JPS595498B2 - 薄板の連続積込装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は小巾のベニヤ単板等の薄板を薄板截断機により
前後の不良個所を切除いて個々の有寸巾は裁断し、更に
はこの個々の有寸巾に裁断された薄板の積算値が予め設
定された定寸積算巾Ｌに達する都度有寸巾の中間部で積
算裁断して一装置の薄板に裁断区分されて連続的に搬出
されるものを利着コンベアーまたは吸着コンベアーによ
り上面から利着または吸着し乍らその搬送を継続すると
共にその搬送過程で相互の端面を密に衝き合せて定寸積
算巾Ｌの一装置に積算集成した薄板とし、また常時は利
着または吸着による上面搬送を前記相互の端面の衝き合
せが済んだ直後に連続的に解除してその下位の開閉コン
ベアーによる下面搬送に切換えて引続き搬送を継続し、
然る後に前記薄板截断機による定寸積算巾Ｌでのそれぞ
れの一装置の裁断区分位置が前記上面搬送から下面搬送
に切換わる位置に到来する都度前記上面搬送の連続的な
解除動作を一時休止して更に引続いてその上面搬送動作
を継続することによつて堆積動作のための下位の開閉コ
ンベアーのタイミングを確保し、そのタイミング中に下
位の開閉コンベアー側に移送されている定寸積算巾Ｌの
一装置の薄板の下面保持を解除して尊王堆積する様にし
たベニヤ単板等の薄板の連続積込装置に関するものであ
る。

従来のこの種積込装置に於て、例えば特開昭５０−６０
９７６号公報、特公昭５０−１１１４３、号公報の如き
ものがあるが、前者は薄板截断機により裁断されて連続
的に搬出されてくる薄板を定寸積算巾Ｌの一装置に積算
集成してその一装量毎に落下堆積するためには予め截断
工程と堆積工程の間で一装量に積算集成した個々の薄板
を刺着コンベアーまたは吸勘コンベアー等により上面か
ら保持し乍ら落下堆積場所まで搬送した後にその直上で
上面保持を打落しバ一等により一挙に解除して落下堆積
するものであり、又後者は開閉コンベアー等により個々
の薄板の下面を保持し乍ら落下堆積場所まで搬送した後
にその直上で下面保持を開閉動作または出入動作により
一挙に解除して落下堆積していたものである。

従つて前者（上面搬送方式の積込装置）後者（下面搬送
方式の積込装置）何れも解除装置の発動から復帰までに
要するデツドタイム中に発生する連続搬送の薄板の搬送
量を何処かで吸収しなければならず、一般的には前段の
截断工程を一時休止して定寸積算巾Ｌの積算截断毎Ｑζ
そのデツドタイムを吸収出来る間隔を空けるか、或いは
前段の截断工程の搬送速度に対し後段の堆積工程の搬送
速度を光分高速にして個個の板間隔にそのデツドタイム
を吸収出来る間隔を空けるなどしていたものであるが、
斯様な従来工法は薄板を堆積する都度截程工程を休止す
るので生産性が低く非能率であり、また截断工程の搬送
速度に対し堆積工程の搬送速度を著しく高速化すると搬
送コンベアー上には非常に短い巾の薄板と比較的長い巾
の薄板が混在して搬送されているのでこれを間欠的な搬
送制御動作によつてその端面を正解に衝き合せて集成す
ることは非常に難かしくその高速化に於ける間欠的な搬
送制御動作によつて衝合部にラツプ、トンネルが続発し
、満足な積込姿態が得られないばかりでなく破損も多か
つたものであるから、この種積込装置の堆積動作のため
の解除装置のデツドタイムに対応して発生する連続搬送
の薄板の搬送量を安全に吸収することが出来る連続搬送
方式の自動槓込装置の開発が強く望まれていたものであ
る。絃に本発明は前記従来装置の重大な難点を払拭し得
るに足る連続搬送方式の自動積込装置を完成し、これに
よりベニヤ単板等の薄板の相互の端面を密に衝き合せて
