JPS5982599A - 環状送風機のケ−シング製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は環状送風機のケーシングが同一鋳型で鋳造され
た分割ケーシングの一対を対向接合して構成し、特に多
段環状送風機の製作に有利な方法を提供することを目的
とする。

〔従来技術とその問題点〕

このような本発明の対象となる環状送風機の構造並びに
動作を、第１図ないし第３図に示した従来の１段環状送
風機により説明する。環状送風機は大きく分けて駆動用
電動機１、送風機１１４１（　２　、消音器３かうなり
互に組合わせ結合されている。送風機部２は羽根車４と
，これを包囲するケーシング５及びケーシングカバー６
よりなる。羽根車４は中心ボスが電動機回転軸７に支持
されており、周面上には回転方向ＢＫ対して備かに前傾
して起立した羽根４ａを多数配列すると共に、羽根４ａ
の基部では中央に向って隆起した断面凸部４ｂが形成さ
れている。ケーシング５とケーシングカバー６により、
羽ａ４ａの両側に沿って側溝８が形成される。吸込口９
、吐出口ｌＯは側溝８上にて接近して開口配置され、特
に吸込口９と吐出口１０との間の域ｌでは、吐出口［０
側の高圧空気が吸込口９側へ逆流するのを防止するため
に１羽根４ａとケーシング５及びケーシングカバー６と
の間には側溝８を形成せずに殆ど隙間のないよ５な隔壁
部１１を形成した仕切構造とする。同様に羽根車４の側
面においてもケーシングとの間には隙間のないようにさ
れる。前記の吸込口９、吐出口１０にはこれと連通して
外部配管に便利なように吸込、吐出管継手を並置した消
音器３が接続される。消音器３の内部には消音材が備え
られている。

上記の構造による環状送風機の送風理論は既によく知ら
れているが簡単に説明すると、吸込口９から導入された
空気は羽根４ａの遠心力によって第２図の矢印Ｃのよう
な流れが引起されて圧力上昇が生じ、この空気流が吸込
口９かも吐出口１０へ矢印Ｂに沿って側溝８と羽根４ａ
とで何回もくり返されるため次第に圧力は上昇し、吐出
口１０に至って高い静圧が発生する。即ち空気流はケー
シング５内の側溝８内に沿ってらせん状に進む。

このような環状送風機は比較的少ない風量で高い送風圧
力が得られ多用途に用いられる。この環状送風機部２の
ケーシング５及びケーシングカバー６を製作するに際し
ては、第２図のようにケーシング５に吸込口９、吐出口
１０を穿設し、ケーシングカバー６には設けない等、ケ
ーシング５とケーシングカバー６とは形状を異にするた
めに、一般にはそれぞれ別の鋳型で鋳造される。このよ
うに１つのケーシングを製作するのに、２種類の鋳型を
使用することは製作上煩雑である。更に負荷の要求から
環状送風機部２の複数段を駆動機ｌの回転軸７上に並設
し、前段の吐出口１０を後段の吸込口９に連結して、前
段で昇圧された送風を後段で更に昇圧し高い送風圧力を
得る直列形の多段環状送風機、或は前後段の吸込口９同
志、吐出口同志を連結して得る並列形の多段環状送風機
が公知であるが、この場合にも従来では各段におけるケ
ーシング５とケーシングカバー６とは別形状であり、前
記と同様２種類の鋳型を使用してそれぞれ別個に鋳造し
ているのが現状である。

〔発明の目的〕

本発明は１段環状送風機を含めて、特に多段環状送風機
の製作に有利となるよう、ゲージングを１種類の鋳型で
鋳造された分割ケーシングを組合せて構成することを目
的とする。

〔発明の要点〕

本発明は環状送風機部のケーシングが羽根車の中央位置
にて回転軸と直角な面で２分割されて羽根車の両側に配
ｆ１を組合わされる対称分割ケーシングよりなり、各分
割ケーシングには高低圧側間の仕切用隔壁部を挾んでそ
の両側に同一円周上に所定間隔をおいて吸込口穿設予定
個所及び吐出口穿設予定個所を定めて、該穿設予定個所
の外側面上に突出させて隣接段ケーシングと結合するた
めの筒状７ランジを設け、単段においては吸込口又は吐
出口の位置の変更を可能とするよう若しくは多段におい
ては直列接続又は並列接続のいずれかを選択可能とする
よう必要に応じて該フランジにより囲まれた部分を穿孔
１て吸込口または吐出口を形成するようにすることによ
り１両分割ケーシングを同一鋳型で鋳造出来るようにし
たものである。

