JPS595504B2 - オ−プンエンド精紡機における紡出糸の経路差吸収装置 - Google Patents

オ−プンエンド精紡機における紡出糸の経路差吸収装置

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JPS595504B2
JPS595504B2 JP3233876A JP3233876A JPS595504B2 JP S595504 B2 JPS595504 B2 JP S595504B2 JP 3233876 A JP3233876 A JP 3233876A JP 3233876 A JP3233876 A JP 3233876A JP S595504 B2 JPS595504 B2 JP S595504B2
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spun yarn
traverse
guide
winding
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JP3233876A
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勉 宮崎
義明 吉田
金平 三矢
武司 小笠原
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Jidoshokki Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はオープンエンド精紡機における紡出糸の経路差
吸収装置に関するものである。
一般に従来のオープンエンド精紡機においては、第1図
に示すように紡糸ユニット21から送出しローラ22及
びトップローラ23によつて積極的に送り出される紡出
糸24が、ガイド棒25を介してトラバースガイド26
により左右方向にトラバースされ、巻取りドラム2?と
接触して回転されている円錐筒状のボビン28外周に積
極的に巻取られ、コーンチーズ29が形成されるように
なつていた。
ところが、前記のように構成された従来のオープンエン
ド精紡機においては、紡出糸24がトラバースされなが
ら円錐状のボビン28外周に巻取られる際に、その紡出
糸24に次のような種々の張力変動が生じ、コーンチー
ズ29の巻取りに大きな障害となつた。
その第一の張力変動は、紡出糸24がトラバースガイド
26により左右にトラバースされながら巻取られる際に
発生する経路差によつて生じるものであり、紡出糸24
がトラバース中心を基準として最大トラバース角度側へ
移行するに従い、それにかゝる張力は大きくなる。次に
第二の張力変動は、コーンチーズ29の周長の相違、す
なわちコーン角度に基づく紡出糸24の経路差によつて
生じるものであり、コーンチーズ29の最大径部の巻取
時を基準として最小径部側へ移行するに従い、紡出糸2
4にかゝる張力は小さくなる。第三の張力変動は、巻取
りドラム27とコーンチーズ29との接触状態の変化に
より駆動点が移動することに起因して発生するものであ
り、この駆動点は前記のようにトラバース範囲の各位置
でコーンチーズ29の周長が相違する点、及びコーンチ
ーズ29の周面が弾性を有して巻取、りドラム2Tに対
し一様な直線性、硬性で接触しない点等が要因となり、
不規則に変化する。第四の張力変動は、紡出糸24のト
ラバース時に、前記ガイド棒25との接触抵抗により遅
れが生じることに起因して発生するものであり、この紡
出糸24の遅れはガイド棒25表面の摩擦係数、紡出糸
24の糸質等の影響を受けて不規則に変化する。さらに
第五の張力変動は、コーンチーズ29の巻取りにともな
う重量変化によつて巻取りドラム27に対するスリツプ
率が変化することに起因して発生するものであり、この
スリツプ率はコーンチーズ29の巻取り重量が増加する
に従つて減少する傾向にあるが、前記巻取りドラム27
に対する接触状態の変化等にも大きな影響を受けて不規
則に変化するものである。従つて、従来のオープンエン
