JPS5951526B2 - コクシジウム症予防治療剤 - Google Patents

コクシジウム症予防治療剤

Info

Publication number
JPS5951526B2
JPS5951526B2 JP751804A JP180475A JPS5951526B2 JP S5951526 B2 JPS5951526 B2 JP S5951526B2 JP 751804 A JP751804 A JP 751804A JP 180475 A JP180475 A JP 180475A JP S5951526 B2 JPS5951526 B2 JP S5951526B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibiotic
feed
parts
culture
coccidiosis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP751804A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5179730A (ja
Inventor
憲司 堂本
義雄 浜田
年美 松野
哲 今田
俊雄 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP751804A priority Critical patent/JPS5951526B2/ja
Publication of JPS5179730A publication Critical patent/JPS5179730A/ja
Publication of JPS5951526B2 publication Critical patent/JPS5951526B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fodder In General (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Feed For Specific Animals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コクシジウム症予防治療剤に関する。
コクシジウム症は、家禽、家畜に下痢および栄養障害を
もたらす寄生性原虫によってひきおこされる伝染病であ
って、たとえば鶏、あひる、七面鳥、うずら、家兎、山
羊、緬羊、牛などがしばしば大被害を被る。
このコクシジウム症の予防、治療のために、従来、種々
の薬剤が用いられているが、それらKは効力が十分でな
いとか、副作用が強すぎるとか、さらにはこれら薬剤に
耐性を示す原虫が出現するという問題があった。
ところがこのたび新しく見出された抗生物質T−420
82がコクシジウム症の予防、治療に確実な効果を発揮
し、かつこれまでのコクシジウム症予防、治療剤の欠点
を克服できることを見い出した。
本発明はこの発見に基づいて、さらに研究の結果、完成
されたものである。
すなわち1本発明は、抗生物質’]’−42082を含
有するコクシジウム症予防治療剤である。
本発明で用いられる抗生物質T−42082は。
たとえば、ストレプトミセス属に属する抗生物質T−4
2082生産菌であるT−42082株を培地に培養す
ることにより培養物中に蓄積される新規抗生物質である
このT−42082株は、静岡県伊東市の山地の土壌よ
り分離されたもので、下記の性状を有している。
a)形態的特徴 よく分枝した基生菌糸から1μ内外の気菌糸を伸長し、
その主軸より単純分枝し側枝となり、その先端に閉鎖型
らせん状の胞子の連鎖が見られる。
胞子の形態は楕円形ないし円筒形(0,7〜1.0μ×
0.9〜1.4μ)でその表面にいぼ状突起(鴇rty
)を有する。
その他の特殊の器官すなわち球状胞子のうち、鞭毛胞子
、菌核なとは認められない。
b)培養上の諸性状 各種培地上での性状は第1表に示すとおりである。
特に記載しない限り、28℃、2週間後の観察である。
C)生理的性質 1.生育温度範囲 10℃ − 15+ 20 −1−1− 24 ■ 28 +1+ 30 +++ 34 (++ 37 4−1+ 40 ± 45 − 50 − m:生育せず ±:生育は疑わしい +:生育 +:豊富な生育 +++:より豊富な生育 2、ゼラチンの液化:陽性 3、澱粉の加水分解:陽性 4、脱脂乳のペプトン化:陽性 脱脂乳の凝固:陰性 5、メラニン様色素の生産 チロシン寒天:陰性 ペプトン・イーストエキス・鉄寒天:陰性6、炭素源の
同化性(ブリードハム・ゴツトリープ寒天)は第2表の
とおりである。
