JPS5981311A - 改良されたゴム重合法 - Google Patents

改良されたゴム重合法

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JPS5981311A
JPS5981311A JP18086883A JP18086883A JPS5981311A JP S5981311 A JPS5981311 A JP S5981311A JP 18086883 A JP18086883 A JP 18086883A JP 18086883 A JP18086883 A JP 18086883A JP S5981311 A JPS5981311 A JP S5981311A
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JP
Japan
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reactor
polymerization
teal
buffer
catalyst
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Pending
Application number
JP18086883A
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English (en)
Inventor
ケネス・ダブリユ−・パワ−ズ
ラルフ・エイチ・シヤ−ツ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ExxonMobil Technology and Engineering Co
Original Assignee
Exxon Research and Engineering Co
Esso Research and Engineering Co
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Publication date
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Publication of JPS5981311A publication Critical patent/JPS5981311A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はニジストマー性ホモポリマーでアルポリイソブ
チレソゴム及びエラストマー性コポリマーであるブチル
ゴムの重合、特にインブチレン−インプレン型のブチル
ゴムを製造するのに必要な重合反応に関する。更にとシ
わけ本発明は、ポリイソブチレン及びブチルゴムの製造
に使用する重合プロセスにおいて重合前及び/又は活性
剤の存在によりひきおこされる分子量の低下及びその他
の望ましくない効果を、重合補に緩衝中和又は錯化剤を
添加することによシ防ぐ方法に関する。
ブチルゴムの製造プロセスにおいて遭遇する重要な問題
は、重合前及び触媒活性剤の存在に対する反応系の感度
であり、重合前及び触媒活性剤は極少数であっても触媒
種又は生長カルボニウムイオンと反応又は錯化すること
により重合プロセスに実質的に悪影響を及はし、重合の
開始反応、生長反しち、移動反応、及び停止反応に深く
影響を及ぼす。その結果、ブチルゴム製品の分子量のは
げしい低下及び触媒系の・活j性化′又は失活が観察さ
れ、重合反応器が迅速に暖まったシ詰まったりすること
もしばしばである。重合前及び活性剤にはアルコール、
ケトン及びエーテルのような酸素化合物;塩化水素、塩
素、含塩素有機化合物、及び有機酸のような酸性化合物
が含まれる。これらの重合前又は活性剤の多くは水が存
在するブチルゴム製造系の種々の帯において生成し、塩
化メチル及び/又は塩化ノチレンを含む加水分解反応か
ら生ずる。
ブチルゴムプラントの希釈剤再循環部分において水を除
去するだめに使用するアルミナ乾燥工程において生ずる
化学反応により生成するものもある。
モノマー供給流に存在する不純物として導入されるもの
もある。重合前及び/又は活性剤の特定例としては、メ
タノール、インプロパツール、アセトン、>メーy−ル
エーテル、ジエチルエーテル、2メトキシメタン、t−
ブチルアルコール、tm化を一ブチル、ビス−クロロメ
チルエーテル、気体状塩素、塩化水素、及びプロピオン
酸等がある。
1961年10月24日に発行されたケリー(xell
ey)らによる米国特許第5,005,008号にはこ
の一問題が認識されており、ブチルコ゛ムの重合プロセ
スの再循環希釈剤の処理により重合前が除去されている
かかる特許の発明者が知る限りで目、前述のような重合
前又は活性剤の存在に伴う分子量の低下及びその他の問
題を除去するために重合反応混合物に錯化剤又は緩衝剤
を添加する方法には有効な技術が開示されていない。
α−オレノインの重合に使用する炭化水素希釈剤を精製
するのにアルギルアルミニウムを使用するこトハ、イー
ストマン・コダック・カンパニー(Eastman K
、odak CoInpany )による英国特許第9
20.513号(1963年)に開示されている。同様
に、センサント0カンノミニー(Mon5anto C
ompany )による英国特許第t298,909号
(1972年)には、エチレンのようなオレフィンのチ
ーグラー重合プロセスにおいて水、酸素及び微量のアル
コール及びその他の不純物の掃去剤としてトリアルギル
アルミニウム化合物を使用することが開示されている。
このモンザント英国特許に使用するトリアルキルアルミ
ニウム化合物は本発明において使用されているが、かか
る特許における使用法及び重合プロセスは本発明とは異
なる。同様に、  1966年6月2日に発行されたチ
ーグラー(Zieglθr)らによる米国特許第3.2
57.332号では、エチレンの重合プロセスにおいて
使用する原料エチレン中の不純物を除去するために過剰
量のトリアルキルアルミニウムを使用する。1969年
5月6日に発行されたジピン(()ippin )によ
る米国特許第3,442,878号では、イソプレンの
重合に使用するイソゾレン原刺及び炭化水素溶媒中に存
在する不純物を除去するためにジヒドロカーボンアルミ
ニウムクロライドを使用する。
本発明によれば、ポリイソブチレンコムのような04〜
C7のインオレフィンのホモポリマーのルイス酸触媒重
合による調製法又は不活性希釈剤中におけるCj、+−
C7のインオレフィンと04〜014の共役ジエンとの
ルイス酸触媒重合によるブチルゴムの調製法において、
重合前及び触娯活性剤の存在による分子量の低下に対し
てゴム生成物を保護するのに有効な量の、触媒1モル当
り約1.0乃至約125モル以下の錯化又は緩衝剤を重
合帯へ添加することを含む改良方法が発見された。錯化
又は緩衝剤はある種の金属アルキルを含み、特にアルキ
ル基がメチル又はエチル基の低級トリアルキルアルミニ
ウム、又はアルキル暴力ξ01′″−c!4のアルキル
基である低級ジアルキルアルミニウム水素化物を含む。
ジ−n−ヘキシルマグネシウムのような他のアルキル金
属も本発明の実施に有用であることが見出されだが、一
般的には好ましいアルキルアルミニウムより効力が低く
、高価である。
本発明に使用する特に好ましい錯化又は緩衝剤はトリエ
チルアルミニラ台であることが見出された。適すること
が見出されたその他の好ましい錯化又は緩衝剤は、トリ
メチルアルミニウム及びジイソブチルアルミニウム水素
化物である。好ましい実施例においては、重合反応帯へ
冷たい七ツマー供給流を導入する直前にアルキル緩衝又
は錯化剤を供給流に添加する。
本発明の方法を使用すると種々の実質的な改良が生j゛
る。前述のような微量の重合前の突然の又dす期せぬ変
化によシひきおこされる有害な結果に対して重合反応が
有効に保護される。アルキル基はこれら重合前の遊離濃
度を一定の低い値に保持する緩衝剤又は錯化剤として作
用する。分子量低下の問題口実質的に除去され、所望の
分子量のポリマーが比較的低い定常状態未反応モノマー
濃度で製造でき、プロセスにとって経済上実質的に有利
である。本発明の緩衝剤はかなりの量の重合前の存在を
許容する。供給及び再循環モノマー及び希釈剤流を広範
囲にわたって精製する必要性が実質的に減少する。また
、存在する重合前を圧倒するために初期の触媒流を過剰
とする必要性が軽減するので、重合系の開始は非常に容
易となる。
アルキル緩衝剤を用いると、重合の進行に伴なう反りし
器の暖まる速度が減少する。
本明細書中で使用する「ブチルゴム」という用語は、約
05乃至約15モル係の共役ジエンと約85乃至99.
5モル襲のイソオレフィンヲ含ム04〜C7のイソオレ
フィンと04−014の共役ジエンとのコポリマーを意
味する。ブチルゴムの調製に使用するイソオレフィンの
代表例としては、インブチレン、2−メチル−1−ゾロ
ベン、6−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−はン
テン及びβ−ピネンがある。ブチルゴムの調製に使用し
うる共役ジエンの代表例としては、インプレ/、プタジ
エン、2.3−uメチルブタジェン、ピRリレン、2.
