JPS595428Y2 - 模様入り浴槽 - Google Patents

模様入り浴槽

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Publication number
JPS595428Y2
JPS595428Y2 JP14675577U JP14675577U JPS595428Y2 JP S595428 Y2 JPS595428 Y2 JP S595428Y2 JP 14675577 U JP14675577 U JP 14675577U JP 14675577 U JP14675577 U JP 14675577U JP S595428 Y2 JPS595428 Y2 JP S595428Y2
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JP
Japan
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resin
scale
hot water
layer
woven fabric
Prior art date
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Application number
JP14675577U
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English (en)
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JPS5473376U (ja
Inventor
正信 山本
卓治 小柳
信広 大野
Original Assignee
株式会社イナックス
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、強化プラスチック製浴槽に関するものであり
、更に詳しくは、耐熱水性において優れ、しかも種々の
模様を描出した浴槽に関するものである。
従来より、大理石模様などを表わした構造物は種々案出
され、提供されている。
例えば、プラスチックなどの表面に模様を印刷する方法
によるもの、ガラス繊維製その他の布状物もしくは紙そ
の他のフィルム状物に模様を印刷し透明な表面層と任意
の裏面層との間にその印刷した布状物もしくはフィルム
状物を介在せしめる方法によるもの、および珪砂などの
粒状物に樹脂を含浸せしめるいわゆるレジンコンクリー
トによるものなどである。
しかし表面に印刷する方法によるものは、耐熱水性に劣
り、しかも表面に印刷された模様であるが故に使用を重
ねるにつれ、退色したり、剥げたり、又傷ついたりする
ものである。
布状物もしくはフィルム状物を樹脂層間に介在せしめる
方法によるものは、フィルム状物の場合は、該フィルム
状物に樹脂を含浸せしめ、表層樹脂に貼着せしめるとき
に、該フィルム状物と表層樹脂との間に残存する空気の
脱泡が極めて困難であり、いわゆるふくれ現象(表層樹
脂の裏面に残存する気泡が、熱水により膨張し、表層樹
脂を膨出させる現象)を発生し、耐熱水性に劣るもので
あり、又布状物の場合は、耐熱水性を有し、且つ樹脂と
のぬれの良い布状物を選択使用すれば、樹脂を含浸せし
め貼着せしめるときの脱泡についても問題なく、従って
ふくれ現象も起こらず、耐熱水性はよいものが得られる
が、該布状物の布目が目立つために、需要者の要求に十
分答え得るものとは言えなかった。
珪砂などの粒状物を用いたものにおいては、第1図に示
す如く、粒状物a、aによる空隙すが大きい割に該粒状
物a、a間の空間Cが小さいため該空隙すの空気がその
小さい空間Cを通過し気中へ放散されに<<、従ってそ
の小さな空間Cにおいて樹脂dが空気と入れ代わり空隙
すを埋めることは極めて困難であり、該空隙すに気泡が
残りふくれ現象を起こすことが常であった。
従って粒状物を用いたものにおいては、下記の二つの方
法により解決していた。
即ちその一つは、樹脂の含有率を体積比40%以上とす
ることにより、第2図に示す如く粒状物a、a間の空間
Cを十分に大きくシ、空隙すへ樹脂dが入りやすくシ、
脱泡を完全に行えるようにする方法、および他の一つは
、樹脂表層を設けないことにより、第3図に示す如く空
隙すを気中へ開放する方法である。
しかし前者の方法によれば、樹脂含有率が高いこと、お
よび粒状物であるためその粒状粒子が回転しやすいこと
により、流動性が高まり、立垂面もしくは傾斜面を作成
する場合には粒状粒子と共に樹脂が流れ非常に作業性が
悪い上に、粒状物の割合が少ないため、単色のものを提
供できる程度で模様を描出できるようなものは提供でき
なかった。
又後者の方法によれば、樹脂表層を有しないため、粒状
物の成分が溶出し表面が荒れたり、又特に浴槽などに使
用する場合においては肌ざわりが滑らかでないなど、種
々の欠点を有するものであった。
そこで本願出願人は昭和52年実用新案登録願第299
79号(実開昭53−124365号公報)として透明
樹脂により形成された表面層と、予め着色を施した鱗片
状物の一色もしくは数色とこれに所望により無色透明の
