JPS595689B2 - 合成繊維トウの形成方法 - Google Patents
合成繊維トウの形成方法Info
- Publication number
- JPS595689B2 JPS595689B2 JP9194677A JP9194677A JPS595689B2 JP S595689 B2 JPS595689 B2 JP S595689B2 JP 9194677 A JP9194677 A JP 9194677A JP 9194677 A JP9194677 A JP 9194677A JP S595689 B2 JPS595689 B2 JP S595689B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tow
- sub
- liquid bath
- tows
- forming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は合成繊維トウの形成方法に関する。
合成繊維ステープルの延伸においては、紡糸された糸条
を複数本合糸してサブトウとなし、更に各サブトウを複
数本引き揃えて数十万乃至数百万デニールの幅広のトウ
として延伸するのが一般的である。紡糸ノズルが多孔化
され、サブトウ構成単糸数が増大してくると、1本のサ
ブトウは数万乃至数十万デニールのロープ状となり、こ
れをそのまま数十本引き揃えてトウ状で延伸すると、延
伸槽での熱受授が不完全となり、延伸点の固定が困難で
、均一な延伸ができなくなる。
を複数本合糸してサブトウとなし、更に各サブトウを複
数本引き揃えて数十万乃至数百万デニールの幅広のトウ
として延伸するのが一般的である。紡糸ノズルが多孔化
され、サブトウ構成単糸数が増大してくると、1本のサ
ブトウは数万乃至数十万デニールのロープ状となり、こ
れをそのまま数十本引き揃えてトウ状で延伸すると、延
伸槽での熱受授が不完全となり、延伸点の固定が困難で
、均一な延伸ができなくなる。
このため単糸切れが発生し、延伸操業性が低下したり、
染色欠点の原因となる未延伸糸、半延伸糸等の製品への
混入率が増大し、製品品質を低下させることとなる。従
つて延伸に供するトウの形成は極めて重要であり、該ト
ウのシート厚みを均一化することが品質向上、操業安定
化につながることになる。ロープ状のサブトウを偏平化
させ、サブトウを構成する単糸の長さ方向と直角方向に
単糸を広げてやりシート状の均一なトウを形成すること
は、延伸工程のみならず捲縮賦与工程、油剤付与工程で
も重要なことである。シート厚みが不均一な場合には捲
縮数及び捲縮度のバラツキは増大し、又油剤付着斑も増
大し、製品ステープルの品質低下をきたす。特に延伸後
の定長熱処理工程では不均一なシート厚みが単糸間熱処
理後の変動要因となり、製品の熱安定性の変動、染色斑
の増大等、品質低下に重大な影響を及ぼす。このように
合成繊維ステープルの延伸においては延伸に供給する未
延伸トウのシート厚みの変動をなくすことが均一な品質
と安定した操業性を得るために極めて重要なことである
。
染色欠点の原因となる未延伸糸、半延伸糸等の製品への
混入率が増大し、製品品質を低下させることとなる。従
つて延伸に供するトウの形成は極めて重要であり、該ト
ウのシート厚みを均一化することが品質向上、操業安定
化につながることになる。ロープ状のサブトウを偏平化
させ、サブトウを構成する単糸の長さ方向と直角方向に
単糸を広げてやりシート状の均一なトウを形成すること
は、延伸工程のみならず捲縮賦与工程、油剤付与工程で
も重要なことである。シート厚みが不均一な場合には捲
縮数及び捲縮度のバラツキは増大し、又油剤付着斑も増
大し、製品ステープルの品質低下をきたす。特に延伸後
の定長熱処理工程では不均一なシート厚みが単糸間熱処
理後の変動要因となり、製品の熱安定性の変動、染色斑
の増大等、品質低下に重大な影響を及ぼす。このように
合成繊維ステープルの延伸においては延伸に供給する未
延伸トウのシート厚みの変動をなくすことが均一な品質
と安定した操業性を得るために極めて重要なことである
。
シート厚みの均一化、即ちシートフオーメーシヨンを向
上する手段として、延伸を受けるトウを構成するサブト
ウの引き揃えピッチを一定化するための糸道カードに関
しては多くの検討がなされている。しかし最近の如く製
造コストを下げるべく、より設備が大型化高速化され、
