JPS596560B2 - ステレオ方式 - Google Patents

ステレオ方式

Info

Publication number
JPS596560B2
JPS596560B2 JP51101888A JP10188876A JPS596560B2 JP S596560 B2 JPS596560 B2 JP S596560B2 JP 51101888 A JP51101888 A JP 51101888A JP 10188876 A JP10188876 A JP 10188876A JP S596560 B2 JPS596560 B2 JP S596560B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correlation coefficient
sense
spaciousness
reverberation
signals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP51101888A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5327401A (en
Inventor
博文 柳川
秀一 森
秀司郎 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP51101888A priority Critical patent/JPS596560B2/ja
Publication of JPS5327401A publication Critical patent/JPS5327401A/ja
Publication of JPS596560B2 publication Critical patent/JPS596560B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stereophonic System (AREA)
  • Stereo-Broadcasting Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、音を聴取する人に対して心理的に音場の拡
がり感を変化させることを可能としたステレオ方式に関
する。
コンサートホールなどの残響音は、両耳効果によりその
音場の空間的波がりを与える。
これについて、残響室内2点で収音した拡散音を新めで
ヘッドホン受聴すると、やはり拡がり感を生じ、この感
覚量は提示拡散音の相関係数と逆の対応を示すことが既
に明らかとなっている。
また、被験者を囲む4個のスピーカから拡散音を再生し
、そのスピーカ出力信号間の相関係数と音場の拡がり感
の関係について述べた文献もある。
しかし、前者はヘッドホン再生であること、後者はスピ
ーカ再生ではあるが両耳間の相関係数との関係ではない
ことによって、音場における両耳間相関係数と拡がり感
の結びつきが明確でなく、このため音場での拡がり感を
直接求めることができなかった。
そこで本発明者達は、日本人成人男子の標準寸法に準じ
た擬似類を用いて、拡散音場及び拡散音をスピーカで再
生した音場において両耳間相関係数を測定し、その両耳
間相関係数と音場の拡がり感との関係を明らかにした。
すなわち、聴取位置での両耳間相関係数が、予め擬似類
によって既知となっている音場で、拡がり感との関係を
求めた。
これは、無響室で第1図イの配置でスピーカ出力信号間
の相関係数を零として、中心周波数500Hzのるオク
ターブバンドノイズを再生し、その場合に生ずる拡がり
感と等しい拡がり感を与える第1図口の配置での両耳間
相関係数を求める方法によった。
なお、各スピーカから擬似頭巾上までの距離は2mとし
た。
まず、第1図イの配置において、擬似類により両耳間相
関係数を求め、それが−〇、17であった。
また、この時の拡がり感を擬似類の位置で直接受聴して
おく。
次に、第1図口の配置において、2個のスピーカ出力信
号間の相関係数を変化し、擬似類により両耳間相関係数
を0.42〜−−0.52まで0.1ステツプで検出し
、その変化の間における拡がり感を擬似類の位置で直接
耳により受聴して、音場が拡がっているかどうかを当研
究所の研究員6人によって試聴した。
これによって後者の方がより拡がっていると感じた人数
条を第2図に示す。
50係値は両者の拡がり感が等しいことを示す。
この場合、第1図イにおける両耳間相関係数が−0,1
7に対し、50係値は−0,18で良く一致している。
このことから、第1図口の配置での2個のスピーカ再生
でも、両耳間相関係数を第1図イの配置の場合のそれと
等しくすることにより、同じ拡がり感を与えることがわ
かった。
すなわち、両耳間相関係数を知ることにより、音場の拡
がり感を知ることができることが明らかとなった。
第3図に、最も好ましい音場の拡がり感を与える両耳間
相関係数の周波数特性を示す。
この発明は以上のような結果に基ずくもので、両耳間相
関係数を変化させて、音場の拡がり感をコントロールで
きるようにしたステレオ方式を提供しようとするもので
ある。
以下、図を参照して一実施例を説明すると、第4図はそ
の装置のブロック図を示し、1はステレオのLRチャン
ネルの和信号あるいは差信号を取り出す混合器で、例え
ば差信号を取り出す方式のものにおいては位相の異なる
成分が取り出されるようになる。
2,3は残響発生装置で、第5図に示す電気回路による
装置を用いる。
第5図イは、1段の残響発生装置で、4はゲインg(g
<1)の逆相増幅器、5,6は加算器、7はゲインが1
−g2の正相増幅器、8はゲインgの正相増幅器、9は
時間τの遅延回路である。
そして、この残響発生装置のインパルス応答特性は第5
図口の特性を有し、また周波数特性は平担である。
更に、第5図ハはイに示したものを2段直列接続したも
ので、これによれば残響効果がより増す。
