JPS5952520B2 - 電界発光装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は耐圧の向上と輝度の増大を図るようにした電
界発光装置に関する。

電界発光装置の蛍光体として付活剤を含む硫化亜鉛の層
を基板上に蒸着法で形成し、次いで硫をヒ銅の層を化学
的な方法で形成したのち、さらに硫化亜鉛の層を蒸着法
で形成すれば直流で発光することが知られている。

直流で発光するのは硫化亜鉛と硫化銅の接合ができるか
らであろうと考えられる。ところが、化学的な方法で硫
化銅の層を形成するのは多くの困難をともない実用的で
ない。またその発光状態は極めて小さく実際上使用し得
ない。たとえばマン々ンを微量含有した２０００Λ厚の
硫化亜鉛層で１００〜１０００入厚の硫化銅層を蒸着法
によつてサンドイッチ状に形成した蛍光体層をもつ電界
発光装置では、直流電圧約８Ｖ程度で素子が破かいされ
輝度が極めて小さい欠点がある。このことは、硫化銅層
が黒色であり発光効率が悪いからであると考えられる。
この発明は上記の欠点を解消して耐圧を向上し、輝度を
増大した電界発光装置を提供することを目的とする。

第１図において１はガラス基板、２はこのガラス基板１
の一方の面上に気相成長法をもつて形成した酸化錫の透
明電極、３は蛍光体層である。

蛍光体層３は付活剤として５％のマンガンを含んだ硫化
亜鉛層３ａと、硫化銅と硫化亜鉛をモル比１：９で混合
してなる混合層３ｂを、電子ビーム真空蒸着法で交互に
設定して多数積層して構成されている。また、上記硫化
亜鉛層３ａは４００入厚で混合層３ｂは１００Λ厚であ
つて、蛍光体層３全体の厚みは５０００Λである。４は
アルミニウムなどの金属蒸着膜からなる背面電極である
。

なお、上記ガラス基板１上に酸化インジウムの透明電極
を蒸着Ｌヤ形成してもよいし、これに代えてゲルマニウ
ム電極を蒸着し、かつ背面電極として酸化インジウムを
蒸着してもよい。

さらにシリコン基板上に蛍光体層３を直接蒸着し、背面
電極として酸化インジウムを蒸着してもよい。以上のよ
うにこの発明は蛍光体層３を硫化亜鉛層３ａと、混合層
３ｂを蒸着法によつて交互に設定して多数積層して構成
しているから、混合層３ｂの硫化亜鉛の作用で透明性が
確保でき、かつ硫化亜鉛層３ａと良好な接合が得られ、
しかも多層にしているから発光むらがなく、平均化され
、全体の輝度が増大し、耐圧が向上する効果がある。こ
のことは、第２図に示す実験データ線図からも明らかで
゛ある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示し第１図は全体的な拡大
縦断面図、第２図はこの発明装置の実験データ線図であ
る。 ２、４・・・・・・電極、３ ・・・・・・蛍光体層、
３ａ・・・・・・硫化亜鉛層、３ｂ・・・・・・混合層
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電極間に介装される蛍光体層は、付活剤を混入した
   硫化亜鉛層と、硫化亜鉛と硫化銅の混合層とからなり、
   上記いづれの層も蒸着されてなることを特徴とする電界
   発光装置。 ２ 蛍光体層は硫化亜鉛層と混合層が交互に設定される
   多層からなる特許請求の範囲第１項記載の電界発光装置
   。