大量生産指向となつた場合、必然的にトウを構成するサ
ブトウ自体が太デニール化され、糸道ガイドのみではシ
ートフオーメーシヨン向上は困難となつてくる。又サブ
トウ太さは大きくならずとも高速延伸化されるためより
均一なシート性が要求されてくる。本発明者等は、合成
繊維トウを延伸するに当り、より均一な延伸と良好な延
伸操業性を得るため、延伸に供する未延伸トウの形成方
法に関して種々の検討を行なつた結果、非常に均一な幅
広のトウを形成する本発明をなすに至つた。
上する手段として、延伸を受けるトウを構成するサブト
ウの引き揃えピッチを一定化するための糸道カードに関
しては多くの検討がなされている。しかし最近の如く製
造コストを下げるべく、より設備が大型化高速化され、
大量生産指向となつた場合、必然的にトウを構成するサ
ブトウ自体が太デニール化され、糸道ガイドのみではシ
ートフオーメーシヨン向上は困難となつてくる。又サブ
トウ太さは大きくならずとも高速延伸化されるためより
均一なシート性が要求されてくる。本発明者等は、合成
繊維トウを延伸するに当り、より均一な延伸と良好な延
伸操業性を得るため、延伸に供する未延伸トウの形成方
法に関して種々の検討を行なつた結果、非常に均一な幅
広のトウを形成する本発明をなすに至つた。
即ち本発明は、多数のサブトウを引き揃えてトウとなす
合成繊維のトウ形成において、一定間隔で並列的に乾式
で引き揃えたサブトウを液浴中へ導入し、隣接するサブ
トウを上下に離隔した状態で該液浴中を走行させ、該液
浴中を走行する間に幅が拡開したサブトウを、該液浴中
でまたは該液浴から導出後直ちに隣接サブトウ同士が一
部重なり合うように上下合体して一定の厚みを有する均
一な幅広のトウとなすことを特徴とする合成繊維トウの
形成方法である。次に本発明を図面によつて説明する。
合成繊維のトウ形成において、一定間隔で並列的に乾式
で引き揃えたサブトウを液浴中へ導入し、隣接するサブ
トウを上下に離隔した状態で該液浴中を走行させ、該液
浴中を走行する間に幅が拡開したサブトウを、該液浴中
でまたは該液浴から導出後直ちに隣接サブトウ同士が一
部重なり合うように上下合体して一定の厚みを有する均
一な幅広のトウとなすことを特徴とする合成繊維トウの
形成方法である。次に本発明を図面によつて説明する。
図面は本発明のトウ形成方法の一実施態様を示すもので
あり、第1図はトウ形成浴槽の一部破断側面図、第2図
は第1図の平面図、第3図は第1図のA−A断面図、第
4図は第1図のB−B断面図、第5図は第1図のC−C
断面図、第6図は第1図のD−D断面図、第7図は第5
図の要部拡大図である。図面において、1はトウ形成浴
槽、2は水、3は供給ローラ、4はインレツトローラ、
5,5′はアウトレツトローラ、6,61は液切りロー
ラ、7はサブトウ合体口1ラ、aラa′9b2b′ラC
ラCZd,d5はぃずれもサブトウ、Tはトウを示す。
あり、第1図はトウ形成浴槽の一部破断側面図、第2図
は第1図の平面図、第3図は第1図のA−A断面図、第
4図は第1図のB−B断面図、第5図は第1図のC−C
断面図、第6図は第1図のD−D断面図、第7図は第5
図の要部拡大図である。図面において、1はトウ形成浴
槽、2は水、3は供給ローラ、4はインレツトローラ、
5,5′はアウトレツトローラ、6,61は液切りロー
ラ、7はサブトウ合体口1ラ、aラa′9b2b′ラC
ラCZd,d5はぃずれもサブトウ、Tはトウを示す。
第1〜2図において、8本のサブトウa−dおよびal
−dlがそれぞれトウケンス(図示してない)から引き
出され、櫛ガイド(図示してない)によつて一定間隔で
A,a″,B,b″,。,。″,D,d″の順で並列的
に乾式で引き揃えられ、供給ローラ8によつてトウ形成
浴槽1内に貯えられた水2中へと導入される。該水中に
は1個のインレツトローラ4と、水平方向および上下方
向に段違い状に設置された2個のアウトレツトローラ5
および5′が部分浸漬されており、4本のサブトウA,
b,c,およびdはインレツトローラ4を通過後上方の
アウトレツトローラ5へと誘導され、他の4本のサブト
ウA,b′,clおよびd′はインレツトローラ4を通
過後下方のアウトレツトローラ5′へと誘導される。即
ち8本のサブトウはインレツトローラ通過後1本交互に
上下に離隔された状態で上方走行サブトウa−dと下方
走行サブトウa′〜d′の2群に分離されて水中を走行
せしめられる。サブトウは水中を走行する間に水の抵抗
