JPS5952512B2 - 撮像管 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は単一撮像管カラーテレビジョンカメラに用いる
撮像管の面板構造に関するものである。

カラーテレビジョンカメラとしては被写体の３原色に対
応した信号を３本の撮像管を用いてうる３管式カメラが
一般的であるが、小型化、軽量化、保守の容易さ等の点
から１本の撮像管のみを用いる単一撮像管式カメラが着
目されている。

上記単一撮像管式カメラに用いる撮像管の一例に、特公
昭３２−４０１６号で述べられているようなものがある
。

第１図はその撮像管の面板部分の構造を示す図である。

すなわち、透明ガラス基板１上に導体よりなるバスバー
２γ、２ｇ、２ｂを形成したのち、赤Ｒ１緑Ｇ、青Ｂの
光成分を透過させる色フィルタ（絶縁体よりなる）３γ
、３ｇ、３ｂをストライプ状に配列し、その上に透明導
体よりなる信号電極４γ、４ｇ、４ｂを同じくストライ
プ状に配列腰その上に光導電層５を形成したものを真空
容器に封じ、紙面の上面より電子ビームで送査すると、
バスバー２γ、２ｇ、２ｂより被写体の赤、緑、青成分
に対応した信号電流かえられる。

なお、第１図では、ストライプ状の色フィルタ３γ、３
ｇ、３ｂ及び信号電極４γ、４ｇ、４ｂを２組しか示し
ていないが、実際は、２００〜３００組よりなる。

また、黒点は色フィルタとバスバーの接続点を示す。

第２図は、信号端子６γ、６ｇ、６ｂとバスバー２γ、
２ｇ、２ｂの従来の構成を示す図（色フィルタ、信号電
極、光導電層は省略しである）であり、バスバーの各々
一巡した一部分は比較的大面積の導体よりなる信号端子
６γ、６ｇ、６ｂに接続されており、さらに、これらの
信号端子に撮像管の外部に信号を取り出すための導線７
γ、７ｇ、７ｂが接続されている。

第２図に示したような信号端子の構成は以下のような欠
点を有する。

すなわち、信号取り出し用導線７γ、 ７ｇ、 ７
ｂと信号電極４γ、４ｇ、４ｂ間の分布容量と撮像管よ
り得られる信号電流を初めに増幅する増幅器８γ、８ｇ
、８ｂの入力容量９γ、９ｇ、９ｂとが形成する閉路（
例えば色光の赤成分に対応する信号電極４γと色光の緑
成分に対応する信号電極４ｇの電極間の容量を６１ｇと
すると、Ｃγｇ→７γ→９γ→９ｇ→７ｇ−）６１ｇ）
に、偏向コイルが近在するため偏向磁界の漏れ磁束によ
る電磁誘導や放送電波や高圧送電線等々による電磁誘導
により、本来信号電流とは無関係な誘起電力が生じる。

したがって、撮像管の信号対雑音（Ｓ／Ｎ）比の劣化を
招くので、前記閉路の面積は零であることが望ましいが
、これを実現するのは不可能である。

したがって前記閉路の面積は、できるだけ小さくするの
が望ましく、このようにするには、信号取り出し用導線
７γ、７ｇ、７ｂをできるだけ近接させればよいが、第
２図に示す構成では、信号端子が、四辺形の三辺にそれ
ぞれ位置するため限界がある。

更に第３図及び第４図は信号端子とバスバーの従来の構
成の他の例を示す図であり、例えば特公昭４９−１２２
６１７号に記述されているものであるが、これらの構成
に於いても前記した理由により同様の欠点を有している
。

本発明の目的は、前記閉路の面積を小さくするような信
号端子の配置を提供することにあり、上記目的を達成す
るために、近接した３種の信号端子を用いることを特徴
とする。

