JPS595871Y2 - 薄型学習器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は例えば幼稚園児や小学校低学年の児童等に携
帯が便利でかつ取扱かい易く、しかも児童心理をして興
味を誘起させて各種の学習問題の理解を効率よく威し得
る薄型学習器に関するものである。

従来から、九々算等の学習器に種々のものかあが、これ
らは一般的に厚さが厚くて重く、またかさばっていてコ
ンパクト性や携帯性に乏しく、手さげ袋やランドセルに
収納して通園・通学することが不可能であった。

さらに、機構的に複雑なものが多くて部品点数も多く、
勢いコスト高になり、また操作が煩雑で幼い園児・児童
には取扱かい難いといったように多くの欠点があった。

本考案はこれらの従来欠点に鑑み、園児、児童等の持ち
運びに便利なように軽量かつ薄型となし、また、指先の
ワンタッチ操作で使用できて、その使用状態も滑らかな
感触が得られ、しがも園児等が激しい使い方をしても壊
れ難く、さらには、部品点数を少なくした簡単な構造に
して製作コストの低減化にも寄与する薄型学習器を提供
せんとするものである。

そして、この目的を達戒するため本考案の薄型学習器は
、板状をなすフレームに穴を設け、この穴に軟質発泡プ
ラスチック製の問題表示面付きソフト圧縮体を上下方向
に圧縮復元自在に装着し、さらに前記フレームに問題表
示面付きソフト圧縮体を圧縮させた状態で露出する位置
に解答を表示する解答表示側面を設けたことを特徴とす
るものである。

以下、本考案の実施例を九々算学習器により図面と共に
説明する。

第１図乃至第３図は第１実施例を示すもので、方形の板
状をしたフレーム１には円形の穴２が縦横９個ずつ、合
計８１個が夫々所定間隔でもって連設してある。

そして各穴２の底面３に円柱形をしたソフト圧縮体４が
装着してある。

このソフト圧縮体４は軟質ポリウレタンフォーム等の軟
質発泡プラスチックを材料として形或され、その上面に
円形をした問題表示面５が設けられて問題表示面付きソ
フト圧縮体６を構或し前記穴２に遊嵌状態でかつ上下方
向に圧縮復元自在に装着される。

さらに各穴２の側面には問題表示面付きソフト圧縮体６
を圧縮したときにその直上に位置させて解答表示側面７
を設け、該解答表示側面７に前記問題表示面５の問題に
対応する解答８を表示してある。

このように構或された九々算学習器では第３図に示すよ
うに求めようとする九々算の解答は例えば指先で問題表
示面５が９×９と表示した問題表示面付きソフト圧縮体
６を押圧することによりその直上に出現する解答表示側
面１の解答８の表示（８１が表示してある）を読取れて
問題表示面５の問題に対する正解が得られる。

そして正解を知り得た後は押圧している指先を放してや
れば問題表示面付きソフト圧縮体６は自力で弾発復元す
る。

なお、穴２並びに問題表示面付きソフト圧縮体６の形状
は円形に限られることなく、例えば楕円形や多角形に形
或してもよい。

第４図乃至第６図は第２実施例を示すものであり、フレ
ーム１には横に長い長方形の穴２が所定間隔で９個連設
してあり、各穴２に立方体形の問題表示面付きソフト圧
縮体６を９個ずつ夫々遊嵌状態でかつ上下方向に圧縮復
元自在に装着してある。

この第２実施例のものも前記第１実施例と全く同じ要領
によって使用される。

第７図乃至第９図は第３実施例を示すものであり、フレ
ーム１には方形の穴２がｌ個設けてあり、この穴２の底
面３に解答表示側面７が所定間隔で横に９個ずつ、縦に
８個ずつで計７２個突出させて連設してあり；各解答表
示側面７に対向させて底面３に立方体形の問題表示面付
きソフト圧縮体６が所定間隔で計８１個連設して夫々遊
嵌状態でかつ上下方向に圧縮復元自在に装着してある。

この第３実施例のものも前記第１実施例と全く同じ要領
によって使用される。

第１０図乃至第１２図は第４実施例を示すものであり、
フレーム１には横に長い長方形の穴２が所定間隔で９個
連設してあり、各穴２に立方体形の問題表示面付きソフ
ト圧縮体６が所定間隔で９個連設して遊嵌状態でかつ上
下方向に圧縮復元自在に装着してある。

この第４実施例のものも前記第１実施例の略同じ要領に
よって使用される。

第１３図乃至第１５図は第５実施例を示すものであり、
フレーム１には方形の穴２が１個設けてあり、この穴２
の底面３に解答表示側面７が所定間隔で横に９個ずつ、
縦に８個ずつで計７２個突出させて連設してあり、立方
体形の問題表示面付きソフト圧縮体６を所定間隔で９個
連設して横列をなす解答表示側面７に挾装させ、穴２の
中で遊嵌状態でかつ上下方向に圧縮復元自在に装着して
ある。