そして、第4図の残響発生装置2,3には、第5図イの
ものを各別に、あるいはハのものを各別に使用するが、
その場合において遅延時間τ(ハのものにおいてはτ1
.τ2)、ゲインg(ハのもりにおいてはgl+g2)
を異ならせる。
このように定数を異ならせる結果、残響発生装置2,3
の出力側には、相互の相関係数が1より小さい信号が現
われるようになる。
10.11はアッテネータで、周波数特性を有しない純
抵抗のもの(第4図)、あるいは第6図に示す回路構成
として周波数特性をもたせたものを用いる。
この第6図は、異るバンドのバンドパスフィルタ12〜
14にアッテネータ15〜17を各別に直列接続し、こ
れを信号ラインに対して並列接続したものである。
アッテネータ15〜17を各別に調整することにより、
信号の減衰量に周波数特性をもたせることができる。
18はゲイン1の逆相回路、19,20は混合器である
第4図から明らかなように、混合器19ではアッテネー
タ10.11からの信号がそのまま混合され、混合器2
0ではアッテネータ10からの信号とアッテネータ11
からの逆相信号が混合される。
21.22は増幅器、23,24はスピーカである。
以上において、アッテネータ10,11を調整すると、
混合器19.20への同相出力、逆相出力の比が変化し
、スピーカ23,24でできる音場において、それを聴
取する人の両耳において残響音の相関が変わり、心理的
に音場の拡がり感が変化するようになる。
第1図口の配置で周波数500Hzにおけるアッテネー
タ10.11の変化に対する両耳間相関係数の関係を第
7図に示す。
なお、これはアッテネータ10.11の入力側の相関係
数を零とした場合である。
アッテネータ10の減衰量を大きく(同相成分少)すれ
ば、両耳間相関係数は−1に近ずき、これはアッテネー
タ11の減衰量を小さく(逆相成分大)した場合も同様
である。
なお、両者の減衰量を同じにすれば、両耳間相関係数は
約0.33となる。
また、アッテネータ10,11の入力側の相関係数を1
に近ずければ、両耳間相関係数の調整範囲が狭くなるの
で、前述のように零に近い方が望ましい。
また、アッテネータ10.11に第6図に示した周波数
特性を有するものを使用すれば、両耳間相関係数に第3
図に示すような周波数特性をもたせることができるよう
になり、周波数に応じて音場に好ましい拡がり感を与え
ることができるようになる。
2スピーカにより再生方式を第8図に、4スピーカによ
る再生方式を第9図イ20に示す。
なお、ブロックAは第4図のブロックAを示す。
6個以上の偶数個のスピーカで再生するには、第9図イ
口に更にブロックAとスピーカを増設すれば良い。
以上から、一般聴取者のりスコングルームにおいて、コ
ンサートホールにおけるような拡がり感をもった残響音
を付加でき、心理的に拡い空間を得ることができるよう
になる。
また、この拡がり感は最も実用的な両耳間相関係数を変
化することにより好みの拡がり感とすることができるよ
うになる。
特にオーケストラ録音などのスケールの大きなソースに
向くと思われる。
なお、以上説明した拡がり感は、第4図の混合器1の次
段に遅延装置(BBDなど)を更に設け、原音に対して
残響音の遅延時間を調整することにより、調整すること
ができる。
この遅延時間を短かくすれば音場の拡がり感が増すが、
音像がぼやけるためにその定位が悪くなるので、数ms
〜30m5の範囲で変化させることが望ましい。
しかし、残響信号の間の相関係数を零に近ずければ、原
音による音像形式に与える影響はほとんどなくなり、拡
がり感が増し、しかも音源の定位も良くなる。
また、残響発生装置2,3は前記したものに限られず、
機械的なもの、その他従来のものでも良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は両耳間相関係数と音場の拡がり感の関係の試験
に用いたスピーカ配置図、第2図は拡がり感の聴取試験
結果図、第3図は最適な拡がり感を与える両耳間相関係
数の周波数特性図、第4図は本発明の一実施例のブロッ
ク図、第5図は残響発生装置の回路図、第6図は周波数
特性を有するアッテネータの回路図、第7図はアッテネ
ータの減衰量に対する両耳間相関係数の特性図、第8゜
9図はスピーカによるステレオ再生方式の説明図である
。 1・・・・・・混合器、2,3・・・・・・残響発生装
置、10゜11・・・・・・アッテネータ、6,7・・
・・・・混合器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 12チャンネルの信号を一旦混合した後に、定数の異な
    る2個の残響発生装置に加え、その出力の一方は同相の
    2個の信号に、他方は逆相の2個の信号にそれぞれ分け
    、それらをクロス状態で各別の2個の混合器に加えると
    共に、その混合器への信号はアッテネータにて調整可能
    となし、その混合器からの信号を残響信号として、原音
    と共に音場を形成するようにした、ステレオ方式。 2 アッテネータは周波数特性を有する請求の範囲第1
    項のステレオ方式。 3 残響発生装置出力間の信号は相関係数が零である請
    求の範囲第1項のステレオ方式。
JP51101888A 1976-08-26 1976-08-26 ステレオ方式 Expired JPS596560B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51101888A JPS596560B2 (ja) 1976-08-26 1976-08-26 ステレオ方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51101888A JPS596560B2 (ja) 1976-08-26 1976-08-26 ステレオ方式