5’−9メチルヘギサー2,4−ジエン、シクロはンタ
ジエン、シクロヘキサジェン及びメチルシクロばンタン
エンがある。ブチルゴムの調製は米国特許第2.356
.128号及びIndustrial and Eng
ineeringC!hemietry第32巻(19
40年10月)中のアール・エム0)−7ス(R,M、
 Thoma、s )らの文献(第1286貞以下参照
″)に記載されている。ブチルゴムは一般に、粘度平均
分子量が約10,000乃至約soo、ooo、好寸し
くは約250,000乃至約600,000゜ライス沃
素価が約0,5乃至50.好ましくは1乃至20である
。本明細書中で使用するインオレフィンホモポリマーと
いう用語は、末端不飽和度が低く、エラストマー性を有
する04〜c7のイソオレフィンのホモポリマー、特に
ポリイソブチレンを含むことを意味する。
ブチルゴムの主力市販の構成はインブチVンーイソゾレ
ンブチルゴムであす、ブチルゴム及ヒポリイノプチレン
の双方はルイス酸型の触媒、典型的には塩化アルミニウ
ム(Ancn3)を用いた低温カチオン重合プロセスで
製造される。BF3も有用であることが認められている
。工業界で広く使用されているプロセスは、約−90℃
より低温の、極低温において反応混合物の希釈剤として
塩化メチルを使用する。モノマー及び塩化アルミニウム
の溶媒であり、ポリマー生成物の非溶媒であるという事
実を含む種々の理由のだめに塩化メチルを使用する。ま
だ、塩化メチルは低温重合及びポリマーと未反旧モノマ
ーの効果的な分離にそれぞれ適する凝固点と沸点を有す
る。ブチルゴムの取合プロセスに使用するその他の適す
る希釈剤には、塩化メチレン、塩化ビニル、塩化エチル
、プロパン、ブタン、ペンタン及びヘキサンがあるが、
塩化メチルが特に好捷しい重合希釈剤である。
ブチルゴムの調製においては、約70乃至99.5重量
部、好ましくは85乃至99.5重量部のイソブチレン
のようなイソオレフィンを、約60乃至05重量部のイ
ノプレンのような共役ジエンと反応させる。95乃至9
25重量条のインブチレンと0.5乃至5重量%のイノ
プレンとの反応生成物がl持に好寸しい。これらのモノ
マーと、約1乃至5倍の容量の塩化メチルのような不活
性希釈剤とを約−60℃乃至−130℃の温度に冷却す
る。フリーデル・クラフッ触媒、好捷しくけ塩化アルミ
ニウムを添加することにより冷却混合物を反応帯中で重
合させる。一般に、混合オレフィンの重量に対(ッて約
0,02乃至約0.5重量楚の触媒を使用する。
明細1.中で使用する錯化剤という用語は、本明細書中
では緩衝剤という用語と交換可能である。
本発明者は、これら二つの用語を何ら区別するつもりは
ない。
本発明の実施においては、その利点を実現させるだめに
多くの条件及び制限を守らなければならない。それらは
使用する錯化又は緩衝剤の量及びそれを反応器へ添加す
る方法、すなわち注入温度及び緩衝剤の重合圧1芯帯へ
の注入前の滞留時間の制御に関する。
使用する緩衝剤の量は、主として使用する触媒の計の関
数である。緩衝剤の量は、重合触媒1モル当り約1,0
乃至約1.25モル、好ましくは約10モルを越えるべ
きではないことが見出された。触媒のモル数よりかなり
過剰のモル数の緩衝剤が存在する場合には、緩衝剤と塩
化アルミニウム触媒、又はルイス酸触媒との反に、がた
ぶん触媒効率をかなり低下させる。触媒効率は、触媒の
単位重量当りの生成ポリマーの重量として定義されてい
る。
対照実験により、最低有効量の緩衝剤は反応混合物中に
存在する重合前のモル数以上の緩衝剤であることが見出
された。それ故、本発明の実施に関しては、存在する場
合の重合前が常に使用する触媒よりずっと少いので、錯
化又は緩衝剤の量d重合触媒1モル当り約1.0モル乃
至約1.25モルを越えない量、好1しくは約1.0モ
ルを越えない量である。重合前のモル数より実質的に過
剰のモル数の緩衝剤が存在しても本発明の実施に有害で
はない。一般的に言えば、使用する錯化又は緩衝剤の量
は、塩化アルミニウムのような重合触媒に対する緩衝剤
のモル比が約01対1乃至1対1、好ましくは0.5対
1乃至1対1である。
緩衝剤の注入点の位置及び注入温度もまた本発明を上首
尾に実施する重要な因子である。七ツマ−と不活性希釈
剤を含む冷たいモノマー供給流に緩衝剤を添加する場合
には、重合反応混合物中に供給流が導入される直前に添
加しなければならない。ブチルゴムを製造する場合には
、モノマー供給流は、典型的にはインオレフィンと共役
ジオノフインモノマーのブレンドを含む。供給流中に感
知しうる程の時間滞留すると、モノマーとの望ましくな
い副反応が生じ、緩衝剤の有効性が制限されるであろう
。冷たい供給流中の滞留時間が数分以上であると、多く
の場合望寸しくないことが見出された。
それ数本発明の一実旋法においては、重合前の緩衝剤と
モノマーとの滞留時間、すなわち接触時間が一般に約6
0秒以下、好ましくは約60秒以下、最も好寸しくけ約
10秒以下となる呵つに緩衝剤を重合帯へ注入する。こ
の技術を用いる場合には、緩衝剤の重合帯への添加方法
の−は、モノマー及び触媒の重合帯への添加の前にプロ
セスの開始時に緩衝剤を反応器に導入する。次いで重合
の進行に従って緩衝剤を連続的に導入する。あるいは滞
留時間を十分考慮して冷たいモノマー供給流が反応器に
入る直前に供給流に直接緩衝剤を添加する。別の添加方
法としては、モノマーを導入する前に緩衝又は錯化剤を
重合帯中に存在させ、次いでモノマーを導入するに従い
緩衝又は錯化するのに適量の緩衝剤をモノマー供給流に
添加する。
本明細書中、特に例中に記載されている重要な変数の記
載に基いて他のとりうる等画な方法が商業者には明らか
であろう。
本発明を適用しうるブチルゴムの好ましい実施例は、塩
化アルミニウム触媒及び塩化メチル希釈剤を用いて製造
したイソブチレン−イノプレンブチルゴムであり、生成
物の粘度平均分子量は約250,000乃至600,0
00.ライス沃素価は約1乃至20である。本発明を以
下の例により更に説明する。以下の例は本発明の範囲を
限定するものではない。
例1〜11の手順及び物質 一連のバッチ式重合は窒素パージしたドライボックス中
で行ない、ブチルゴムの分子量に及ぼす微量の酸素化塩
基の有害な影響及び本発明による緩衝剤の有効性を示し
た。全ての実験は、供給ブレンドが各実験において同一
であるように共通の供給ブレンドから取出したアリコー
トを用いて行った。そして全ての実験は、触媒が各実験
において同一であるように共通のバッチの触媒溶液から
取出したアリコートを用いて行った。従って一連の実験
は、研究している変数のみが異っていた。
重合は、玉継手ネックを具備する標準パイレックスガラ
スの500++J4つ目丸底フラスコを用いて行った。
中央の口には標準軸受及びすりガラス撹拌シャフトが連
結しており、横の2つの口にはガラスザーモウエルが連
結していた。一方のサーモウェルは目で見て反応温度を
調節するだめの温度計用であり、もう一方のそれは記録
計に接続している熱電対用であった。ジーヤケット付の
冷却された滴下漏斗が第三の横の口に設けられていた。
測定した量の触媒溶液を滴下漏斗から反応器へ所望に応
じてゆっくり滴下させた。実験の実施においては、以下
の一般的な手順を使用した。
1、 供給ブレンドのアリコートを秤量して反応フラス
コに入れ、次いでフラスコを所定の位置に締付け、口部
まで冷却浴中に浸漬した。
2、 撹拌シャフトを浴上に設けられている撹拌モータ
ーに連結し、撹拌を開始した。温度計及び熱電対をそれ
ぞれのサーモウニ/1.1内に配置させた。
5、 反応器の内容物を所望の温度に到達させたあと、
触媒滴下漏斗を第三の口に取付け、所定の位置に締付け
る前に所望の重合前、活性剤又は緩衝剤を容積測定ピR
ソトで導入した。滴下漏斗ジャケットに冷却浴液体を充
てんし、所望の触媒溶液を漏斗に注入した。
4 所望の滞留時間の後、所望の容量を添加してし1う
まで触媒溶液をゆっくり反応器に滴下させた。触媒の添
加速度は、浴及び反応器の温度差を極わずかに保持しう
るように制御し、重合温度を注意深く制御した。
5、 所望の量の触媒を添加し、所望の反応時間が経過
した時に、容量を測定した冷たいメタノールを急冷剤と
して反応器に添加した。次いで急冷した反応器をはずし
、浴から除去して、ドライボックスの入口に置いた。次
いで反応器を入口から除去してフード内に置き、暖めて
未反応モノマー及び塩化メチルを沸騰させて除去した。
ポリマーが触媒残渣により変色及び劣化しないように揮
発性成分が沸騰にょシ除去されるに従って、禁止剤トシ
てRX−441を1%含むイソプロピルアルコールを反
応器フラスコに添加した。反応器フラスコを室温に暖め
たあと、ポリマーを定量的に回収した。
ポリマーをイソプロピルアルコール中で混練シテ触媒残
渣を除去し、次いで0.2%のRX−441を混合して
真空オーブン中70℃で乾燥させた。乾燥ポリマーを秤
量し、分析した。 − 使用するイソブチレンは、無水塩化カルシウムと無水酸
化バリウムを用いてスクラビングにより精製して水分を
除去し、使用する直前にドライボックス中に設けられて
いる小さな分別カラムにより蒸留した。使用する塩化メ
チルは、エアー・プロダクツ・スはシャリティ・ガス・
ディビジョン(Air Products 5peci
a、1.↓ty Gas Division )から得
られる高純度グレードのAnsulであった。使用する
イソプレンは白いDrieritθ上で乾燥し、使用前
に分別カラムにより蒸留した。バッチ式重合実験で使用
する触媒溶液は、塩化アルミニウムを塩化メチルに溶解
したものである。溶液1007当り0.9?のA℃Cρ
6を含有する飽和溶液は、A2Cλ3上で塩化メチルを
還流することにより調製し、新たにスクラビングし、沢
過した塩化メチルで希釈して所望の濃度とした。
一連の実験の供給材料は、所望の量の冷たいイソプレン
−イソブチレン及び塩化メチルを秤量して冷たい供給材
料フラスコに入れ、次いで冷たい浴中の密封フラスコ内
で混合及び貯蔵することにより準備した。この供給ブレ
ンドのアリコートを秤量し、一連の実験の個々の反応器
に入れた。以下に示す例1及びそれ以降の例の各実験に
おいては、075グのイソプレン、24.259のイン
ブチレン及び205yの塩化メチルを含む260?の供
給ブレンドを反応器に充てんした。次いで反応器全攪拌
し、前述のように一96℃(−140”E)に冷却して
、示した量の重合前及び/又は安定剤又は緩衝剤を添加
し、塩化メチル1001当り0187のAfi(!IV
、3を含む触媒溶液をゆっくり滴下して重合を開始した
反応温度を一96℃(−140下)に保持しつつ、約1
0分間かけて十分な量の触媒を添加して約25チのモノ
マーをポリマーに転化させた。前述のようにメタノール
を用いて反応を停止させ、ポリマーを回収して乾燥させ
た。
以下の例においてr 工NOP○」は不飽和度の尺度で
あり、また工nd、、 Eng、 Chem、第40巻
第1277頁(1948)に報告されている沃素−酢酸
第二水銀法として知られている。略称TEALはトリエ
チルアルミニウムのことである。Mvは、ジイソブチレ
ン中20.0℃(68下)において測定した希薄溶液の
粘度に基つくポリマーの粘度平均分子量である。
1    無       無       971,
500 7.72    12.6ppm    無 
      486,500 6.73    12.
