JPS5968216A

JPS5968216A - ポリウレタン製多色バンパ−カバ−の製造方法と、それに用いられる成形用型

Info

Publication number: JPS5968216A
Application number: JP57179624A
Authority: JP
Inventors: Shizuo Kimura; 木村　鎮夫
Original assignee: Inoue MTP KK
Current assignee: Inoac Corp
Priority date: 1982-10-13
Filing date: 1982-10-13
Publication date: 1984-04-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、ポリウレタン製多色バンパーカバーの製造方
法と・それに用いられる成形用型に関する。

バンパーは、衝突時の車体の保睡及びバンパー損傷の防
止の理由から、ポリウレタンフォームからなるエネルギ
ー吸収体を、ポリウレタンからなるバンパーカバーで覆
ったものが使用されるようになり、又、一方ではファツ
ショナブル而から二色以上の多色に塗装されたり、モー
ル等の装飾体が取り付けられたものが使用されるように
なった。

しかし、従来の製造方法は多くの工程を必要とするもの
であった。第１図は、従来のツートンカッ−バンパーカ
バーの製造工程図である。この製造方法を図中の符号に
従って説明する。

（イ）Ｍ型剤が塗布された、所定形状のキャビティを有
する閉型された成形用型内に、注入口よりポリウレタン
原料を注入し、ＲＩＭ成形注形法応射出成形法）により
バンパーカバーを成形する。

（ロ）所定時間経過後脱型する。

（ハ）パリ加工する。

に）がンバーカパー表面を溶剤で洗浄し、限型剤等の油
類を除去する。

（ホ）溶剤の揮発のために、炉内で加熱し、キュアーす
る。

（へ）テープ等により、色分けのためのマスキングを行
なう。

（ト）表面を均一にし、着色塗料との接着を良好にする
ために、プフィマー処理を施す。

←→ブフィマーの反応を完結させ、乾燥させる為に、炉
内で加熱し、キュアーする。

（す）着色塗装を行なう。

（ヌ）着色塗膜の保獲及び光沢付与の為にクリア・−塗
装を行なう。このクリアー広装は、メタリック塗装のと
きにのみ行なわれる工程である。

に）塗料の反応を完結させ、乾燥させる為に１炉内で加
熱し、キュアーする。

（ヲ）マスキングに用いたテープ等を除去する。

尚、ツートンカッ−のうち、−色が黒色等のバンパーカ
バーの地色の場合は前記の工程で良いが、二色とも塗装
によってなされる場合は、更に複雑となる。

又、更にモール等の装飾体を装着する場合は、（ヲ）の
工程の次に装飾体取り付は工程が必要となり、一層複雑
となる。

このように、従来の製造方法によっては、非常に多くの
工程を必要とし、改良が求められていた。

本発明は、前記の問題点を除去するためになされたもの
で、合理的なポリウレタン製多色バンパーカバーの製造
方法と、それに用いられる成形用πνを提供するもので
ある。

以下添付図面を用いて本発明を説明する。

第２図（イ）、（０）は、本発明の一つである、ポリウ
レタン製多色バンパーカバーの成形用型（以下成形用型
と記す。）の下型−寮施例の斜視図である。

下型１０ｉ；Ｊ：、複数の分割部、１１．１２．１６．
１４．１５よりなり、これらの分割部の一つである、バ
ンパーカバーの正面中央部を構成する分割部１１は、真
空成形型とされる。

第６図は、成形用型の下型他婁施例２０の断面斜視図で
、２１，２２．２６．２４は分割部を示し、分割部２１
は真空成形度とされ、２０ａはこの真空成形型と、真空
成形型に組み合わされる仙の分割部とが互いに接する面
に設けられたカッターを示し、分割部２１、すなわち真
空成形型に装着される熱可塑性合成樹脂シート（後述）
の端部を、分割部の組み合わせ時に切断するものである
。

第４図は、他集施例の成形用型の下型６０の断面斜視図
で、６１．６２．５６−３４は分割部を示し、分割部６
１は真空成形型とされ、６０ａは、この真空成形型と、
真空成形型に組み合わされる他の分割部とが互いに接す
る而に設けられた熱線を示し、前記のカッター２０ａと
同様の働き、つまり、熱可塑性合成樹脂シートの１＠部
を切断するものである。

次に、本発明の他の一つである、ポリウレタン製多色バ
ンパーカバーの製造方法について記すう第５図は、製造
方法を説明する簡略な製造工程図で、成形用型は第６図
に示したものを用い、成形用バνの一部を省略して示し
たものである。以下この図に示した符号に従って説明す
る。