定寸積算巾Ｌの一装量に積算集成すると共にこの一装量
毎に積算集成した薄板を更に連続的に落下堆積する様に
構成したものであつて、その実施の−例を図面について
詳細に説明すれば、先ず小巾のベニヤ単板等の薄板１は
前段の截断工程にあるベニヤクリツパ一等の薄板截断機
により前後の不良個所を切除いて個々の有寸巾に截断さ
れ、更にはこの個々の有寸巾に截断された薄板１の積算
値が予め設定された定寸積算巾Ｌに達する都度有寸巾の
中間部で積算截断して一装量に截断区分されて連続的に
供給されベルト、チエン等からなる搬入コンベアー２に
より引続き連続的に搬送される。

この場合搬入コンニベア一２上に供給される有寸巾に截
断された個々の薄板１ａ，１ｂ，１ｃは図示の様にその
前後の切屑が前段の截断工程中で除去されるから少なく
ともその分の隙間ａ１所謂間隔が充分に空いた状態で搬
送されるが定水積算巾Ｌの積算値に達して前段の薄板截
断機により有寸巾の中間部分で積算截断されてそれぞれ
の一装量に区分されて（／′１．る薄板１ｃの場合は截
断個所に切屑部分が介入しないからその隙間ｂ１所謂間
隔が僅かしか空かずに不規則に搬入コンベアー２上を搬
送されて来ることになる。また前記搬入コンベアー２に
より連続的に搬送される薄板１は該搬入コンベアー２の
後端部にその先端部を重ね合せた上面搬送機構３、例え
ば図示の様にベルトの表面に多数の針を植設した刺着コ
ンベアー４に電磁クラツチブレーキ、ブレーキモーター
等の間欠駆動装置５を関連した上面搬送機構３等の搬送
開始場所で相互の端面を密に衝き合せ乍ら更にその搬送
を継続する。前記上面搬送機構３の搬送開始場所での薄
板１の相互の端面の衝き合せ動作、即ち隙間ａを詰めて
密に集成する動作は前記上面搬送機構３の刺着を開始す
を場所付近に配設された光電スイツチ、リミツトスイツ
チ等の薄板検知器６の検知信号によりその積算集成動作
が開始され、先ず該薄板検知器６が薄板１ａを検知する
と同時に制御回路７から電磁クラツチブレーキ等の間欠
駆動装置５に駆動信号が伝達されて先に刺着されその搬
送を休止している薄板１ｄの端面に該薄板１ａの端面が
密に衝き合されて一体に刺着する様に該刺着コンベアー
４が回動される。また前記薄板検知器６を薄板１ａが通
過し終えると同時に前記制御回路７から間欠駆動装置５
に停止信号が伝達されて前記刺着コンベアー４は直ちに
停止する間欠的な搬送制御動作を繰返す。従つて前記刺
着コンベアー４はこの間欠的な搬送制御動作を繰返すこ
とによつて搬入コンベアー２上を隙間ａの空いた状態で
搬送されて来る薄板１の相互の端面を密に衝き合せて全
量隙間の空いていない搬送形態に集成する。更にまた前
記刺着コンベアー４の間欠的な搬送制御動作によつて相
互の端面を密に衝き合せて順次集成されて行く薄板１は
前記薄板検知器６から適宜距離ｌ隔てた位置にその刺着
搬送の連続的な解除場所と一挙動的な解除場所が一体に
構成されているスキー型の打落しバ一１０等からなる第
１の解除機構８を前記上面搬送機構３の刺着コンベアー
４の下側部に並設する。前記第１の解除機構８は例えば
エアーシリンダー、電磁クラツチブレーキ等からなる作
動装−９を作動しバ一１０ａに付設した先端部を緩い？
面に形成したスキー型の打落しバ一１０等からなり、該
第１の解除機構８を常時は図示の様に上面搬送機構３の
刺着コンベアー４の刺着搬送面にその先端部を交叉させ
て全体を下方に位置させているから薄板１がスキー型打
落しバ一１０の先端部の緩い斜面に沿つて刺着コンベア
ー４の下面から順次抜針されてその刺着保持が連続的に
解除されて下位の下面搬送機構１」上に順次移送される
。前記下面搬送機構１１は上位の上面搬送機構］に対し