6ppm     58.lppm    ’94t0
00 7.34   無       58.lppm
    962,100 7.45   無     
  無       945,000 7.3結果は、
明らかに12.61)I)mのメタノールを添加すると
ポリマーの分子量が900,000以上から500,0
00以下にはげしく低下することを示す。一方、緩衝又
は錯化剤として58.lppmのトリエチルアルミニウ
ム(TEAL )を添加しても独力では分子量に影響を
及ぼさないが、メタノールが分子量の低下をひきおこす
のを防ぐ(すなわち、メタノール及びTEALの双方が
存在する実験乙の分子量はメタノールの存在しない対照
標準1又は5のそれと同じである)。
例  2 1    無       無       705,
000 7.52    24.5ppm    無 
      334,000 8.16   無   
    81’、3ppm    835,000 7
.84 24.5ppm  81.3ppm  765
,0007.15   無       無     
  725.ODD  7.6結果U、24.5 pp
mのアセトンを添加すると分子量が700,000以上
から334,000にはげしく低下することを示す。T
EALのみを81.3 ppm添加すると分子量がわず
かに増加するが、TEALを含む緩衝系にアセトンを添
加した場合には分子量にはほとんど影響がなかった。T
EALは、例1においてメタノールに有効であったのと
同様にアセトンによりひきおこされた分子量の低下をう
ち消し、防ぐことができる。TEALはアセトン及びメ
タノールの有効な緩衝剤である。
例  6 1    無       無       705,
000 7.52   10.7ppm    無  
     457,900 8.35   無    
   81.3pI)m    835.000 7.
84 10.71)I)m  40.7ppm  70
5,1007.85   無       無    
   725.000 7にれらの結果は、TEALが
存在しない場合にはジメチルエーテルが猛烈な分子量前
であるが、TEALを含む緩衝系ではその結果が無効で
あることを示す。
例  4 重合前としてt−ブチルアルコ−/lzf:用イ、前述
の手順に従って一連のパッチ式重合実験を行ない、以下
の結果を得だ。
1    無       無       830,
000 7.92    25、lppm    無 
      650,000 8.36   無   
    65.0ppm    850.00[]  
7.84  25.1pl)m   65.0ppm 
  817,000 7.65   無       
無       800,000  B、[J結果は、
TEALが存在しない場合にはt−ブタノールが強い分
子量低下剤であるが、T EATJを含む緩衝系におい
てはほとんど効果がないことを示す。
例1乃至4は、Ti1ALのような効果的な緩衝剤を触
媒及び重合前に対して適当な濃度で使用し、適当に添加
すると、全ての種類の酸素化塩基のブチルゴム重合に及
ぼす悪影響を防ぐことができることを示す。これらの例
においては、重合前に対するモル比は1以上であるが、
Al2cn3触媒に対するモル比が1以下のTEALを
添加した。TEALは一96℃(−140下)において
冷たい供給ブレンドに添加し、重合を開始するために触
媒を添加する前に重合前と錯化させた。錯体生成と重合
の開始との間は極短時間(数分)であった。
例  5 この例は、系内の重合前の量に対するモル比が1以上の
緩衝剤が存在しない場合は、緩衝剤が分子量の低下に対
して効果的ではないことを示すために提供する1、 1  無      無              
 848,500 7.82  12Appm    
無              469,400 7.
63 12AI)pm   8.2ppm     0
.18  381,700 7.34 1:26ppm
   16.5ppm     0.37  442D
00 7.65 127Sppm   41.Oppm
     0.87  863,600 7.36  
125ppm    574ppm       1.
28    885β00Z87  1261)pm 
   121.7ppm      2.75    
924ρDO7,78無            12
35ppm           −846,5007
,89無      無         −8107
]DO7,4データは、メタノールのモル数とほぼ同様
のモル数のTEALが存在しなければメタノールにより
ひきおこされた分子量の低下を防ぐのにT KA TJ
は効果的ではないことを示す。Al20N5に対するモ
ル比があまり高くなければ(後述の例7参照) 、TE
ALは過剰であっても有害ではない。重合前に対するモ
ル比が約1/1では、明らかにTF、ALは効果的であ
る。
例  に れらの実験のデータは、重合反応器内における重合開始
前の滞留又は貯蔵時間が長すぎるか、又は滞留時が高温
すぎる場合には緩衝又は錯化剤(1この場合TEAL 
)は効果的ではないことを示す。
1   無      無     無     87
7.000 7.82   12.5ppm    無
     無    576.000 8.43   
12.5pI)m   無     6一時間 612
,000 8.74  .12.5rll)m    
53ppm    無    864,000 9.0
5   12.5ppm    58ppm    5
Σ時間 414,000 8.4これらのデータは、T
EALが存在しなければメタノールは強い分子量低下剤
であること、及びメタノールのみが存在する場合には供
給原料の貯蔵はあ寸り影響がないことを示す。実験4の
データは、TEALを含む緩衝系ではメタノールが悪影
響を及ぼさないことを示すが、実験5のデータは、メタ
ノール及びTILを含む供給原料を、重合を開始する触
媒の添加前に一70℃において6丁時間貯蔵すると、T
EALはその緩衝能力を完全に失うことを示す。
実験番号添カーしだMdOH添υ[]シ竹蒐貯蔵時間 
  Mv  工N0PO6無     無     無
      803,000 8.17  12.7p
pm   無     無      555,000
 8.08  12.7pr’m   s8p1)m 
  無      925,000  7.89 、.
12.7ppm  58ppm   −2−0℃で4−
1l一時’+Ji   459,000 8.110 
12.7ppm  58ppm  −70℃で 4時間
  395,000 7.811 12.7ppm  
5811)pm  −95℃で 1時用  361,0
00 8.5これらのデータも、メタノールは強い分子
量低下剤であるが、TEALを含む緩衝系ではその効果
は完全に妨げられることを示す。しかしながら、重合を
ひきおこすために触媒を添加する前に緩衝系を20℃、
−70℃又は−95℃において貯蔵すれば分子量ははけ
しく低下する。これらのデータは、重合が開始する直前
にTEALを冷たい供給原料に添加した時のみTEAL
が効果的な緩衝系を形成することを示す。
実験番号 添加しごアセトン 添加したTEAT、  
 用逝勿寺間      Mv  1NOPO16無 
     無      無      70叩007
814   24.5ppm    無      無
      334D008.315  無     
  8t3ppm   無      836,000
7.816   24.5ppm    81.3pp
m   無      756,0007.817  
24.5ppm    81.3ppm  −100℃
で18;Jji 255,0008.4これらのデータ
は、アセトンが強い分子量低下剤であるが、 TEAL
を含有する緩衝系においてはその効果がないことを示す
。しかしながら、緩衝系の分子量は、アセトン及びTE
ALを含む供給原料を重合前に一100℃において1時
間貯蔵するとはげしく低下する。
実験番号添加したアセトン 添加したTEAL 貯蔵時
間    Mv  II四どと18   無     
 無      無     830,000 7.6
19   24.9ppm    無      無 
    453.ODD  8.320   24.9
ppm    81.3ppm   無     80
2,000 7.621   24.9ppm    
81.3ppm    20℃で5時間673,000
 7.522   24.9ppm    81.3p
pm   −9’?Cで1時間680,000 7.5
これらのデータも、アセトンが強い分子量低下剤である
が、 TEALを含有する緩衝系においてはその効果が
完全に打ち消されることを示す。しか1〜ながら、実験
21及び22におけるように重合前に緩衝系を貯蔵する
とTEALは効力を失い、分子量は低下する。
23  0       無      k−662,
ooo  7.024   12ppm     無 
     無     439,000 7.125 
  12pT)m     1,2      無  
   640,000 6.B26   12ppm 
    1.2−97℃で1時間 405,000 6
.727   12ppm     1.2     
 無***646.000 7.4*重合毒は、メタノ
ール、アセトン、及びジメチルエーテルが各々4 pp
mであった。
** Tjg2L;;は1添加した全ての重合前1モル
当り1.2モル添加した。
***重合前の貯蔵時間は無かつだが、開始後重合が完
了する前に一95℃に15分保持した。
これらのデータは、緩衝剤を含1ない供給原料に混合重
合前を添加することにより分子量ははげしく低下する(
実験24)が、緩衝剤を含む供給原料は影響を受けない
(実験25)ことを示す。
重合を開始する前に緩衝剤を含む供給原料を貯蔵すると
、T EA Lはその効力を失う(実験26)が、重合
が開始した後反応器内に滞留させても緩衝能力に悪影響
がない(実験27)。これらのデータは、正当に使用ず
ればTE)〜Lは有効な緩衝剤であることを示す。
これらの全実験のデータは、効果的な緩衝剤であるだめ
にはTEALを正当に使用しなければならないことを示
す。重合の直前に冷たい供給原料に添加したときのみ有
効である。供給原料を暖めたり、重合前にTEALと共
に貯蔵したりすると効力を失う。
例  7 との例は、緩衝剤の触媒に対するモル比が約1:1より
かなり大きいと、ポリマーの分子量及び触媒効率の双方
に影響を及ぼすことを示すために提供する。ここではT
EALとA肋、e3を使用した。
1      0.161,04      1.02
     [’、20     1.11    0.
