JPH0737139Y2 - 転倒・裏返し使用可能並びに定位自在のそろばん - Google Patents

転倒・裏返し使用可能並びに定位自在のそろばん

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JPH0737139Y2
JPH0737139Y2 JP564093U JP564093U JPH0737139Y2 JP H0737139 Y2 JPH0737139 Y2 JP H0737139Y2 JP 564093 U JP564093 U JP 564093U JP 564093 U JP564093 U JP 564093U JP H0737139 Y2 JPH0737139 Y2 JP H0737139Y2
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beads
abacus
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JP564093U
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Inventor
炳曜 蘇
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炳曜 蘇
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,従来のそろばんの構造
を変更し,本体に底板を設け,または底板を設けずして
貫通させ,該本体の内面の上下寄りに平行な梁を一本ず
つ設け,これを貫いて8本以上の縦軸を等間隔で間欠的
に配設し,それぞれの軸の上部区画に単一または複数の
上珠,中央区画に4または5個の中珠,下部区画に単一
または複数の下珠を貫通させることによって,該そろば
んを転倒または裏返し状に回転させてもそのまま使用可
能にし,また,下部区画に設けた単一または複数の下珠
を定位珠として自在に機能させ,簡単に,しかもより確
実有効的に珠算の定位に使えるようにすることを目的と
している。
【0002】
【従来の技術】本考案に係るそろばんは,珠が梁の上に
一つ,下に四つついているいわゆる四つ珠そろばんを主
に指し,この種のそろばんは,昭和13年に普及し,そ
れ以来さして大きい変化や改良は見られなかったといっ
てもよい。
【0003】ただ,現在までに小さい改良が出ており,
その種類は次のようなものがみられ,それぞれの改良技
術もプラス面もみられたが,一方において,それぞれの
マイナスがあった。
【0004】例えば,米国特許第3,508,348号
(1970年4月28日特許)にみられるように,上下
の珠を磁化したそろばんがみられ,そろばんを壁に掛け
たり,振動する車のなかで使うために,はじかれた珠を
磁気に依って一時的に止めさせている。しかし,この種
のそろばんは一般の実用性に欠け,まだ商品化されてい
ない。
【0005】第2に,中華人民共和国実用新型公報CN
86 2 08154 U(1987年12月16日
公告)にみられるように,珠払い装置を配設したそろば
んがみられ,ばね仕掛けで,上枠のほぼ左方にあるボタ
ン一つで,五珠と一珠を全部一度にそれぞれ上げ下げ出
来るようになっている。この種のそろばんは,すでに各
国で商品化されており,中国大陸各大都市や台湾などで
は販売されている。
【0006】第3に,中国大陸で販売しているものに定
位滑り尺のあるそろばんがみられるが,実際に使ってみ
ると,その滑り尺を左右に動かす操作は非常に不便で扱
い難いためにおっくうさを感じるものである。従って,
その実用性は案外にさほど高くないものである。また,
その滑り尺は薄いアルミやプラスチック製のため枠外に
動かしてはみだしたらぽっきり折れるというような故障
が生じることも免れない。
【0007】第4に,電卓付きそろばんがみられるが,
1975年頃に日本で導入されたが,当時は,物珍しさ
も手伝って大分売れたようだが,さほど普遍化されてい
ないようだ。
【0008】さらに,古くから簡便な定位装置が日本で
は使われてきた。それは,そろばんの梁の上に二つの移
動可能な黒い標識を配設して定位に当てる方法が採られ
ていた。ただし,これは教授用大そろばんにかぎられて
いる。
【0009】こうした従来の定位装置の共通的欠点は,
