JPS597989Y2 - 防火用ガラス窓を備えた防火扉 - Google Patents

防火用ガラス窓を備えた防火扉

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JPS597989Y2
JPS597989Y2 JP1978150239U JP15023978U JPS597989Y2 JP S597989 Y2 JPS597989 Y2 JP S597989Y2 JP 1978150239 U JP1978150239 U JP 1978150239U JP 15023978 U JP15023978 U JP 15023978U JP S597989 Y2 JPS597989 Y2 JP S597989Y2
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JP
Japan
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glass plate
groove
fire
glass
frame
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Expired
Application number
JP1978150239U
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English (en)
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JPS5565393U (ja
Inventor
健二 寺島
Original Assignee
日本板硝子株式会社
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Publication date
Application filed by 日本板硝子株式会社 filed Critical 日本板硝子株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は防火扉、特に建築物の屋内防火区画を構或する
用途に使用して好適なる防火用ガラス窓を備えた防火扉
に関する。
従来から金属線人ガラス板を鉄製枠体に装着してなる防
火窓、防火扉などの防火窓ガラス体は乙種防火戸として
公知であるが、従来のこの種防火窓ガラス体における金
属線人ガラス板側縁の取付枠ガラス溝への挿入深さ(以
下かかりしろという)は、該ガラス板の公称厚さにほぼ
等しい深さが一般であり、たとえば公称厚さが6.8m
mである金属線人ガラス板ではかかりしろは6ないし8
mm程度、公称厚さがlQmmである金属線人ガラス板
ではかかりしろ10mm程度となっており、しがもかか
りしろは金属線人ガラス板の4周辺についてガラス板取
付工事上の寸法誤差範囲内で均等となっている。
かかる従来構造では、本考案者の実験によれば金属線人
ガラス板はJISA 1311(建築用防火戸の防火試
験方法)の防火用2級加熱試験(乙種防火戸試験)には
安定して耐えられても、同JISA 1311の耐火用
加熱試験の場合には上辺中央部でガラスが早期に枠体か
ら抜け出し、このためガラス破損による開口以前の早期
段階で火炎の通過を許す状態となることが判明した。
本考案は上記知見に基づき完或したものであって、従来
の防火窓ガラス体の盲点を克服した火炎遮断性能に優れ
た防火用ガラス窓を備えた防火扉を提供するものである
すなわち本考案は、金属線入りガラス板の四周縁を保持
する金属製取付枠体の溝の、上辺におけるかかりしろを
前記ガラス板の厚みのほぼ1.6倍以上、好ましくは2
.0倍以上として取り付け、該ガラス板側縁両面と前記
取付枠体との間隙に不燃性充填材を充填してなる防火材
である。
本考案において、上辺を除く他の辺のガラス板かかりし
ろは上辺についてのように格別に深くする必要なく、従
来通りガラス板厚みとほぼ同寸法でよい。
勿論上辺と同程度にかかりしろを深くすることは何ら差
支えない。
長時間にわたって火炎加熱される金属線人ガラス板の火
炎遮断性能に特に関係するのは該ガラス板の上辺につい
てのかかりしろであるが、そのかかりしろが該ガラス板
の公称厚さの2.5倍程度で火炎遮断性能の向上は飽和
に達し、該ガラス板の公称厚さの3倍以上の深さにして
も火炎遮断性能に変化はみられない。
したがってかかりしろの上限は、主として経済性、ある
いは外観上の問題を考慮して決定される。
以下本考案を図面に従って説明する。
従来の構造を示す第2図において1は取付枠本体、一例
として鉄製防火扉、2が金属線人ガラス板であって、金
属線人ガラス板2の四周側縁は枠体1に設けられたガラ
ス溝3中に、その下端をセッティングブロック4上に載
せた状態で嵌装されている。
溝3の一方の側壁を或す押縁1Bは扉本体1Aに対し着
脱自在となっており、ガラス板2の嵌装後ビス5で扉本
体1Aに固定される。
本考案を示す第1図において、上辺枠本体1Cは高段部
6に引続いて低段部7、中段部8が設けられている。
上辺は他の枠本体と異なり、溝部を深くするために、ガ
ラス板嵌装相当部に凹部Hエを有することを特徴として
いる。
従って押縁1Bにより窓枠溝が構戊された際に他辺より
も深い溝が作られる(H+H.)。
ここにおいて金属線人ガラス板2に対して上辺のガラス
溝11の深さはガラス板2の厚みtの1。
6倍以上としてある。
ガラス板が装着される上辺枠の溝を深くする方法として
、例えば中段部のない第2図に示す従来の枠において枠
本体の高段部を高くシ、それにそわせる押縁の高さを長
くすることが考えられる。
しかしこの方法では、押縁の固定が強固にできない欠点
がある。
すなわち、押縁の高さが長くなると、ビス5の固定部分
は小さな力で容易に変形する傾向になる。
従って、本願考案では上梓低段部7があり、それに引続
いて中段部8を設けるようにしてある。
押縁は従来使用の短いものを用いても、中段部で低段部
との間に溝が設けられているので、目的の深い溝部を構
或することが容易にできる。
又、ビスによる固定部分も特に従来のものと変ることが
ない。
深い溝を構戒する上辺枠部に用いる押縁と左右辺、下辺
枠に用いる押縁とが同じ型状のものが使用できることも
大きな特徴である。
本願考案は、上辺部に深い溝を構或し、押縁接続の強度
を低下させない防火扉を提供するものである。
