JPS596758Y2 - 収納庫付食器乾燥機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は収納庫付食器乾燥機に関する。

従来の収納庫付食器乾燥機には、収納庫の中間板上方に
凹入空間を設け、この凹入空間内に食器乾燥機を収容す
るようにしたものがあるが、下方の収納庫内に食器乾燥
機のヒータの熱が伝わりやすく、又、凹入空間内に食器
乾燥機をいわば埋設する関係上、熱効率のよい吸気構造
とするのが難しい等の欠点があった。

そこで本考案は上述の従来欠点を解消するとともに、後
述する種々の利点を有する収納庫付食器乾燥機を提案す
るものである。

以下、本考案の一実施例を添付図面に基いて説明する。

１は、たとえば化粧鋼板製の収納庫で、左右側板２，３
、背板４、天板５、底板６、中間板（棚板）７、把手８
付きの扉板９、キャスト１０等を備えており、在来の収
納庫製造ラインにより製造される。

次に、１１は食器乾燥機であって、上面に排気口１２、
把手１３を有する上蓋１４と、乾燥すべき食器を収容す
る食器かご１５と、食器乾燥機本体１６とよりなってい
る。

前記本体１６は、金属板製の四周の側壁１７及び底板１
Ｂと、底板１８中央部に開口する吸気口１９（この実施
例では防虫のため網２０を張設してある。

）と、この吸気口１９の上方位置に、脚２１を介して設
けられたヒータ２２と、ヒータ２２の上方に位置する放
熱板２３と、タイマー２４とを備えている。

２５は、前記本体１６の前面から挿入取出自在に設けた
水受皿で、放熱板２３上の水滴が、放熱板の｛Ｌ２６か
ら落ちるとこの水受皿２５内に貯まるようにしてある。

尚、２７は上蓋１４の周縁に設けたフックであって、こ
のフック２７を前記本体１６の側壁１７上端に係止させ
ることにより、上蓋１４を本体１６に吊り下げておくこ
とができる。

次に、２Ｂは、合或樹脂製の化粧パネルで、前述したよ
うな下方の収納庫１と、上方の食器乾燥機１１との間に
介装されて、両者１，１１間に空間層２９を形或する。

この化粧パネル２８は、四周にわたって（但し、前面の
一部を除く）設けられた帯状体３０と、前部に設けられ
た水受部３１と、四隅部に設けられたジョイント部３２
とこれら帯状体３０、水受部３１，ジョイント部３２を
互いに接続するフレーム３３とを有している。

前記水受部３１は水受皿２５から溢水した場合にその水
を受けて前面に排水するためのもので、その上面は第３
図に示すように前方下方にむけて傾斜している。

前記帯状体３０には、全面にわたって複数の通気口３４
が設けられており、この通気口３４から流入した空気は
空間層２９、吸気口１９を通って、第３図に矢印で示す
ように上昇し、前記上蓋１４の排気口１２を経て排気さ
れる。

尚、前記通気口３４を図示するような細い長孔又は複数
の小孔とすることによりゴキブリ等の虫が内部に侵入す
るのを防止できる。

又前記通気口３４は、帯状体３０の全面にわたって設け
る必要はなく、部分的に設けてもなよい。

又、一個の通気口でもよく、網を張設した通気口でもよ
い。

又、帯状体３０を第５図に示すように四周の隅部のみ又
は一側面のみに設け他の側部を、食器乾燥機本体１６か
ら延設した延或壁５０で閉塞してもよい。

又、この延戒壁５０に通気口５１を設けてもよい。

収納庫付食器乾燥機Ｄを製作するには、まず、前記化粧
パネル２Ｂを収納庫１の天板５上方に持ち来たし、前記
フレーム３３の下面３ケ所に設けた突起３５が、天板５
に設けた３ヶの孔３６内に夫々挿入されるように位置合
わせし、この化粧パネル２８を天板５上面に載置する。