を受け、走行方向と直交する方向にその幅が拡開する。
この幅の拡開状態を第2〜第6図に示し1ら即ちインレ
ツトローラ4へ至るまでは8本のサブトウは相互に一定
の間隔をもつて並列的に走行せしめられるが、水中を走
行する間に徐々に横へ広がつて厚さの薄い偏平なサブト
ウとなる。この状態は第3図、第4図、第5図および第
6図の順で各サブトウa−dおよびa′〜d′の断面(
または幅)を比較すれば明らかである。かくして幅が拡
開した2群のサブトウa−dおよびa′〜d′は、次い
でアウトレツトローラ上方に設けられたサブトウ合体ロ
ーラ7により上下合体され、第7図に拡大して示すよう
に相隣り合うサブトウ同士、即ちサブトウaとa′,a
′とB,bとb′,b′とC,cと♂,♂とD,dとD
5がそれぞれ端部で一部重なり合つた一定の厚みを有す
る均一な幅広のトウTが形成される。
−dlがそれぞれトウケンス(図示してない)から引き
出され、櫛ガイド(図示してない)によつて一定間隔で
A,a″,B,b″,。,。″,D,d″の順で並列的
に乾式で引き揃えられ、供給ローラ8によつてトウ形成
浴槽1内に貯えられた水2中へと導入される。該水中に
は1個のインレツトローラ4と、水平方向および上下方
向に段違い状に設置された2個のアウトレツトローラ5
および5′が部分浸漬されており、4本のサブトウA,
b,c,およびdはインレツトローラ4を通過後上方の
アウトレツトローラ5へと誘導され、他の4本のサブト
ウA,b′,clおよびd′はインレツトローラ4を通
過後下方のアウトレツトローラ5′へと誘導される。即
ち8本のサブトウはインレツトローラ通過後1本交互に
上下に離隔された状態で上方走行サブトウa−dと下方
走行サブトウa′〜d′の2群に分離されて水中を走行
せしめられる。サブトウは水中を走行する間に水の抵抗
を受け、走行方向と直交する方向にその幅が拡開する。
この幅の拡開状態を第2〜第6図に示し1ら即ちインレ
ツトローラ4へ至るまでは8本のサブトウは相互に一定
の間隔をもつて並列的に走行せしめられるが、水中を走
行する間に徐々に横へ広がつて厚さの薄い偏平なサブト
ウとなる。この状態は第3図、第4図、第5図および第
6図の順で各サブトウa−dおよびa′〜d′の断面(
または幅)を比較すれば明らかである。かくして幅が拡
開した2群のサブトウa−dおよびa′〜d′は、次い
でアウトレツトローラ上方に設けられたサブトウ合体ロ
ーラ7により上下合体され、第7図に拡大して示すよう
に相隣り合うサブトウ同士、即ちサブトウaとa′,a
′とB,bとb′,b′とC,cと♂,♂とD,dとD
5がそれぞれ端部で一部重なり合つた一定の厚みを有す
る均一な幅広のトウTが形成される。
本発明においてはサブトウをアウトレツトローラ5およ
び5′よりサブトウ合体ローラJモ上トウの水切りをす
ることが好ましい。
び5′よりサブトウ合体ローラJモ上トウの水切りをす
ることが好ましい。
即ち、水をたつぷりと含んだ厚さの薄い幅が拡開された
偏平なサブトウを上方へ引き上げると、サブトウに同伴
する水の表面張力および重力流下により、サブトウが集
束して幅の狭いロープ状になる傾向があるので、これを
防ぐために水切りをした状態でサブトウを引き上げるこ
とが有効である。十分水切りを行なつたサブトウは上方
へ引き上げられる途中で幅が狭くなることがないので、
水中で幅が拡開したサブトウを拡開された幅を保持した
状態でサブトウ合体ローラへと移送することが可能とな
る。従つてサブトウ合体ローラ上で相隣り合うサブトウ
同士が相互に重なり合う割合が多くなり、均一な厚さの
トウ形成が達成できる。サブトウの水切りはアウトレツ
トローラ周面にサブトウを挟んで液切りローラ6,6′
を押圧することによつて有利に行なうことができる。サ
ブトウの水中走行距離は特に限定しないが、サブトウ幅
が原幅の2倍以上に拡開するに十分な長さとするのが好
ましい。
偏平なサブトウを上方へ引き上げると、サブトウに同伴
する水の表面張力および重力流下により、サブトウが集
束して幅の狭いロープ状になる傾向があるので、これを
防ぐために水切りをした状態でサブトウを引き上げるこ
とが有効である。十分水切りを行なつたサブトウは上方
へ引き上げられる途中で幅が狭くなることがないので、
水中で幅が拡開したサブトウを拡開された幅を保持した
状態でサブトウ合体ローラへと移送することが可能とな
る。従つてサブトウ合体ローラ上で相隣り合うサブトウ