鱗片状物を混合し、該鱗片状物に透明樹脂を含浸せしめ
て形成された中間層と、ガラス繊維強化プラスチックま
たは(および)レジシコンクリートなどにより形成され
た裏面層の少なくとも3層で構成されたことを特徴とす
る模様入り積層構造物を案出した。
しかしこのような模様入り積層構造を浴槽に応用しよう
とする場合は、実際の工程に移した時に鱗片状物に透明
樹脂を含浸せしめ上記中間層を形成せしめる工程におい
て作業者の水準などによりバラツキを起し含浸不良の製
品を生ずることが判明した。
本考案はこの欠点を改良するために鋭意研究を重ねた結
果案出されたものであり、本考案に係る浴槽Aを作製す
る場合の実施例に従って説明すれば、第4図に示す如く
表面層2が耐熱水性を有する透明樹脂9例えば、ビスフ
ェノール系もしくはイソフタル酸系等の不飽和ポリエス
テル樹脂により形成され、中間層3はガラス繊維の織布
4(以下単に織布4と言う)に上記透明樹脂を含浸せし
めて形成され、模様層5は長さく例えば円板形状であれ
ばその直径を、又長方形板状等であれば対角線長さなど
の長さを言う)を3mm乃至5mmとし、厚みをQ 、
]−m1Tl乃至Q、5mmとする無色透明の雲母片
および該雲母片に任意に着色を施した鱗片状物6(第5
図に図示)に上記透明樹脂を含浸せしめて形成され、裏
面層7が公知のガラス繊維強化プラスチック(以下単に
FRPと言う)により形成されたものである。
浴槽Aにおける積層構造1の表面層2.中間層3および
模様層5を第5図に拡大し、その構造を作業手順と共に
示せば、所望の型8に上記透明樹脂9(以下単に樹脂9
と言う)を塗布し表面層2を形成し、上記織布4を該樹
脂9により表面層2に貼着した後該樹脂9を該織布4に
ローラー等により押圧しながら塗布することにより含浸
せしめて中間層3を形成し、該中間層3に上記樹脂9を
塗布し、該樹脂9に鱗片状物6をローラー等により押圧
貼着し、さらに脱泡ローラー等により押圧することによ
り、該鱗片状物6と樹脂9の間の気泡を追い出すのであ
るが、該鱗片状物6は偏平であるが故に、該脱泡ローラ
ーにより押圧されたときに該鱗片状物6が撓い、該脱泡
ローラーの進行方向へ気泡が追い出され、該鱗片状物6
゜6の空間10より気中へ放散される。
その後、該鱗片状物6,6の空間10に樹脂9を含浸せ
しめると共に全体に塗布し、さらに鱗片状物6を貼着し
脱泡した後樹脂9を含浸せしめる。
かかる作業をくり返すことにより模様層5を形成する。
以上の構造によれば、中間層がガラス繊維の織布と透明
樹脂よりなり、両者の屈折率が約1,5前後とほぼ等し
く且つ該織布と樹脂のぬれ特性が良いため完全に透明と
なり、従って模様層の模様が表面に浮き出すばかりか、
特に耐熱水性を必要とする浴槽に使用する場合模様層で
多少の含浸不良を起こしても該中間層の強度によりふく
れ現象を発生することはない。
即ち、例えば厚みQ、Q3mmの織布を用いてQ、1m
mの中間層を形成せしめることにより、直径3mm以下
の気泡が残った場合においてはふくれ現象を発生するこ
とはなく、それ以上の大きさの気泡は作業中に格別の注
意力を要することなく発見が可能である。
従って該中階層を設けたことにより作業中に発見するこ
とが11常に困難な直径1mm以下の気泡によって発生
するふくれ現象を確実に防止できるという大きな分果を
有する。
又該鱗片状物は厚みが0.1mm乃李Q、5mmである
のに対べ長さが3mm乃至5mITと約10倍であり、
粒状物の如く樹脂内で回転しないため、該樹脂の流動性
を抑制する効果を有し、従って樹脂含有率を50%にし
ても該鱗片状物の流動抑制効果により立垂面もしくは傾
斜面においても、作業能率が極めて良くなるものであり
、且つ前記の通り脱泡が容易であるから樹脂含有率を2
%乃至3%にしてもけっしてふくれ現象を起こすことは
ない。
本考案に係る浴槽はJIS (A−5704)に規定す
る煮沸試験時間をはるかに超える500時間の煮沸試験
にも耐える良品質のものが得られた。
鱗片状物に着色する色の濃淡を任意に変化させ、又種々
の色を着色した鱗片状物の配合割合を任意に変化せしめ
、又所望により無色透明の鱗片状物を混入せしめること
により種々の模様を描出せしめることができるものであ
る。
以上一実施例につき詳細に説明したが、中間層のガラス
繊維の織布は同じくガラス繊維であり、且つ織布と同程
度の強度を有すれば不織布でも良く、又含浸せしめる樹
脂は該ガラス繊維と同様の屈折率を有し、且つぬれ特性
の良い熱硬化性樹脂であれば良く例えばエポキシ樹脂、
ジアリルフタレート樹脂等でも良い。
又模様層の鱗片状物は雲母片以外であっても鱗片形状を
しておれば良いことは言うまでもないことであり、大き
さについても実施例に限定されるものではなく、樹脂の
中で鱗片状物としての挙動を示せば十分であり、ローラ
ーで押圧した時の強度保持上9.91mm以上の厚みを
有することが望ましく、石模様を描出せしめることを目
的とすれば長さがQ、5mm以上30mm以下であるこ
とが望ましい。
又無色透明の鱗片状物を混入することは必須ではなく、
且つ鱗片状物が有色である場合には着色を必須としない