使用しない時にはこれらの標識は目障りになるというこ
とである。
【0010】本考案は,そろばんにおいて,上述の欠点
である定位装置を解決するためにも考案したものであ
り,そろばんの下端に下部区画を設けて単一または複数
の下珠を配設することによって,これらの下珠が定位珠
として作用するようになっているようになったばかり
か,それを負数・小数の表示にも自由自在に使用できる
ようになっている。さらに,そろばんをどのように取り
出したとしても直ちに使用できる構造にしたものであ
る。
【0011】
【考案が解決しようとする問題点】珠算において,そろ
ばんに数を置くことを,専門語では布数(ふすう)とい
っている。さらに珠算では筆算や電卓算と違って,盤面
に零や小数点を表すことができないので,積や商の一位
がどこかということを予め決めてから計算しないと,答
えで大きい間違いを起こすことがあることから,ここに
おいて定位する必要性が生じてきたのである。
【0012】
【問題点を解決するための手段】本考案は,以上の欠点
を解消するために,横に長く,周辺を枠3どりした本体
1に底板を設け,または底板を設けずして貫通させ,該
本体1の内面の上下寄りに平行な上梁4と下梁5を一本
ずつ設け,これを貫いて8本以上の縦軸6を等間隔で間
欠的に配設し,それぞれの縦軸6の上部区画11に単一
または複数の上珠7,中央区画12に4または5個の中
珠9,下部区画13に単一または複数の下珠8を貫通さ
せたことを特徴とし,周辺を枠3どりした本体1の両側
の側壁の一部または全部を上部区画11の上珠7,中央
区画12の中珠9,下部区画13の下珠8の高さ以上に
して支持部2としたことをも特徴としているものであ
る。
【0013】
【作 用】本考案の内容を図面に従って詳細に説明
すると,図1は本考案の第1実施例のそろばんの正面図
で,図2は第1実施例の転倒状態図であって,図3は両
側の側壁を支持部とした本考案の第2実施例の側面図で
ある。図4は本考案の第2実施例のそろばんの裏返し回
転状態図である。
【0014】図1に示すように,従来のそろばんと違っ
ているのは,下梁5と下珠8が各々一列ずつ余計に配設
されている点である。そのために新しい下珠8が定位珠
として登場し,任意に適当に乗除算上の定位をなし,簡
便容易にして確実明瞭の目的を達している。実際上に言
って,上部区画11に置かれたときの上珠7は各々五を
表わし,下部区画13の位置に置かれたときの下珠8は
各々定位珠として作用する。
【0015】本考案の第2の特徴は,未だ何人もかって
試したことのなかった領域に係るものである。つまり,
本体1の内面の上下寄りに,平行な上梁4と下梁5を一
本ずつ設け,これを貫いて8本以上の縦軸6を等間隔
で,間欠的に配設し,それぞれの縦軸6の上部区画11
に単一または複数の上珠7,中央区画12に4または5
個の中珠9,下部区画13に単一または複数の下珠8を
貫通させており,また,本体1の両側の側壁の一部また
は全部を上部区画11の上珠7,中央区画12の中珠
9,下部区画13の下珠8の高さ以上にして支持部2と
しているため,どのような場所から取り出しても直ちに
使えるようになっている。つまり,前述の定位装置を逆
用して転倒・裏返し回転使用可能なそろばんに兼ねさせ
たものである。
【0016】そろばんを机の上において使うまえに,必
ずどこかからそれを取り出すものである。例えば,鞄の
中,自分や,他人の机の前・左・右辺,引き出しの中,
掛けた壁,貸して上げた人の手,落ちていたフロアなど
からである。しかし,大半は転倒したそろばんを手にし
て机の上に置く機会が多いことがはっきりしている。そ
のために,よくある余計な不便と苛立ちを解消するため
に提案したものであった。
【0017】つまり,天地を構わず,どうやってほった
らかしても,どのようにひっくりかえしても,気ままに
取り出したらそのまま直ぐに絶対間違いなく,正位でつ
かえるというそろばんである。
【0018】図1に示した第1実施例のそろばん本体1
の位置を実地に引っ繰り返させるとどうなるかという
と,図2で明瞭に示す通り,正位Aを転倒しても,その
結果は不思議と思われる位に,位置は変わったはずなの
に,正位Bに戻ってきている。その種明かしは,極めて
特殊な性質を持つ下珠8の増設によって,位置の転換に
よって,下珠8が転じて上珠7になり,逆もまた全く同