同士が相互に重なり合う割合が多くなり、均一な厚さの
トウ形成が達成できる。サブトウの水切りはアウトレツ
トローラ周面にサブトウを挟んで液切りローラ6,6′
を押圧することによつて有利に行なうことができる。サ
ブトウの水中走行距離は特に限定しないが、サブトウ幅
が原幅の2倍以上に拡開するに十分な長さとするのが好
ましい。
このように拡開すると乾式引揃え時にロープ状であつた
サブトウは厚さの薄い偏平なテープ状となり、サブトウ
合体ローラ上で相隣り合うサブトウ同士の端部重なり合
いが可能となる結果、第7図で示すような均一な厚さの
トウ形成が達成できる。インレツトローラとアウトレツ
トローラの周速度は同一速度とするのが好ましいが、±
3%の範囲内の速度差は均一トウ形成に何ら悪影響を及
ぼさない。
サブトウは厚さの薄い偏平なテープ状となり、サブトウ
合体ローラ上で相隣り合うサブトウ同士の端部重なり合
いが可能となる結果、第7図で示すような均一な厚さの
トウ形成が達成できる。インレツトローラとアウトレツ
トローラの周速度は同一速度とするのが好ましいが、±
3%の範囲内の速度差は均一トウ形成に何ら悪影響を及
ぼさない。
サブトウの乾式引揃えにおける隣接サブトウ同士の間隔
は、液浴中における幅の拡開量に関係するが、少なくと
もサブトウ合体ローラ上で上下の隣接サブトウ同士が一
部重なり合うに十分な間隔を設定する必要がある。
は、液浴中における幅の拡開量に関係するが、少なくと
もサブトウ合体ローラ上で上下の隣接サブトウ同士が一
部重なり合うに十分な間隔を設定する必要がある。
液浴としては水または水に適宜の油剤、界面活性剤等を
少量混入したもの等が最も好適であるが、サブトウに対
し不活性な液体であれば如何なるものでも使用すること
ができる。
少量混入したもの等が最も好適であるが、サブトウに対
し不活性な液体であれば如何なるものでも使用すること
ができる。
液浴の温度は室温〜100℃程度の範囲で適宜選定すれ
ばよいが、トウの均一延伸の観点からすれば、特に30
℃以上トウの延伸温度以下の温度に設定するのが好まし
い。サブトウ合体ローラは図面では液浴外に設けた例を
示したが、これは液浴中に設けても勿論よく、要は上下
に離隔して液中を走行させ、幅が拡開したサブトウを隣
接サブトウ同士が一部重なり合うように合体させること
ができればその合体場所は液浴中でも液浴外でもどちら
でもよい。
ばよいが、トウの均一延伸の観点からすれば、特に30
℃以上トウの延伸温度以下の温度に設定するのが好まし
い。サブトウ合体ローラは図面では液浴外に設けた例を
示したが、これは液浴中に設けても勿論よく、要は上下
に離隔して液中を走行させ、幅が拡開したサブトウを隣
接サブトウ同士が一部重なり合うように合体させること
ができればその合体場所は液浴中でも液浴外でもどちら
でもよい。
本発明は以上のように構成されており、一定の厚みを有
する均一な幅広のトウを形成できるため、引き続く延伸
工程でトウの均一加熱が容易となり、従つて均一延伸が
可能で、また延伸以降の熱処理、機械巻縮賦与およびス
テープル切断も均一になるため、品質良好なステープル
を得ることができるものである。
する均一な幅広のトウを形成できるため、引き続く延伸
工程でトウの均一加熱が容易となり、従つて均一延伸が
可能で、また延伸以降の熱処理、機械巻縮賦与およびス
テープル切断も均一になるため、品質良好なステープル
を得ることができるものである。
次に実施例を示して本発明の効果を一段と明確にする。
実施例 1
常法によつて製造した固有粘度0.61(フエノール/
テトラクロルエタン=6/4の混合溶媒中30℃で測定
)のポリエチレンテレフタレート未延伸糸サブトウ(2
8万d/46660f)20本を櫛ガイドにより各サブ
トウピツチ(隣接サブトウ中心間距離)を40刷上して
並列的に乾式で引き揃え(尚サブトウ幅はいずれも25
rfr1nである)、第1〜2図に示すと同様の方式に
よつて(但し浴液として水を使用)トウ形成を行ない、
引き続いて75℃の熱水中で該トウを延伸し、機械巻縮
賦与後切断してステープルを製造した。
テトラクロルエタン=6/4の混合溶媒中30℃で測定
)のポリエチレンテレフタレート未延伸糸サブトウ(2
8万d/46660f)20本を櫛ガイドにより各サブ
トウピツチ(隣接サブトウ中心間距離)を40刷上して
並列的に乾式で引き揃え(尚サブトウ幅はいずれも25
rfr1nである)、第1〜2図に示すと同様の方式に
