JPS59697Y2 - ボタン型空気↓−亜鉛電池 - Google Patents

ボタン型空気↓−亜鉛電池

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JPS59697Y2
JPS59697Y2 JP3509178U JP3509178U JPS59697Y2 JP S59697 Y2 JPS59697 Y2 JP S59697Y2 JP 3509178 U JP3509178 U JP 3509178U JP 3509178 U JP3509178 U JP 3509178U JP S59697 Y2 JPS59697 Y2 JP S59697Y2
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JP
Japan
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air
absorbent paper
battery
zinc
liquid
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JP3509178U
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JPS54137126U (ja
Inventor
茂雄 小林
璋 太田
俊明 木村
Original Assignee
松下電器産業株式会社
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Publication date
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    • Y02E60/128

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、アルカリ電解液を使用したボタン型空気−亜
鉛電池に関し、陽極ケースの内底部に配置した吸液紙を
改良することで、陰極酸化反応に伴う体積膨張、そして
それによる電解液の陽極触媒層、疎水性多孔層を通過し
ての空気流入口よりの漏液、又アルカリ電解液のクリー
ピングによる漏液を防止、かつ、均一な空気拡散を阻害
することのない吸液紙の提供を目的としたものである。
アルカリ電解液を使用した空気−亜鉛ボタン型−次電池
は、電気中の酸素を減極剤として使用するために他の電
池系Zn/HgO,Zn/Ag2Oなどのボタン型−次
電池と比較して、陰極活物質量を多量に充填することが
可能であり、それによって大放電容量を有する。
しかし7ながら、空気中の酸素を減極剤とするために電
池系内に空気を取り入れることが不可欠である。
よって通常は、陽抜ケースの底部に1〜2個の空気流入
口を設けている。
又前述した如く、陰極Zn充填量が多量となるため放電
反応による生成物の体積膨張も又大きくなる。
このように放電反応に伴って陰極亜鉛の体積膨張が起き
た場合には電池系内に保持されているアルカリ電解液は
、陽極触媒層および疎水性多孔層を通過して、疎水性多
孔層の表面に到達する。
従ってボタン型空気−亜鉛電池においては、陽極ケース
に設けられている電気流入口を通しての漏液を阻止する
ため、陽極ケースに凹部を設け、この部分と疎水性多孔
層との間に吸液紙を挾持している。
すなわち、この吸液紙により、漏れ出してきた電解液を
吸収し、外部への漏出を阻止している。
ところで、このように漏出してきた電池液を吸収した吸
液紙は、空気中のCO2によるカーボネート化あるいは
乾燥により吸液紙中に結晶生成物を生成する。
このために、空気の流入が阻害され、ひいては完全なち
り息状態となってしまう。
この場合には電池の容量低下を引き起こす。
又、電池保存中においても亜鉛の腐食反応により発生し
たガスで前述のような電解液の漏出、吸液紙中での結晶
生成物の生成が起きて、保存中における劣化を引き起す
このように、親水性にして多孔性層性を有する繊維を吸
液紙として使用した場合には漏出してきた電解液を吸収
して容量劣化を引き起すため電池機能を十分に果し得な
い欠点を持つものである。
本考案は、例え前述の漏液現象が生起しても吸液紙でア
ルカリ電解液を吸収液するとともに、十分な空気拡散を
行ない得るような、吸液紙を提供するものである。
以下実施例に基づいて本考案を説明する。
アルコールを分散媒として、フッ素樹脂、例えば4フツ
化エチレン樹脂、6フツ化プロピレン樹脂あるいはこれ
らの共重合物などの微粉末を50〜200g/lの割合
で分散させ、この分散液に親水性の繊維を浸漬し、乾燥
して、吸液紙とする。
なおフッ素樹脂の繊維間への分散量は重量比で繊維の2
0%とした。
図はこのようにして作られた吸液紙を具備したボタン型
空気−亜鉛一次電池の断面図を示す。
すなわち、底面に透孔1および外方向への膨出部2を有
する陽極ケース3内に、アマルガム化された亜鉛、アル
カリ電解液、ゲル化剤よりなる陰極4、アルカリ電解液
を含有したセパレータ5、ニッケル、銀等からなる陽極
