JPS598113A

JPS598113A - 磁気ヘツド

Info

Publication number: JPS598113A
Application number: JP11611482A
Authority: JP
Inventors: Michio Yanagi; 道男柳
Original assignee: Canon Electronics Inc
Current assignee: Canon Electronics Inc
Priority date: 1982-07-06
Filing date: 1982-07-06
Publication date: 1984-01-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は磁気ヘッド、特に磁気へラドコアを固定材によ
りシールドケース内に固定した磁気ヘッドに関する。

従来、磁気記録媒体と磁気コアが接触して成るこのよう
な磁気ヘッドは、ケースの磁気記録媒体接触面に開口部
を設け、この開口部に磁気コアを臨ませ、磁気記録媒体
に接触できるように、磁気コアをシールドケース内に固
定材を用いて固定させている。その場合、固定材は主に
エポキシ樹脂が使われており、その際樹脂中に無機物の
充填剤（フィラー）を加えている。これは、硬化中の発
熱を小にし、使用可能時間を長くシ、硬化収縮を減少さ
せ、硬化物の熱膨張係数を小さくシ、熱伝導率を良くす
るためである。

通常、磁気ヘッドを構成している固定材と磁気コアの熱
膨張係数の大きさの違いにより、固定材が硬化収縮する
際に、前記コアに及ばず硬化収縮応力、磁気ヘッドの置
かれる環境の温度変化により起こる熱応力のためコアに
ひずみが発生し、磁気特性の劣化を招くという問題があ
る。

通常、充填剤（フィラー）と固定材としてのエポキシ樹
脂の熱膨張係数の関係は、第１図に示すように、充填量
が多くなると熱膨張係数は小さくなるという関係が成り
立つ。従って磁気ヘッドの特性を良くするためにはフィ
ラーを多量に加えれば良いことになるが、一方、第２図
に示すようにフィラー量の増加と共に樹脂の粘度は急激
に上昇する。

磁気ヘッドに注型する樹脂はある程度の流れ性が必要で
あり、この流れ性を数値化する方法として接触角度によ
る表わし方があるが、簡略化した方法としてガラス板に
一定量の樹脂を滴下し、その広がりがほぼ円型になると
きの平均直径なｄとし、また滴下した樹脂の厚みをｈと
し、δ’＝Ｔａｎ’−’（２ｈ／ｄ　）で示されるδ′
を流れ性を示す値として用いられている。すなわち、こ
の値が小さいほどよく流れるということであるが、フィ
ラーの充填量イラーの添加量としては上限６０％位まで
であった。

従って本発明はこのような従来の欠点を解消するもので
、樹脂の粘度を下げ、フィラーの高充填化を可能にし、
固定材が磁気コアに及ぼす応力による劣下な減少させ、
品質を向上させた磁気ヘッドを提供することを目的とす
る。

樹脂と充填剤より構成される固定材中に２、さらにチタ
ネー！・系のカップリング剤を添加するような構成を採
用した。

以下、本発明を添付図面を参照して詳細に説明する。

第３図には磁気ヘッドの概略構成が図示されており、磁
気コイル６を巻いたコア半休をそれぞれギャップ２がで
きるように突き合わせて磁気コア１を形成し、この磁気
コア１をシールドヶーヌ４の磁気記録媒体摺動面に形成
された開口部４ａに臨ませた状態で固定材５を用いてシ
ールドケース４内に固定している。このコイル６には端
子７を介して信号が印加され、磁気コア１のテープ摺動
面を介して磁気記録媒体（不図示）に記録、再生を行な
っている。

この固定材として用いられるエポキシ樹脂とフィラーは
有機物と無機物であるため親和性に乏しく、また第２図
に図示したようにフィラーの増加と共に樹脂の粘度は著
しく上昇する。なお第２図において実線は無機物フィラ
ーに添加物なしの場合、破線は後述するイソ・プロピル
・ビス−チタネートを上述のフィラーに対し１．５％添
加したものを示す。

本発明によれば上記の無機物のフィラーの表面にチタン
（Ｔｉ）を含む物質で有機質の被膜を形成し、有機物で
あるエポキシ樹脂との親和性を与え、無機フィラーを非
常に高充填できるようにした。