第 2 表 i−イノシトール + D−マンニトール +D−キシロー
ス + L−アラビノース + D−グルコース +D−フラクト
ース +ラムノース
+シュークロース + ラフィノース +対照(無添加
) − −:生育せず、十二生育する。
以上の性状からT−42082株は明らかにストレプト
ミセス属に属していることを示している。
上記諸性状をニス・ニー・ワックスマン著「ジ・アクチ
ノミセチス」第2巻(1961年)、アール・ヒュツタ
ー著[システマテイク・デア・ストレプトミセスンJ(
1967年)、インターナショナル・ストレプトミセス
・プロジェクト(ISP)の菌種記載およびその他の文
献に記載された多(のストレプトミセス属に属する菌種
と比較すると、種の同定上重要な諸性状はストレプトミ
セス・ハイグロスコピクス・ワックスマン アンド ヘ
ンリッチ、 1948 (Streptorn;冗es
取groscopicusWaksman and H
enrici、 1948 )によく一致する。
本発明者らは本菌株をストンブトミセス・ハイグロスコ
ピクスとし、ストレプトミセス・ハイグロスコピクス’
l’−42082と命名した。
本発明に使用されるストレプトミセス・ハイグロスコピ
クスT−42082は、工業技術院微生物工業技術研究
所、財団法人発酵研究所およびアメリカン・タイツ・カ
ルチャー・コンクノヨン(AmericanType
Qllture Co11ection)に微生物受託
番号FER,M−P腐2691.IFo 13609
およびATCC31080としてそれぞれ寄託されてい
る。
以上T−42082株について説明したが、放線菌の諸
性質は一定したものではなく、自然的。
人工的に容易に変異することは周知のとおりであり2本
発明で使用しうる菌株は、ストレプトミセス属に属し、
抗生物質T−42082を生産する菌株をすべて包含す
るものである。
本発明の方法における培養は前記菌株を微生物が利用し
得る栄養物を含有する培地で行われる。
培地成分としては、例えば炭素源としてグルコース、澱
粉、グリセリン、デキストリン、シュークロース、水あ
め、糖蜜などを利用し得る。
また窒素源として肉エキス、乾燥酵母、酵母エキス、大
豆粉、コーン・スチープ・リカー、小麦胚芽、綿実粉、
硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウムなどを利用できる
その他必要に応じて炭酸カルシウム、塩化ナトリウム、
塩化カリウム、リン酸塩などの無機塩を添加するとか、
菌の発育を助は抗生物質T−42082の生産を促進す
るような有機物および無機物を適当に添加することが出
来る。
培養法としては一般の抗生物質生産方法に準じて行われ
、液体培養法、と(に深部通気攪拌培養法が好ましい。
培養は好気的条件下に行われ、培養に適するpHは5〜
9、さらに好ましくは6〜8であり、培養温度は28〜
34℃であるが、多くの場合28℃付近で培養するのが
好ましい。
また培養時間は3〜7日間行うのが好ましい。
培養終了後、培養物より抗生物質’I’−42082を
分離採取する傾は、通常微生物の培養物から代謝産物を
採取するのに用いられる手段が単独あるいは組合わせて
利用される。
すなわち本物質が中性脂溶性であることを利用して各種
有機溶媒による抽出法、転溶法、再結晶法もしくは各種
吸着剤によるクロマトグラフィーなどを適宜組合わせて
用いることにより、目的物質を得ることができる。
上記培養によって生産された当該物質は、培養濾液中お
よび培養菌体中に含まれるので、たとえばつぎの方法が
有効に用いられる。
すなわち培養液にメタノール、エタノール、アセトン等
の水と混和しやすい溶媒を加えて濾過し、濾液の中の溶
媒を留去したのち、水性液をpH4〜9に調節し、酢酸
エチル、酢酸ブチル、クロロホルム等の水と混和しにく
い溶媒で抽出し、溶媒を留去した後残留物をメタノール
−水、エタノール−水、アセトン−水などの溶媒系ある
いはエチルエーテル、クロロホルム、四塩化炭素などの
水と混和しにくい溶媒を用いて結晶化する。
また培養液を濾過助剤を加えて濾過し、濾液を酢酸エチ
ル、クロロホルム等で抽出し、菌体なメタノール、エタ
ノール。
アセトン等で抽出し、濾液抽出液と菌体抽出液とを合わ
せ、溶媒を留去した後、残留物を前記の溶媒中で結晶化
する方法も用いられる。
夾雑する他成分が多い場合にはスチレン系の吸着樹脂、
シリカゲル、アルミナ等の担体のクロマトグラフィーに
付し、夾残する不純物を分別して得られた該成分溶出区
分を減圧濃縮後、残留物を前記の溶媒から結晶化析出さ
せることKより、抗生物JT −42082結晶を好収
率で得ることができる。