以下、本発明を実施例によって詳しく説明する。

第５図は本発明の実施例を示す面板構成図であって、使
用する付号は第１〜４図に於ける場合と同様で゛ある。

近接して位置した比較的大面積の導体よりなる信号端子
６γ、６ｇ、６ｂは、導体よりなる対称な形状の近接し
たバスバー２γ、２ｇ、２ｂと、増幅器８γ、８ｇ、８
ｂに接続する信号取り出し用導線７γ、７ｇ、７ｂとに
それぞれ接触している。

このような構造においては信号取り出し用導線７γ、７
ｇ、７ｂと信号電極４γ、 ４ｇ、 ４ｂ間の分布
容量と前記増幅器８γ、８ｇ、８ｂの入力容量９γ、９
ｇ、９ｂとが形成する閉路の面積を小さくできる。

たとえば、上記信号取り出し用導線７γ、７ｇ、７ｂが
被覆導線である場合は、これらの信号取り出し用導線を
たばねればよい。

第５図に於いては、バスバー２γ、２ｇ、２ｂの形状が
対称であり、かつ近接した構造のものを用いたが、さら
に、上記バスバーの形状が対称で、近接した構造の場合
の実施例を第６図に、上記バスバーの形状が非対称な構
造の場合の実施例を第７図に示す。

第７図に示した構造と第５．第６図に示した構造とを比
べるとＳ／Ｎ比の点で第５．及び第６図にしめした構造
は３種のバスバー２γ、２ｇ、２ｂが相互にほぼ相似で
あるため、相互に近接させることができ有利である。

すなわち、これらのバスバーが相似であるため、これら
のバスバーによりはさまれる部分の面積が小さくできる
ので、前記偏向磁界の漏れ磁束や放送用電波等の電磁誘
導による本来の信号電圧とは無関係な誘起電圧を小さく
できるからである。

以上述べたように本発明によれば、近接して配置された
構造をもつ信号端子６γ、６ｇ、６ｂを用いることによ
り信号取り出し用導線７γ、７ｇ、７ｂと信号電極４γ
、４ｇ、４ｂ間の分布容量と前記増幅器８γ、８ｇ、８
ｂの入力容量９γ、９ｇ、９ｂとが形成する閉路の面積
を従来のものに比して小さくすることが可能となり、よ
って撮像管のＳ／Ｎ比を向上させることができ、また、
上記３種のバスバー２γ、２ｇ、２ｂの形状を相似とし
、且つこれを近接させた構造とすることにより、更にＳ
／Ｎ比を向上することができ、従来に比してより鮮明な
画像を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は撮像管の面板部分の構造を示す図、第２図、第
３図、第４図は信号端子とバスバーの従来の構成を示す
図１、第５図、第６図、第７図は本発明の実施例を示す
面板構成図である。 １はガラス基板、２γ、２ｇ、２ｂはバスバー、６ｒｔ
６ｇ、６ｂは信号端子、７１．７ｇ。 ７ｂは信号取り出し用導線、８γ、８ｇ、８ｂは色光の
赤成分、緑成分、青成分に対応する信号電流を増幅する
ための増幅器、９γ、９ｇ、９ｂは前記増幅器のそれぞ
れの入力容量。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １３種の色光成分を透過させるストライプ状の３種の色
   フィルタと上記３種の色フィルタに対応して設けられた
   ストライプ状の３種の信号電極とこれら３種の信号電極
   の各種類毎を各々接続する３種の導電性バスバーとを円
   形のガラス基板上に有する撮像管において、上記３種の
   バスバーに接続する３種の信号端子を前記ガラス基板と
   同心円の弧を一辺とし他の三辺を直線で構成する形状と
   し、該信号端子を前記フィルタと平行又は直角に直線状
   に相互に近接して配置する構造としたことを特徴とする
   撮像管。 ２ 上記３種のバスバーを上記色フィルタの少なくとも
   三辺を囲うごとく相互に相似形状とし且つこれらのバス
   バーを相互に平行に近接して配置する構造としたことを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の撮像管。