よつて(但し浴液として水を使用)トウ形成を行ない、
引き続いて75℃の熱水中で該トウを延伸し、機械巻縮
賦与後切断してステープルを製造した。
本例におけるトウ形成条件、トウの性状、延伸性、製品
ステープルの品質を第1表に示した。
ステープルの品質を第1表に示した。
尚比較のためにサブトウを単に一列で液中を走行させて
トウとなす従来の湿式トウ形成法による場合およびサブ
トウを単に乾式で引き揃えてトウとなす従来の乾式トウ
形成法による場合についても同様にテストを行ない、結
果を第1表に併記した。第1表に示すように本発明によ
る場合には液浴中でサブトウが十分拡開し、トウ形成時
に隣接サブトウ同士の重なり合いが十分であるため、ト
ウの厚み変動が殆んどなく(特に液切りローラを使用し
た屋1、2および4の場合に顕著)、延伸時の糸切れも
非常に少なく、均一延伸できるため製品ステープル中の
異常糸の混入量も極めて少なく、かつ製品ステープルの
収縮率のバラツキも小さく、品質良好なステープルを得
ることができる。これに対し液浴中で隣接サブトウを上
下に離隔しなぃで全サブトウを一列並行で走行させる従
来の湿式トウ形成法による場合(屋5および6)は、液
浴中で隣接サブトウ同士が拡開時に衝突し合うためサブ
トウの拡開が制限を受け、サブトウの重なりが実質的に
生じない。従つてトウの厚み変動が大きく、延伸時の糸
切れも大で、不均一延伸となるため、ステープル中の異
常糸の混入量が多く、製品ステープルの収縮率のバラツ
キも大で良質のステープルが得られない。またサブトウ
を乾式で引き揃えてトウとなす従来の乾式トウ形成法に
よる場合(屋7)は、サブトウの拡開が殆んどなく、ト
ウの厚み変動も極端に大で、延伸時の糸切れも多く、特
にステープル中の異常糸の混入量が著しく大で、商品価
値に劣るステープルしか得ることができない。
トウとなす従来の湿式トウ形成法による場合およびサブ
トウを単に乾式で引き揃えてトウとなす従来の乾式トウ
形成法による場合についても同様にテストを行ない、結
果を第1表に併記した。第1表に示すように本発明によ
る場合には液浴中でサブトウが十分拡開し、トウ形成時
に隣接サブトウ同士の重なり合いが十分であるため、ト
ウの厚み変動が殆んどなく(特に液切りローラを使用し
た屋1、2および4の場合に顕著)、延伸時の糸切れも
非常に少なく、均一延伸できるため製品ステープル中の
異常糸の混入量も極めて少なく、かつ製品ステープルの
収縮率のバラツキも小さく、品質良好なステープルを得
ることができる。これに対し液浴中で隣接サブトウを上
下に離隔しなぃで全サブトウを一列並行で走行させる従
来の湿式トウ形成法による場合(屋5および6)は、液
浴中で隣接サブトウ同士が拡開時に衝突し合うためサブ
トウの拡開が制限を受け、サブトウの重なりが実質的に
生じない。従つてトウの厚み変動が大きく、延伸時の糸
切れも大で、不均一延伸となるため、ステープル中の異
常糸の混入量が多く、製品ステープルの収縮率のバラツ
キも大で良質のステープルが得られない。またサブトウ
を乾式で引き揃えてトウとなす従来の乾式トウ形成法に
よる場合(屋7)は、サブトウの拡開が殆んどなく、ト
ウの厚み変動も極端に大で、延伸時の糸切れも多く、特
にステープル中の異常糸の混入量が著しく大で、商品価
値に劣るステープルしか得ることができない。
図面は本発明のトウ形成方法の一実施態様を示すもので
あり、第1図はトウ形成浴槽の一部破断側面図、第2図
は第1図の平面図、第3図は第1図のA−A断面図、第
4図は第1図のB−B断面図、第5図は第1図のC−C
断面図、第6図は第1図のD−D断面図、第7図は第5
図の要部拡大図である。 1・・・・・・トウ形成浴槽、2・・・・・・水、3・
・・・・偵給ローラ、4・・・・・・インレツトローラ
、5,5′・・・・・・アウトレツトローラ、6,61
・・・・・・液切りローラ、7・・・・・・サブトウ合
体ローラ、a−D,a′〜dζ・・・・・サブトウ、T
・・・・・・トウ。
あり、第1図はトウ形成浴槽の一部破断側面図、第2図
は第1図の平面図、第3図は第1図のA−A断面図、第
4図は第1図のB−B断面図、第5図は第1図のC−C
断面図、第6図は第1図のD−D断面図、第7図は第5
図の要部拡大図である。 1・・・・・・トウ形成浴槽、2・・・・・・水、3・
・・・・偵給ローラ、4・・・・・・インレツトローラ
、5,5′・・・・・・アウトレツトローラ、6,61
