JPS5953005B2 - 青果実育成用鞘状体 - Google Patents

青果実育成用鞘状体

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JPS5953005B2
JPS5953005B2 JP9781577A JP9781577A JPS5953005B2 JP S5953005 B2 JPS5953005 B2 JP S5953005B2 JP 9781577 A JP9781577 A JP 9781577A JP 9781577 A JP9781577 A JP 9781577A JP S5953005 B2 JPS5953005 B2 JP S5953005B2
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JP
Japan
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sheath
film
cucumber
thickness
synthetic resin
Prior art date
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Expired
Application number
JP9781577A
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English (en)
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JPS5435043A (en
Inventor
弘昭 神吉
耕三 青山
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、きゅうりなどの青果実の幼果に装着して育
成し、育成過程において曲りを矯正し真直な果実となす
合成崩脂フィルムからなる育成用鞘状体に関し、詳しく
は材料使用量が著しく少量ですみ、従って安価であり、
また装着が容易で、しかも幼果の成長に応じて鞘状体に
設けた点状接着部が剥がれて鞘状体と接触する内容積が
拡大する簡便な青果実育成用鞘状体を提供することを目
的とするものである。
きゅうりの曲りを矯正しようとする提案がこれまでに数
多くされている。
これらの矯正法は原理的にはつぎのA、B一方法に類別
することができる。
A法:きゅうりの外側の一方または両方に、それに密着
して合成柑脂製の断面が円弧状の副木をあて、これらの
副木ときゅうり本体とを一体としてゴム紙、クリップな
どで弾性的に保持しつつきゅうりを発育成長させて矯正
する(実公昭44−22444号、実公昭47−235
62号、実公昭49−33413号の各公報)。
B法:収穫時のきゅうりの形状にほぼ等しい透明合成樹
脂製中空円筒(例えば直径25mm程度、長さ300m
m程度のもの)を幼果にかぶせ、この中できゅうりを発
育成長させて矯正する(実公昭40−4113号、特開
昭49−24731号、特開昭51−51445号、実
開昭51−71353号の各公報)。
しかし、実際に広く採用されているものはない。
この理由として本発明者らはつぎのように考察した。
(イ)矯正具の取付は作業が簡単でなく、時間もかかり
きゅうり栽培農家が毎日の収穫、選別、包装、出荷の作
業工程の中に矯正具の取付は工程を組み込む余裕のない
こと。
本発明者らの実験では矯正具の取付けはワンタッチで極
めて容易にでき、幼果1本当り10〜20秒程度で取付
けられるものが要求されることが分った。
(ロ)矯正具の1個当りの重量が重く、その価格も適正
でないこと。
現在、きゅうり1本の卸売価格は約14円程度と計算さ
れる。
従って矯正具の価格としては約1.5円程度が限界で、
これより高いときはきゅうり栽培農家が一般的に広く採
用することは困難であると推測される。
さきに述べ従来の提案において矯止具は何回も繰り返し
使用できるので、その価格は問題でないと主張している
ものもあるが、取付は作業が(イ)項で述べたように厳
しい制約を受けている上に、さらにそれを取外す作業が
加わることは全く実状にそわないものであることは明白
である。
又、特開昭49−24731号による整形型は前述の通
り取付は作業は他の提案に比べて優れている。
しかしながら下記に述べるようにその価格はかなり高価
となり広く実用されることは困難であると推測される。
すなわち中空成形法による整形型はその肉厚さを200
μ程度以下にすることは技術的に困難となり、整形型1
個当りの重量は約4g以上となる。
また中空成形または押出成形などでチューブ体を成形す
る場合の生産性は比較的良好でなく、600〜800個
/時程度の生産速度である。
従って上記の原料使用量および生産性より推計すると、
さきに述べた矯正具の限界価格である1、5円以下で製
造することは極めて困難である。
また実公昭40−4113号、実開昭51−71353
号、特開昭51−51445号による整形円筒も穴あけ
加工をしたり、ゴム紐を取りつけたり、口部を設けたり
して構造が複雑となっているので加工費がかさみ、さら
に材料費も特開昭49−24731号と同等またはそれ
以上必要とすることは明白である。
