JPS5958238A - デイスクブレ−キ作動機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はディスクブレーキアクチュエータと一体に構成
されたパーキングブレーキ機構に関する。

ディスクブレーキを自動車に用いるにあたり、手動操作
のパーキングブレーキを油圧作動プレーキシステムに取
付ける機構を案出することは困難であった。また、車両
の前輪にディスクブレーキを設【プ、後輪に従来のドラ
ムブレーキを設け、該ドラムブレーキに手動操作の機械
式パーキングブレーキが作用するように構成することも
困難であった。高級車においては、前後輪にディスクブ
レーキを設け、後輪用ディスクブレーキにはドラムが付
設され、該ドラムには駐車時のみに作動するパーキング
ブレーキ又は機械式のキャリパ−が設りられていた。

しかしながら、近年多くの設計上の問題が解決されてお
り、ディスクブレーキを機械システムを介して油圧式あ
るいは機械式に取付は可能な装置が利用可能となってい
る。かかる機械システムは、パーキングブレーキの操作
に要する力が不当に大きくなることを防止する装置を必
要とする。該装置は機械システムの隙間の有無に極めて
敏感であり、このため現存する装置の大部分がクリアラ
ンスアジャスター（隙間調節器）を使用している。

オース１〜ラリア特許明細書第４０５．１８４号に開示
された隙間調節器において、摩擦板に力を付与するよう
に構成されたピストンから後方に延びる円筒面を有する
軸によってブレーキが機械的に作動するようになってい
る。軸は該軸の軸線を横切る軸線を中心に自由に傾倒す
る１個のカラーを貫通している。ブレーキを手動操作で
る際、ブレーキ機構の軸線と直角な面に対して傾斜した
面を有する部材を通じてカラーに力が付与され、これに
よって推力によって前記部材にブレーキが機械的に作用
Ｊ−る時、該部分は余力をカラーに付与し、このため推
力が軸を介してビス１〜ンヘ、さらには摩擦板へと伝達
される。この装置は満足ゆくものではなく、市販されて
いない。

上記構造の問題点は、傾倒荷重が除去された時、カラー
が自動的に緩むことができないため、機構にかじりが生
じやすく、このため強力な戻りバネを設けて前記荷重の
解除とともにカラーを解放することが必要となることに
あった。

他の問題点は、機構が一方向調節器として作動するため
、ブレーキを液圧により付与することで３− 弾性変形を過調節しやすいことにあった。すなわち、調
節器は荷重に左右されやすい。

本発明の目的は上記問題点を解決するブレーキ作動機構
を提供することにある。

本発明は、シリンダー内に配設されて摩擦板を移動して
円板に接触させる流体圧作動ピストンを含むディスクブ
レーキ作動機構であって；前記ピストンに当接しかつ軸
方向に相対移動可能なピストンロッドと：前記ピストン
の外側位置で前記ピストンロッドを包囲する孔を有する
駆動カラーと；前記駆動カラーが前記シリンダーに向っ
て移動しないように該駆動カラーの円周上の第１部分を
支持する停止ト部材：および前記駆動カラーの前記第１
部分と直径方向上で対向する第２部分に駆動力を付与す
る手段からなる機械的に駆動されるブレーキ作動機構を
有し、前記駆動カラー、停止部材およびピストンロッド
の結合構造は、前記駆動力付与手段によって前記駆動カ
ラーに力が付与されることにより、前記駆動カラーが前
記ピストンロッドに固定して該ピストンロッドを移動し
て前記４− 摩擦板を前記円板に当接させ、そして前記力を除去する
ことにより、システムの弾性歪みの復元に抗する摩擦力
が継手を形成して駆動カラーをピストンロッドから解放
するよう構成されており、これによって前記ブレーキの
液圧作動は、ビス１ヘンロツドを除く前記機械的に駆動
されるブレーキ作動機構の構成部材と無関係に行なわれ
ることによって構成される。

本発明の好ましい実施例を添付図面を参照して説明する
。

本発明によると、ブレーキ作動時の固定、およびブレー
キ作動後の自動解放の要件が満足される駆動カラーとビ
ス１〜ンロツドの結合構造を利用することによって、機
構が満足ゆくよう作動する。

第１図と第２図は夫々、自動解放時の結合構造と、非解
放時、すなわち固定時の結合構造を示している。第１図
において、弾性歪みの復元に抗する摩擦力によって駆動
カラーとピストンロッドからなる継手が時計方向に移動
する。一方、第２図において、継手は半時針方向に運動
し、駆動カラーをビス１−ンロツドに固定する。第１図
および第２図において、軸方向の力がピストンロッドの
軸線と平行に駆動カラーに付与されることによってカラ
ーが各位置に設定される。

