JPS5964030A - 核磁気共鳴による像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、核磁気共鳴を利用して検査対象の像を形成
する装置に関するものである。この装置には検査対象に
磁場を加え、高周波磁気パルスらの偏向を捕捉するコイ
ルが設けられている。

検査封環の原子核、特に水素原子核が基底磁場によって
作られる優先方向から高周波磁気パルス励起により偏向
されること、この励起パルスの終了後原子核がそのスピ
ンに基きある時間の後に優先方向に振動しながら戻るこ
とはよく知られている。この時間の間に原子核は基底磁
場の強さに関係する周波数をもって歳差運動を行なう。

一様な基底磁場に勾配磁場を重ね磁場分布が空間的に変
化するようにしておくと、周波数測定による位置決めが
可能となる。この事実を利用し磁場勾配の方向を変える
ことによって対象物の断層像が作られることもよく知ら
れている。この場合対象物の一つの断層内での励起は、
基底磁場に別の磁場勾配を加えてこの断層内だけ原子核
励起が起るようにすることによって行なわれる。各断層
内においての励起はこの断層に特定の周波数だけによっ
て生ずる。

・ｈるのは原理的に次の式で表わされる量である。

５＝ｃ−ｆ（ρｒ　　Ｔｌ、Ｔ２） ここでＳは測定された信号であり、ρは励起された原子
核密度、ＴＩとＴ２はその緩和時間、ｆはρ、’ｒ１．
Ｔ２を変数とする関数である。Ｃは定数で装置の感度を
表わしている。多数の異った撮像装置によって得られた
データ組を規準化することによりＴＩ、Ｔ２の絶対値を
求めることは原理的には可能である。上記のＳの形の直
接求められる縦を再現性良くかつ多くの患者に対して等
しい感度をもつで測定できるようにしなければならない
。

【７かし実際にはこの希望は一部は避けることができな
い一連の効果によって妨害され達成できない。これらの
効果は測定系の感度定数Ｃに影咎し、直接求められた測
定値の再現性と転用性を損なう。

例えば直径が異なる患者に対して受信コイルの減衰が異
ることから測定系の感度に変化を生ずる。

Ｔ１とＴ２の絶対値の計算に際しても患者毎に変化する
送信パルスの減衰が原因で未補正の高周波パルスには誤
りが多い。

冒頭に挙げた装置において規準化のために構成の分った
標準物体を使用して検定測定を行なうことは公知である
（英国特許第２０４８９１４号参照）。しかしこの種の
標準物体は患者と標準物体に対して同時に測定を行なう
患者検診には適していない。更に上記の装置において検
査試料と標準物体とを一つの装置に入れて検査すること
も公知である（米国特許第３５０１６８８号参照）。し
かしこの装置は患者に対する測定と同時に検定測定を行
なうようにはなっていない。

この発明の目的は、冒頭に挙げた装置において規準化を
可能にしそれによって受信コイルの感度と送信コイルの
減衰の差異を補償する方法を提供することである。

この目的はこの発明により、標準物体を測定に際して検
査対象物を少くとも部分的に外から取り囲むように構成
することによって達成される。これによって測定に際し
て選ばれた画像面がそれぞれ標準物体を少くとも部分的
に切ることになる。

この発明の装置ではρ、’ｒ１．Ｔ２が特定の値である
標準物体が測定磁場の周縁部に置かれ、それによって検
査すべき断層と標準物体の同時測定従って受信信号の規
準化が可能となる。

標準物体としては濃度の選定によって組織類似の緩和時
間に調整することができる常磁性塩類の水溶液が適して
いる。この溶液は密閉ガラス容器に入れ、水分の蒸発と
それによる濃度の変化を防止するのが有利である。

感度変化に対する測定値の補正は、標準物体区域からの
測定信号を測定系の感度の尺度として使用し、撮影対象
物の区域から得られた総ての測定値を適当な係数によっ
て一定感度の値に換算することによって実施するのが有
利である。

図面に示した実施例によってこの発明を更に詳細に説明
する。

が示されている。この患者は核磁気共鳴を利用して画像
を形成する装置のコイル４内に置かれる。

コイル４ｉｄ患者３に磁場を加え、高周波磁気パルスに
よる原子核の平衡位置からの偏向を捕捉するもので、基
台５に固定されている。

第２図にはコイル４の内部に標準物体６が設けられてい
る状態を示す。患者３について測定する際選定された画
像面が少くとも部分的に標準物体を切るように設けられ
ている。標準物体６は３本の液体を満たしたガラス管を
互に直角に組合せたものである。これによって軸方向、
環方向および矢線方向の断層が常に一つのガラスを切る
ことになる。

第３図に示した標準物体＋ｌＳ１．３本の曲げられた円
形断面のガラス管から成り、コイル４の球形測定空間に
適合した形状となっている。曲げられたガラス管が張る
平面は互に垂直であり、断層が軸方向、環方向および矢
線方向の平面内で回転するとれる。

第４図には液を満たした二重壁の円筒形ガラス管から成
る標準物体８を示す。この標準物体によっても総ての断
層方向において標準物体の一区域が同時に測定され規準
化が行なわれる。

送信コイルの減衰の変化に基く高周波パルスの誤差を補
正するためには使用された特殊の測定順序を考慮に入れ
なければならない。即ち各測定周波数によって異る関数
関係ｆに及ぼす′この誤差の影響を調べ、適当な補正法
を採用する必要がある。

このことは標準物体の測定値から送信パルスの減衰が計
算されることによって可能となる。ただし場合によって
は第５図に示すように標準物体を多数の室９に分割し、
これにρ、Ｔ１およびＴ２の値を異にする物質を入れて
受信パルスと送信パルスが実験的に分離されるようにす
ることが必要となる。

標準物体を１１１１Ｊ定磁場内に置くこの発明による装
置の別の利点は、患者が測定装置内に置かれていえば磁
場の強さを適当に補正することができることである。第
２図に示した標準物体の構成はこの外に測定された断層
が何れの方向（前方、後方、上方、下方、右方又１・ま
左方）から見られているかを区別することを可能にする
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一つの実施１列を示し、第２図乃至
第５図はこの発明の装置に使用される標準物体の種々の
実Ｍ態様を示す。第１図において３は検査対象としての
人体、４は対象物に磁場を加え対象物の原子核の平衡位
置からの偏向を捕捉するためのコイルである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ■）検査対象（３）に磁場を加え、高周波励起磁気パル
   スによる原子核の平衡位置からの偏向を捕捉するコイル
   （４）を備え、このコイル内に少くとも一つの標準物体
   （６〜９）が置かれている核磁気共鳴による検査対象の
   像形成装置において、標準物体（６〜９）が測定に際し
   て検査対象（３）を少くとも部分的に外から取りかこみ
   、選ばれたも画像面の測定に際してこの画像面によって
   少くとも部分的に切られるように構成されていることを
   特徴とする核磁気共鳴による像形成装置。