そもそも、きゅうりの幼果にチューブ体または鞘状体を
被覆して矯正作用を行わせるためには基本的に鞘状体が
きゅうりの成長に伴って生ずる曲げの外力に対して充分
な変形抵抗を持たなければならない。
この変形抵抗は鞘状体の形状、材料の厚さ、材料のもつ
固有の剛性(Stiffness)に依存するものであ
る。
一般高分子フイルムの剛性は第1表に示すとおりである
第1表は、モダンパツケイジングエンサイクロペジアア
ンドプランニングガイド(ModernPackagi
ng Encyclopedia and Pl
anningGuide) Vol、45、No、12
A 1972−73、P92−94の「Films c
hart 、 properties and com
mercialstandards of packa
ging films」より抜粋したものである。
そして、剛性測定は、折り曲げ試験法によるもので、詳
細はモダンパツケイジング(Modern Pac
kaging ) Feb 。
1963P1210. C,Hansen ゝ’
Measuring filmstiffness“
に記載された’Handle−Q −Meter“を用
いて測定したものである。
以下に″′Handle −Q −Meter“による
測定法を記載する。
測定法: 8“×8″ノ大きさ、厚さ3m1ls (76μ)のフ
ィルムを平滑な金属板上におく。
金属板には長さ8″、中5mmのみぞ゛(Slot)が
設けられている。
8″×8″の試料の中心が上記のみぞ上にくるようにす
る。
つぎに押棒(narrow bar)を自動的におろす
押棒はフィルムの抵抗にさからってみぞの中に入る。
このときの押棒に加わる力をストレンゲージで計りgで
表示する。
押棒がフィルムをみそ中に押し込むときの力は最初は増
大して最大に達し、つぎに減少する。
Handle −Q −Meterノ値としては上記の
最大値をとる。
第1表より明らかなるように一般高分子フイルムの中で
延伸ポリスチレンフィルムはMD、TD両方向において
は他のものに比べて極めて優れた剛性をもっている。
本発明者らはこのポリスチレンフィルムの優れた剛性に
着目し、これを用いて各種の矯正具を試作し数多くの試
験を行った。
すなわち厚さ25〜90μの各種のポリスチレンフィル
ムを用いて鞘状体を試作し、きゅうりの幼果に装着して
矯正効果を試験した。
その結果厚さが約35μ以上の場合は曲りの矯正効果が
充分発揮されることを発見した。
即ち本発明は、折り曲げ試験法による剛性測定値が少く
とも45gである厚さ約35〜80μの短冊状の2枚あ
るいは1枚の合成甜脂フィルムを用い、該フィルムの長
手方向の両側縁あるいは片側縁を全長にわたって緊密に
接着し、さらに該接着部より所定幅内側に比較的軽く接
着された多数の点状接着部を線状に設けてなる青果実育
成用鞘状体である。
なお本発明に規定した折り曲げ試験法による剛性値は前
記(7) ”Handle−0−Meter“により測
定された値によるものである。
本発明の鞘状体は第1図に示すように1,1′は厚さ0
.035〜0.080mm程度で短冊状の合成樹脂フィ
ルム好ましくは延伸ポリスチレンフィルムである。
0.080mmを越える厚さは必要性が少ない。このフ
ィルムは第1表に示したようにMD、TDの何れの方向
においても大きな剛性を有し、折り曲げ試験法により測
定された剛性値は45g以上である。
フィルム1,1′の長手方向の両縁部2゜2′は全長に
わたり緊密に強く接着して鞘状体とする。
鞘状体の巾aと長さlは収穫すべききゅうりの太さと長
さに合わせて適宜にきめることができるが一般的にはa
=40〜50mm程度、1=200〜300mm程度で
あり、1個当りの重量1〜2gの範囲内である。
この鞘状体は上記のように2枚の短冊状のフィルムを用
いる代りに第2図に示すように2aの巾で長さIの1枚
のフィルム3を長手方向の中心線で折り曲げて、−縁部
4で接着して造ることもできる。
この鞘状体を第3図に示すようにきゅうりの幼果5に装
着したとき鞘状体がずれ落ちるのを防ぐために第1,2
図に示すように点状の接着部6゜6′、7を設ける。
これらの点状接着部は両端接着部2. 2’、 4の
内側に所定間隔に設ける。
この点状接着部の間隔a′は幼果5を容易簡単に挿入す
ることができ、しかも挿入された鞘状体がずれ落ちない
ように決める。
本発明者らの実験によればa =50mmのとき、間隔
a’ = 35〜40mmとすると満足すべき効果が得
られた。
つぎに長手方向の点状接着部の間隔1′は30〜50m
mが適当であった。
この点状接着部6. 6’、 7はきゅうりの発育成
長に伴って順次に剥がれて収穫時には第4図に示すよう
にきゅうり本体8がほぼ鞘状体内に充満して太さおよび
長さが一定したものが得られる。
このように、本発明による鞘状体をきゅうり幼果に取り
付けるには鞘状体の長手方向の中央よりやや上方を片手
で持ち指先でひねると簡単に上端部が開口する。
この開口部9に幼果5を挿入して第3図に示すように幼
果全体を被覆すればよい。
かくして1個の幼果に鞘状体を取付ける時間は本発明者
らの実地試験によれば10〜15秒であった。
本発明の鞘状体の長平方向の両側または片側の接着は熱
接着、接着剤による接着、ホットメルトによる接着の何