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5327401A JPS5327401A (en) 1978-03-14
JPS596560B2 true JPS596560B2 (ja) 1984-02-13

Family

ID=14312461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51101888A Expired JPS596560B2 (ja) 1976-08-26 1976-08-26 ステレオ方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS596560B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61115769U (ja) * 1984-12-31 1986-07-22

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5773598A (en) * 1980-10-24 1982-05-08 Pioneer Electronic Corp Stereophonic reproducing device
JPS58126361U (ja) * 1982-02-18 1983-08-27 太田興業株式会社 スライドタイプの扉ロツク装置
JPS61202600A (ja) * 1985-03-05 1986-09-08 Nissan Motor Co Ltd 音響装置
JPH01216063A (ja) * 1988-02-23 1989-08-30 Toyota Autom Loom Works Ltd 水素エンジンの駆動装置
JP5266877B2 (ja) * 2008-05-27 2013-08-21 ソニー株式会社 スピーカ駆動方法およびスピーカシステム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61115769U (ja) * 1984-12-31 1986-07-22

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5327401A (en) 1978-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3236949A (en) Apparent sound source translator
EP0418252B1 (en) Stereo synthesizer and corresponding method
US5173944A (en) Head related transfer function pseudo-stereophony
US6236730B1 (en) Full sound enhancement using multi-input sound signals
US7599498B2 (en) Apparatus and method for producing 3D sound
US4069394A (en) Stereophonic sound reproduction system
US8571232B2 (en) Apparatus and method for a complete audio signal
JPS5832840B2 (ja) 立体音場拡大装置
JP2001507879A (ja) ステレオ音響エキスパンダ
JP2000050400A (ja) 左,右両耳用のオーディオ信号を音像定位させるための処理方法
US5844993A (en) Surround signal processing apparatus
US8259960B2 (en) Phase layering apparatus and method for a complete audio signal
JP3547813B2 (ja) 音場生成装置
US6700980B1 (en) Method and device for synthesizing a virtual sound source
JPH10304498A (ja) ステレオ拡大装置及び音場拡大装置
JPH06315200A (ja) 音像定位処理における距離感制御方法
JP4196509B2 (ja) 音場創出装置
JPS596560B2 (ja) ステレオ方式
JPH0662486A (ja) 音響再生装置
US3050583A (en) Controllable stereophonic electroacoustic network
JPH1014000A (ja) 音響再生装置
JPH06269097A (ja) 音響装置
JPH0746700A (ja) 信号処理装置及びこれを使用した音場処理装置
JPS58190199A (ja) 擬似ステレオ方式
JPH0535680Y2 (ja)