93      0.42       1.01  
    0.84       1]、62     
  1.[]8      0.85       1
.05        1.13      0.76
       2.01       0.09   
   0.15データは、(酸素化不純物がないような
)純粋な供給原料にTF8ATJを添加した場合にはA
ρCρ31モル当り1モル以上のTEALを添加するま
では分子量には穏かに有利々影響を及ぼし、触媒効率に
は穏かに負の影響を及ぼすが、そのあと分子量及び触媒
効率は迅速に低下する。この例では、モル比が5%越え
ても分子量、は低下しないが、触媒効率は60%低下す
る。TEAL/A N Oβ3のモル比が2/1の場合
には、分子量は対照標準分子量の10係以下となり、触
媒効率はほぼ6分の1に低下してしまう。
TEALが緩衝剤として有効な範囲d1存在する重合前
の1及び使用するAQci=、触媒の量により決まる。
緩衝剤は、存在する重合前全量に対してわずかに越える
モル量添加した場合には効力がいくらか低下し、使用す
るAl0R5触媒に対し7てかなり多いモル量添加1ツ
だ場合にはかなり効力がなくなる。
例  8 この1クリ(弓、比較の目的が含−まれ、本発明により
特許請求した緩衝剤の限界を示す。この例では、トリイ
ンブチルアルミニウム(TよりATJ)が緩衝剤として
効果的ではないことが見出され/ζ。ここで添加した重
合前はt−ブタノール(TBOH)及びメタノールであ
った。
1   無      無             
487,000 8.32   26ppm    無
              249,000 8.4
3   52ppm    無        −22
6,0008,4426ppm     110ppm
     16    2’40,000 8.75 
  52ppm’    2201)pm     1
.6    244,000 9.0これらのデ゛−夕
け、TよりA、Lの存在の有無にかかわらず、t−ブタ
ノールがはげしい分子量の低下をひきおこすととを示す
重合前としてメタノール及び緩衝剤としてT:i−、B
ALを用いた一連の実験の結果を以下に示す。
6   無      無             
908,000 7.97   無      lll
ppm          619,000  B、4
8    9ppm     無       −52
2,0008,299ppm    lllppm  
 1.0  547,0008.3メタノールは、TI
BA、Lの存在の有無にかかわらずtよげしい分子量の
低下をひきおこす。そして実際に実験7のデータは、T
よりATJを単独で添加すると分子量の低下をひきおこ
すことを示す。T工13A、Lのみの効果はまた例7の
データに示されるTEALのみの効果とは全く異なる。
TiBALのみでは分子量を低下させるのに対し、TE
ALのみでは分子量を増加させる傾向がある。
例  9 この例も比較の目的が含1れ、本発明により特許請求し
た緩衝剤の限界を示す。この例では、ジエチルアルミニ
ウムクロライじ(匪へ〇)が、本発明により特許請求し
た緩衝剤と類似しているにもかかわらず緩衝剤として効
果的ではないことが見出された。TBOHはt−ブタノ
ールであり、DMEは7〉メチルエーテルである。
1   無       無     文・M損標準翔
倹 836,0002   無       82pp
mDEAC緩衝削のみ  944.0003   25
pproTBOH無      重合前つみ   48
1,001]4  25ppmTBO7(DEACl、
5    436.ODD5   11 ppm DM
E   無     重合毒のみ  593.0006
    llppm DME   DEAO1,433
9,0DD7   25ppmアセトン無     重
合毒のみ  334.0008    25ppmアセ
トン DEAO1,1408J]DOこれらのデータは
、DEAO単独ではポリマーの分子量に穏かに有利な影
響を及ぼすという点でTEALと同様な挙動を示すが、
DEAOは種々の酸素化塩基−と共に存在するときは緩
衝剤として完全に効果的では安いことを示す。アセトン
、ジメチルエーテル、及びt−ブタノールは全て緩衝剤
としてのDEAOの存在の有無にかかわらずはげしくブ
チルゴムの分子量を低下させる。かくしてDEAOは、
TよりALと同様にブチルゴムの重合における緩衝剤と
しては適さない。
例  10 この例は、本発明による緩衝剤としてトリメチルアルミ
ニウム(TMAL )を使用しうろことを示す。
1  無   無   対照標準 891,000 8
.12   無   41.6 ppm   ThuL
のみ 969.ODD   7.8312°8ppm 
   無    MeOHのみ 763,000  8
.IeOH 412Bppm58ppm    2.03  9’6
7.000 7.7eOH 524°”pm無7セ)ン(7)ミ509,000  
7.6アセトン 624.9ppm ア、ドア   56ppm       1.84  
  790.ODD   7.4これらのデータは、メ
タノール又はアセトンを対照標準重合に添加した場合に
ははげしくポリマーの分子量を低下させるが、TMAL
を含む緩衝した供給原料にこれらの重合毒を添加した場
合には分子量の低下は大きく妨げられることを示す。T
MALは、重合の直前に冷たいブチルゴム供給原料に添
加した場合には効果的な緩衝剤である。
重合毒としてジメチルエーテルを、緩衝剤としてTMA
Lを用い、例1と同様な別の一連のパッチ式重合実験を
行った。TMALを含む供給原料を重合前に貯蔵した場
合にはTMALは効力を失うか否かを調べるために、例
6と同様にして重合を開始する前にTMALを含む供給
原料を貯蔵した。
これらのデータは、ジメチルエーテルを対照標準重合に
添加するとはげしくポリマーの分子量を低下させるが、
TMALを含む緩衝した供給原料にジメチルエーテルを
添加する場合には分子量の低下が妨げられることを示す
。しかしながら、実験10におけるように緩衝した供給
原料を重合前にかなりの時間貯蔵すると、TMALは緩
衝剤としての効力を失い、ジメチルエーテルによるブチ
ルゴムの分子量の低下をもはや妨げることができない。
これらのデータは、TMA、Lがブチルコ゛ムの重合の
効果的な緩衝剤であるが、TEALと同様に効果的であ
るためには正当な方法で使用しなければならないことを
示す。
例  11 この例は、本発明による緩衝剤としてジイソブチルアル
ミニウム水素化物(DIBAJ、−H)を使用しうろこ
とを示す。
これらのデータは、メタノール又はアセトンを対照標準
重合に添加するとはげしくブチルゴムの分子量を低下さ
せるが、モル比が1以上のDよりAL H又はTEAL
を含む緩衝した供給原料にこれらと同一の重合前を添加
した場合には分子量の低下は妨げられることを示す。実
験4のDIBAL、 Hは、実験5におけるTEALと
同様に、アセトンによりひきおこされた分子量の低下を
妨げるのに効果的である。
データはまた、DよりAL Hのみの場合(実験2)は
対照標準と比較するとブチルゴムの分子量を低下させる
よりむしろ増加させる傾向があることを示す。緩衝の効
果及び分子量の効果の双方において、DよりAT、 H
はトリイソブチルアルミニウムよりTEALに類似した
挙動を示す。
8  無     無    対照標準     74
5,000 8.59   23ppm    無  
    t−ブタノールのみ  237,000 9.
010  23ppm   66.2ppm  1.5
0      755.000  B、1これらのデー
タは、t−ブタノールを対照標準に添加した場合には分
子量をはげしく低下させるが、モル比が1以上のDより
AL Hを含む緩衝した供給原料に添加した場合には効
果がないことを示す。
DよりAL Hは、ブチルゴムの重合におけるt−ブタ
ノールの有害な効果を防ぐ有効な緩衝剤であることが示
された。
11  無     無     対照標準   58
9,0008.212  34.5ppm   無  
    エーテルの与  315.ODD  7.91
3 34.5ppm   15.2ppm   1.4
3    678,0007.1これらのデータは、D
IBAL Hがブチルコ゛ムの重合におけるジメチルエ
ーテルの有害な効果を防ぐ有効な緩衝剤であることを示
す。
すべてのこれらのデータは、 DよりAL HがTEA
L及びTMALと同様に正当な方法で使用すればブチル
コ゛ムの重合に対する効果的な緩衝剤であることを示す
。これらの緩衝剤は、「重合前」がブチルコ゛ムの重合
に及ぼす悪影響をうち消し妨げる。それらを用いると、
重合プロセスが改良される。
例  12 実際のプラント条件下で本発明の利点を確認するために
、大規模のブチルゴム反応器中で一連の実験を行ない、
ブチルゴム供給原料中の微量の重合前及び/又は活性剤
の有害な効果が錯化又は緩衝剤を適当に使用することに
より打ち消されうろことを示した。これらの実験は、制
御され測定された辰の重合前、活性剤、及び緩衝剤を反
応器の供給原料に注入する補助的な装置を具備する従来
の大規模のブチルゴム反応器を用いて行った。反+、H
,器は従来のトラフ)・チューブ型であった。反応器の
内容物に、ドラフトチューブの中心に位置する下部人口
プロはラポンプにより循環させた。気化して冷却させる
ジャケットに液体エチレンを循環させることにより反応
器を冷却した。反応器温度は設f+iftが許すかぎり
の最低のm1度に保持し、反応器が汚れるに従って実験
中ゆっくり上昇した。
暖まる速度d汚れる速度の尺度である。すべての実験は
、一定の供給速度で滞留時間を約40分として行った。
反応器からの流出物は、水性スラリとしてブチルゴムを
回収するために水蒸気及び熱水が添加された流出タンク
にオ/(−ノローシて流し込んだ。未反応モノマーは再
循環のために上部にフラノンユした。
定常状態条件を確立し、次いで所望の屯合毒/活性剤及
び/又は緩衝剤を制XI及び測定した速度で連続的に注
入しはじめることにより実験を行った。新たな「実験」
の定常状態を確立(7だ後、実験の注入前、中及び後の
定常状態反応器条件を比較することにより注入した薬剤
の効果を決定し′k。
実験は、通常注入した薬剤の触媒活性に及ぼす効果を補
正するだめに、触媒速度を調整することにより・一定の