上記のチタネート系物質としては、イソ・プロピル・ビ
ス・チタネート、テトラ・イソ・プロピル−ビス・チタ
ネート、テトラ命オクチル・ビス・チクネート、イノ・
プロピル・トリ・インステアロイルチタネ−１・、イン
・プロピル・ｌ・す・ドデフルベンセ／１１スルホニル
チタネート、テトう・ビス・ホスファイトチクネート、
ビス・オキシ・アセテートチタネート、トリス・エチレ
ン・チタネート等がある。

ラム、酸化カルシウム、マイカ、シリカ、タルク等）に
対し重量比０１〜７０チ添加するのが適当である。

理由は０．１％以下では前記効果は表われない、また７
０チ以上となると逆にゾル粘度を上昇させたり、無機フ
ィラー配合物の特性を変えてしまうためである。

このように樹脂中に加える無機物フィラーにチクネート
系カップリング剤を添加した場合、ＪＩＳＫ６９１１に
よる煮沸吸水率を小さくすることができる。この煮沸吸
水率は接着剤として優れたものかどうかを判断する方法
として用いられており、これは５０φ×３の円板状試料
を１００℃の純水に１時間浸し、その後冷流水で冷やし
た後の重量変化を比べ、この値が小さいものほど接着剤
として優れているものとするものである。無機物フィラ
ーに何も添加しないで樹脂中に充填した場合には有機物
である樹脂と無機物であるフィラーとの親和性が乏しく
、フィラーの粒子の１わりに気泡が生じ、水分の浸入経
路は短かくなる。それに反し、チタネート系カップリン
グ剤でフィラーの粒子のまわりに有機系の被膜を形成し
た場合には、それにより樹脂とフィラーが密着し、水分
の浸入経路は長（なり、水を吸収しにくくなる。従って
接着剤が空気中の水分を吸収し、経時変化中の物理的変
化のため磁気閉回路を構成しているギャップ近傍に段差
を生じ、テープがヘッド摺動面に密着しなくなり、磁気
ヘッドの電磁変換特性劣化を招くという欠点を防止する
ことができ、磁気ヘッドの環境安定性の向上をはかるこ
とができる。

次に、具体的な実施例を示すと、イソ・プロピルＱビス
・チタネートを無機物フィラー（ＣａＣＯ３）に添加す
ることにより、高充填化を可能にした接着剤の場合であ
る。この場合のインピーダンスは第１表のようになる。

内部応力が大きく、磁気コアの磁気特性が劣化している
時は透磁率μは小さくなり、従ってインダクタンスしは
小さくなり、インピーダンスが減少する。

第１表に示したように、エボキン樹脂中に６０チ無機フ
ィラーとしてＣａＣＯ３を添加した従来例と比べて、本
実施例が磁気特性の劣化が小さく、優れていることが理
解できる。

また、磁気ヘッドの環境安定性をみるため、高温高湿下
においてその電磁変換特性の変化をみる促進試験がある
。これを上記と同じ接着剤に対して、試験前後の磁気へ
７ドの１ＯＫＨｚにおける再生周波数の特性の変化を示
したものが第２表に図示されている。

第２表（ＩＯＫＨ２にて）この表の劣化率からもわかるように、本発明による実施
例の方が環境安定性に優れていることが理解できる。

以上説明したように、本発明によれば、固定材中にチタ
ネート系カップリング剤を添加するようにしたので、フ
ィラーの樹脂中への高充填化が可能になり、磁気ヘッド
の電磁変換特性ならびに環境安定性を顕著に向上させる
ことが可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図はフィラーの添加量と樹脂の熱膨張係数の関係を
示した特性図、第２図はフィラーの添加量と樹脂の粘度
の関係を示した特性図、第３図は本発明による磁気ヘッ
ドの構成を示した断面図である。１・・・磁気コア　　　　　　２・・ギャップ３・・・
テープ摺動面　　　　４・・・シールドケース５・・・
固定材　　　　　　　６・・・コイル−（

Claims

【特許請求の範囲】（＋）　　磁気へラドコアを樹脂ならびに充填剤から成
る固定材により／−ルドケース内に固定してなる磁気ヘ
ッドにおいて、前記固定材中にチタネート系カップリン
グ剤を添加することを特徴とする磁気ヘッド。（２）前記チタネート系カップリング剤を充填剤に対し
重量比０１〜７０ｑ６の割合で添加することを特徴とす
る特許請求の範囲第１項に記載の磁気ヘッド。