・・・・・・液切りローラ、7・・・・・・サブトウ合
体ローラ、a−D,a′〜dζ・・・・・サブトウ、T
・・・・・・トウ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 多数のサブトウを引き揃えてトウとなす合成繊維の
トウ形成において、一定間隔で並列的に乾式で引き揃え
たサブトウを液浴中へ導入し、隣接するサブトウを上下
に離隔した状態で該液浴中を走行させ、該液浴中を走行
する間に幅が拡開したサブトウを、該液浴中でまたは該
液浴から導出後直ちに隣接サブトウ同士が一部重なり合
うように上下合体して一定の厚みを有する均一な幅広の
トウとなすことを特徴とする合成繊維トウの形成方法。 2 サブトウをその幅が原幅の2倍以上に拡開するに十
分な距離を有する液浴中を走行させる特許請求の範囲第
1項記載の合成繊維トウの形成方法。 3 サブトウの拡開を液浴中に部分浸漬した1個のイン
レットローラと2個のアウトレットローラを用いて行な
う特許請求の範囲第1項又は第2項記載の合成繊維トウ
の形成方法。 4 液浴から導出したサブトウを該液浴中に部分浸漬し
た2個のアウトレットローラの周面上で液切りした後上
下合体して均一な幅広のトウとなす特許請求の範囲第1
、第2又は第3項記載の合成繊維トウの形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9194677A JPS595689B2 (ja) | 1977-07-29 | 1977-07-29 | 合成繊維トウの形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9194677A JPS595689B2 (ja) | 1977-07-29 | 1977-07-29 | 合成繊維トウの形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5427015A JPS5427015A (en) | 1979-03-01 |
JPS595689B2 true JPS595689B2 (ja) | 1984-02-06 |
Family
ID=14040745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9194677A Expired JPS595689B2 (ja) | 1977-07-29 | 1977-07-29 | 合成繊維トウの形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS595689B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0457579U (ja) * | 1990-09-26 | 1992-05-18 | ||
JPH0538118Y2 (ja) * | 1985-05-15 | 1993-09-27 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5037817A (ja) * | 1973-08-06 | 1975-04-08 | ||
DE3514863A1 (de) * | 1985-04-25 | 1986-11-06 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur mehrstufigen nachbehandlung von fortlaufend transportierten faserkabeln und dazu erforderliche vorrichtungen |
-
1977
- 1977-07-29 JP JP9194677A patent/JPS595689B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0538118Y2 (ja) * | 1985-05-15 | 1993-09-27 | ||
JPH0457579U (ja) * | 1990-09-26 | 1992-05-18 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5427015A (en) | 1979-03-01 |
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