モノマー転化率において実施したが、すべての他のパラ
メータは、一連の実験中注入した薬剤の効果が明らかに
確認されるようにできうるか−ぎり一定に保持した。プ
ラント内の制御されない変化によりひきおこされた混乱
が観察され誤って注入された薬剤に帰することがないよ
うに、対照標準の反応器を実、験反応器ど同時に操作し
た。
供給原料の冷却設備には二段階のエチレン冷却熱交換器
が含量れる。重合前又は活性剤が第一のエチレン供給原
料冷却器の入口において注され、緩衝剤がこの点の下流
方向の第二のエチレン供給原料冷却器の人]」において
注入されるように薬剤注入用の補助的な設備が設けられ
ている。実験室のガラス器具の研究により効果的な緩衝
を成就するために必要であることが示された条件を確め
るだめにこのようにした。このようにして、緩衝剤は重
合が連続的に実施されている反応器に入る前にわずか数
秒しか接触しないようにして冷たい「重合前の存在する
」供給原料に注入された。
反1.IS器供給原料にメタノールを注入した効果及び
メタノールの下流にTEALを注入することによりこの
効果を打ち消すととを示す一連の実験のデータを以下に
1とめる。塩化メチル中に31.5重量類のインブチレ
ン及び0.82重重量類イソプレンを含む供給原料の反
応器への供給速度は6655Kq/時間であった。実験
中メタノールは0゜129Ky/時間−4.03モル/
時間−供給原料に対して19重量ppmの速度で供給原
料に注入した。TEALの注入時間中、TEALはメタ
ノールの下流において0.854に、/時間−Z5モル
/時間−供給原料に対して128重量ppmの速度で注
入した。かくして実験中のTEALのメタノールに対す
るモル比は1.86であった。一連の実験の種々の定常
状態におけるデータを以下にまとめる。反応器指数d1
ブチル製品のムーニー粘度を反応器液体相のイソブチレ
ン含量で割ったものとして定義されている。
メタノール、  TEALの順に添加した実験の結果ブ
チルゴムのノ・−二−粘度 60   49   60
   60反応器指数        11.7  9
.8  10.7  10.5未反応イソブチレン、チ
   5’    5.0   5.6   5、フイ
ソプチレン転化率9%  87.3  87,3  8
6,0  85.8Afi(En3効率、w/w   
   1330 1115 1003 1439暖まる
速度ν℃/時間     0.12  0.085 0
.006 0.14この実験においては、反応器を定常
状態とし、作業条件を測定及び記録した。メタノールの
注入を開始し、イソブチレンの転化率がほぼ一定となる
ように触媒速度を調整した。反応器を新しい定常状態に
平衡させ、その状態を測定及び記録した。
次いでメタノールの下流方向でTEALの注入を開始し
た。転化率がほぼ一定となるように触媒速度を再び調整
し、反応器を第三の定常状態と平衡さぜ、その状態を再
び測定及び記録した。最後にメタノール及びTEAL双
方の注入を停止し、転化率が一定となるように触媒速度
を調整して反応器を第四の定常状態と平衡させた。第−
及び第四の定常状態は共に物質を故意に供給原料に注入
しない場合で、実験の比較のだめの基本的な場合を示す
。最初及び最後の定常状態は供給原料への注入がない基
本的な場合を表わすけれども、第四の定常状態に達する
時間捷で長時間反応器は稼動しているのでそれらの定常
状態は同一ではない。その間反応器はかなり汚れ、数℃
」=昇した。変化が生じた後反応器が新しい定常状態に
達するには少くとも6時間かかるので、第四の定常状態
に達する丑で反応器は少くとも24時間かかる。一般に
、反応器が汚れて暖まるに従って以下の傾向が期待され
る。
1)触媒効率はゆっくり増加する傾向がある(初期の触
媒効率は1330で、最終のそれは1440であった)
2)暖まる速度は加速速度で増加する傾向がある(初期
の暖まる速度は0.12℃/時間で、最終のそれは01
4℃/時間であった)。
3)ムーニー粘度の未反応イソブチレンに対する比であ
る反1芯器指数はわずかに減少する傾向がある(初期の
指数は11.7で、最終のそれは10.5であった)。
反応器指数は、重合前の効果のない反応系の性能の一つ
の尺度であり、高い指数が好ましい。
データの説明に反応器の経時に伴うこれらの傾向を知る
ことは重要である。
メタノールを注入する期間とその前との比較により、メ
タノールはムーニー粘度(ポリマーの分子量の尺度)及
び反応器指数をはげしく低下させると共に触媒効率を低
下させることが判る。これらの変化は望ましいことでは
なく、これらの変化が供給原料中のメタノール量のラン
ダムな変動により生ずるとしだら反応器の制御及び特定
のブチルゴムの製造は非常に困難である。メタノール及
びTEALを同時に注入する期間のデータは、TEAT
Jの注入によりメタノールのムーニー粘度及び反応器指
数に及ぼす影響が打ち消されることを示す。この定常状
態と2種の薬剤の注入を停止した後の最後の定常状態と
を比較すると、 TEALがメタノールによるムーニー
粘度又は反応器指数の低下を完全に妨げることが判る。
明らかにメタノールの注入は反応器に影響を及ぼすが、
TEALを含む緩衝された反応器にはほとんど影響がな
かった。
後に示すようにTEAL自体は触媒効率を低下させるの
でTEALはメタノールの触媒効率に及ぼす影響を打ち
消さないが、これは重要な問題ではない。
しかしメタノール及びTEALの注入は、非常に望捷し
くない反応器の暖まる速度を減少させるのに都合のよい
効果を有することも明らかである。このTEALの都合
のよい効果は更に後の例で示される。
これらのデータは、大規模のブチルゴム製造条件下でT
EALが有効な緩衝剤であり、ポリマーの分子量及び反
応器指数に及ぼすメタノールの効果を打ち消すことがで
きることを示す。更に、反応器が暖まる速度に有利な影
響を及ぼすことが示された。
例  13 ブチルゴム重合反応器におけるメタノールの悪影響に対
してTEALが緩衝剤として有効であることを確かめる
ために、例12に記載した方法と同様にして別のプラン
ト実験を行った。しかしこの実験では、まずTEALを
反応器に注入し、次いでメタノールを注入して、TIL
を含む緩衝した反応器中のメタノールの効果を評価した
。注入点は例12と同様であり、TEALはメタノール
の下流において反応器に入る直前に冷たい供給原料に注
入した。
この実験では、塩化メチル中に62.4重量係のインブ
チレンと0.84重量係のイソプレンを含む供給原料の
反応器への供給速度は/)655に9/時間であった。
例12の場合と同様に、TEALは[]、854Kz7
時間の速度で供給原料に注入し、メタノールはo、12
9Kr/時間の速度で注入した。TEAL /メタノー
ルのモル比は、この場合も1.86であった。この実験
の種々の定常状態におけるデータを以下にまとめる。
T E A L N メタノールの順に添加した実験の
結果ムーニー粘度       60   62   
59   58反応器指数        10.5 
 10,9  10.5  10.0未反応インブチレ
ン、%   5.7   5.7   5.6  5.
8イソブチレン転化率2%  8/)、4  86.0
   86.3  86゜1AI!、Oi3速度p  
Ky/時間   1.13   1.68   1.7
0  0.96モル/時間   8.44  12.5
9  12.73  7.18AM、cR3効率、w/
w      1655  1103  1095 1
930暖まる速度1℃/時間    0.14   0
,23   0.17  0.68この実験でも、例1
2と同様にして各変化のあと転化率がほぼ一定となるよ
うに触媒速度を調整して反応器を4種の定常状態条件に
平衡させた。
まず反応器を通常状態に平衡させ、次いでTEALを注
入し、次いでTEALとメタノールを注入し、最後に再
び双方の薬剤の注入を停止した。
データは、TEALのみの場合実験室における実験と同
様にムーニー粘度及び反応器指数には穏かに有利な影響
を及はすが、触媒効率を(重要ではないが)非常に低下
させる。次いでTEALIを含む反応器にメタノールの
注入を開始するが、はとんど効果はなかった。このこと
は、例12におけるような緩衝していない反応器へのメ
タノールの注入効果とは明らかに対照的である。T K
AL及びメタノールを再び同時に除去すると、触媒効率
はもちろん増加したが、ムーニー粘度又は反応器指数に
は感知しうるほどの影響はなかった。TEALI及びメ
タノールを除去した場合にはまだ反応器が暖まる速度も
はげしく増加しだが、この重要なパラメータに有利な影
響を及ぼすことを示す。明らかにこれらのデータは、T
EALが大規模の重合条件下において反応器の性能に及
はすメタノ′−ルの悪影響を防ぐ効果的な緩衝剤である
ことを示す。緩衝していないブチルゴム反応系への供給
原料中のメタノールの量が変化すると、反応器をはげし
く混乱させ、生成するゴムが規格からはずれて反応器の
制御が困難となるが、Tl1iiALを含む緩衝した反
応器への供給原料のメタノールの量が変化した場合には
反応器を少しも混乱させない。
例  14 ブチルゴム重合反応器中のアセトンの悪影響を打ち消す
゛緩衝剤としてのTEALの効力を確めるために、例1
2及び16に記載されている実験と同様な大規模実験を
行った。この実験では、その悪影響を測定するために平
衡させた反応器にアセトンを注入した。TEALがアセ
トンの悪影響を打ち消すか否かを決定するために、この
アセトンの注入のあと、TEAL及びアセトンを同時に
注入した。この実験においては、塩、化17所ルに32
.0重量−のイソブチレンと[1,83重量類のイソプ
レンを含む供給原料を反応器に供給する速度は6542
に47時間であった。注入時間中アセトンは0.22に
、7時間−3,77モル/時間−供給原料に対して33
 pT)mの速度で注入し、TEALは0.854に9
/時間= 7.5モル/時間−供給原料に対して130
 pll)Jl’の速度で注入した。TEAL/アセト
ンのモル比は1.99であった。
この実験の種々の定常状態におけるデータを以下にまと
める。
アセトン、TEALの順に添加した実験の結果ムーニー
粘度     68  59  70  64反応器指
数      10.5  9.4  10.5  1
0.5未反応イソブチレン、% 6.5   6.5 
  6.7   6.1イソブチレン転化率2%84,
0  84.3  82.7  85.2ARcf15