なお、抗生物質T−42082は種々の塩、たとえばナ
トリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩
などの塩の結晶としても得ることができる。
後記の製造例で得られる抗生物質T−42082および
そのナトリウム塩の理化学的性質はっぎのとおりである
CI) 抗生物質T−42082の遊離型(1)
色および性状:無色針状結晶 (2)融点:120−122℃ (3)元素分析:実験値■C,62,73;H。
9.23;0,26.01 ■C,62,74;H,
9,36;0,27.03(@ (4)分子量:859(オスモメトリー法による)(5
)紫外線吸収スペクトル:特異な吸収は示さない。
(6)赤外線吸収スペクトル:臭化カリウム錠による吸
収スペクトルは第1図に示すとおりである。
(7)薄層クロマトグラフィー:上昇法によるシリカゲ
ル薄層クロマトグラフィーを行ない、10係硫酸水溶液
を散布後加熱することにより褐色スポットとして検出し
た結果、第3表に示すRf値が得られた。
(9) i解性:メタノール、エタノール、アセトン
、酢酸エチル、エチルエーテル、クロロホルへベンゼン
および四塩化炭素には可溶、シクロヘキサンには僅溶、
水および石油エーテルには極めて難溶である。
■ 抗生物質T−42082のナトリウム塩(1)色お
よび性状:無色針状結晶 (2)融点:180−182℃(褐変伴う)(3)元素
分析:実験値■C,62,05;H。
8.99;Na 、2.08 ■C,62,27;H
,9,01;Na 、2.79(@ (4)分子量:871.878(オスモメトリー法によ
る) (5)比旋光度:〔α〕D−4,5±0.5°(り60
ホルム中、C=1.0) (6)紫外線吸収スペクトル:210mμ以上では特異
な吸収は示さない。
(7)赤外線吸収スペクトル:臭化カリウム錠による吸
収スペクトルは第2図に示すとおりである。
(8)NMR:核磁気共鳴スペクトルは第3図に示すと
おりで、メトキシ基3個の存在が認められる。
(9)薄層クロマトグラフィー:第3表に示すとおりで
ある。
(10) 呈色反応:第4表に示すとおりである。
αυ 溶解性:メタノール、エタノール、アセトン、酢
酸エチル、エチルエーテル、クロロホルム。
ベンゼンおよび四塩化炭素には可溶、シクロヘキサンに
は僅溶、水および石油エーテルには極めて難溶である。
抗生物質’l’−42082のナトリウム塩の生物学的
性状は第5表に示すとおりである。
抗生物質T−42082・ナトリウム塩の急性毒性ハマ
ウス経口投与でLDsoは約2000*)/kgであり
、マウス腹腔内投与でLDsoは125〜250〜/ゆ
である。
上記の理化学的性状にもとづき、抗生物質T−4208
2はポリエーテル系抗生物質であり、メトキシ基3個を
有する。
抗生物質T−42082を公知のポリエーテル系抗生物
質の理化学的性状と比較すると、抗生物質X−537A
Cジヤーナル・オプ・アメリカン・ケミカル・ソサイエ
テイ(The Journal ofAmerican
Chemical 5ociety)第73巻、第5
295頁(1951)〕、サリノマイシン(特開昭47
−25392)、抗生物質に−178(ツアイトシュリ
フト・ピュア・アルゲマイネ・ミクロビオロギー(Ze
itschrift fur allgemeine
mikrobio−iogie)第4巻、第236貞(
1964))、抗生物質に−358(ツアイトシュリフ
ト・ピュア・アルゲマイネ・ミクロビオロギー、第4巻
、第269頁(1964))、ジアネマイシン〔ジャー
ナル・オブ・アンティバイオティックス(TheJou
rnal of Antibiotics)第22巻、
第161頁(1969))、抗生物質A−13OA(特
公昭48−4558)などは特異的な紫外線吸収スペク
トルを有するが、抗生物質T−42082は該吸収スペ
クトルをもたない。
抗生物質X −206〔ケミカル・コミュニケーション
ズ(ChemicalCommunicatione)
1971年第927頁刀はメトキシ基を有しない。
モネンシン〔ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサイエテイ第89巻、第5737頁(1967))
、ニゲリシン〔バイオケミカル・アンド・バイオフィジ
カル・リサーチ・コミュニケーションズ(Bioche
mical andBiophysical Re5e
arch Communications)第33巻、
第29頁(1968))およびグリソリキシン〔ケミカ
ル・コミュニケーションズ第142IQ、(1970)
)は1個のメトキシ基を有する。