〔発明の実施例〕

矢に本発明の実施例を図面について説明する。

第４図ないし第７図は２段の環状送風機部２ａ、２ｂを
備えた直列形多段環状送風機の実施例を示す。

前後各段の環状送風機部２ａ　、　２ｂは電動機１０回
転軸７上に突合せて並設される。各段２ａ　、　２ｂに
おける羽根車４を包囲するケーシング−は２分割された
分割ケーシング１２　、１３よりなる。両分側ケーシン
グ１２　、１３は羽根車４の中央位置にて回転Ｊ１１１
１７と直角な面Ａ−Ａで分割されて、羽根車４０両側に
配置組合わされる。各分割ケーシング１２　、１３には
第８図に示すように鋳型で鋳造する際に、予じめそれぞ
れ側溝８０周域で高低圧側間の仕切用隔壁部１１の両側
にの同一円周上に所定の間隔で吸込口及び吐出口を穿設
すべき穿設予定個所１５　、１６が定められる。該吸込
、吐出口の穿設予定個所１．５　、１６は、鋳造により
出き上った状態では開口されてないが、後述のよ５に直
列、或は並列形のように使用方式によって必要により、
機械加工で穿孔され吸込口或は吐出口の一万、又は吸込
口と吐出口の両方を形成する。

更に各吸込口、吐出口穿設予定個所１５　、１６を包囲
して、各分割ケーシング１２　、１３の外側面上に突出
させ筒状のフランチ１７が形成さ第１る。図示の実施例
は２段の直列形環状送風機であるので、各段ケーシング
における一万の分割ゲージング１２では高低圧側間の仕
切用隔壁部１１に並べて羽根車４０回転方向側に吸込口
９が前記吸込口穿設予定個所１５に例えば機械加工によ
り穿設される。他方の分割ケーシング１３には前記の吸
込口９に対（−て、吐出Ｄ　１０が吸込口９と同一円周
上で仕切用隔壁部１１０反回転方向側に並べて吐出口穿
設予定個所１６に機械加工で開口穿設される。特に前段
２ａと後段２ｂとの間では、前段２ａの吐出口１０が後
段２ｂの吸込口９に対向位置するように互に周方向に相
対位置なづらせて積重ね配置される（第７図）。この位
置で前段２ａの吐出口１０と後段２ｂの吸込口９とは、
両口９，１００部分に突出形成した前記フランチ１７が
突き合わされて連結する。又各段２ａ、２１）の分割ケ
ーシング１２　、１３１ｊ、ポル）１４により一体に結
合して締結される。前段２ａの吸込口９及び後段２ｂの
吐出口１０には外方の消音器３ａ、３ｂがそれぞれ配管
さＪｔている。

このように構成された環状送風機部２ａ　、　２ｂの各
分割ケーシング１２　、１３は同一形状である。即ち分
割ケーシング１２を反転させれば、丁度吸込口９の位置
が分割ゲージング１３の吐出口１．０と同一円周上で隔
壁部１１を挾んで対応位置し、かつ中央で分割されてい
るので軸方向寸法も一致する。従って各分割ケーシング
１２　、１３を製作するには、同一の側溝８、隔壁部１
１、吸込口、吐出口穿設予定個所１５　、１６及びフラ
ンチ１７を備えた鋳型で鋳造されたものに１例えば機械
加工により吸込口９或は吐出口］０、更にオイルシール
、軸受、エンドカバー、段間めオイル漏れ防止リング等
を取付けるための若干の′機械加工、及び各部結合用の
インロー加工、ボルト孔加工を施すのみで製作出来るこ
とになる。この点従来では第２図のようにケーシング５
とケーシングカバー６とを全く別形状な鋳型で鋳造した
ものと較べれば、製作が有利となる。特に図示実施例の
ように直列形多段環状送風機で（ま、同一調型で鋳造加
工された分割ケーシング１２　、１３を順次交互に反転
させ、かつ各段間で相対的に周方向に吸込口９と吐出口
１０を結ぶ角度分だけずらせて組立ることで製作出来て
極めて好都合である。