集電体6を埋設した活性炭あるいはニッケル焼結体から
なる空気極7を片面に疎水性多孔層8を設けて収納し、
ガスケット9を介して封口板10でケース3の開口部を
封目した電池を示す。
さらに本考案による吸液紙11が陽極ケース3の外方向
へ浅い皿状に突出した膨出部2内に位置してケース3と
疎水性多孔層8との間隙を埋めている。
この吸液紙11は以下の特性をもつものである。
すなわち、空気透過度は10〜20 cc/秒であって
、これは親水性の繊維のみの吸液紙と比較して殆んど同
等の値をもつもので、亜鉛陰極の膨張、あるいは保存中
のガス発生に伴う漏液の場合にはその防止に大きな効果
がある。
親水性の繊維のみに吸液紙として使用した場合には、吸
液紙全体にアルカリ電解液が吸収され、この吸液紙中の
アルカリ電解液が空気中のCO2と反応して炭酸アルカ
リのち密な結晶生成物をつくるため、吸液紙が目づまり
を起して空気の拡散を阻害する。
本考案による吸液紙を用いた場合には、漏出したアルカ
リ電解液は、その大部分が親水性の繊維部分に吸収され
、疎水性のフッ素樹脂粉末周辺の電解液は極く少量とな
り、フッ素樹脂粉末相互間あるいは親水性繊維とフッ素
樹脂粉末との間に、いわゆる空気導通経路が存在するよ
うな状態となる。
従って例え空気極を通って前記の理由により疎水性多孔
層の表面までアルカリ電解液が漏出してきても、これは
吸液紙の親水性繊維部分に十分吸収されて電池系外にさ
らに漏れ出ることは阻止でき、かつ空気の空気極への拡
散には十分な拡散経路を確保できるものである。
次表は、ボタン型空気−亜鉛ボタン−次電池において吸
液紙として従来例による親水性繊維のみを用いた場合と
、本考案の実施例に基づく吸液紙を用いた場合との保存
による劣化状況を示す。
なお電池形状はR−44型とし、保存後の放電負荷抵抗
は130047、放電時の雰囲気温度は20℃とし、製
造直後の電池の放電容量と比較した容量維持率を示す。
この結果から明らかなように、乾燥による容量劣化のみ
ならず、電池性能は吸液紙の性質に大きな影響を受けて
おり、電池保存中における炭酸アルカリの生成に伴った
空気の拡散悪化が強く作用していると思われる。
本考案の電池では吸液紙中に分散させたフッ素樹脂粉末
によって電池の特性劣化は少ないものであるがフッ素樹
脂の分散量も影響していることが明らかである。
すなわち紙繊維中に分散されたフッ素樹脂粉末は重量比
で繊維の5%よりも少ないと、撥水性による空気導入経
路は十分に形成されなく、従来の繊維のみからなる吸液
紙と性能上大差ない。
又逆にフッ素樹脂粉末の量が30%よりも多くなると、
撥水能が高まり過ぎて吸液紙としての電解液保持が悪化
し、電解液がやはりケース外に漏れ出る欠点がある。
従って、吸液紙に占めるフッ素樹脂粉末量は吸液紙とし
て漏れ出ようとする電解液を吸収保持して、なおかつ外
部から空気を円滑に導入できる状態とする必要があり、
好ましい値は繊維に対して重量比で5〜30%が好まし
い。
以上のように本考案のボタン型空気−亜鉛電池は、空気
流入孔を有した陽極ケースと空気極との間に撥水性樹脂
粉末を親水性繊維間に重量比で繊維の5〜30%分散さ
せた吸液紙を介在させて、電解液の漏出防止と空気の均
一拡散とを可能とじたものである。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例におけるボタン型空気−亜鉛電池の
断面を示す。 1・・・・・・空気流入孔、3・・・・・・陽極ケース
、4・・・・・・亜鉛陰極、7・・・・・・空気極、1
1・・・・・・吸液紙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 底面に空気流入孔を有した陽極ケース内に、順次吸液紙
    、空気極、アルカリ電解液を含有したセパレータ、亜鉛
    陰極を配置し、前記陽極ケースと空気極との間に介在し
    た吸液紙が親水性繊維間に撥水性樹脂粉末を重量比で前
    記繊維の5〜30%分散させた紙よりなるボタン型空気
    −亜鉛電池。
JP3509178U 1978-03-17 1978-03-17 ボタン型空気↓−亜鉛電池 Expired JPS59697Y2 (ja)

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JPS54137126U JPS54137126U (ja) 1979-09-22
JPS59697Y2 true JPS59697Y2 (ja) 1984-01-10

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JP6345559B2 (ja) * 2014-09-26 2018-06-20 シャープ株式会社 空気極及び金属空気電池

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JPS54137126U (ja) 1979-09-22

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