ことは言うまでもない。
上述した如く中間層によりふくれ現象を抑制できるため
該中間層の織布もしくは不織布のガラス繊維が表面に出
ないようにすれば特に表面層を設ける必要はない。
上述のとおりこの考案は多大な効果を有するものである
が、更に研究を進めた結果、中間層のガラス繊維の織布
の代りに例えば飽和ポリエステル樹脂などの耐熱水性を
有する樹脂繊維の織布もしくは不織布を用いても中間層
の透水性をおさえるなどによりふくれ現象を抑制できる
ことが判明した。
又中間層にガラス繊維の織布もしくは不織布を用いた場
合には、極めて耐熱水性が向上し、従って例えば模様層
に印刷などにより模様を施した熱可塑性樹脂フィルム小
片、もしくは樹脂含浸性を有する天然有機繊維質の薄紙
小片や薄布小片などを用いてもよい。
がくして、従来は煮沸試験において50時間も耐え得な
がったが、該中間層を介することによりJISの煮沸試
験に十分耐え得るものとなった。
従ってこれを合板、石膏板など任意の基板に樹脂フィル
ムの場合は耐熱水性を有する樹脂により貼着積層するか
もしくは加熱加圧接着せしめることにより、又紙もしく
は布状物の場合は耐熱水性を有する樹脂により貼着した
後該樹脂を含浸させて積層するかもしくは予め該樹脂を
含浸せしめて加熱加圧接着するなどにより、耐熱水性を
要求される浴槽として有用なものが得られる。
特にガラス繊維の織布を中間層に用いた場合には不織布
を用いた場合に比べ曲げが加工性に富み、特に浴槽のコ
ーナ一部分などを形成しなければならない時には有用で
ある。
即ち本考案は、多量の熱水を収容するという苛酷な条件
のために従来単色のものがほとんどであった浴槽にきれ
いな模様を描出せしめることが可能となったものである
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は従来の積層構造物を概念的に示した
部分断面図、第4図は本考案に係る浴槽の断面図及びそ
の部分拡大断面図、第5図は本考案に係る浴槽の積層構
造を示す概念的拡大断面図である。 図中の 1は本考案に係る浴槽の積層構造、2は表面層
、3は中間層、4は織布、5は模様層、6は鱗片状物、
7は裏面層であり、9は透明樹脂である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 耐熱水性を有する透明樹脂により必要に応じて形成
    される表面層と、耐熱水性を有する繊維の織布もしくは
    不織布に耐熱水性を有する透明樹脂を含浸せしめて形成
    される中間層と、鱗片状物と耐熱水性を有する透明樹脂
    とにより形成され、前記中間層に対してローラー押圧さ
    れた様模層と、繊維強化プラスチックの裏面層とにより
    構成されたことを特徴とする模様入り浴槽。 2 中間層に用いられる織布もしくは不織布は、ガラス
    繊維の織布もしくは不織布である実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の模様入り浴槽。 3 模様層は、予め一色もしくは数色に着色された鱗片
    状物及び所望により無色透明の鱗片状物を混合したもの
    に透明樹脂を含浸せしめて形成されている実用新案登録
    請求の範囲第1項記載の模様入り浴槽。 4 模様層に用いられる鱗片状物は、フィルム小片、薄
    紙小片もしくは薄布小片である実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の模様入り浴槽。
JP14675577U 1977-10-31 1977-10-31 模様入り浴槽 Expired JPS595428Y2 (ja)

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JP14675577U JPS595428Y2 (ja) 1977-10-31 1977-10-31 模様入り浴槽

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JP14675577U JPS595428Y2 (ja) 1977-10-31 1977-10-31 模様入り浴槽

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JPS5473376U JPS5473376U (ja) 1979-05-24
JPS595428Y2 true JPS595428Y2 (ja) 1984-02-17

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6049426B2 (ja) * 1980-02-21 1985-11-01 株式会社イナックス 軽量且つ高寸法精度のレジコン成形体及びその製造方法

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JPS5473376U (ja) 1979-05-24

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