ド精紡機においては、紡出糸24の巻取り運転中に前述
のような種種の糸張力変動が発生し、その亜影響を受け
てコーンチーズ29の巻形状、特に端面の形状がくずれ
るとともに、コーンチーズ29の硬さが軸線方向へー様
とならず、次工程において前記コーンチーズ29から糸
を巻もどす場合にその作業が因難となり、頻繁に糸切れ
を生じるという欠陥があつた0このような欠陥を解消す
るために、この出頭の発明者は種々の試験検討を行い、
前述した紡出糸24の巻取り運転中に発生する張力変動
の内、特に第一のトラバースによる紡出糸の経路差に起
因した張力変動及び第二のコーン角度による紡出糸の経
路差に起因した張力変動が、コーンチーズ29の形成に
大きな障害となつていることを発見し、それらの点につ
いて詳細に解析した。
そこで、まず第一のトラバースによる紡出糸24の経路
差に起因した張力変動に関する解析結果について、第1
図及び第2図により説明すると、前記従来構成のオープ
ンエンド精紡機において、送出しローラ22とトツプロ
ーラ23との接合部における紡出糸24の送出し位置を
A,巻取りドラム27とコーンチーズ29との接合部に
おける紡出糸24の巻取り位置をb1トラバース幅をT
1コーンチーズ29の中央径部Yの巻取状態、すなわち
トラバース中心における前記A,b間の距離を101コ
ーンチーズ29の最大径部Xの巻取状態におけるトラバ
ース中心からの角度をθOとし、さらに、コーンチーズ
29の最大径部Xより最小径部Z側へX移行した位置に
おける前記A,b間の距離を1,1、トラバース中心か
らの角度をθとした場合、前記トラバース中心と最大径
部XよりX移行した位置とにおける紡出糸24の経路差
y1は、となり、第2図から明らかなように、 であるため、前記経路差は、 ただし、θ−Tan4(1T/2−X1/10)となる
そして、前記のトラバースによる紡出糸24の経路差y
1は前記(1)式から明らかなように、トラバース中心
Yを基準にして前記角度θが大きくなるほど、すなわち
トラバースによる紡出糸24の巻取り位置が最大径部X
側若しくは最小径部Z側へ移行するほど大きくなり、最
大トラバース角度θOにおいては、ただし、θO−Ta
n−1(T/210)となつて、第4図に示すように紡
出糸24の巻取り位置に応じて曲線状の特性を示す。
従つて、トラバース時において前記紡出糸24にか\る
張力はこの経路差y1に応じて変化することになり、コ
ーンチーズ29の最大径部X若しくは最小径部Z位置の
巻取り時には、紡出糸24に大きな張力が付与されるこ
とになる。又、前記紡出糸24の経路差y1はトラバー
ス中心YにおけるA,b間の距離10及びトラバース幅
Tの設定値を変更した場合にも変化し、トラバース幅T
を一定として距離10を小さく設定するほど、前記角度
θO及びθ力伏きくなつて経路差y1も増加し、又距離
JOを一定としてトラバース幅Tを大きく設定するほど
、前記角度θ0及びθが大きくなつて経路差y1も増加
する。次に、第二のコーン角度による紡出糸24の経路
差に起因した張力変動に関する解析結果について、第1
図、第3図により説明すると、前記従来構成のオープン
エンド精紡機において、コーン角度、すなわち巻取りド
ラム27の軸線に対するコーンチーズ29の傾き角度を
α、コーンチーズ29の最大径部Xの直径をD、同じく
最小径部Zの直径をd)コーンチーズ29の最大径部X
から最小径部Z側へX移行した位置の直径をHとした場
合、コーンチーズ29の最大径部XとそこよりX移行し
た位置とにおけるコーンチーズ29の周長の相違が紡出
糸24の経路差となつて表われ、その経路差Y2は、と
なる。
そして、第3図から明らかなように、であるため、前記
経路差は、となる。
そして、コーン角度αによる紡出糸24の経路差Y2は
、前記(2)式から明らかなように、コーンチーズ29
の最大径部Xを基準にしてトラバースによる紡出糸24
の巻取位置が最小径部Z側へ移行するほど負方向に大き
くなり、すなわち最大径部X側へ移行するほど大きく、
又最小径部Z側へ移行するほど小さくなり、αが所定値