この第５実施例のものも前記第１実施例と略同じ要領に
よって使用される。

第１６図乃至第１８図は第６実施例を示すものであり、
フレーム１には方形の穴２が１個設けてあり、この穴２
の底面３に解答表示側面７が所定間隔で横に９個ずつ、
縦に８個ずつで計７２個突出させて連設してあり、立方
体形の問題表示面付きソフト圧縮体６に前記解答表示側
面７に対応位置させて穴９を所定間隔で計７２個連設し
て、穴２の中で遊嵌状態でかつ上下方向に圧縮復元自在
に装着してある。

この第６実施例のものも前記第ｌ実施例と略同ヒ要領に
よって使用される。

以上、各実施例で説明したように本考案の薄型学習器は
、フレームに設けた穴に軟質発泡プラスチック製で圧縮
性に優れた問題表示面付きソフト圧縮体を装置して構戊
されており、例えば九々算を覚えようとして９×９がい
くつかわからないとき第３図、第６図、第９図、第１２
図、第１５図及び第１８図に夫々示したように問題表示
面５が９×９である問題表示面付きソフト圧縮体６を指
先で軽く押圧すれば直上に出現する解答表示側面７の解
答８に８１なる答えが表示され、これを読取ることによ
り正解が得られるもので、極めて使い易いものであり、
幼稚園児や小学校低学年の児童等にも取扱かい易いもの
である。

そして、本考案の薄型学習器は、ソフト圧縮体の高さを
これを押圧することで解答が現われるだけの短かいスト
ローク長さ分を確保すれば足りるからフレームの厚さも
含めて全体を薄くすることができ、この全体の薄型化と
、ソフト圧縮体を軽い材料である軟質発泡プラスチック
製としたことが相まって軽量にすることもでき、筋力の
ない園児、児童でも手さげ袋やランドセル等に入れて持
ち運ぶことが容易である。

しかも、園児、児童によって問題表示面付きソフト圧縮
体を押しつける、たたく等の過激な使い方をされても、
ソフト圧縮体が自己復元性を備えていることで元に戻ら
ずに壊れてしまうようなことはなく長期間の使用に耐え
るものである。

また、ソフト圧縮体のスムーズな圧縮又は復元作動によ
り使用時における指先の当りも柔らかで使い心地も良い
。

さらに、製作上も問題表示面付きソフト圧縮体を穴の内
底面に接着剤等を介して貼着することで製作でき、部品
点数が少なく構造的にも簡単で安価に製作できるといっ
た多くの利点を有する。

このように本考案の薄型学習器は、主要構或材をなす問
題表示面付きソフト圧縮体が軟質発泡プラスチックで形
或されているためにコストが非常に安く、重量も非常に
軽く、さらに従来品の数分の一の厚さに形或できるため
にコンパクトとなり携帯し易く、フィーリングの面でも
優れたものである。

なお、実施例は九々算学習器を例示したが、本考案の薄
型学習器は次のような学習器に広く応用することができ
る。

応用例 （１）割り算学習器、（２）ひらがな学習器、（３）カ
タカナ学習器、（４）漢字学習器、（５）ローマ字学習
器、（６）各国語学習器、（７）動植物名学習器、（８
）交通標識学習器、（９）世界各国々名学習器、（１０
）世界各国国旗学習器、（１１１世界各国首都名学習器
、（１２＋乗り物名学習器。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例に係わるもので第１図は第１実施例
の平面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図は
同上の使用状態を示す一部拡大斜視図、第４図は第２実
施例の平面図、第５図は第４図のＡ−Ａ線断面図、第６
図は同上の使用状態を示す一部拡大斜視図、第７図は第
３実施例の平面図、第８図は第７図のＡ−Ａ線断面図、
第９図は同上の使用状態を示す一部拡大斜視図、第１０
図は第４実施例の平面図、第１１図は第１０図のＡ−Ａ
線断面図、第１２図は同上の使用状態を示す一部拡大斜
視図、第１３図は第５実施例の平面図、第１４図は第１
３図のＡ−Ａ線断面図、第１５図は同上の使用状態を示
す一部拡大斜視図、第１６図は第６実施例の平面図、第
１７図は第１６図のＡ−Ａ線断面図、第１８図は同上の
使用状態を示す一部拡大斜視図である。 １・・・・・・フレーム、２・・・・・・穴、６・・・
・・・問題表示面付きソフト圧縮体、７・・・・・・解
答表示側面、８・・・・・・解答。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板状をなすフレームに穴を設け、この穴に軟質発泡プラ
   スチック製の問題表示面付きソフト圧縮体を上下方向に
   圧縮復元自在に装着し、さらに前記フレームに問題表示
   面付きソフト圧縮体を圧縮させた状態で露出する位置に
   解答を表示する解答表示側面を設けて構或される薄型学
   習器。