第３図は所定の構造が作動中には固定し、作動接に自動
解放するという２つの要件を満たすか否かを判断するた
めに考慮を要する因子を示すものである。この構成にお
いて、（Ｔ）はカラーの厚さ；（ｄ）はピストンロッド
の厚さ：（Ｂ）は駆動カラーの孔の直径；（β）はピス
トンロッドの軸と直角な線間の角度二μｍｉｎはピスト
ンロッドとカラーの接触点の最小摩擦角：μｍａｘはピ
ストンロッドとカラーの接触点の最大摩擦角；εはピス
トンロッドの軸線とカラーに付与される力の作用線との
間の角度；および限界εはカラーがビス１〜ンロツドに
固定される時の角度εの値を示す。

上記２つの要件は下記の条件下において満足される。

（１）ε＞−一一一一一一一一　　　　　および２　ｊ
ａｎ　　μ用１ｎ 第２の条件は、ハンドブレーキ非作動時にピストンロッ
ドと駆動カラーが自由に相対運動可能であって、ハンド
ブレーキ作動時のみに連結されることを意味する。この
条件は、ハンドブレーキ非作動位置において、駆動カラ
ーの傾倒角が第４ａ図に示す如く、固定に要する角度よ
り僅かに小さくなる位置に駆動カラーの駆動端と直径方
向に対向する端部を支持することによって達成される。

第４ｂ図はハンドブレーキ作動時の状態を示しており、
カラー（３）は傾倒してビス１〜ンロツド（２）を把持
している。記号りとＬ′は遊びと遊動距離を夫々示す。

第４ａ図および第４ｂ図から判るように、コイルバネ（
７）はカラー（３）を＝７− 停止部材（１８）と駆動杆（６）に当接させる。このバ
ネ（７）はピストンロッド（２）からカラー（３）が離
脱するのを補助するが、カラーの自動１１ｔ１１１２を
目的としたものではなく、カラーの自動離脱は構造体の
結合構造によって達成される。

ハンドブレーキ非作動時、ピストンロッド（２）は第４
ａ図の矢印Ａの方向に自由に移動可能であるので、荷重
によって左右されたり、パーキングブレーキ機構によっ
て過調節となることがない。

さらに、摩擦板の交換が容易となる。大部分のネジ調節
式一体パーキングブレーキにおいては、新しい摩擦板を
挿入するためにはピストンを回転させて後退することが
必要である。オーストラリア特許明細書箱４０５．１８
４号に開示された固定カラーの構造においては、シリン
ダーの後から挿入されたピストンによって予めカラーを
適正位置に保持していなければ、ピストンを後退させる
ことはできない。しかしながら、本発明の構造によると
、従来の液体キャリバーブレーキと同様の方法によりピ
ストンを後退させることができる。

８− 多くの一体パーキングブレーキにおいて、シールの反転
（ローロバツク）は様々な機械的構成部材の許容誤差お
よびシールの機械的運動によって影響される。本発明の
構成では、シールのロールパックは流体ブレーキの取付
けのみによって決定され、ハンドブレーキ取付は後も一
定である。隙間および許容誤差が形成される時、パーキ
ングブレーキ機構は流体ブレーキの作動隙間を変化させ
ない。パーキングブレーキの作動は流体シールを何ら阻
害しないので、歪んだシールがゆるむことはない。従来
の構成においては、パーキングブレーキを作動させる時
にはシールを機械的に歪せるので、時間の経過とともに
、シールがゆるみ、ブレーキがきかなくなる。

第５図に示す構成において、第４ａ図と４ｂ図の符号が
用いられているが、ピストン（１）はシリンダー（１５
）内を摺動し、加圧流体は連結部材（１６）を通じてシ
リンダーに供給される。シール（１４）はピストン（１
）とシリンダー（１５）間に配設されている。ピストン
ロッド（２）はビストン（１）内に摺動自在に嵌入され
ており、作動板（１３）はピストンロッド（２）の端部
に取付けられて、ブレーキアセンブリの内部摩擦板り１
７）に接触している。