の場合には第4図に実線Y2で示すように紡出糸24の
巻取り位置に応じて直線状の特性を示す。
従つて、トラバース時において前記紡出糸24にかゝる
張力は、この経路差Y2に応じて変化することになり、
巻取り位置がコーンチーズ29の最大径部X側へ移行す
るほど紡出糸24に大きな張力が付与され、それとは逆
に巻取り位置が最小径部Z側へ移行するほど紡出糸24
に小さい張力が付与されることになる。又、コーン角度
αの設定値を変更した場合、例えばコーン角度αを所定
値よりも大きくした場合には、前記(2)式から明らか
なようにXが減少するにともない経路差Y2の増加率が
大きくなつて、第4図に鎖線Y2で示すように急な立ち
上がりを示す直線状の特性となる。以上の解析結果から
明らかなように、従来のオープンエンド精紡機において
、紡出糸24がトラバースされながらコーンチーズ29
に巻取られる際には、前述した第一のトラバースによる
経路差ylと、第二のコーン角度、すなわちコーンチー
ズ29の周長の相違による経路差Y2とが同時に表われ
て、第4図に実線で示すように両経路差yl、Y2をト
ータルした曲線状の経路差y特性となり、それが主な要
因となつて紡出糸24の張力変動に大きな影響を及ぼす
この出願の発明者は、前記のような紡出糸24の巻取り
時に発生する張力変動を皆無にするために種々の試験研
究を行つたところ、紡出糸24の通路位置に、前記両経
路差Yl,y2をトータルした経路差yと逆特性の変位
量を有する経路差吸収ガイドを備えることにより、第一
のトラバースによる紡出糸24の経路差yl及び第二の
コーン角度による紡出糸24の経路差Y2が吸収され、
紡出糸24の張力変動を大幅に減少させ得ることがわか
つた。
すなわち、第一のトラバースによる経路差ylは前述し
た(1)式で示すように、であり、第4図に示すように
トラバース中心Yを基準にしてトラバースされる角度θ
が大きくなるほど増加する曲線状の特性となつているた
め、この経路差ylを吸収するための逆特性は、紡出糸
24が最大角度トラバースされた状態、すなわちコーン
チーズ29の最大径部X位置の巻取り状態における経路
差から、最小径部Z側へ.X移動した位置における経路
差を差引いた値となる。
又、第二のコーン角度による経路差Y2は前述した(2
)式で示すように、であり、第4図に実線で示すように
コーンチーズ29の最大径部Xを基準にして紡出糸24
の巻取り位置が最小径部Z側へ移行するほど減少する直
線状の特性となつている冫こめ、この経路差Y2を吸収
するための逆特性は、となる。
従つて、第5図から明らかなように、前記第一のトラバ
ースによる紡出糸24の経路差ylを吸収するための経
路差吸収ガイドの変位置は、前記(3)式で示す特性y
′1に基づき、トラバース中心Yを最大とした曲線状の
特性になり、又、第二のコーン角度による紡出糸24の
経路差Y2を吸収するための経路差吸収ガイドの変位量
は、前記(4)式で示す特性y′2に基づき、コーンチ
ーズ29の最大径部Xを最小とした直線状の特性になる
そして、前記両特性y′1,y′2のトータル特性、の
変位量を有する経路差吸収ガイドを備えれば、第一及び
第二の経路差Yl,y2を同時に吸収することができる
。ところが、前述したようにコーンチーズ29の巻取角
度(コーン角度α)を所定値よりも大きい任意の値に設
定変更して巻取る場合には、第4図に鎖線Y2で示すよ
うに所定値のコーン角度αで巻取る場合に比較して経路
差Y2の増加率が大きくなり、必然的に第一のトラバー
スによる経路差y1とのトータル経路差yも同図に鎖線
yで示すように増加した特性曲線となる。
このため、その逆特性もコーン角度αが所定値の場合に
は第5図に実線y′で示すような曲線状となるのに対し
、コーン角度αが前記のように所定値よりも大きい任意
の値の場合には同図に鎖線y′で示すような曲線状とな
る。従つて、コーン角度αの設定値を変更二すれば、そ
れにともなつて経路差吸収ガイドをそれに応じた変位置
y′のものに変換する必要がある。本発明は前記の点に
対処してなされたものであつて、その目的はコーンチー