若干隙間を空けて架設された、例えば左右に開閉自在に
架設した開閉コンベアー１２の搬送を間欠的に制御する
電磁クラツチブレーキ、ブレーキモーター等の間欠駆動
装置１３と、該開閉コンベアー１２をそれぞれ左右に開
閉するエアーシリンダー、クランクと電磁クラツチブレ
ーキ、クランクとブレーキモーター等によつて構成され
た第２の解除機構１４からなり、該下面搬送機構１１の
開閉コンベアー１２は前記上面搬送機構旦の刺着コンベ
アー４と同様に常時は間欠駆動装置１３により同期的に
回動されており、前記スキー型打落しバ一１０の緩い斜
面に沿つて上位の刺着コンベアー４からその上面保持が
解除されて下位の開閉コンベアー１２に移送されて来る
薄板１の相互の端面は最初の密に衝き合された状態を維
持しているものである。次に前記単板截断機に内蔵され
ている単板搬送量を積算するサイクルカウンター等によ
る定寸積算巾Ｌの積算値での積算截断個所、所謂截断区
分位置ｂに相当する積算截断信号Ａを適宜の搬入コンベ
アー゛２による薄板１の搬送量に比例して記憶遅延可能
な記憶装置１５、例えばシフトレジスター、磁気メモリ
ー、サイクルカウンター、タイマー等の記憶装置１５に
より一旦記憶させて、搬入コンベアー２上を搬送される
薄板１ｃの截断区分位置ｂが前記薄板検知器６の直下に
到来する時期に再生して、この再生された積算截断信号
Ａと前記薄板検知器６による実際の截断区分位置ｂの検
知信号とを記憶装置１５で衝き合せて截断区分位置ｂを
更に正確に補正する。また該補正された截断区分位置ｂ
に相当する積算截断信号Ａの記憶信号は前記薄板検知器
６からスキー型打落しバ一１０の緩い斜面によつて形成
されている連続刺着解除位置までの距離２の区間を更に
引続き記憶された後、その補正された積算截断信号Ａを
前記連続刺着解除位置で再生して前記第１の解除機構８
の作動装置９を発動しスキー型打落しバ一１０の全体を
剌着コンベアー４の刺着搬送面より若干上に急上昇させ
る。前記打落しバ一１０が截断区分位置ｂの到来で急上
昇したことにより最初の定寸積算巾Ｌの一装置の薄板１
は既に開閉コンベアー１２上に落下移送されているが、
次の定寸積算巾Ｌの一装量の薄板１はその移送経路を急
速に変更されてそのまま刺着コンベアー４による上面搬
送動作が暫時継続される。一方最初に開閉コンベアー１
２上に移送された定寸積算巾Ｌの一装量の薄板１は引続
き該開閉コンベアー１２上を終端まで搬送されてその先
端物が堆積位置を決める薄板検知器１７で検知されれば
該薄板検知器１７の検知信号は制御回路１６を経て直ち
に前記間欠駆動装置１３に伝達されて開閉コンベアー１
２の搬送動作を停止する。また前記開閉コンベアー１２
の停止と同時に前記薄板検知器１７の検知信号は前記制
御回路１６を経て第２の解除機構１４にも伝達されて該
開閉コンベアー１２をそれぞれ左右に急速に開放して薄
板１の下面保持を一挙に解除し直下の堆積場所に定寸積
算巾Ｌの一装量毎に積み重ねる様に薄板１を堆積する。
更にまた他の一方の刺着コンベアー４により引続き上面
搬送される次の一装量の薄板１は前記開閉コンベアー１
２の間欠駆動装置１３及び第２の解除機構１４が前記制
御回路１６により所定の時限後自動的に常態に復帰する
から、そのタイミング中前記刺着コンベアー４による上
面搬送が継続され前記間欠駆動装置１３及び第２の解除
機構１４が常態に復帰して再び開閉コンベアー１２によ
る下面搬送が再開された後、前記制御回路１６から前記
第１の解除機構８の作動装置９へ下降信号が伝達され、
前記開閉コンベアー１２による最初の一装量の薄板１の
堆積動作中に刺着コンベアー４で上面搬送していた次の