効率、 w/w   1540 1256 990  
1870暖まる速度+℃/時間  0.085 0.1
0  0.14 、 0.27これらのデータは、平衡
させた反応器ヘアセトンを注入することによりムーニー
粘度、反応器指数及び触媒効率がはげしく低下すること
を示す。
ブチルゴム反応器への供給原料中のアセトンの量がラン
ダムに変化すると、反応器がはげしく混乱し、その結果
製品は規格からけずれてしまう。アセトンの下流にTE
ALを注入すると、ムーニー粘度及び反応器指数への悪
影響を完全に打ち消してしまう(すでに説明したように
触媒効率への影響は打ち消さない)。TEAL及びアセ
トンを同時に除去しても、反応器指数への影響はない(
イソブチレンの転化率を一定に保てばムーニー粘度への
影響もないであろう)。TEALがブチルゴム反応系に
おけるアセトンの悪影響を打ち消す効果的な緩衝剤であ
ることは明らかである。TEALを含む緩衝した反応器
ヘアセトンを導入すると、反応器の性能又は製品にはほ
とんど影響しないであろう。
例  15 ブチルゴム重合反応器におけるジエチルエーテルの悪影
響に対する緩衝剤としてのTEALの効力を確めるため
に、すでに記載した実験と同様な大規模の実験を行った
。この実験では、TEALを含む緩衝した反応器中にお
けるエーテルの効果を評価するために最初にTEALを
反応器に注入し、次いでジエチルエーテルを注入した。
注入点は前述のように、エーテルの注入点の下流でかつ
反応器に入る直前のところでTEALを冷たい供給原料
に注入した。
この実験においては、塩化メチルに30,4重量係のイ
ソブチレンと0.79重量係のイソプレンを含む供給原
料を供給する速度は6542に9/時間であった。注入
時間中TEALは0.69 Kり/時間−6.1モル/
時間−供給原料に対して105 ppmの速度で供給原
料に注入し、ジエチルエーテルは0.288Kr/時間
−3689モル/時間−供給原料に対して44 ppm
の速度で注入した。TEAL /エーテルのモル比は1
.57であった。前の実験と同様に、この場合もまた各
変化のあとイソブチレンの転化率をほぼ一定に保持する
ように触媒速度を調整し、反応器を4種の定常状態条件
に平衡させた。まず反応器を通常状態に平衡させ、次い
でTEALを注入し、次いでTEALとジエチルエーテ
ルを同時に注入し、最後に双方の薬剤の注入を停止した
。この実験の4種の定常状態におけるデータを以下にま
とめる。
T E A TJ s ジエチルエーテルの順に添加し
た実験の結果ムーニー粘度     64   68 
  64   65反応器指数      11.61
1.7  11,2  11.4未反応イソブチレン、
%  5.5    5.8    5.7    5
.フィンブチノン転化率、チ 85.5   84.3
   84.5   85.1AJ2(、J効率、w/
w   ’ 1410  912   915   1
440暖まる速度t℃/時間   0.09    [
1,050,07[1,15データは、TEALのみを
導入した場合にはムーニー粘度及び反応器指数に非常に
穏かに有利な影響を及ぼしたが、触媒効率を実質的に低
下させたことを示す。TEALにより緩衝した反応器に
ジエチルエーテルを導入した場合にはほとんど全く影響
がなかった。TEALはジエチルエーテルの悪影響に対
して非常に効果的に反応器を緩衝するので、エーテルの
導入により反応器は少しも混乱しない。結果を以下に示
す比較実験においては、TFiALの緩衝作用により保
護されていない反応器にジエチルエーテルを導入した場
合にはムーニー粘度及び反応器指数をはげしく低下させ
、品質の悪いブチルゴムとなってしまう。再びTEAL
とエーテルを同時に除去した場合には、ムーニー粘度又
は反応器指数には影響がなく、エーテルが前記の)ξラ
メータを低下させるのをTEALが防いでいることを示
す。緩衝剤及び重合前を除去した場合にはもちろん触媒
効率は暴騰した。これらのデータもまたTEALが大規
模の重合条件下においてジエチルエーテルの反応器性能
に及ぼす悪影響を防ぐ効果的な緩衝剤であることを示す
。TEALを含む緩衝した反応器は、供給原料中のエー
テルの量の変化に動じず、時々生ずる自然の供給原料の
品質の変化によっても混乱しないであろう。
通常の緩衝していない反応器にジエチルエーテルを注入
する効果を示す比較実験のデータを以下に示す。この実
験においては、塩化メチルに625重量係のインブチレ
ンと0.84重量%のイソプレンを含む供給原料を供給
する速度は65’42 K9/時間であった。ジエチル
エーテルは0.25Kg/時間−34モル/時間−供給
原料に対して38.5 I)l)Inの速度で注入した
ジエチルエーテルの効果 実験前   +ジエチルエーテル ムーニー粘度        5546反応器指数  
       10      8.5未反応イノブチ
レン、%    5554イソブチレン転化率2%  
  87.1     87.2Axc、g3速度+ 
 Ky/時間    1.041.30モル/時間 Aj2C,ff13効率、 w/w     1780
    1420暖まる速度2℃/時間     0.
17     0.14データは、通常の保護していな
い反応器にエーテルを注入した場合にはムーニー粘度、
反応器指数、及び触媒効率がはげしく低下し、規格から
はずれたブチルゴムが製造されてしまうことを示す。
これらのプラント実験12乃至15の結果は、TEAL
がδらゆる種類の酸素化重合毒(アルコール、ケトン、
及びエーテル)に対して効果的な緩衝剤であることを示
し7社。TEALは、これらの重合前のブチルゴム反応
器への影響を効果的に防ぐので、供給原料中におけるこ
れら重合前の量に変動があっても安定した規格製造が保
持される。更に、これらのデータは反応器にTEALを
注入すると反応器が暖まる速度を減少させるのに有利な
影響を及ぼす。暖丑る速度が減少すると、ランレングス
が延びること及び/又は不合格となるほどランレングス
を減少させることなくポリマーの製造速度が増加するこ
とが許容されるので、前記の影響は経済的に重要である
例  16 ブチルゴム重合反応におけるHClの効果に対する緩衝
がこの例の目的である。HClは通常ブチルゴムプロセ
スにおける触媒活性剤と呼ばれている。
反応器供給原料中に存在する場合には、ムーニー粘度及
び反応器指数を低下させ、触媒効率及び反応器の暖捷る
速度を非常に増加させることが知られている。触媒効率
が増加することはしばしば留置しいが、ランレングス及
びブチルゴムの製造が制限されるので反応器の暖まる速
度が速くなることは必ずしも望ましくない。
前に記載した手順に従って一連の大規模実験を実施した
。しかしながら、HClは反応器が暖する速度に非常に
強力な影響を及ぼすので、前の実験のように同一反応器
内で数多くの定常状態に達しさせるよう々長い実験の実
施は不可能であった。
そのかわり、HOJ2実験は一度に一つの実験を行々い
、場合によっては、前の例におけるような同一の反応器
内における異なる定常状態を比較するかわりに並んだ対
照標準反応器とucnを含む反応器とを比較する必要が
ある。
HOflがブチルゴムの重合に及ぼす非常に有害な影響
が以下の実験の結果により示される。
無水HCρガスを、供給原料に関して75重量ppmの
速度で平衡させた反応器の供給原料に注入した。注入点
は酸素化重合毒の注入に使用した位置と同一であり、第
一のエチレン供給原料冷却器の入口であった。H(Ml
ガスの注入を開始するや否や反応器の温度は迅速に上昇
しはじめた。反応器への触媒速度を減少させるあらゆる
努力にもかかわらず、温度は迅速に上昇し続け、未反応
イソブチレン量ははげしく低下した。反し器を新しい定
常状態に達しさせて安定化させることは不可能であるこ
とが判った。、1時間以内に反応器の温度は5℃以上上
昇し、反応器は詰まって清掃のために製造を停止しなけ
ればならなかった。明らかに、この程度の供給原料中の
HClのランダムな変動でも重合には非常−有害であり
、反応器の温度は上昇しすぎてしまう。
Hagの効果は非常に強力であったので、反応器が燃え
つきたり詰まったりすることなく反応器の供給原料に7
.5 ppmを注入することは不可能であった。それ故
最初から供給原料中にHaUを存在させて重合を開始す
る試みを行った。この技術では、Hanを含む反応器が
定常状態に達するのに十分長い時間かかった。しかし々
がら、暖捷る速度が速いので同一反応器内の二つの定常
状態を比較するためにHCl2を除去し、 HOfiな
しの反応器を再び平衡に達しさせることは不可能であっ
た。それ故、HClを含む反応器を対照標準及名器とし
て同時に作業している別の反応器と比較した。双方の反
応器は、無水Haj2を実験反応器の供給原料へ供給原
ネ」に関して7.5 pp’mの速度で注入すること以
外同様にして同一時間作業させた。塩化メチルに66重
量係のイソブチレンと0.86重量係のイソプレンを含
む供給原料の双方の反応器への供給速度は6542にり
7時間で同一であった。2つの反応器における定常状態
条件を以下のように比較する。
ムーニー粘度         447゜反応器指数 
         9.4     12.5未反応イ
ソブチレン、%     4.7      5.6イ
ソブチレン転化率2%    89.8     86
.8AfiOfi3効率、 w/w     8880
    1430暖まる速度4℃/時間     1.
2      0.1データけ、 HORがムーニー粘
度及び反応器指数をはげしく低下させ、触媒効率を6倍
に増加させることを示す。同時に、反応器が暖まる速度
は12倍となって1.2℃/時間に増加する。定常状態
に達するのに必要な5時間が経過すると、実験反応器は
6℃以上暖1つだ。nagなしの平衡を再び確立するこ
とを試みるためにna、9の注入を停止したあとすぐに
反応器は詰まり清掃のために製造を中止しなければなら
なかった。明らかに供給原料中のHe2は反応器の性能
に損害の大きな影響を及ぼす。
ブチルゴムの重合に及ぼすHanの有害な効果を防ぐ緩
衝剤としてのTEALの効力を確認するために、別の実
験においてHaIV、及びTEALを同時に平衡させた
反応器に注入した。この実験においては、反応器を通常
の条件に平衡させ、次いでHCp、及びTEALを同時
に供給原料に注入しはじめ、新しい定常状態を確立させ
た。塩化メチルに362重量係のイソブチレン及び0.
