JPS597286Y2

JPS597286Y2 - バケツトエレベ−タベルト

Info

Publication number: JPS597286Y2
Application number: JP17638678U
Authority: JP
Inventors: 龍雄新井; 康彦鈴木
Original assignee: 横浜ゴム株式会社
Priority date: 1978-12-22
Filing date: 1978-12-22
Publication date: 1984-03-06
Also published as: JPS5592610U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、パケットエレベータベルトに関し、特に、
ベルトの前後両面に略同幅の金属板を装着するとともに
、両金属板を締結してベルトを挾むように固定し、さら
に、ベルト前面の金属板にパケットを固定してパケット
と両金属板を実質的に一体化し、以って、パケットエレ
ベータベルトにおけるパケット保持力を増加して、パケ
ットエレベータの大容量化および高揚程化を図る。

従来のパケットエレベータベルトは、第１図に示すよう
に、ベル｝Ａに、後面にボルト頭を表わしてボル｝Ｂを
貫通し、その先端部にベル｝Ａ表面においてパケットＣ
を取付け、これをナツ｝Ｄで締付けた構造となっている
。

しがしながら、がかる従来のパケットエレベータベルト
は、ボルトＢのみにパケット保持力を担持させているた
め、ベル｝Ａのボル｝Ｂ貫通部近傍の疲労が極端に大に
なって、パケット保持力が著しく低下する欠点があった
。

特に、パケットエレベータの大容量化、高揚程化、高速
化のためには、前記パケット保持力の増加は不可欠の条
件である。

ところが、帆布ベルトにおいては、その心体の強度を上
げるとともに枚数を増加することにより、或る程度まで
はベルト張力もパケット保持力も増加し得るものの、そ
の限界が比較的に低いため、それらは、なお不充分であ
るという欠点があり、また、スチールコードベルトにお
いては、ベルト張力は充分に得られるものの、パケット
保持力は低いという欠点がある。

そこで、この考案は、従来のかかる欠点を除去するため
に完威されたものであり、その目的は、パケットエレベ
ータベルトのパケット保持力ヲ増加して、パケットエレ
ベータの大容量化、高揚程化、高速化に対応できるパケ
ットエレベータベルトを提供するにあり、またその目的
は、従来のパケットエレベータベルトをそのまま簡単に
加工して得ることのできるパケットエレベータベルトを
提供するにある。

すなわち、この考案は、例えば、図示する実施例の如く
、ベルト１のパケット取付側の面を前面２とするととも
に、ベルト１のプーりとの接触側の面を後面３とし、略
同幅で、且つベルト１の幅方向に長い前面用および後面
用の金属板４，５を、ベルト１を挾んで対をなすように
ベルト１の前面２と後面３に夫々配置し、両金属板４，
５を螺杆６等により締結してベルト１に固定し、さらに
前面用の金属板４のみに、ねじ７等によりパケット８を
固定するとともに、後面用の金属板５表面がベルト１後
面３と実質的に面一になるよう構或したことを特徴とす
るパケットエレベータベルトに係る。

つぎに、この考案を第２図ないし第４図に示す実施例に
もとづいて説明する。

ベルト１は、心材９とその両面のカバーゴム１０とから
なる層状をなす。

かかるベルト１のパケット取付側の面を前面２とし、且
つそのプーりとの接触側の面を後面３とする。

そして、該ベルト１に金属板４，５を前後から装着する
。

金属板は、前面用金属板４および前面用金属板５とし、
相互に同幅で、いずれもベルトの幅方向に長く形威され
ており、この実施例では、その長さはベルト１の幅と同
一となる。

