JPS596498Y2 - 蓋体開閉機構付レコ−ドプレ−ヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はレコードプレーヤ本体にスイッチ機構を備えた
駆動手段を設けることによって、レコードプレーヤの蓋
を自動的に開閉させるようにした蓋体開閉機構付レコー
ドプレーヤに関するものである。

従来、レコードプレーヤにおける蓋体はその開閉を入手
によって行なっている。

しかし、このレコードプレーヤの蓋体の開閉は、レコー
ドをかけようとする時、レコードを取換えようとする時
、レコードを仕舞おうとする時等以外に頻繁に行なわれ
るものである。

従ってその度毎にいちいち手で開閉を行うことはめんど
うであるばかりか、レコード演奏中に開閉を行なおうと
すると、その衝撃や振動によって音が飛んだり、歪んだ
りするだけでなく、その衝撃が強い場合には、レコード
盤に針で傷を付けてしまうおそれがあった。

そこで従来においてもレコードプレーヤの蓋体を自動開
閉する蓋体自動開閉装置が提供されたが、その構或が、
電動機の動力をクランク円盤やカム板により蓋体に伝達
する機構であるため、その伝達機構が構造的に複雑化し
、更に部品点数も多いという欠点があった。

本考案はこのような従来の欠点，を解消せんとするもの
であって、スイッチ機構の作動によって駆動手段と作動
ロツドを介して蓋体の開閉を自動的に且つ無衝撃に行う
ことの出来る蓋体開閉機構付レコードプレーヤを提供せ
んとするものである。

以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明する
。

図中１はレコードプレーヤ本体、２はこのレコードプレ
ーヤ本体１内に回転自在に配設されたターンテーブル、
３はピン４を介してレコードプレーヤ本体１に回転自在
に枢着された蓋体で、この蓋体３の一側面に設けたピン
４の近傍位置にはフランジ部３′が設けられている。

そしてこのフランジ部３′にはピン５を介してねじ付き
作動ロツド６の一端が回動自在に枢着され、この作動ロ
ツド６の他端部におけるねじ部６′にはねじ筒７が螺合
されている。

ねじ筒７は駆動手段である正逆回転可能な直流モータ８
の駆動軸８′に連結されており、またモータ８の固定側
端部はピン９を介してレコードプレーヤ本体１に回動自
在に枢着されている。

尚、図中１０はモータ８の作動用スイッチである。

この場合のスイッチ１０は手動により作動する押しボタ
ン式のものを示しているが、例えば両面自動再生機構付
きのレコードプレーヤのように付属作動機構を有するも
のにおいてはその機構と連動する自動スイッチ機構とす
ることもてきる。

上記のように構威される本考案の蓋体開閉機横において
、スイッチ１０をＯＮの状態にし、モータ８を正回転例
えば時計方向に回転させると、ねじ筒７も同様に回転し
、回転しない作動ロッド６はねじ筒７内に向って移動さ
れ、蓋体３はピン４を支点として開或する。

次いでスイッチ１０を再びＯＮの状態にしてモータ８を
逆回転すなわち反時計方向に回転させると、ねじ筒７も
反時計方向に回転するため、作動ロツド６はねじ筒７内
から抜け出る方向に移動して蓋体３を閉或する。

即ちモータの駆動による回転変位を直線変位に変換する
ことによって蓋体が開閉するのである。

また、ターンテーブル上のレコードを持ち上げて裏返え
した後、再びターンテーブル上にセットする公知の両面
自動再生機構を持つレコードプレーヤにこの考案の開閉
機構を連動させる場合には、レコード盤の面を変換させ
る時に連動して蓋３を開放させるように形戒することが
でき、この場合にはレコードプレーヤは上記機構を持た
ない通常のレコードプレーヤと同じ大きさでよく、実質
的にレコードプレーヤを小型化することができる。

叙上のように本考案は、レコードプレーヤ本体１に駆動
手段としてのモータ８を回動自在に枢着し、該モータ８
の駆動軸８′にはねじ部６′を設けると共に、該駆動軸
８′の先端には前記ねじ部６′と螺合する作動ロツド６
を連結し、該作動ロツド６の先端はレコードプレーヤ本
体１に枢着された蓋体３に回動自在に枢着し、モータ８
の駆動による回転変位を直線変位に変換させて蓋体３が
開閉するようにした蓋体開閉機構付レコードプレーヤで
ある。

従って、構造簡単にして蓋体３を自動開閉することがで
きる。

そして部品点数も少ないため製造コストの低減並びに組
立作業の単純化を図ることができる。

また、両面自動再生機構付きレコードプレーヤ等のよう
なオート機構付きレコードプレーヤにこの考案の開閉機
構を具備させる場合にはスイッチ機構を連動式にするこ
とができるとともに、レコード演奏時すなわち再生時に
は蓋が開かないようにすることができるので、誤ってト
ーンアームに手等を触れてレコード盤あるいはレコード
針等を傷めるという危険性をなくすことができる。

更に両面自動再生機構付きレコードプレーヤにこの考案
の蓋体開閉機構を連動させる場合にはレコード盤の面を
変換する時に蓋体を開放するように構戒することができ
るので、レコードプレーヤの大きさを従来のこの種レコ
ードプレーヤに比べて小型化できるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る蓋体開閉機構を備えたレコード
プレーヤの一部を示す斜視図、第２図は第１図のＩＩ
− ＩＩ線に沿う断面図である。 １・・・・・・レコードプレーヤ本体、３・・・・・・
蓋体、３′・・・・・・フランジ部、４， ５， ９・
・・・・・ピン、６・・・・・・作動ロツド、６′・・
・・・・ねじ部、７・・・・・・ねじ筒、８・・・・・
・モータ（駆動手段）、８′・・・・・・駆動軸、１０
・・・・・・スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. レコードプレーヤ本体に駆動手段としてのモータを回動
   自在に枢着し、該モータの駆動軸にはねじ部を設けると
   共に、該駆動軸の先端には前記ねし部と螺合する作動ロ
   ツドを連結し、該作動ロツドの先端はレコードプレーヤ
   本体に枢着された蓋体に回動自在に枢着し、モータの駆
   動による回転変位を直線変位に変換させて蓋体が開閉す
   るようにしたことを特徴とする蓋体開閉機構付レ一−ド
   プレーヤ。