ズの巻形状をきれいにでき、しかも、コーンチーズの硬
さをその軸線5方向に一様にすることができて巻きもど
しを容易なものとするとともに、コーン角度の設定変更
に応じて経路差吸収ガイドを変位量の異なるものに交換
することなく、容易に調節し得るようにしたオープンエ
ンド精紡機における紡出糸の経路差吸j収装置を提供す
ることにある。以下、本発明を具体化したオープンエン
ド精紡機の一実施態様を第6図及び第7図について説明
すると機台(図示しない)の前面下部には各錘ごとにス
ライバを紡糸するための紡糸ユニツト31−,が設けら
れ、その上方には送出しローラ32が適宜の駆動機構(
図示しない)により第7図の矢印方向へ回転されるよう
に支承されている。
前記送出しローラ32の上方において、その送出しロー
ラ32と平行するように架設された固定軸33上には、
各錘ごとに多数の支持アーム34が回動可能に取付けら
れ、それらの先端には前記送出しローラ32の周面に摺
接するトツプローラ35がそれぞれ回転可能に支持され
ている。従つて、前記紡糸ユニツト31により紡出され
る紡出糸36は前記送出しローラ32とトツプローラ3
5により積極的に上方へ送り出される。前記送出しロー
ラ32とトツプローラ35との接合部の前部上方におい
て、前記送出しローラ32と平行するように、機台に対
し全錘共通のトラバースロツド37が軸線方向に移動可
能に支承され、同トラバースロツド37上には各錘ごと
に紡出糸36を係止してトラバースするための多数のト
ラバースガイド38が固着されている。
前記送出しローラ32の上方において、その送出しロー
ラ32と平行するように全錘共通の回転軸39が機台に
対し回転可能に支承され、適宜の駆動機構(図示しない
)により第7図の矢印方向に積極回転されるようになつ
ており、同回転軸39上にはこれと一体回転されるよう
に多数の巻取りドラム40が各錘ごとに固着されている
。又、前記各巻取りドラム40に対応し、クレードル4
1によつて機台の前面上部にそれぞれ回動可能に取付け
られた各錘ごとのボビンホルダ42には、前記巻取りド
ラム40の周面に摺接して第7図の矢印方向へ回転され
る円錐筒状のボビン43がそれぞれ着脱可能に取付けら
れている。従つて、前記送出しローラ32とトツプロー
ラ35によつて上方へ送出された紡出糸36は、トラバ
ースガイド38によりトラバースされながら巻取りドラ
ム40へと導かれ、この巻取りドラム40の回転にとも
ないこれと摺接するボビン43上に積極的に巻取られ、
コーンチーズ44に形成される。
このようにして、紡糸ユニツト31より紡出された紡出
糸36は前記送出しローラ32とトツプローラ35によ
つて上方へ送出された後、送出しローラ32と巻取りド
ラム40との間でトラバースされながら同巻取りドラム
40によつてボビン43上に巻取られるが、前記送出し
ローラ32と巻取りドラム40との間の紡出糸通過位置
には、経路差吸収装置が設けられ、コーンチーズ44の
巻取時に発生する紡出糸36の経路差による糸張力変動
が吸収されるようになつている。
次に、この経路差吸収装置の第一実施態様を第6図〜第
10図について説明すると、前記トラバースロツド37
の前部下方にはこれと平行するように機台に対して各錐
共通の長帯状をなす支持板45が取付けられ、その前部
でコーンチーズ44の小径部側と対応する位置には同支
持板45の長手方向に長い上下に貫通するガイド溝46
が各錐ごとに形成されている。
又、どの支持板45上面前部で前記コーンチーズ44の
巻取りドラム40の駆動点と対応する位置には、前面ガ
イド部47aを前記(5)式の曲線で表わされる変位置
を有する形状に形成した板状の経路差吸収ガイド47が
各錐ごとに前後の回動可能に軸48支され、同経路差吸
収ガイド47を回動させることによつて、前記ガイド部
47aを所望の変位量を有する傾き角度に調節し得るよ
うになつている。従つて、前述したようにコーン角度α
の設定変更にともないコーンチーズ44の巻取時に発生
する経路差が変わつても、これを吸収するためにわざわ
ざ経路差吸収ガイド47をガイド部47aの変位量が異