一装量の薄板１を常態に復帰すべく、それまで該刺着コ
ンベアー４の剌着搬送面より若干上にあつたスキー型打
落しバ一１０を急速に下降させて該薄板１を打落す様に
抜針し、その刺着による上面保持を一挙に解除して前回
同様再び下位の開閉コンベアー１２上に次の定寸積算巾
Ｌの一装量の薄板１を移送し、以下前記同様にして最初
刺着コンベアー４により剌着搬送されて来る薄板１をス
キー型打落しバ一１０の先端部の緩い斜面で順次抜針し
て下位の開閉コンベアー１２上に受渡す連続搬送による
連続堆積動作が安全確実に繰返されるものである。尚、
前記下面搬送機構１」の開閉コンベアー１２または等に
は薄板１の間欠的な搬送制御動作による板づれ乃至はそ
の開放による落下時の板づれを防ぐため適当な押えロー
ラー等を前記第１の解除機構８のスキー型打落しバ一１
０の底面に追加装備する他、該下面搬送機構１』の開閉
コンベアー１２の搬送面にサクシヨン装置、補助押え装
置等を追加装備することは設計変更の程度に於て自由に
実施出来るものであり、斯る細部に渉る設計の変更また
は制御機構の変更は本発明の特許請求の範囲に包含され
るものである。

叙上の様に本発明は連続的に搬送されて来るベニヤ単板
等の薄板をその搬送動作を休止することなく定寸積算巾
Ｌの一装量に積算集成して連続的に堆積することが出来
る様に構成されているので截断工程及び堆積工程の生産
性は極限まで高め得ら、れ、また過大な搬送速度の高速
化に依存して堆積動作のタイミングをとらないので端面
衝合機能の低下による障害をも皆無ならしめたものであ
り、特に小巾のベニヤ単板等の薄板に用いて実施効果の
極めて顕著なものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施の一例を示す側面図である。 １，１，１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄ：薄板、３：上面搬送
機構、４：刺着コンベアー、８：第１の解除機構、１０
：スギ一型打落しバ一、１１：下面搬送機構、１２：開
閉コンベアー、１４：第２の解除機構。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 薄板截断機により有寸巾及び定寸積算巾Ｌに積算截
   断されて搬送されて来るベニヤ単板等の薄板の上面を刺
   着コンペアーまたは吸着コンベアーにより保持し乍ら搬
   送する上面搬送機構と、該上面搬送機構に並設されてお
   り該上面搬送機構により搬送される薄板の上面刺着また
   は上面吸着を抜針動作または剥離動作により連続解除可
   能及び打落し動作により一挙動解除可能に搬入側の先端
   部を緩い斜面に形成したスキー型の打落しバー等からな
   る第１の解除機溝と、前記上面搬送機構の下方に若干隙
   間を空けて架設されており前記上面搬送機構で上面刺着
   または上面吸着を解除されたベニヤ単板を開閉コンベア
   ーにより下面を保持し乍ら引続き搬送を継続する下面搬
   送機構と、該下面搬送機構に並設されており該下面搬送
   機構により引続き搬送を継続されている薄板の下面保持
   を左右または前後に一挙に開放して直下に落下堆積する
   第２の解除機構と、前記薄板截断機の積算截断信号を薄
   板の搬送量に比例して記憶遅延しこれを前記上面搬送機
   構の先端部に設けた薄板検知器の積算截断個所の検知信
   号と衝き合せて都度記憶遅延を補正し補正された積算截
   断信号を前記第１の解除機構の連続刺着解除位置で再生
   してその剥離動作を解除する記憶回路からなることを特
   徴とする薄板の連続積込装置。