JPS597314Y2 - 薄板の方向矯正装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は薄板の方向矯正装置、詳しくは鋼板やアルミ材
等の金属をコイル状に巻きとったコイル材を巻きほぐし
巻きぐせを除去して矩形や台形状の薄板を切断し、切断
した薄板を積載装置にて整列積載するプランキングライ
ンやシャーラインにおける積載装置の入口側に設けられ
て搬送される薄板の方向を矯正する装置に関するもので
ある。

従来、この種のプランキングラインやシャーラインとし
ては第１図に示す如く、アンコイラａとプレス機械ｂと
コンベヤＣとパイラｄとを直線状に配置し、アンコイラ
ａからコイル材ｅをプレス機械ｂに供給して薄板を切断
し、切断した薄板ｆをコンベヤＣでパイラｄまで搬送し
、パイラｄに整列して積載するようにしたものが知られ
ている。

しかし、切断した薄板ｆがコンベヤＣ上に正しく載せら
れず、第２図に示す如く横ずれして載せられると、第３
図のように薄板ｆの隅部ｆ′，ｆ″がパイラｄの両側ガ
イド片ｇ，ｇによって押され変形して不良薄板となった
り、その変形部分が次に送り込まれる薄板の傷発生の原
因にもなっていた。

なお、極端に横ずれしたときはパイラｄに入らない等の
不具合を有している。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであり、その目
的は、搬送手段上に横ずれして載せられた薄板を正しい
姿勢に矯正できるようにした薄板の方向矯正装置を提供
することである。

以下第４図以降を参照して本考案の実施例を説明する。

１はベルトコンベヤ等の搬送手段であり、コンベヤフレ
ーム２に無端ベルト３を掛け回した構造となっている。

４は補助ローラである。５，５はコンベヤベルト１の搬
送方向と直交する両側位置に対峙して立設した左右（搬
送方向と直交する方向）一対の支柱で、支柱５，５の上
端間に亘り前後（搬送方向）一対のアングル状横材６が
横架固設され、その上面にはプレート７が載置固定して
ある。

前後一対の横材６の左右位置にはブラケット８が対峙し
てそれぞれ固設され、前後方向に対峙した一対のブラケ
ット８，８に亘り支軸９，９がそれぞれ回転自在に横架
してある。

各支軸９には一対の軸１０が前後方向に間隔的に下向に
外嵌支承され、かつアーム１１が上方に向けて外嵌支承
してあると共に、各支軸９にはガイドローラ１２が水平
面方向に回転自在に外嵌支承してある。

１３はフ゜レート７に固設したシリンダで゛、そのピス
トン杆１４には横材１５が固設してあると共に、横材１
５の両端にはスリツ｝ １６， １６が削設され、各ス
リット１６にはアーム１１に設けたピン１７が摺動自在
に嵌挿してあってピストン杆１４を伸縮するとガイドロ
ーラ１２は垂直位置（規制位置）と左右両側上方位置（
非規制位置）とに回動するように構或してある。

前後一対の支柱５，５間には第１、第２、第３主ローラ
１８， １９， ２０が間隔的に設けられ、ベルト３は
第１主ローラ１８の上部がら第２主ローラ１９の下側を
経た後に第３主ローラ２０の上部へと巻掛けてあり、ベ
ルト３とガイドローラ１２とが干渉しないようになって
いる。

２１ハ左右一対のコンベヤフレーム２，２間に横架固設
したガイドで、該ガイド２１は第１主ローラ１８と第３
主ローラ２０との間においてベルト３と同一高さに位置
している。

２２は近接スイッチで、コンベヤフレーム２におけるガ
イドローラ１２の搬送方向後端位置に設けてあり、薄板
Ａが近接スイッチ２２に接近すると検出信号を発し、そ
の検出信号により図示しない油圧回路を作動してシリン
ダ１３に油圧を供給しピストン杆１４を縮少させガイド
ローラ１２を規制位置に作動するように構威してある。

しかして、薄板Ａが近接スイッチ２２に接近するまで搬
送されるとガイドローラ１２が非規制位置（第５図仮想
線）から規制位置（第５図実線）に回動し、第６図に示
す如く薄板Ａの両端縁を左右一対のガイドローラ１２で
規制し横ずれして載せられた薄板Ａ′を正しい姿勢Ａに
矯正できる。

この時、ベルト３とガイドローラ１２とはベルト３が下
方に彎曲して凹んでいるから干渉しないと共に、薄板Ａ
はガイド２１に沿って搬送される。

なお、第７図乃至第９図に示す如く構威しても良い。

すなわち、前後一対の横材６，６の左右両側にガイドレ
ール２３をそれぞれ左右方向に延設固定し、ガイドレー
ル２３に沿って左右一対の移動ブロック２４をローラ２
５を介して左右方向に移動自在に設け、各移動ブロック
２４に設けた左右一対のナット部材２６にネジ合するネ
ジ杆２７を前後一対の横材６に亘り回転自在に横架支承
すると共に、ハンドル２８を設ける。

なお、左右一対のナット部材２６は左右逆ネジとなって
いる。

そして、各移動ブロック２４にガイドローラ１２を備え
た筒体２９を支軸３０で回転自在に支承しかつアーム３
１を介してシリンダ１３のピストン杆１４に連結すると
共に、各移動ブロック２４の下部に可動ガイド３２を設
け、さらに左右一対の可動ガイド３２の中間位置に固定
ガイド３３を設けた構造である。

この構造であれば、ハンドル２８をしてネジ杆２７を回
転することにより各移動ブロック２４を対向接近、対向
離隔移動できるから、左右一対のガイドローラ１２の間
隔を調整できる。

したがって、巾の異なる薄板を搬送する場合でもその薄
板を正しい姿勢に矯正できる。

本考案は前述のように構或したので、搬送手段１上に横
ずれして載せられた薄板を正しい姿勢に矯正できる。

また、ガイドローラ１２は第１、第２主ローラ１８，
１９の中間位置、第２、第３主ローラ１９，２０の中間
位置にそれぞれ設けられてベルト３と干渉することがな
く、ベルト３の搬送方向両端より内側にガイドローラ１
２を移動できる。

したがって、ベルト巾に関係なく薄板Ａの巾に応じてガ
イドローラ１２を規制位置に移動できるからどのような
大きさの薄板Ａでも方向矯正できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の概略説明図、第２図、第３図はその不
具合説明図、第４図は本考案の実施例を示す断面正面図
、第５図はその側面図、第６図は作動説明平面図、第７
図は他の実施例を示す断面正面図、第８図はその断面側
面図、第９図は断面平面図である。 １は搬送手段、１２はガイドローラ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. コンベヤフレーム２に無端状のベルト３を掛け回して薄
   板Ａの搬送手段１を構威し、該ベルト３の第１、第２、
   第３主ローラ１８， １９， ２０を搬送方向に沿って
   間隔をおいて配設すると共に、前記ベルト３を第１主ロ
   ーラ１８の上部から第２主ローラ１９の下側を経た後に
   第３主ローラ２０の上部へと巻掛けて薄板Ａは第１主ロ
   ーラ１８側より第２主ローラ１９の上方を通過して第３
   主ローラ２０側に搬送されるように構或し、前記第１主
   ローラ１８と第２主ローラ１９との中間位置及び第２主
   ローラ１９と第３主ローラ２０との中間位置にベルト３
   の搬送方向と直交する左右一対のガイドローラ１２．
   １２を対向接近した規制位置と対向離隔した非規制位置
   とに移動自在に設けたことを特徴とする薄板の方向矯正
   装置。