なる別のものに変換する必要はなく、経路差吸収ガイド
47を回動させてそのガイド部47aの傾き角度を調節
、例えばコーン角度αを所定値よりも大きい任意の値に
設定した場合には、前記経路差吸収ガイド47を前方へ
回動させて、そのガイド部47aを第5図の鎖線y′に
示す変位量を有する傾き角度となるように調節すること
により、いかなるコーン角度αの設定変更にも容易に対
処することができる。
又、前記経路差吸収ガイド47の前記支持板45のガイ
ド溝46と対応する位置には第7図、第8図及び第9図
に示すように上下に貫通する円弧状の調節溝49が形成
されている。
前記支持板45直下にはその長手方向に往復移動可能と
した全錐共通の作動板50が取付けられ、その上面で前
記支持板45のガイド溝46及び経路差吸収ガイド47
の調節溝49と各錐ごとに対応する位置には同両溝46
,49内を同時に往復移動し得るようにした作動ピン5
1が突出され、作動板50を前記支持板45のガイド溝
46に沿つて往復移動させて作動ピン51を経路差吸収
ガイド47の調節溝49内で往復移動させることにより
、同経路差吸収ガイド47を軸48を中心に前後に回動
調節し得るようになつている。前記作動板50の一端側
は機台の一側部前面に設けられた操作ボツクス52内に
導入されており、その端部に形成されたラツク53には
被動ギヤ54が噛合されている。
又、この被動ギヤ54には駆動ギヤ55が噛合され、同
駆動ギヤ55の操作軸56は前記操作ボツクス52前面
に突出され、その先端には操作ハンドル57が固着され
ている。なお、操作ボツクス52の前面で前記操作ハン
ドル57と対応する位置には、同操作ハンドル57の回
動操作にともなう前記経路差吸収ガイド47のガイド部
47aの傾き角度を表示するための目盛58が付されて
いる。従つて、前述したように、例えばコーン角度αを
所定値よりも大きい任意の値に設定変更した場合には、
コーンチーズ44の巻取りに先立つて操作ハンドル57
を所定の目盛58位置まで右回動させる。
すると、操作軸56、駆動ギヤ55、被動ギヤ54及び
ラツク53を介して作動板50が操作ボツクス52側(
右方向)へー定幅移動される。これにともない、作動ピ
ン51がそれぞれ各錐ごとに経路差吸収ガイド47の調
節溝49内を第8図の矢印方向に一定幅移動されて各錐
ごとの同経路差吸収ガイド47はそのガイド部47aが
コーン角度αを設定変更したコーンチーズ44の巻取時
に発生する経路差を吸収し得る変位量を有する傾き角度
となるように前方へ回動調節される。続いて、本発明経
路差吸収装置の第二実施態様〜第五実施態様を第11図
〜第18図について順次説明する。さて、第二実施態様
を第11図及び第12図について説明すると、この実施
態様においては作動板50が支持板45の直後にこれと
平行するように取付けられ、同作動板50と前記支持板
45に軸48支された経路差吸収ガイド47の軸48支
側位置とが連結リンク59で連動可能に連結されて、前
記経路差吸収ガイド47は前記作動板50を第11図の
矢印方向(左方向)に移動させた時前方向に回動調節さ
れ、同図の反矢印方向(右方向)に移動させた時後方向
に回動調節されるようになつている。
なお、この第二実施態様及び前記第一実施態様のように
作動板50をその長手方向に往復移動させることにより
経路差吸収ガイド47を前後に回動操作する形式のもの
においては、その作動板50を往復移動させるための操
作手段として、第一実施態様に示すように操作ハンドル
57を回動させることにより操作軸56、駆動ギヤ55
、被動ギヤ54及びラツク53を介して作動板50を往
復移動させるように構成したものの外次のようなものが
考えられる。
すなわち、第13図に示す態様においては、ほぼ中央部
を操作ボツクス52内に回動可能に軸60支された操作
レバー61の基端部が前記作動板50の一端部に直接回
動可能に軸61a着されるとともに、先端部が前記操作
ボツクス52の前面に突出され、これを左右に回動させ
ることによつて作動板50が往復移動されるようになつ
