JPS596718Y2 - 冷菓における回転充填装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、下端部に扁平状突出部を有する変形しやすい
柔軟筒状容器（以下単に容器と称す）を回転しながら、
その内部に冷菓を螺旋状充填する回転充填装置に関する
。

従来、変形し難い樹脂容器を回転させて冷菓を螺旋状充
填する装置は各種開発されているが、変形しやすい柔軟
状の筒状樹脂容器は回転させる事が困難であったから、
その内部に冷菓を螺旋状充填する事は未開発であった。

本考案は、変形しやすい柔軟筒状容器の下端の扁平突出
部を利用するもので、この扁平突出部を底部に突出させ
て順次送り出す容器送りの通行位置に、前記扁平突出部
を嵌合移動させて容器を所定方向に規正するため進行方
向側の間隔を狭く構或した容器案内６を装着し、その先
端位置に容器の下端の扁平突出部を嵌入させる一字状嵌
合溝を設けた容器回転体を配設し、この容器回転体は、
一定距離を往復動する回転駆動機構により一定回転しか
つ一定角度位置で停止する回転ギャーに連設してなる冷
菓における回転充填装置である。

先づ本考案を第１図の実施例により説明する。

柔軟筒状容器１は、第２図に示すように上端に注入口２
、下端に扁平突出部３を有し、柔軟または薄手の樹脂に
より筒状に形或され、一般に使用されている容器である
。

この容器１は、送りチェン４に装設された容器送り５に
挿入されて扁平突出部３が容器送り５の底部から突出し
た状態で順次送り出される。

この通行位置に、第３図に示すように容器１を所定方向
に規定するため進行方向端側の間隔を狭く構或した容器
案内６を装着する。

すなわち、容器１の扁平突出部３は容器案内６に当ると
回りながらその方向が規正され、進行方向端では所定の
進行方向に向く事となる。

容器案内６の先端部には、第４図に示すように容器１の
下端の扁平突出部３を嵌入させる一字状嵌合溝７を上面
に設けた容器回転体８を配設する。

この容器回転体８は、一定距離を往復する回転駆動機構
によＦ）一定往復回転し、かつ所定角度位置で停止する
回転ギヤ−９に連設される。

従って容器回転体８が停止した時、一字状嵌合溝７が常
に容器１の進行方向に向くように予め設定しておけば、
容器案内６で方向規正されて進行方向に向いた扁平突出
部３を円滑に嵌入される事ができるから、送り出される
容器１を順次回転する事が可能となる。

回転駆動機構は、容器回転体８を一定回転させかつ所定
角度位置で停止させるために一定距離を往復動する事が
条件である。

すなわち、第１図および第５図に示すように回動可能な
支軸１６で１端を支持させたシリンダー１３の作動によ
り、連結軸１４および回動軸１５でピストン１７および
駆動ギヤ−１０に連結された駆動体１２を一定距離Ｌ往
復動させて、中心軸１１を有する駆動ギヤ−１０を回転
させ、その回転によって容器回転体８を連設した回転ギ
ヤ−９を一定往復回転させる。

また、第６図に示すように同時に一定回転する駆動ギャ
ー１０を複数並設すると共に、それぞれ容器回転体８を
上部に装設した回転ギヤ−９を装設し、１個の駆動体１
２により連動させ、複数連方式で同時に多量の容器１に
螺旋状充填する事もできる。

あるいは第７図に示すようにシリンダー作動による往復
動ギャーを駆動ラツクギャ−１０’として使用し、一定
距離を往復させる事によって容器回転体８を連設した回
転ギヤ−９を一定往復回転かつ所定位置停止させる事も
できる。

本考案はこのように構或されるから、容器送り５の底部
に扁平突出部３が突出した状態で送り出される容器１は
、容器案内６により扁平突出部３が進行方向を向くよう
に規正され、この扁平突出部３は常に進行方向を向いて
停止する容器回転体８の一字状嵌合溝７内に円滑に嵌入
する。

その後、回転ギヤ−９が回転駆動機構によって回転し、
容器回転体８を一定回転させ、同時に冷菓注入管１８が
下降して容器１内に挿入される。

この場合、冷菓は第１図に示すように内設した区画板１
９により注入口２０部分で２色または２種が混合される
事なく区画された状態となって冷菓注入管１８に圧送さ
れ、容器１が往または復回転している状態で、かつ図示
の如く冷菓注入管１８が上昇しながら、あるいは容器１
が下降しながら容器１内に充填される。

従って、注入された冷菓は、螺旋状に充填され、往また
は復のｌ方向回転で充填した場合、透明性容器であれば
第２図のように外側から螺旋状が直視できる事となる。

以上の通り、本考案は回転困難な変形しやすい柔軟筒状
容器を連続的に順次回転させるものであるから、その内
部に任意の冷菓を螺旋状に自動充填できる実効を有する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例縦断面図、第２図は本考案に使
用する柔軟筒状容器の１例の斜視図、第３図は容器回転
体と容器案内の関係図、第４図は柔軟筒状容器を回転す
る容器回転体の斜視図、第５図は容器回転体を回転また
は停止させる回転駆動機構の構或図、第６図は駆動ギャ
ーによる２連状回転駆動機構の構或図、第７図は往復動
ラツクギャーによる回転駆動機構の構戒図である。 図中、１・・・・・・柔軟筒状容器、２・・・・・・注
入口、３・・・・・・扁平突出部、４・・・・・・送リ
チェン、５・・・・・・容器送り、６・・・・・・容器
案内、７・・・・・・一字状嵌合溝、８・・・・・・容
器回転体、９・・・・・・回転ギャー、１０・・・・・
・駆動ギャー、１０’・・・・・・駆動ラツクギャー、
１１・・・・・・中心軸、１２・・・・・・駆動体、１
３・・・・・・シリンダー、１４・・・・・・連結軸、
１５・・・・・・回動軸、１６・・・・・・支軸、１７
・・・・・・ピストン、１８・・・・・・冷菓注入管、
１９・・・・・・区画板、２０・・・・・・注入口を示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下端に扁平突出部を有する変形しやすい柔軟筒状容器を
   回転しながら、その内部に冷菓を螺旋状充填する装置に
   おいて、柔軟筒状容器１の下端の扁平突出部３を底部に
   突出させて順次送り出す容器送り５の通行位置に、前記
   扁平突出部３を嵌合移動させて容器１を所定方向に規正
   するため進行方向側の間隔を狭く構或した容器案内６を
   装着し、その先端位置に扁平突出部３を嵌入させる一字
   状嵌合溝７を設けた容器回転体８を配設し、この容器回
   転体８は、一定距離を往復動する回転駆動機構により一
   定往復回転しかつ一定角度位置で停止する回転ギヤ−９
   に連設してなる冷菓における回転充填装置。