86重iN%のイソプレンを含む供給原料の反応器への
供給速度は6542に9/時間であった。注入時間中、
無水HOfiガスけ0.042に9/時間−1.15モ
ル/時間=供給原料に関して64ppmの速度で第一エ
チレン冷却器に注入した。
TEAT、はo、qq2Ky/時間−8,7モル/時間
−供給原料に関して1521)1)mの速度でHCρの
下流の第二供給原料エチレン冷却器の入口において冷た
い供給原料に注入した。TEAL/HOλのモル比ば7
.57であった。この実験の種々の定常状態のデータを
以下にまとめる。
He必/T EAL同時注入の結果 ムーニー粘度        57    65   
 59反応器指数         10.2   1
0.8    ’9.8未反応インブチレン、%   
 5.6    6.8    6.0イノブチレンの
転化率2%  86.985,9   85.9hnC
j23効率、 w/w     1541  1524
  1524暖まる速度、℃/時間     0.2 
   0.2    9.1メタノール、イ珂合京別に
けるppm   11      11      1
1これらのデータは、TEALがブチルゴムの重合に及
ぼすHcp、の有害な影響を防ぐ効果的な緩衝剤である
ことを示す。T):ALはHenにょるムーニー粘度及
び反応器指数の低下を完全に防ぎ、Hcj2による触媒
効率及び暖捷る速度の上昇を防ぐ。実際、 TFAJ。
の保護的緩衝作用の不在下でのHcflの有害な影響と
は違って、HcQ及びTEALを同時に導入した場合に
は反応器にほとんど影響を及ぼさなかった。HCR及び
TEALを同時に導入したこの実験において生じたムー
ニー粘度及び反応器指数のわずかな増加は、少量のメタ
ノールが供給原料中に存在したためであり、TEALは
メタノールの効果を打ち消すと同時にHanの反応器へ
の影響を防いだ。
明らかに、TEALはブチルゴムの重合に及ぼすHen
ガスの有害な影響に対する効果的な緩衝剤である。実際
上ブチルゴム供給原料中のI(Oρの量は極わずか変化
してTEALの不在下では反応器の性能にはげしく影響
を及ぼすが、TEALを含む緩衝した反応器にはほとん
ど影響を及ぼさない。
例  17 無水塩素ガスもHONガスと同様に強力な触媒活性剤で
ある。反応器供給原料中に極小量存在してもムーニー粘
度゛及び反応器指数をはげしく低下させ、触媒効率及び
反応器の暖まる速度をはげしく増加させる。平衡させた
反応器の供給原料にZ5pplT+の塩素ガスを注入す
ると、例16で報告した7、 5 ppmのHCρガス
を注入した効果と非常に類似した効果を示す。反応器は
迅速に暖まり、安定化させることはできず定常状態にな
る前に詰まってしまう。塩素のみを注入する実験はでき
ないので、TEALがブチルゴムの重合に及ぼす塩素の
有害な影響に対して効果的な緩衝剤であることを確認す
るプζめに塩素及びTEALを同時に注入する実験を行
った。この実験においては反応器を常態に平衡させ、次
し・で塩素及びTEALを同時に供給原料に注入しけじ
め、新しい定常状態を確立させた。注入点は例16と同
様であった。塩化メチルに365重量%のインブチレン
と0,87重−t%のイソプレンとを含む供給原料の反
応器への供給速度は6542に9/時間であった。供給
原料を分析すると、約8.2ppmのメタノールが含ま
れていた。塩素は[1,049に9/時間−0.7モル
/時間=供給原料に対して7.6ppmの速度で注入し
、TEALは0.74 Kq /時間=6.5モ注入し
た。TEAL / cβ2のモル比け928であった。
この実験の定常状態におけるデータを以下にまとめる。
塩素/TEAL同時注入の結果 ムーニー粘度       5153 反応器指数         9195未反応イソブチ
レン、%   5.6       5.6イノブチレ
ン転化率1%  87.1       87.4A1
1.oj23効率、 w/w    1367    
  2106暖まる速度t℃/時間    0.1  
     0.2これらのデータは、 TFiALがブ
チルゴムの重合に及ぼす塩素の有害な効果を防ぐ効果的
な緩衝剤であることを示す。塩素及びTEALを同時に
注入すると、ムーニー粘度、反応器指数及び触媒効率が
おだやかに改良され、暖まる速度にはほとんど影響がな
かった。このおだやかな改良は、供給原料に存在する少
量のメタノールの負の効果を相殺するTEALによった
TEAL+の不在下では、同量の塩素を注入すると反応
器が迅速に暖まって詰まり、ムーニー粘度及び反応器指
数をはげしく低下させると共に触媒効率を大きく増加さ
せた。
例  18 塩化t−ブチルもまたブチルゴムの重合における非常に
強力な活性剤である。その悪い効果はHc(l及び塩素
のそれと同様であるが、それほど著しくないので連続実
験の実施が可能であり、同一の反応器内で数回の定常状
態を得ることができる。
ブチルゴムの重合反応器における塩化t−ブチルの悪い
影響に対する緩衝剤としてのDよりAL Hの効力を確
めるために、′fll 12〜18に記載した実験と同
様な一連の大規模の実験を行った。この実験においては
、塩化t−ブチルを平衡させた反り芭暑降に注入して新
しい定常状態を確立させた。DよりAL Hは塩化t−
ブチルの下流において反応器に入る直前に冷たい供給原
料に注入し、D工’BAIL H75f塩イヒを一ブチ
ルの悪い影響をうち消して第三の定常状態を確立させた
。各変化の後転化率ができるかぎ9一定と々るように触
媒速度を調整した。この実験では、塩化メチルに66重
t %のインブチレンと0.86重量係のイソプレンを
含む供給原料の反応器への供給速度は6542に9/時
間であった。塩化t−ブチルは0.046Kr/時間−
0.5モル/時間−供給原料に対して7 ppmの速度
で注入した。DIBALHは0.62に7/時間−2,
24モル/時間=供給原料に対して48 ppmの速度
で注入した。DIBAL H/塩化t−ブチルのモル比
は4.48であった。この実験の種々の定常状態におけ
るデータを以下にまとめる。
塩化t−ブチル、DよりAL Hの順に添加した実験の
結果ムーニー粘度         5949    
 〆2反応器指数          10.5   
 8.7   10.3未反応インブチレン、%   
 5.6    5.6    6.0イノブチレン転
化率、%    87.0   87,6   85.
8Anals速度+  Ks’/時間    1,23
   0.375   1.43モル/時間    9
.22   2.8   10.7AflclL5効率
、w7w      1520  5045  129
5これらの実験は、塩化t−ブチルを平衡させた反応器
へ導入するとムーニー粘度及び反応器指数がはげしく低
下し、触媒効率が6倍以上になることを示す。DよりA
L Hを導入すると、塩化t−ブチルの悪い影響をすべ
て完全に相殺する。ムーニー粘度及び反応器指数は実験
前の値に回復し、触媒活性化効果は完全以上に相殺され
る。
これらのデータは、DIBAL Hがブチルゴム反応器
における塩化t−ブチルの有害な影響に対して非常に効
果的な緩衝剤であることを示す。ブチルゴム供給原料中
の塩化t−ブチルの量が増加すると規格からはずれた製
品が製造され、緩衝していない反応器の性能に非常に大
きな影響を及ぼすが、供給原料中の塩化t−ブチルの量
が同様に増加してもDIBAL H又はTEALのよう
な効果的な緩衝剤に保護されている反応器にはほとんど
影響を与えない。供給原料に強力な活性剤が流入した結
果に対する反応器を緩衝するこれら薬剤の能力は経済上
非常に有利である。
例  19 供給原料流中の微量の重合前及び活性剤の含量の変化に
よる悪い影響に対してブチルゴム反応器を保護する緩衝
剤としてのTEALの効力を更に確認するだめに、すで
に記載した実験の他に第三の種類の大規模実験を行った
。大規模のブチルゴム反応器の通常の作業において供給
原料成分(塩化メチル、イソブチレン、イソプレン及び
イソブチレンニ量体)を連続的に計量して所望の速度及
び割合で供給原料ブレンドタンクに入れ、そこで混合及
びブレンドして供給原料ブレッドを調製し、それを計量
して作業可能な別々の反応器に入れた。
重合前又は活性剤に対する緩衝剤の効力を示す便宜的な
方法は、同一の供給原料ブレンドタンクから2つの製造
用反応器に原料流を供給し、その一方のみを供給原料流
に緩衝剤を注入することに」ニジ保護する方法である。
次いである量の重合前又は活性剤を供給原料ブレンドタ
ンクに注入し、重合前を含有した供給原料を双方の反応
器に供給する。緩衝剤を含む保護された反応器と通常の
反応器との対応の差を、重合前に対する緩衝剤の効力の
評価に利用することができる。活性剤としてプロピオン
酸、緩衝剤としてTEALを用いてこの種の実験を行っ
た。
この実験は前の例におけるような定常状態実験ではない
が、供給原料中の重合前の量の変動への反応器の一時的
な対応を測定する実験である。プロピオン酸を用いたこ
の実験においては、プロピオン酸を供給原料ブレンドに
導入して実験の開始時には供、給・原料中に24.2重
量ppmのプロピオン酸を含有していた。更にきれいな
供給原料を連続的に添加するに従って供給原料ブレンド
タンク中のプロピオン酸の量は指数関数的に減少した。
減衰速度についてコンピューターにより計算した結果、
プロピオン酸の量は実験の開始後約107分でlppm
に低下することが判明した。反応器中のゾロピオン酸の
量は最初0であったが、触媒毒を含む供給原料が反応器
に供給されるに従って上昇し、次いでプロピオン酸が系
からフラッシュされるに従って再びゆっくり減衰した。
コンピューター計算により反応器内のプロピオン酸の量
が極大となるのは実験開始後約39分で7.4 ppm
に達し、170分後には1 ppmに低下することが示
された。実験中反応器の条件は連続的に変化するが、触
媒速度は変化させなかった。反応器はプロピオン酸の量
の変化に轟然対応した。プロピオン酸はブチルコ゛ムの
重合に対してかなり強力な活性剤であるが、前の例で論
じたHO2、塩化t−ブチル、又は無水塩素ガスよりず
っと弱い。
この実験では、塩化メチルに631重量係のイソブチレ
ンと0.87 %のイソプレンを含む供給原料を双方の
反応器に供給する速度は7870に9/時間であった。
TKALは0.724に97時間−6,35モル/時間