ている。
又、第14図に示す態様においては、作動板50の一端
部に上下に貫通する摺動溝62が形成されるとともに、
同端部は直角状に折曲げられその先端部が操作ボツクス
52前面に突出されて操作レバー61をなし、これを左
右に移動させることによつて作動板50が前記摺動溝6
2内に挿通された固定ピン63に従つて往復移動される
ようになつている。次に、第三実施態様を第15図及び
第16図について説明すると、この実施態様においては
、支持板45の直下に前記第一実施態様における作動板
50の代りに同支持板45と平行するように回動軸64
が回動可能に取付けられており、同回動軸64上には多
数個の調節カム65が各錘ごとに固着されている。
経路差吸収ガイド47は一端が支持板45上に対し各錘
ごとに軸48支され、他端が前記支持板に接続されたス
プリング66によつて常に後方へ回動附勢されるように
なつている。又、前記経路差吸収ガイド47の下面で前
記調節カム65と対応する位置には、L形状に折曲形成
され先端が前記調節カム65のカム面65aに摺接し得
るようにした摺動部材67が固着され、前記調節カム6
5の回動にともないそのカム面65aによつて前後動さ
れ、前記経路差吸収ガイド47をスプリング66の弾性
に抗して前後に回動し得るようになつている。前記回動
軸64の操作ボツクス52内に導入された一端部はウオ
ームホイール68が固着されるとともに、このウオーム
ホイール68に直交してウオーム69が噛合し、操作軸
56を介して操作ハンドル57に接続されている。従つ
て、前述したように例えばコーン角度αを所定値よりも
大きい任意の値に設定変更した場合には、コーンチーズ
44の巻取りに先立つて操作ハンドル57を所定の目盛
58位置まで右回動させる。
すると、操作軸56、ウオーム69、ウオームホイール
68及び回動軸64を介して調節カム65が第15図及
び第16図の矢印方向へー定量回動される。これにとも
ない、摺動部材67が前記調節カム65のカム面65a
によつて前動されて各錐ごとの経路差吸収ガイド47は
スプリング66の弾性に抗して前方へ回動調節される。
又、第四実施態様を第17図について説明すると、この
実施態様においては、支持板45に基端部が固着された
支持片70の先端部に弾性を有する棒状の経路差吸収ガ
イド47の基端部が固着され、同経路差吸収ガイド47
の先端部には先端が調節カム65のカム面65aに摺接
し得るようにした摺動部71が折曲形成されており、従
つて、経路差吸収ガイド47は前記調節カム65の回動
にともなG相体の弾性に抗してその傾き角度を調節し得
るようになつている。さらに、第五実施態様を第18図
について説明すると、この実施態様の構造は前記第四実
施態様とほゾ同様であるが、経路差吸収ガイド47自体
の弾性を小さくし、支持片70に弾性をもたせた点にお
いて異なる。
以上詳述したように、本発明は紡糸ユニツトから送出し
ローラ及びトツプローラによつて積極的に送出される紡
出糸をトラバースガイドによつてトラバースし、巻取り
ドラムと接触して回転される円錐筒状のボビン外周に巻
取り、コーンチーズを形成するように構成したオープン
エンド精紡機において、前記コーンチーズの巻取り時に
紡出糸のトラバース及びコーン角度に起因して発生する
経路差による糸張力変動を吸収するために、送出しロー
ラと巻取りドラムとの間の紡出糸通過位置に1個の経路
差吸収ガイドを配設し、その経路差吸収ガイドを前記コ
ーン角度の設定変更に応じ、コーンチーズの巻取りドラ
ムの駆動点と対応する位置を中心として回動調節し得る
ように構成したことにより、コーンチーズの巻形状をき
れいにでき、しかも、コーンチーズの硬さをその軸線方
向に一様にすることができて巻きもどしを容易なものと
し得る効果を奏するとともに、コーン角度の設定変更に
応じて経路差吸収ガイドを変位量の異なるものに変換す
ることなく容易に調節し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のオープンエンド精紡機の側面図、第2図