さらにガラス板2の嵌装側縁両面と枠体1との間隙部に
不燃性充填材9をガラス四周にわたり充填してガラス板
を溝11中に保持させている。
なお図示例ではガラス板2の端面と溝11底壁との間に
空隙10を残してあるがこの部分にも充填材9と同様の
不燃性充填材を充填しても勿論よい 本考案における不燃性充填材としては JISA 5752に規定されるガラスパテ、あるいは
耐火粘土,ガラス繊維,アスベスト,石膏等の無機材料
を単独で又は適宜種類混合して用いることができる。
本考案に係る防火窓ガラス体の火炎遮断性能試験結果を
以下の実施例に示す。
実施例 幅850mm、高さ1100 mmで厚さ1.6 mm
(7)鉄板からなる両面フラッシュ防火扉を製作し、
この扉の開口部に、公称厚み6.8mmで大きさが61
0mm X 700 mmの金属線人ガラス板を第1図
と同様構造で取り付けて試験体とし、ガラスの上辺かか
りしろ及び金属線人ガラス板の品種を変えた複数種類の
試験体を準備し、この試験体を加熱炉の開口部に取り付
けてJISA 1311に規定された耐火用加熱試験を
実施し、火炎の通過を許す状態に至るまでの時間を測定
した。
なお間隙充填材としてはガラスパテを使用し(この場合
ガラスパテは枠体の溝内に隙間なく充填した)セッティ
ングブロック4はクロロプレンゴム製のものを使用した
また上辺を除く他辺のガラス板かかりしろはほぼlQm
mで一定とした。
上記試験の結果は第1表に示す通りである。
なお、表中菱形網目とは金属線がガラスの上下辺および
側辺に斜めとなっている網入ガラス板、格子網目は金属
線が上下辺及び側辺に平行となっている網入ガラス板平
行線は金属線が側辺に平行状に入っている平行線人ガラ
ス板をそれぞれ示す。
上記の結果から本考案構造によれば同一品種の金属線人
ガラス板を用いた場合に火炎通過に至るまでの時間が従
来構造に比し20分ないし40分以上も長く、それだけ
火炎遮断性能に優れていることがわかった。
従来からの防火扉などの防火窓ガラス体にあっては、金
属線人ガラス板のかかりしろが浅いため、ガラス溝内に
ある上辺部の保持力が不足で、ガラス板の上辺部が軟化
し垂下変形せんとする以下の部分を保持し切れなくなっ
て上辺がガラス溝から抜け出し、開口して火炎の通過を
招くことがしばしばであった。
しかし本考案の構或にすることによって JISA 1311の耐火用加熱試験の60分間加熱に
も安定して長時間耐えることができ、より多くの場合は
90分間の耐火用加熱試験にも十分に耐えられる有効な
防火扉を実現することができるに至った。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す要部縦断面図、第2
図は従来の構造を示す縦断面図である。 1・・・・・・取付枠本体、2・・・・・・金属線人ガ
ラス板、IC・・・・・・本考案の上梓本体、6・・・
・・・上枠高段部、7・・・・・・上枠低段部、8・・
・・・・上枠中段部、H1・・・・・・上枠凹部深さ、
11・・・・・・上枠溝部、H・・・・・・押縁高さ、
l・・・・・・かかりしろ、9・・・・・・不燃性充填
材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 取付枠本体の高段部と、着脱自在に取付けられる押縁と
    より窓枠溝部が構威され、該溝部に金属線入りガラス板
    を嵌装してなる防火用ガラス窓を備えた防火扉において
    、上辺枠溝部11が他辺溝部より実質的に深くなる如く
    、枠本体1Cが高段部6、低段部7、中段部803段部
    よりなり、中段部8に押縁1Bがとりつけられて溝部1
    1を形威し、上辺枠溝部11の深さが嵌装ガラス板の厚
    みの1.6〜3.0倍となる如く構威されていることを
    特徴とする防火用ガラス窓を備えた防火扉。
JP1978150239U 1978-10-30 1978-10-30 防火用ガラス窓を備えた防火扉 Expired JPS597989Y2 (ja)

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JP1978150239U JPS597989Y2 (ja) 1978-10-30 1978-10-30 防火用ガラス窓を備えた防火扉

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JP1978150239U JPS597989Y2 (ja) 1978-10-30 1978-10-30 防火用ガラス窓を備えた防火扉

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Publication Number Publication Date
JPS5565393U JPS5565393U (ja) 1980-05-06
JPS597989Y2 true JPS597989Y2 (ja) 1984-03-12

Family

ID=29134329

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2585496Y2 (ja) * 1992-11-25 1998-11-18 松下電工株式会社 防火ドア

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5145434A (ja) * 1974-08-14 1976-04-17 Saint Gobain
JPS5323027A (en) * 1976-08-16 1978-03-03 Hitachi Ltd Transformer core standing device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5145434A (ja) * 1974-08-14 1976-04-17 Saint Gobain
JPS5323027A (en) * 1976-08-16 1978-03-03 Hitachi Ltd Transformer core standing device

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JPS5565393U (ja) 1980-05-06

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