JPS597452B2 - 浴槽用水吸出具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は浴槽内の湯面に浮遊する湯あかを除去したり
、浴槽内の湯や水を一部汲み出すための器具の改良に関
するものである。

浴槽の湯面に浮遊する湯あか取りとしてサイフォン作用
を利用したものがある。

そして湯あかを吸い込むパイプ端は湯面より僅かに低く
しておく必要があり且つ湯面の変化に対応させるために
フロートを取付けたものが提案されているが、フロート
の存在は湯あか吸い込みに支障がある。

そこでこの発明は、湯あか除去を主とするがフロートの
如き障害物の付設を排したものである。

又湯が沸きすぎ、しかも湯が多くてうめるための注水が
困難な場合や、浴槽内の湯の下層が未だ水であったりす
ることがあるが、本発明は注水して湯をうめる際に予め
湯を汲み出し、或は下層の水の部分を簡単に汲み出し得
るような多目的の器具にしようとするものである。

以下この発明の実施例を添付図面に基いて説明する。

第１図においてＡは浴槽、Ｂは本発明の水吸出具である
。

水吸出具ＢはＵ字形の屈曲パイプ１の一端に排水ホース
２、他端に吸い込み用の先パイプ３が接続されている。

又排水ホース２の中途には蛇腹ひだ４を有しこのひだを
圧縮復元させる筒形のボンプ５が介在してある。

屈曲パイプ１と先パイプ３の接続は例えば第３図に示す
ように水平パイプ部ａ，ｂを直線的に接続するが接続部
６で回動自在とするか、その他の機構により先パイプを
起伏自在とする。

屈曲パイプ１にはその排出ホース接続側に浴槽への固定
用板片７が取付けられ、板片７にはねじ８が螺入貫通さ
せてあって先端に押板部９が取付けてある。

１０はねじのつまみ部である。尚排出ホース２の先端寄
りには膨出部１１が形成され、第２図に拡大して示すよ
うに再びすぼみこのすぼみ部１２に栓１３が挿入されて
おり、栓１３は挿入側の先端を閉じ且つ弁部１４を膨出
により形成したパイプになっており且つ弁部１４寄り部
分に弁孔１５があけてあって、栓１３をその弁部１４が
描るまで引き出すと排出口が完全に閉じられるようにな
っている。

１６はポンプ部の逆止弁である。

この発明は上記したような構成であり、その使用は水吸
出具Ｂの下向きＵ字形屈曲パイプ１を浴槽Ａの周側壁上
縁に嵌め込んで排出ホース２を洗い場側におき、吸い込
み用の先パイプ３を浴槽の湯１７内に入れた状態で屈曲
パイプ１に付設した板片Ｔのねじ８を螺入してねじ先端
の押板部９で浴槽壁を押すことによって屈曲パイプを浴
槽壁に固定し、湯あかを取る場合は先パイプ３を第１図
実線のように起立させてその先端を液面位より僅かに下
位にし、ポンプ５を作動して湯を吸い出しサイフォン作
用を生じさせて液面に浮遊する湯あかを吸い取る。

又湯がーばいでしかも沸きすぎている場合、サイフォン
作用を利用して先づ沸きすぎている上面の熱い湯を所要
量汲み出した後水を注加して湯加減を調減する。

更に又、湯が沸いていると思って湯に入ったところが底
の方が低温であったり、或は水のま５であったりするこ
とがしはしはあるが、この場合は先パイプ３を第１図鎖
線のように下向けに変えてサイフォン作用により下層の
水部分のみを汲み出すことにより、浴槽内の湯量は少く
なるが適温湯となすことができる。

このように本発明は、浴槽壁に簡単に着脱でき、先パイ
プを湯中に入れて排水ホースのポンプを作動してサイフ
ォン作用により湯を汲み出すことができると共に先パイ
プを起伏自在としてあるので、湯汲み出し時に液面の湯
あかを吸い込み、或は湯自体、又は下層の低温湯や水を
簡単に吸い出すことができるなどの優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は浴槽にお
ける水吸出具の使用態様を示す側面図、第２図は同上の
排出ホース先部の拡大断面図、第３図は先パイプ根部付
近の拡大した一部切欠平面図である。 Ｂ・・・・・・水吸出具、１・・・・・・屈曲パイプ、
２・・・・・・排水ホース、３・・・・・・先パイプ、
５・・・・・・ポンプ、６・・・・・・継手部、７・・
・・・・固定用板片、８・・・・・・ねじ、９・・・・
・・押板、１０・・・・・・つまみ部、Ａ・・・・・・
浴槽。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ Ｕ字形屈曲パイプの一端に、中途にポンプを介在す
   る排水ホースを接続し、前記屈曲パイプの他端には自由
   継手を介して所望向きに起伏自在の先パイプを接続し、
   且つ屈曲パイプの適所に浴槽壁への固定機構を付加した
   ことを特徴とする浴槽用水吸出具。