（イ）真空成形型である分割部２１に熱可塑性合成樹脂
シート２５、たとえば塩化ビニル樹脂シート、アクリロ
ニトリルーズタジエンースチレンｆｌ脂（ＡＢＳ　）シ
ート、ウレタン樹脂シート等を装着し、真空成形する。

（ロ）分割部を組み合わせ、成形用型の下層２０の内面
にクリアー塗料２６ａを塗布する。クリアー塗料は、−
後に塗布される着色塗料がメタリックの場合に用いられ
、着色塗料の保獲及び光沢付与の働きをする。従って、
メタリックでない場合は、このクリアー塗料の塗布は省
かれる。

熱可塑性合成樹脂シート２５には塗料を塗布する必要は
ないのであるが、熱可塑性合成樹脂シート２５と他部分
との春目を正確に塗り分けるのは困難であるので、熱可
塑性合成樹脂シート２５の一部あるいは全部に塗布して
もよい。

なお、分割部の組み合わせ時に、真空成形された熱可塑
性合成樹脂シート２５の端部は分割部によって挾まれ、
カッター２０ａによって切断される。

ｅ）着色塗料２７ａを、クリアー塗膜２６の上に塗布す
る。

熱可塑性合成樹脂シート２５の部分は、前記と同様に、
塗布しても、しなくてもいずれでもよい。

ｆＸ、＆、クリアー塗料と着色塗料を、一般に塗料と総
称し、本発明にあっては、ポリウレタン系の使用が好ま
しい。

に）成形用型の上型２９により成形用型を閉じ、注入口
２９ａＪ：す、ポリウレタン１■料ａ１を成形用型内の
キャビティに注入する。このポリウレタン原料は、Ｒ工
Ｍ成形用の配合とされる。２８は、クリアー塗料、着色
塗料の塗布により形成された塗膜を示す。

なお、注入口の位置はポリウレタン原料の流れによって
決定されるもので、図示した位置に限定されるものでは
ない。

＋′１つ所定時間経過し、ポリウレタン原料ａ１が反応
硬化して所定形状のポリウレタンａ２を形成した後脱基
する。この後、必要に応じてパリ取りを行ない、ポリウ
レタン製多色バンパーカバーを得る。

なお、成形用型の下型には、塗料の塗布に先立ち、上型
には成形用型の閉型に先立ち、離型剤が塗布される。

２１８６図は、第５図に示した製造工程を工程名称で示
したもので、従来の製造方法の製造工程図、ｆａ１図に
対応するものである。

本発明の製造方法においては、従来必要とされなかった
真空成形が必要となるが、これは、従来のマスキング及
びマスキング除去工程に代わるもので、工程の増加には
ならず、むしろマスキング処理よりも容易なものであり
、更に、マスキング処理に代わる真空成形により、従来
必要とされた洗浄工程、プワイマー処理工程、各段階に
おけるキュア一工程が不必要となり、大幅な簡略化が可
能となった。

このような大幅な簡略化が可能となった理由を次に記す
。

まず、従来、洗浄工程が必要とされたのは、成形用型内
でバンパーカバーを成形した後に、表面を塗装するため
に、バンパーカバー表面に付着した離型剤等の油脂類を
除去する必要があったからであるが、本発明にあっては
、塗膜とポリウレタンとの間に離型剤が介在することが
無いので、この洗浄工程が不要となり、溶剤揮発のキュ
ア一工程も同時に不要となる。

又、従来にあっては、成形用型内で成形されたバンパー
カバーに後工程で塗装を行なうために、塗膜は、バンパ
ーカバーの表面状態に順応した表面となり、従って、塗
装前に、バンパーカバー表面のピンホール等の凹凸を埋
め平滑にする必要があった。更に、塗膜とバンパーカバ
ーの接着は、従来にあってＶｉ、塗料の接着性のみによ
ってなされるために、剥離強度が不十分であった。これ
らの点より、バンパーカバーの表面を平滑にし、塗膜と
バンパーカバーの接着性を高めるためのプフィマー処理
が必要とされた。

しかし、本発明にあっては、塗膜は、平滑な下型内面に
形成されるために、塗膜表面は平滑になり、更に、塗膜
とポリウレタンとの接着は、ポリウレタン原料の反応時
の接着性、及び、オーバーパンク気味に注入されたポリ
ウレタン原料の圧力によって強力にな式れ、よってプワ
イマー処理ハネ要となる。