以上は直列形の多段環状送風機について説明したが、次
のように並列形の多段環状送風機を製作することも出来
る。この場合には各段の各分割ケーシングに対して、隣
接段ケーシングと互に相対向する側に位置する分割ケー
シングでは、吸込口穿設予定個所１５．吐出口穿設予定
個所１６に機械加工によって吸込口、吐出口の両刀が穿
孔されるＯ−万版数段環状送風機部の組立体に対して最
外側に位置する分割ケーシングでは、吸込口穿設予定個
所１５、吐出口穿設予定個所１６に吸込口、或は吐出口
の一万のみが穿孔される。これ等の各分割ケーシングを
使用して、吸込口同志、及び吐出口が同一周上に互に連
通するように位置を合せて組合せ接合する。征って外方
の吸込側配管から導入される送風気体は各段の吸込口に
並列に導入され、−万吐出側の配管に対しては各段の吐
出口力・らの吐出し送風気体が並列に送出される。この
場合にも基本的には同一の鋳城で鋳造された分割ケーシ
ングに若干の機械加工を施したものを使用して並列形の
多段環状送風機を構成することが出来る。

なお上記は２段の環状送風機について説明したが、３段
以上の環状送風機でも同鴎に構成さｊｔ□、＋６又１段
環状送風を幾は先述の図示実施例における１段の環状送
風機部のみを電動機１に連結し、その吸込口、吐出口に
直接消音器を配管するか、もしくは両分側ケーシングの
うち一万の分割ケーシングのみに吸込口、吐出ロイ！ｌ
−穿孔し、他方の分割ケーシングには吸込、吐出口とも
穿孔しな℃・構成とすることも出来る。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、一種類ノ鋳型で鋳造
された分割ケーシングの基本体を用〜・てこれに若干の
機械加工を施すのみで、１段載＆ま多段環状送風機のケ
ーシングを製作することが出来る。陀りて従来のように
２穫類の鋳型を使用して鋳造したケーシングに較べて、
鋳型費、加工費が低減出来るほか、部品の種類が少くて
済み製作上の部品在庫管理が容易とプ文って製作に有利
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の１段１９秋送風機の（Ｆ視図、第２図は
第１図の＆’４　ｌＶ＋側面図１軍３図はＦ２図のＩＩ
■−１１１断面図５ｅＪｔｄ図は本発明火楕例の端面図
、第５図、第６図、第７図はそれぞれ第・１図のＶ−Ｖ
。 ■−ＶＴ、〜ｎ　−ｖ■Ｍ「面図、第８図は分割ケーシ
ングの外側面図である。 １・・・駆動用電動機、２ａ　、　２ｂ・・環状送風機
部、４・・・羽根車、４ａ・・・羽根、７・・・回転軸
、８・・・側溝、９゛“吸込口、１０・・・吐出口、１
１・・・隔壁部、］２　、１３・・・分割ケーシング、
１５・・・吸込口穿設予定個所、１６・・・吐出口穿設
予定個所５１７・・・結合用フラツグ。 オ６図 ３久 ’Ｊ−ｙ図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 外周面上に起立して多数配列された羽根を有する羽根車
   を包囲して羽根に対する側溝を形成する環状送風機のケ
   ーシングでありて１回転軸に対して直角な面で分割し、
   −２「τ、ｊ丁、彰１？：なさノシ゛ζ灯向接合された
   、一対の対称分割ケーシングよりなり、分割ゲージング
   に高低圧側間の仕切用隔壁部を挾んだ両側の円周上に所
   定間隔をおいて吸込口穿設予定個所及び吐出口穿設予定
   個所を定めて該個所の外側面上に突出させてロチ段ケー
   シングと結合するための筒状の７ランジを設け、単段に
   おいては吸込口又は嗟出口の位置の変更を可能とするよ
   う若しくは多段においては直列接続又は並列接続のいず
   れかを選択可能とするよう必要１ｃ応じて前記７ランジ
   で囲まれた部分を穿孔して吸込口または吐出口を形成す
   ることを特徴とする環状送風椋のケーシング製造方法。