=供給原料に対して921)I)mの速度で保護反応器
に注入した。緩衝剤としてT EA TJを注入しつつ
ある反応器には、供給ブレンドにプロピオン酸を供給し
ても注目に値するほどの影響はなかった。
この保護された反応器は、突然暖まったり未反応イソブ
チレン社が変化したりすることなく規格ゴムを製造し2
続けた。これに対し、緩衝剤を含まない対照標準反応器
はプロピオン酸により汚染された供給原料のためにはげ
しく混乱した。反応器温度は2.5℃噌加し、未反応イ
ンブチレン量は2.5係低下し、ブチルゴムのムーニー
粘度(r’115低下した。混乱から最後に回復する寸
でに4時間以上規格からはずれたゴムが製造された。か
くしで、ゾロビオ゛/酸の供給原料への添加への保護さ
れた反応器の対応と対照標準反1芯器の対応との間には
非常に大きな違いがあった。TEALは、活性剤の供給
原料への流入による影響からそれを注入した反応器を防
ぐ緩衝剤として効果的に作用したが、対照標準反応器は
ひどく混乱して多量の不合格ゴムが製造された。緩衝剤
を使用すると経済上有利であることがこの実験によりめ
ざ1しく示された。
明らかにTEALは、ブチルゴムの重合に及ぼすプロピ
オン酸の悪い影響に対する非常に効果的な緩衝剤である
。この実験はプロピオン酸を供給原料に故意に注入した
人為的な実験であるが、供給原料中の重合前又は活性剤
によりひきおこされる実際の混乱状態を厳密にシミュレ
ートしている。これらの物質は通常、再循環系(すなわ
ち分別塔又は乾燥器)がいくらか混乱している場合、又
は汚染された原料(すなわち、モノマー又は希釈剤)が
入る場合に供給原料に入る。かくして重合前又は活性剤
はこの実験で7ミユレートされた状態とほぼ同様にして
導入される。TEALの非常にすぐれた安定化効果は容
易に判明し、非常に価値がある。
例  20 イノゾロビルアルコールの供給原料への流入に対する緩
衝した反応器と対照標準反応器の一時的な対応を比較す
るために、例19に記載した実験と同様な別の実験を行
つ/こ。イノプロlイルアルコールはブチルゴム供給原
料中でかなり強力な活性剤である。この実験においては
、活性剤の多量の流入に対する反応器の対応を調べるた
めに多量のアルコールを供給原料ブレンドタンクに導入
した。
アルコール含量を120 ppmにするのに化分なイソ
ゾロビルアルコールを一度に供給原料ブレンドタンクに
注入し、新しい供給原料を連続的に添加しながらアルコ
ール含量を指数関数的に減少させ、汚染された供給原料
を反応器に供給した。コンピューター計算により供給原
料ブレンドタンク中のアルコール含量は124分後にI
 N1mに減衰することが示された。反応器中のインゾ
ロパノール含量は33分間に0からゆっくり31.7 
ppmに上昇し、218分後にi ppmにゆっくり低
下する。例19の実験におけるように、TEALで保護
した反応器と対照標準反応器がアルコールで汚染された
供給原料の流入に対して普通に対応するように計画した
が、アルコールで汚染された供給原料は対照標準反応器
に非常に大きな影響を及ぼしたので、かかる反応器への
触媒流を停d二させ、製造を中止することが必要となっ
た。TFiALで保護した反応器はほどんど影響を受け
なかった。
この実験においては、TEALを0.724Kg/時間
=6.35モノ・・7時間−供給原料に対して92 p
pmの速度で緩衝される反応器の供給原料に注入した。
塩化メチルに331重量係のイソブチレンと0.87重
量係のイソプレンを含む供給原料を双方の製造用反応器
に供給する速度は787[]Ky/時間であった。
その供給原料にTEALを注入することにより保護した
緩衝された反応器においては少しも重要な変化はなかっ
た。温度は数十度上昇したが、反応器実験の通常の変動
よりほとんど大きくはなかった。
未反応イソブチレン量も製造されるゴムのムーニー粘度
もほとんど変化がなかった。明らかにTEALは効果的
な緩衝剤として作用していた。
一方、対照標準の保護していない反応器はインプロパツ
ールで汚染された供給原料によりはげしく混乱したので
製造を中+h して清掃した。イソゾロパノールを供給
原料ブレンドに導入した後約8〜10分で反応器温度は
迅速に上昇しはじめ、温度は迅速に」二昇し続けた。2
0分後、この反応器への触媒流を停止して過熱を防ぐ努
力をしたが、温度は」二昇し続けた。25分間で反応器
温度は開始時よりほぼ5℃暖くなり、なお上昇7続けた
その時点でスラリは非常に暖かったので反応器け詰捷り
はしめ、製造を中止して清掃のために洗浄循環させねば
ならなかった。反応器中の未反応イソブチレン濃度は3
チ以上低下し、製造されるポリマーのムーニー粘度も低
下しはじめだ。明らかにイソプロパツールで汚染された
供給原料はこの通常の反応器にはげしく影響を及ぼし、
実験は時ならぬ時期に停止しなければならなかった。
これらのデータも、反応器供給原料流中の重合前及び活
性剤の歌が変化することにより生ずる混乱に対してブチ
ルゴム反応器を保護する緩衝剤としてTEALが有効で
あることを示す。TEALで緩衝した反応器は、通常の
保護していない反〔器であれば不合格のゴムを製造する
か、又は非常に混乱させて迅速な汚染やスラリ粒子の凝
集により清掃のために循環を停止しなければならないほ
どの供給原料の品質の変動があっても、合格しうるブチ
ルゴムを製造し続けることができる。供給原料の品質の
変化にもかかわらず反応器の安定した作業を保持するこ
の能力の結果、経済」二非常に有利であることは明らか
である。
手  串売  ン市  jに  が1 昭ずII 58 イf 10月−2とぐにj特清庁長官
  殿 1 事1′1の表示 口j1相5 B 4T特8′1願第1F30868号2
 発明の名称 改良されたゴlX手合)去 3  ンi1iiIgをりる晋 ”Ji +’lどの関係  出願人 名 彷1  エクソン・すlナーヂ・アンド」−ンジニ
ノノリング・カンパニー 1代叩人 (1所  東京都千代[11区永1−1.1nlJ 1
丁目11番28号G  ン+li ilgの対象

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)C4乃至C7のイノオレフィンポモポリマー又ケ
    C4乃至C7のイノオレフィンと04乃至C14の共役
    ジエンのコポリマーを不活性希釈剤中で調製するルイス
    酸触媒重合法において、重合活性剤又は重合前の存在に
    よる分子量の低下に対して前記ゴム生成物を保護するの
    に少くとも効果的々量の、ルイス酸触媒1モル当り約1
    .0乃至約1.25モル以下の緩衝又は錯化剤を重合帯
    に添加することを含み、前記緩衝又は錯化剤が(1)低
    級トリアルキルアルミニウム(アルキル基はメチル又は
    エチル基)又は(2)低級ジアルキルアルミニウム水素
    化物(アルキル基はcl乃至C4のアルキル基)である
    方法。 (2、特許請求の範囲第1項記載の方法において、前記
    緩衝又は錯化剤がトリエチルアルミニウムである方法。 (3)特許請求の範囲第1項記載の方法において、前記
    緩衝又は錯化剤がトリメチルアルミニウムである方法。 (4)特許請求の範囲第1項記載の方法において前記緩
    衝又は錯化剤がジイソフチルアルミニウム水素化物であ
    る方法。 (5)特許請求の範囲第1項記載の方法において、前記
    緩衝又は錯化剤の量が前記触媒1モル当り約1.0モル
    以下である方法。 (6)特許請求の範囲第1項記載の方法において、前記
    緩衝又は錯化剤の量が、重合反応混合物中に存在する重
    合前のモル数以上である方法。 (力 特許請求の範囲第1項記載の方法において、前記
    ホモポリマーがポリイソブチレンであり、酊I己コポリ
    マーがイソブチレン−イソプレンブチルゴムである方法
    。 (8)特許請求の範囲第1項記載の方法において、前記
    触媒が塩化アルミニウムである方法、。 (9)特許請求の範囲第1項記載の方法において、前記
    不活性希釈剤を塩化メチル、塩化メチレン、塩化ヒニル
    、塩化エチル、プロノξン、ブタン、ズンクン又はヘキ
    サンから成る群から選択する方法。 (10)特許請求の範囲第9項記載の方法において、前
    記不活性希釈剤が塩化メチルである方法。 (II)特許請求の範囲第7項記載の方法において、前
    記ブチルゴムの粘度平均分子量が250. D 00乃
    至600,000であシ、前記希釈剤が塩化メチルであ
    り、前記触媒が塩化アルミニウムであり、前記緩衝又は
    錯化剤をトリエチルアルミニウム、トリメチルアルミニ
    ウム、及びシイノブチルアルミニウム水素化物から成る
    群から選択する方法。 (1,2)  %許請求の範囲第1項記載の方法におい
    て、冷たいモノマー供給流を重合反応帯へ導入する直前
    の位置において前記供給流に前記緩衝又は錯化剤を添加
    することにより前記薬剤を前記重合反応帯に導入する方
    法。 03)特許請求の範囲第1項記載の方法において、モノ
    マー及び触媒を導入する前に前記緩衝又は錯化剤を前記
    重合帯へ添加する方法。 冷たいモノマー供給流を重合反応帯へ導入する直前の位
    置において前記供給流に前記緩衝又は錯化剤を添加する
    ことにより前記薬剤を前記重合反応帯に導入する方法。 (15)特許請求の範囲第1項記載の方法において、前
    記緩衝又は錯化剤を重合前に約60秒以下の時間前記イ
    ソブチレンモノマー又はイノオレフィン及び共役ジエン
    と接触さぜる方法。 06)特許請求の範囲第12項記載の方法において、前
    記インオレフィンホモポリマーがポリイソブチレンであ
    る方法。 07)特許請求の範囲第12項記載の方法においで、前
    記コポリマーがイソブチレン−イソプレンブチルゴムで
    ある方法。
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JP2000136207A (ja) * 1998-10-30 2000-05-16 Bayer Inc 賦活したハロゲン化アルキルアルミニウムを使用するブチルゴムの改良された製造法

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