様であることに外ならない。
【0019】図3に示した本考案の第2実施例で,そろ
ばん本体1の位置を実地に引っ繰り返させるとどうなる
かというと,図4(裏返し回転側面状態図)で明瞭に示
す通り,表面を裏返しても,その結果は不思議と思われ
る位に,裏表は変わったはずなのに,表面に戻ってきて
いる。その種明かしは,極めて特殊な性質を持つ下珠8
の増設によって,裏表の回転によって,下珠8が転じて
上珠7になり,逆もまた全く同様であることに外ならな
い。
【0020】
【効 果】本考案は,以上のような構成、つま
り,本体1の内面の上下寄りに,平行な上梁4と下梁5
を一本ずつ設け,これを貫いて8本以上の縦軸6を等間
隔で,間欠的に配設し,それぞれの縦軸6の上部区画1
1に単一または複数の上珠7,中央区画12に4または
5個の中珠9,下部区画13に単一または複数の下珠8
を貫通させており,また,本体1の両側の側壁の一部ま
たは全部を上部区画11の上珠7,中央区画12の中珠
9,下部区画13の下珠8の高さ以上にして支持部2と
しているため,該そろばんの位置をいかに転倒しても,
また,その裏表をいかに引っ繰り返しても,いつなんど
きでもその正位と表面を保つ事ができる目的を達成して
いる。
【0021】伝統的そろばんにおける,従来の定位装置
及び人差指による定位のやり方は,弱点と短所をはらむ
頼りなさを曝すことは,既述の通りである。人差指の方
法にしても,この指は演算が済んで答えを記入するまで
は離せないし,また,指の握り拳がややもすると演算の
邪魔になるという欠点は周知の経験である。本考案の改
良新型そろばんに含まれている定位珠は,従来の定位装
置と違って,仕組まれたままのものであるから故障もめ
ったに起こらず,そろばんが壊れないかぎり,定位珠は
永久に修理を必要としないという利点があるばかりか,
定位装置の操作は容易にして,しかも,確実であること
はいうまでもないことである。
【0021】また,本考案のそろばんに含まれている定
位珠は,従来不可能とみなされていた負数の表示を,該
そろばんの上に,思い存分に運用できるようになった。
さらに,これらの定位珠を任意の個数に従って幾らでも
はじければ,多数桁の小数の表示も問題なくできるよう
になった。
【0022】第2実施例として,本体1の両側の側壁の
高さを,一部に限定しているのは,演算に際して小指が
引っ掛かるのを防ぐためのものである。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本考案の第1実施例の正面図
【図 2】図1の転倒状態図
【図 3】両側の側壁を支持部とした本考案の第2実施
例の正面図
【図 4】図3の実施例の裏返し回転側面状態図
【符号の説明】
1:本 体 2:支 持 部 3:枠 4:上 梁 5:下 梁 6:縦 軸 7:上 珠 8:下 珠 9:中 珠 11:上部区画 12:中央区画 13:下部区画

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】横に長く,周辺を枠どりした本体に底板を
    設け,または底板を設けずして貫通させ,該本体の内面
    の上下寄りに平行な梁を一本ずつ設け,これを貫いて8
    本以上の縦軸を等間隔で間欠的に配設し,それぞれの軸
    の上部区画に単一または複数の上珠,中央区画に4また
    は5個の中珠,下部区画に単一または複数の下珠を貫通
    させたことを特徴とする転倒・裏返し使用可能並びに定
    位自在のそろばん。
  2. 【請求項2】周辺を枠どりした本体の両側の側壁の一部
    または全部を上部区画の上珠,中央区画の中珠,下部区
    画の下珠の高さ以上にして支持部としたことを特徴とす
    る請求項1記載の転倒・裏返し使用可能並びに定位自在
    のそろばん。
JP564093U 1993-01-08 1993-01-08 転倒・裏返し使用可能並びに定位自在のそろばん Expired - Lifetime JPH0737139Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0656814U JPH0656814U (ja) 1994-08-05
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