辷91JL号(4) 211頁18行目 号  
     → 1旦工±y支号(5) 39頁6行目 
記憶      → 2屡([1) 38頁8行]1 
記憶      → 記U(7) 44頁頁O行目 観
察読影適正  → 我寒諒彪性折(8) 44頁13行
目 電送      → 伝送(9) 45頁19行目
 任意      → 適当以上 手続補正書 昭和58年6 nl、”、j! 98 特許庁長官  若杉和夫  殿 1、事件の表示 昭和5フイ1   特許1第193418号2 発明の
名称    オートラジオグラフ測定法3、 補正をす
る者 月1イ11との関係   特許出願人 4、代理人 6、 補正により増加する発明の数     な し7
 補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄を下記の如く補正致
します。 記 −」叱皿し−     」l目し く1) +7頁20行口  米国特許第3,859. 
  →  削除〜18頁1行目  527号明細書およ
び以」ニ 手続補正書 昭和58年9月7 日 特許庁長官 若杉和夫殿 1、事件の表示 昭和57年  特許IFJI第193418号2 発明
の名称    オートラジオグラフ測定法3 補正をす
る者 沖件との関係    特許出願人 4、代理人 6 補正により増加する発明の数     な し7 
補正の対象 明細書の「発明の詳細な説明」の欄を下記の如く補正致
します。 記 一一補正前−−−一前几唐一一 (+) 35頁3行目  l乃〒loOpLm  −+
  0.1h至去00gm(2)同頁4行1」3乃至5
0pm   → 03乃至50ILm(3) 44頁1
7行目  X線画像     → 放Q4#Q画像以 
  I 手続補正書 昭和58年9月30日 特許庁長官 若杉和夫 殿 1 事件の表示 昭和57年  特許願第193418号2、発明の名称
    オートラジオグラフ測定法3、  Mli正を
する者 事fl+との関係   特許出噸人 4代理人 6、 補正に」、り増加する発明の数    な し別
紙の通り 明細書の「発明の詳細な説明」の欄を下記の如く補正致
します。 記 (+) 35頁13行目から同頁14行目吸収させて実
施する。本発明のオートラジオグラフ測定方法−一補正
孜一一 吸収させて実施する。 以」二

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ■。生物体の組織、および、生物体の組織および/また
    は生物体由来の物質を含む媒体からなる群より選ばれる
    試料に含まれている放射性標識物質の−・次元的もしく
    は二次元的な位置情報を検出することからなるオートラ
    ジオグラフ測定法において、該試料と、輝尽性蛍光体を
    結合剤中に分散してなるか光体層を有する蓄積性蛍光体
    シーI・とを一定時間重ね合わせることにより、該試料
    中の放射性標識物質から放出される放射線エネルギーの
    少なくとも一部を該蛍・光体シートに吸収させたのち、
    該蓄積性蛍光体シートを電磁波により走査して、該蓄積
    性、Hi/、光体シートに蓄積されている放射線エネル
    ギーを輝尽光として放出゛させ、そしてその輝尽光を検
    出することにより試料中の放射性標識物質の位置情報を
    得ることからなる方法。 2゜放射性標識物質を含む試料が、放射性標識を付与さ
    れた生物体の組織および/または生物体由来の物質を含
    む媒体であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載のオー:・ラジオグラフ測定法。 3゜媒体が、放射性標識物質が分Pit展開された支持
    体であり、かつ、放射性標識物質が、放射性標識が伺与
    された生体高分子物質、その誘導体もしくはそれらの分
    解物であることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載
    のオートラジオグラフ測定法。 4゜支持体が、電気泳動により生体高分子物質が分離展
    開された支持体であることを特徴とする特許請求の範囲
    第3゛項記載のオートラジオグラフ測定法。 5゜生体高分子物質が、核酸、その誘導体もしくはそれ
    らの分解物であることを特徴とする特許請求の範囲第4
    項記載のオートラジオグラフ測定法。 6゜(1)放射性標識が付かされているDNA切断物も
    しくはDNA分解物からなる4尾合物を支持体にで゛心
    気泳動させて書た支持体と、輝尽性蛍光体を結合剤中に
    分散してなる蛍光体層を有する蓄積性蛍光体シートとを
    一定時間重ね合わせることにより、該DNA切断物もし
    くはDNA分解物中の放射性標識から放出される放射線
    エネルギーの少なくとも一部を該蛍光体シートに吸収さ
    せる上程:そして (2)該蓄積性蛍光体シートを電磁波により走査して、
    該蓄積性蛍光体シートに蓄積されている放射線エネルギ
    ーを輝尽光として放出させ、そしてこの輝尽光を検出す
    ることにより支持体上のDNAすJ断物もしくはDNA
    分解物の位置情報を検出する上程; を含むことを特徴とする特許請求の範囲第5項記戦のオ
    ートラジオグラフ測定法。 7゜蓄積性蛍光体シートが、支持体、輝尽性蛍光体を結
    合剤中に分nk Lでなる蛍光体層、そして保護11便
    を含むものであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    乃至6項のいずれかの項記載のオートラジオグラフ測定
    法。 8゜生物体の組織、および、生物体の組織および/また
    は生物体由来の物質を含む媒体からなる群より選ばれる
    試料に含まれている放射性標識物質の一次元的もしくは
    二次元的な位置情報を検出することからなるオートラジ
    オグラフ測定法において、該試料と、輝尽性蛍光体を結
    合剤中に分散してなる蛍光体層を有する蓄積性蛍光体シ
    ートとを一定時間重ね合わせることにより、該試料中の
    放射性標識物質から放出される放射線エネルギーの少な
    くとも一部を該蛍光体シートに吸収させたのち、該蓄積
    性蛍光体シートを電磁波により走査して、該蓄積性蛍光
    体シー)・に蓄積されている放射線エネルギーを輝尽光
    として放出させ、その輝尽光を検出することにより、試
    料中の放射性標識物質の位置情報を得、そしてその位置
    情報を画像化することからなる方法。 9゜生物体の′組織、および、生物体の組織および/ま
    たは生物体由来の物質を含む媒体からなる群より選ばれ
    る試料に含まれている放射性標識物質の一次元的もしく
    は二次元的な位置情報を検出することからなるオートラ
    ジオグラフ測定法番こおいて、該試*1と、輝尽性蛍光
    体を結合剤中に分散してなる蛍光体層を有する蓄積性蛍
    光体シーI・とを一定時間重ね合わせることにより、該
    試料中の放射性標識物質から放出される放射線エネルギ
    ーの少なくとも一部を該蛍光体シートに吸収させたのち
    、該蓄積性イi↑光体シートを電磁波により走査して、
    該蓄積性蛍光体シートに蓄積されている放射線エネルギ
    ーを輝尽光として放出させ、その輝尽光を検出すること
    により、試料中の放射性標識物質の位置情報を得、そし
    てその位置情報を記号および/または数個で表現するこ
    とからなる方法
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