更に塗膜のキュアーも、ポリウレタン原料の反応熱によ
ってなされる念めに、キュア一工程が不要となる。

第７図は、本発明の製造方法により製造された、ポリウ
レタン製多色バンパーカバーの斜視図で、バンパーカバ
ーは、中央部に熱可塑性合成樹脂シート２５を有し、周
囲の塗膜２８と異なる色彩を形成し、大変美麗なもので
ある。この色彩の変化は、熱可塑性合成υｆ１脂シート
の色及び表面模様、念とえば梨地模様等と、着色塗料の
色を変化させることにより自由に選択することができ、
又、真空成形型の位置、形状、数を変化させることによ
り、色の数及び模様静も自由にデザインすることができ
る。

第８図は、成形用型の下型の他実施例４０の分割状態を
示す斜視図で、４１．４２．４６は分割部１分割部４１
Ｖｉ真空成形型である。

第９図は、第８図に示した成形用型を用いて製造された
、ポリウレタン製多色バンパーカバー斜視図で、４４は
熱可塑性合成樹脂シート、４５及び４６は塗膜であり、
熱可塑性合成樹脂シート部分と塗膜部分とは異なる色で
ある。

本発明の製造方法は、下型が複数の分割部よりなり、分
割部の少なくとも一つが真空成形打νよりなる成形用型
を用いることにより、−色の塗料を成形用型の下型に塗
布するのみで、バンパーカバーの多色を実現でき、加え
て、形成された塗膜の内面にポリウレタン原料を注入し
て、成形用型内で、塗膜と一体になったバンパーカバー
を製造するために、従来必要とされ九、洗浄工程、グフ
ィマー処理工程、キュア一工程が不要となり、非常に合
理的なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来のポリウレタン製多色バンパーカバーの
製造工程図、第２図乃至第９図は本発明を説明する図で
、第２図は成形用型の下型−実施例斜視図で、（イ）は
組み合わされる前、（ロ）Ｉｄ、ｍみ合わされた状態を
示し、第６図及び第４図は、他夾諦例の成形用型の下型
断面斜視図、第５図及び第６図は製造工程図、第７図は
本発明の製造方法により製造されたポリウレタン製多色
バンパーカバー−実施例斜視図、第８図は成形用型の下
型他実施例８ｉ視図、第９図は第８図の成形用型により
製造された、ポリウレタン製多色バンパーカバー他夾施
例Ｃ１視図である。１０．２０．５０．４０・・・下型、１１．２１．６１．４１・・・分割部（真空成形型）１
２．１６．１４．１５．２２．２６．２４．６２．６６
．６４．４２．４６・・・分割部、２［１ａ・・・カッ
ター、６０ａ・・・ｌ１％１ｉ２５・・・熱可塑姓合成
何脂シート、２６ａ・・・クリアー塗料、２６・・・クリアー塗膜、
２７ａ・・・着色塗料、２８・・・塗膜、２９・・・上
型、２９ａ・・・注入口、ａｌ・・・ポリウレタン原料
、ａ２・・・ポリウレタン、４４・・・熱可塑性合成樹
脂シート、４５．４６・・・塗膜特許出願人　　　　井上エムチーピー株式会社第１図（イ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ト
）第２図（イ）第３図０第４図第５図（イ）第５図（ニ）第６図第７図第８図Ｖ〜０

Claims

【特許請求の範囲】１、（イ）成形用型の下型が複数の分割部よりなり、該
分割部の少なくとも一つＶ真空成形型とされ、該真空成
形型に熱可預性合成樹脂シートを装着して真空成形する
。（ロ）該熱可塑性合成樹脂シート端部を挾んで各分割部
を組み合わせ、下型内面に塗料を塗布する。（ハ）成形用型の上型により成形用型を閉じ、注入口よ
りポリウレタン原料を注入する。に）所定時間経過後脱型する。以上の工程よりなる、ポリウレタン製多色バンパーカバ
ーの製造方法。２、上型と下型とからなるキャビティを有する成形用型
において、下型が複数の分割部よりなり、該分割部の少
なくとも一つが真空成形型からなることを特徴とする、
ポリウレタン製多色がンバーカバーの成形用型。５、真飽成形型と、該真空成形型に組み合わされる他の
分割部とが互いに接する而に、真空成形型に装着される
熱可塑性合成樹脂シートの端部を、分割部の組み合わせ
時に切断するカッターを設けた、特許請求の範囲第２項
記載のポリウレタン製多色バンパーカバーの成形用型。４、真空成形型と、該真空成形型に組み合わされる他の
分割部とが互いに接する面に、真空成形型に装着される
熱可塑性合成樹脂シートの端部を１分割部の組み合わせ
時に切断する＃）線を埋設した、特許請求の範囲第２項
記載のポリウレタン製多色バンパーカバーの成形用型。