後面用金属板５は、容易に変形しない程度の厚味であり
、ベルト１の後面３に穿った溝に嵌合して、該金属板５
表面がベルト１の後面と実質的に面一となるよう装着す
る。

実質的に面一とは、ベルト１がプーりを通過する際の円
滑性を阻害しない程度であることを意味するものであり
、多少の凹凸があってもよい。

前面用金属板４は、後述するねじ７のねじ代を十分にと
ることができる厚味であることを要する。

例えば、通常のパケットエレベータであれば、少なくと
も１０ｍｍ程度の厚味があることが必要である。

また、両金属板４，５の幅は、パケットの取り付け間隔
によっても異なるが、少なくとも略２５ｍｍ程度以上
であり、かつ後述のパケット８の深さの略２分の１程度
以下であることが好適であり、この範囲より小であると
、充分なパケット保持力が期待できないし、またこの範
囲より大であると、プーりを通過する際に支障を来たす
。

両金属板４，５を、ベルト１を挾んで対をなすごとき装
着したうえ、螺杆６により、両金属板４，５を締結して
ベルト１に固定する。

そして、前面用金属板４の表面に、ねじ７によりパケッ
ト８を固定する。

パケット８の固定においては、パケット８の上半部を前
面用金属板４に固定することが、パケット８のバランス
に最も好適である。

而して、両金属板４，５は、同幅でベルト１を前後両面
２，３から挾圧して該ベルト１に固定され、且つ両金属
板４，５とパケット８とは実質的に一体化される。

なお、この実施例における前面用金属板４は、ベルト１
の前面２からその表面が突出しているため、ベルト１の
前面２とパケット８との間には、間隙１１が形威される
。

そして、ベルト１は、金属板４，５を収容するために凹
陥していてその部分が薄くなっているが、同幅の金属板
４，５に支えられてその部分のー＼たりは生じない。

第４図には、前面用の金属板４と後面用の金属板５との
組が示される。

前面用の金属板４には、螺杆６が螺合するめねじ１２と
、ねじ７が螺合するめねじ１３とが刻設され、また、後
面用の金属板５には、螺杆６が貫通する通孔１４が開設
される。

なお、螺杆６およびねじ７は、他の結合部材に代え、ま
たは他の結合部材とともに使用することができる。

而して、パケット８は、前面の金属板４のみにボルト１
１にて取付けられるが、結局、両金属板４，５を介して
、ベルト１と一体に装着されたことになる。

したがって、ベルト１にパケット止着のためのボルト孔
を多数開ける必要はなく、また、パケット８は、金属板
４，５全体でベルト１に装着されたことと実質的に同一
であるため、ベルト１のパケット８保持力が飛躍的に増
大する。

このパケット８保持力の増大は、パケットエレベータ運
転によるベルト１の屈曲疲労、およびパケット８への品
物投入時の大なる衝撃によるベルト１の疲労を未然に防
止し、ベルト１の耐久力を向上させる。

また、ねじ７のための穴をベルト１に開口する必要がな
いから、ベルト１自体の強度も確保される。

以上から明らかなように、この考案によれば、パケット
を支持する部分のへたりを生しることなく、耐久性が高
く、また、パケットエレベータベルトのパケット保持力
が増加するから、該ベルトの負荷が大となる大容量化、
高揚程化、および高速化にも充分に対応することができ
る。

また、従来製造されているベルトをそのまま利用してこ
の考案のパケットエレベータベルトを作戊でき、しかも
、構造が簡単であるから、経済性にも優れる効果がある
。

【図面の簡単な説明】第１図は従来例を示す縦断面図、第２図はこの考案の一
実施例を示す背面図、第３図は第２図のＩＩＩ−ＩＩＩ
線断面図、第４図は前面用および後面用の金属板の斜視
図である。なお、図中１はベルト、２は前面、３は後面、４は前面
用金属板、５は後面用金属板、６は螺杆、７はねじ、８はパケットである。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ベルトのバスケット取付側の面を前面とするとともに、
ベルトのプーりとの接触側の面を後面とし、略同幅で、
且つベルトの幅方向に長い前面用および後面用の金属板
を、ベルトを挾んで対をなすようにベルトの前面と後面
に夫々配置し、両金属板を螺杆等により締結してベルト
に固定し、さらに前面用の金属板のみに、ねじ等により
パケットを固定するとともに、後面用の金属板表面がベ
ルト後面と実質的に面一になるよう構或したことを特徴
とするパケットエレベータベルト。