するとジョイント部３２の孔３７と天板５に設けた孔３
Ｂとが重なりあい、且つ、天板５のフランジ部３９に設
けた孔４０と、水受部３１下方に設けた雌ネジ付筒体４
１（下方が開口している）とが重なり合う。

次に、前記本体１６を化粧パネル２Ｂの上方に持ち来た
し、底板１Ｂに設けた４ヶの脚４２を前記ジョイント部
３２の凹入部４３内に嵌合する。

そして、前記孔３８．３７及び脚４２に設けた孔４４内
に上方よりボルト４５を挿入してナット４６で締付け、
さらに、前記孔４０及び筒体４１内に下方よりボルト４
７を螺入し、そうすることによって、収納庫１、化粧パ
ネル２８、食器乾燥機本体１６を一体に組立てることが
できる。

尚、４Ｂは、コード巻取り用ピンであって、背板４に、
左右一対設けられ、巻回されたコード４９が外れにくい
よう、第３図に示すように側面視において略］形状（あ
るいは平面視において」及び−］形状等）に形或されて
いる。

本考案は上述した構戊よりなるので次のような効果があ
る。

■ 収納庫と食器乾燥機との間に通気口付の帯状体を有
する化粧パネルを介装して空間層を形威してあるのでこ
の空間層により断熱効果が発揮され、しかも、この空間
層をたえず空気が流通するので食器乾燥機のヒータの熱
は収納庫側にきわめて伝わりにくくなり、収納庫内の物
品に対する熱の悪影響（腐販、変質など）を効果的に防
止できる。

■ 化粧パネルの帯状体に設けた通気口から流入した空
気が底板の中央に設けた吸気口から上昇するので、従来
のように、収納庫の凹入空間内に食器乾燥機を埋設し前
部から空気を吸気するようにしたものに比較し、はるか
に熱効率のよい吸気構造となり食器乾燥効率が向上する
。

■ 又、食器乾燥機側から漏れ落ちた水分は、収納庫の
天板により遮断されるから水分が、収納庫内に入り込む
憂いがない。

又、天板の上方に食器乾燥機本体を載置するものである
から、従来のような中間板に比較し、防水構造とするこ
とが容易である。

即ち、たとえば中間板の場合には、中間板端部と側壁と
の間に別途シール構造が必要となるが、天板の場合には
、収納庫側壁の上方から被覆するだけで防水できるから
である。

又、前記のように格別のシール構造を設けることなく防
水できるのでそれだけ構造が簡単となり安価に製作でき
る。

■ 本考案にかかる収納庫付食器乾燥機は、その構造上
、食器乾燥機と収納庫とを別々に分けて製造できる。

これらは夫々製造分野が異なるが、それぞれの分野で分
業製造することにより新規な製造ラインを設けることな
く在来ラインで製造できる。

又、収納庫付食器乾燥機としてのみならず、収納庫ある
いは食器乾燥機あるいは化粧パネル付食器乾燥機を各々
単体として販売することもできる。

■ さらに、食器乾燥機と収納庫との間に化粧パネルを
配した、従来に全くない斬新なデザインであり、且つ化
粧パネルが簡単にとりかえられるので種々のデザインの
化粧パネルを用意しておくことにより好みの化粧パネル
をえらぶことかできるから意匠効果も大きく購買者の目
を惹きつけつる効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す全体正面図、第２図は
同上分解斜視図、第３図は第１図のＩＩＩ〜ＩＩＩ線断
面図、第４図は要部拡大斜視図、第５図は本考案の別実
施例を示す要部拡大斜視図である。 １・・・・・・収納庫、５・・・・・・天板、１１・・
・・・・食器乾燥機、１８・・・・・・底板、１９・・
・・・・吸気口、２８・・・・・・化粧パネル、２９・
・・・・・空間層、３０・・・・・・帯状体、３４・・
・・・・通気口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下方には天板付収納庫を、上方には、底板中央部に吸気
   口を有する食器乾燥機をそなえ、前記収納庫と食器乾燥
   機との間に、通気口付の帯状体を有する化粧パネルを介
   装して空間層を形或してある収納庫付食器乾燥機。