JPS597813Y2 - 引き出し式デイスプレイ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、筐体に対して引き出し自在な引き出し式ディ
スプレイ装置に関する。

従来、この種のディスプレイ装置は、ディスプレイを筐
体に収納した状態、即ち不使用状態でもディスプレイを
常時稼動させており、貴重な電力を浪費していた。

また、ディスプレイ自体も、常時稼動しているために寿
命が短かくなり、装置全体の信頼性を低下させる一要囚
となっていた。

更に、ディスプレイに対する表示機能を制御するスイッ
チ等を単独で設けた場合には、作業者にスイッチの断続
という煩雑な作業を強いる結果となり、スイッチの入れ
忘れ、切り忘れ等が多発し、不都合な結果となる。

そこで、本考案は、電気的開閉手段をディスプレイの引
き出し、収納動作に連動して動作し得るように設け、前
記開閉手段によりテ゛イスプレイに対する表示機能を制
御し得るように構威し、もって前述の欠点を解消した引
き出し式ディスプレイ装置を提供することを目的とする
ものである。

以下、図面に示す一実施例に基き、本考案を具体的に説
明する。

テ゛イスプレイ装置１は、第１図及び第２図に示すよう
に、他の電子装置等が収容された筐体２に引き出し自在
に収容されており、テ゛イスプレイ装置１の上面には、
第２図に示すように、操作用キーボード３及び陰極線管
等のディスプレイ５が表示面５ａを露出させた形で設け
られている。

ディスプレイ装置１の、第３図における右側面には、デ
ィスプレイに対する表示機能を制御し得る電気的開閉手
段であるマイクロスイッチ６が、作動子６ａを図中右方
に突出させた形で設けられており、筐体２の作動子６ａ
に対向した位置にはブラケット７が設けられている。

本考案は、以上のような構或を有するので、ディスプレ
イ装置１を筐体２に収納した状態、即ち装置１を使用し
ていない状態においては、第３図に示すように、マイク
ロスイッチ６の作動子６ａとブラケット７が当接係合し
、作動子６ａはブラケット７により図中左方に押し込め
られ、スイッチ６は開状態となっている。

この状態ではディスプレイ５に対する表示機能は停止し
ており、ディスプレイ５は休止状態となっている。

次に、装置１を使用する場合には、第４図に示すように
、装置１を筐体２から矢印Ａ方向に引き出す。

すると、それまでブラケット７と当接係合状態にあった
マイクロスイッチ６の作動子６ａは、その保合状態を解
かれ、ブラケット７側、即ち図中矢印Ｂ方向に突出し、
スイッチ６は閉じる。

スイッチ６が閉じると、ディスプレイ５に対する表示機
能は動作を開始し、ディスプレイ５は稼動状態となる。

この状態で、作業者はディスプレイ５を監視しつつキー
ボード３を操作して所定の作業を行なう。

作業が終了すると、装置１を筐体２内、即ち矢印Ｂ方向
へ押し込み、装置１を筐体２内に収納するが、装置１が
Ｂ方向へ移動すると、第３図に示すように、マイクロス
イッチ６の作動子６ａとブラケット７が当接し、更に装
置１をＢ方向へ移動させることにより作動子６ａはＡ方
向に押し込められ、スイッチ６は再度開状態となる。

すると、スイッチ６により、ディスプレイ５に対する表
示機能は停止し、ディスプレイ５は休止状態となる。

なお、上述の実施例は、ディスプレイ５に陰極線管を用
いた場合について述べたが、テ゛イスプレイ５は陰極線
管に限らず、プラズマディスプレイパネルや液晶パネル
等の各種の表示素子を用いることが可能である。

なお、ディスプレイ５に陰極線管を用いた場合には、蛍
光面の焼き付きを防止するために、マイクロスイッチ６
により制御する対象は、映像信号を陰極線管に入力させ
るか否かについてであり、他の電子線駆動用の電源部分
等については常時動作させておくことが望ましい。

更に、上述の実施例は、マイクロスイッチ５によって制
御される対象がディスプレイ５に対する表示機能だけの
場合について述べたが、制御対象は表示機能だけに限ら
ず、キーボード等のディスプレイ装置１に搭載されるそ
の他の部分についても拡大することは可能である。

また表示機能を制御することについてはディスプレイ５
への電源供給そのものを制御することが含まれることは
勿論であり、陰極線管を使用した場合にはビームが蛍光
面に到達しないように偏向回路によりビームを蛍光面以
外の特定の位置に偏向させることも含む。

以上説明したように、本考案によるとディスプレイ５を
、使用のために筐体２から引き出した時のみ稼動させる
ようにしたので、貴重な電力の消費を節約することがで
きるばかりか、ディスプレイ５自体の寿命も延ばすこと
が可能となり、装置１全体の信頼性の向上に寄与するこ
とができる。

また、ディスプレイ５の表示機能は装置１の筐体２から
の引き出し、又は筐体２への収納動作に連動して制御さ
れるので、作業者に特段の操作を強いることもなく、作
業性のよい引き出し式ディスプレイ装置１の提供が可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による引き出し式ディスプレイ装置の一
実施例を示す斜視図、第２図は第１図のディスプレイ装
置を引き出した際の斜視図、第３図及び第４図はディス
プレイ装置の動作を示す側断面図である。 １・・・・・・テ゛イスプレイ装置、２・・・・・・筐
体、５・・・・・・ディスプレイ、６・・・・・・電気
的開閉手段（マイクロスイッチ）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筐体に対して引き出し自在なディスプレイを有するディ
   スプレイ装置において、電気的開閉手段をディスプレイ
   の引き出し、収納動作に連動して動作し得るように設け
   、前記開閉手段によりディスプレイに対する表示機能を
   制御し得るように構或した引き出し式ディスプレイ装置
   。