は紡出糸のトラバース範囲を示す説明図、第3図はコー
ンチーズと巻取りドラムとの関係を示す説明図、第4図
は紡出糸のトラバース量と経路差との関係を示す説明図
、第5図は第4図の逆特性をそれぞれ示す説明図である
、第6図は本発明経路差吸収装置の第一実施態様を示す
斜視図、第7図は同じく拡大斜視図、第8図は同じく拡
大平面図、第9図は同じく一錘分のみの拡大分解斜視図
、第10図は操作手段のみの拡大斜視図、第11図は本
発明第二実施態様の一部平面図、第12図は同じく一錘
分のみの分解斜視図、第13図及び第14図は操作手段
の別の態様をそれぞれ示す斜視図、第15図は本発明第
三実施態様の斜視図、第16図は同じく一錘分のみの拡
大斜視図、第17図は本発明第四実施態様の一錘分のみ
の斜視図、第18図は本発明第五実施態様の一錘分のみ
の斜視図である。 紡糸ユニツト31、送出しローラ32、トツプローラ3
5、紡出糸36、トラバースガイド38、巻取りドラム
40、ボビン43、コーンチーズ赫、経路差吸収ガイド
47、ガイド部47a1コーン角度α。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 紡出ユニットから送出しローラ及びトツプロローラ
    によつて積極的に送出される紡出糸をトラバースガイド
    によつてトラバースし、巻取りドラムと接触して回転さ
    れる円錐筒状のボビン外周に巻取り、コーンチーズを形
    成するように構成したオープンエンド精紡機において、
    前記コーンチーズの巻取り時に紡出糸のトラバース及び
    コーン角度に起因して発生する経路差による糸張力変動
    を吸収するために、送出しローラと巻取りドラムとの間
    の紡出糸通過位置に1個の経路差吸収ガイドを配設し、
    その経路差吸収ガイドを前記コーン角度の設定変更に応
    じ、コーンチーズの巻取りドラムの駆動点と対応する位
    置を中心として回動調節し得るように構成したことを特
    徴とする紡出糸の経路差吸収装置。
JP3233876A 1976-03-23 1976-03-23 オ−プンエンド精紡機における紡出糸の経路差吸収装置 Expired JPS595504B2 (ja)

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JP3233876A JPS595504B2 (ja) 1976-03-23 1976-03-23 オ−プンエンド精紡機における紡出糸の経路差吸収装置
US05/778,147 US4149678A (en) 1976-03-23 1977-03-16 Open-end spinning machine

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JPS595504B2 true JPS595504B2 (ja) 1984-02-04

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS638106A (ja) * 1986-06-25 1988-01-13 Toyo Eng Corp 貫通孔を有する物体の格納設備
JPH0134883B2 (ja) * 1984-06-20 1989-07-21 Nippon Kokan Kk

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JPH0134883B2 (ja) * 1984-06-20 1989-07-21 Nippon Kokan Kk
JPS638106A (ja) * 1986-06-25 1988-01-13 Toyo Eng Corp 貫通孔を有する物体の格納設備

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JPS52114743A (en) 1977-09-26

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