れも使用することができる。
鞘状体の製造法としては、広巾の2本の原反を同時に供
給して一方のフィルムの上面に適宜の間隔に接着剤を適
当の巾に連続的に塗布し、同時に所定の位置に点状に接
着剤を塗布し、その後直ちに接着剤塗布部において2枚
のフィルムを接着し、つぎに連続接着部の中心を裁断し
て多数個の連続した鞘状体を並列に同時に製造し、この
連続鞘状体を適宜の長さに裁断して大量、安価に鞘状体
を製造することができる。
従って、本発明による鞘状体はさきに述べたきゅうり矯
正具の実用的限界価格以下の価格で製造することができ
る。
実施例、比較例 厚さが45μのつぎの4種類の高分子フィルムを用いて
巾45mm、長さ240mmの鞘状体を試作してきゅう
りの幼果(太さ約10〜15mm、長さ約80〜120
mm)に装着して矯正試験を行った。
その結果を第2表に示す。
第2表より明らかなるように、延伸ポリスチレンフィル
ムを用いたものはすべて曲がりが発生せず真直なものが
得られ、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニルの
フィルムを用いたものに比べて曲がり発生率が格段に優
れていることが確認された。
これはポリスチレンが第2表に示すように他に比べて剛
性が優れているためであると考えられる。
使用例 本発明による鞘状体をきゅうり幼果に装着して得られる
真直なきゅうりを、鞘状体をつけたまま常温に保存した
ときは、従来の裸ものの場合に比べて目減りが著しく少
なく、夏季の高温時においても4〜5田よ新鮮度を充分
に保存することができる。
即ち、厚さ45μの延伸ポリスチレンフィルムを用いて
造った本発明による鞘状体を被覆して矯正したきゅうり
と裸もののきゅうりを25〜27℃の室温で湿度50〜
70%に保存して比較保存試験を行った。
その結果を第3表に示す。第3表に示すように、本発明
による鞘状体を被覆したものは6日後においても市場性
を保持したが、裸ものは1日後で市場性を失った。
上述したように、本発明は例えば延伸ポリスチレンフィ
ルムのごとき優れた剛性と、従来のものからは予想しえ
ない薄いフィルムを使用した鞘状体を青果実開がり矯正
用に提供したものであり、1個当りの重量約1〜1.7
g程度で、従来提案品の数分の1乃至十数分の1であり
、材料費が大巾に節約されるため製造価格の引下げを達
成できた。
従来のものは、素材としてポリエチレン、ポリプロピレ
ン、塩化ビニル甜脂などを用いるか厚さを厚くして矯正
効果を発揮させたので多くの材料が必要となり、価格も
高くつく。
さらに鞘状体に適宜の点状接着部を設けることによって
取付は作業が簡単となり、きゅうり栽培農家が実用でき
るものである。
なお、この鞘状体をつけたまま出荷するときはきゅうり
の目減りを少くして保存性を格段に向上させることがで
きるなどの特徴があり、とくにきゅうり栽培に対して貢
献するところ大なるものである。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は本発明品の実施例を示す平面説明
図、第3図および第4図は第1図の使用状態の斜視図で
ある。 1.1′・・・・・・合成樹脂フィルム、2. 2’、
4・・・・・・縁部、3・・・・・・合成樹脂一枚
フイルム、5・・・・・・幼果、6. 6’、 7・
・・・・・点状接着部、8・・・・・・きゅうり本体、
9・・・・・・開口部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 折り曲げ試験法による剛性測定値が少くとも45g
    である、厚さ35〜80μの短冊状の2枚あるいは1枚
    の合成樹脂フィルムの長手方向の両側縁あるいは片側縁
    を、全長にわたって緊密に接着し、さらに該接着部より
    所定幅内側に比較的軽く接着された多数の点状接着部を
    所定間隔にて設けてなることを特徴とする青果実育成用
    鞘状体。 2 合成樹脂フィルムが延伸ポリスチレンフィルムであ
    る特許請求の範囲第1項記載の青果実育成用鞘状体。
JP9781577A 1977-08-17 1977-08-17 青果実育成用鞘状体 Expired JPS5953005B2 (ja)

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JP9781577A JPS5953005B2 (ja) 1977-08-17 1977-08-17 青果実育成用鞘状体

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JPS5435043A JPS5435043A (en) 1979-03-14
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EP1634492B1 (en) * 2003-05-23 2007-12-12 Manuel Foix Robert Device for protecting different articles against birds, insects and dust

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