ピストンロッド（２）の周囲には駆動カラー（３）が設
けられており、このカラー（３〉はシャフトを包囲する
孔を有する。駆動カラー（３）は図面においてピストン
ロッド（２）の左側に示す円周上の一部分において、シ
リンダー（１５）に取付けられた調節可能な停止部材（
１８）によって支持されている。駆動カラー（３）はこ
の円周部分を直径方向で対向する部分で駆動杆（６）と
接触しており、駆動杆（６）は枢軸（５）で枢着された
レバー（４）と駆動カラー（３）との間に配設されてい
る。ブーツカバー（８）は第５図に示す如く配設されて
いる。

パーキングブレーキ機構はレバー（４）を操作すること
によって機械的に作動される。レバーの運動は、駆動杆
を通じて駆動カラー（３）の片側に伝達され、これによ
ってカラー（３）が傾倒してピストンロッド（２）に固
定されてピストン［１ツドをシリンダー（１５）と反対
方向に移動してブレーキを機械的に作動させる。駆動カ
ラー（３）に加えた力を解除覆ることにより、駆動カラ
ーが上述の結合構造によってピストンロッド（２）から
解放されて１ｉ１＋　ＩＩＲし、流体によるブレーキ操
作が可能になる。駆動カラー（３）はバネ（７）によっ
て駆動杆（６）、レバー（４）およびレバー停止部材（
１９）と片側で接触し、他方の側で゛調節自在の停止部
１Ｊ（１８）ど接触する。

大部分の一体パー４−ングブレーキはビス１〜ンシール
の他に液体シールを必要とする。一般には、負荷に左右
されない構造とするため少なくとも２枚のシールを必要
と覆る。」−述した本発明の構成では、他のシールは不
要である。これによって、製造費用が低廉となり、かつ
漏洩箇所が少なくなる。

パーキングブレーキの操作は液ｎ−ブレーキの操作と全
く無関係であるため、液圧ブレーキを１回作動させるこ
とにＪ：す、あるいはパーキングブレ１１− 一キを数回作動させることによって、組立時の初ｌｕｌ
隙間調節を行うことができる。同じ理由により、一方の
ブレーキの故障は使方のブレーキに何ら影響しない。

に記の構造によって、非常に単純な形状のピストンを用
いることが可能となり、例えばフェノール系の合成樹脂
製ピストンを利用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、第３図、第４ａ図及び第４ｂ図は駆動
カラーとこれを貫通するピストンの形状の特徴を示す概
略図；そして第５図は、本発明にＪ：る一体パーキング
ブレーキ機構を有するディスクブレーキアセンブリの半
分を断面で示す平面図である。 （１）・・・ピストン、（２）・・・ピストンロッド、
（３）・・・駆動カラー、（６）・・・駆動杆、（１５
）・・・シリンダー、（１８）・・・停止部材。 １３　　　　　　　　　’２２ １２−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）シリンダー内に配設されて摩擦板を移動して円板に
   接触させる流体圧作動ピストンを含むディスクブレーキ
   作動機構であって；前記ピストンに当接しかつ軸方向に
   相対移動可能なピストンロンドと；前記ピストンの外側
   位置で前記ピストンロンドを包囲する孔を有する駆動カ
   ラーと；前記駆動カラーが前記シリンダーに向って移動
   しないように該駆動カラーの円周上の第１部分を支持す
   る停止部材；および前記駆動カラーの前記第１部分と直
   径方向上で対向する第２部分に駆動力を付与する手段か
   らなる機械的に駆動されるブレーキ作動機構を有し、前
   記駆動カラー、停止部材およびピストンロンドの結合構
   造は、前記駆動力付与手段によって前記駆動カラーに力
   が付与されることにより、前記駆動カラーが前記ピスト
   ンロンドに固定して該ピストンロンドを移動して前記摩
   擦板を前記円板に当接させ、そして前記力を除去するこ
   とにより、システムの弾性歪みの復元に抗づる摩擦力が
   継手を形成して駆動カラーをビス１ヘンロツドから解放
   するよう構成されており、これによって前記ブレーキの
   液汁作動は、ビス１ヘンロツドを除く前記機械的に駆動
   されるブレーキ作動機構の構成部材と無関係に行なわれ
   ることを特徴とするディスクブレーキ作動機構。 ２）前記停止部材の位置が調節可能である特許請求の範
   囲第１項記載のディスクブレーキ作動機構。 ３）前記駆動カラーを前記停止部材に当接させ、かつ前
   記駆動力付与手段を前記駆動カラーの第２部分に当接さ
   せる弾性手段を有する特許請求の範囲第１項又は第２項
   記載のディスクブレーキ作動機構。