また抗生物質A−28695A(特開昭48−6879
5)および抗生物質A−218(特開昭48−8079
3)は4個のメトキシ基を、抗生物質A204A(ジャ
ーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエテイ
第95巻、第3399頁(1973))および抗生物質
に−41(特開昭49−14692)は5個のメトキシ
基を有する。
したがって上記の抗生物質は3個のメトキシ基を有する
抗生物質T −42082とは明らかに区別される。
抗生物質T−42082と同じく3個のメトキシ基を有
するものとしては、抗生物質A−28695B(%開昭
48−68795)があげられるが、抗生物質’l’−
42082とこれとは、融点、比旋光度。
赤外線吸収スペクトルなどの性状に相違があるため、両
者は互いに異なる物質であると考えられる。
以上のことから、抗生物質T−42082は新規化合物
であると判断した。
以下に、抗生物質T−42082の具体的製法を製造例
により示す。
製造例 ブドウ糖2%、可溶性澱粉3係、生大豆粉1係コーン・
スチープ・リカー1係、ペプトン0.5%。
食塩0.3係を含有する水溶液(pH7,0)に沈降性
炭酸カルシウム0.5係を添加した培地にストレプトミ
セス・ハイグロスコピクスT−42082(微生物受託
番号FERM−P腐2691 、IFO13609、A
TCC31080)を接種し、28℃で48時間振盪培
養した。
この培養液11をデキストリン5係、生大豆粉3係、ペ
プトン0.1係を含有する水溶液(pH7,0)に沈降
性炭酸カルシウムを0.5%添加した培地301を含む
容量1001のタンクに接種し、28℃で通気量301
/分の条件下で140時間攪拌培養した。
上記の培養液に同量のアセトンを加えて30分間攪拌後
瀘濾液菌体とを分離した。
菌体は再度培養液と同量のアセトンに懸濁し、30分間
攪拌後濾過し、濾液を前回の濾液に合わせた。
濾液はアセトンが留去されるまで減圧濃縮したのち、酢
酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
ついで酢酸エチル溶液を活性炭400rrLlのカラム
に通し、カラムを酢酸エチルで洗浄した。
溶出した活性区分を集めて溶媒を留去し、油状の残渣を
ベンゼンに溶解し、シリカゲル500rrLlを充填し
たカラムに通し、ベンゼン、ベンゼン:酢酸エチル(−
9:1)、ベンゼン:酢酸エチル(8: 2 )。
ベンゼン:酢酸エチル(l:1)、酢酸エチルの順に溶
出し、活性区分を集めて溶媒を留去すると抗生物質’l
’−42082の粗粉末12.5gが得られた。
これを80%アセトン水に溶解し、1規定の水酸化ナト
リウムでpH9,0に調節し、減圧濃縮によりアセトン
を留去すると抗生物質T−42082・ナトリウム塩の
結晶が析出するので、これを集め、アセトン水中で再結
晶すると、抗生物質T−42082・す) I)ラム塩
の無色針状結晶4gが得られた。
再結晶母液を1規定塩酸でpH5,0に調節し、減圧濃
縮によりアセトンを留去し、析出した粗結晶を集め、ア
セトン水から再結晶することにより、抗生物質T−42
082遊離型の無色針状結晶2.5Iが得られた。
本発明のコクシジウム症予防治療剤は、抗生物質T−4
2082を固状または液状の希釈剤で希釈しまたは希釈
せずにたとえば散剤、粉剤、顆粒剤1錠剤、液剤、カブ
カル剤などとするか、あるいは飼料、飲水などに、直接
または−たん希釈剤中に分散させたものを添加すること
により造られる。
希釈剤としては、自体生理的に無害なものであれば何な
るものでもよく、飼料もしくは飼料の一成分となりうる
ものがさらに望ましい。
固体担体としては、たとえば大麦粉、小麦粉、裸麦粉。
トウモロコシ粉、大豆粉、大豆粕、菜種粕、モミガラ、
米ヌカ、脱脂ヌカ、カンショ粉、〕(レイショ粉、豆腐
粕、でん粉、乳糖、ブドウ糖、果糖。
酵母、廃酵母、魚粉、メルク、酸性白土、クレイなどが
挙げられ、液状担体としては、たとえば水。
生理的食塩水、生理的に無害な有機溶媒などがあげられ
る。
その他適宜の補助剤、たとえば乳化剤。分散剤、懸濁剤
、湿潤剤、澱縮剤、ゲル化剤、可溶化剤を適当量添加し
ても差支えない。
さらに防腐剤、殺菌剤、抗生物質、酵素剤、乳酸菌製剤
を配合してもよく、これらの組成物にピリメサミン。
サルファ剤、ビタミン剤を配合してもよい。
本発明のコクシジウム症予防治療剤の投与量は家禽、家
畜の種類9日令、投与方法、症状などによって変るが、
たとえばニワトリのコクシジウム症予防の目的には、抗
生物質T−42082が約4.0〜12.5■/ゆ/日
程度になるよう投与するのが好ましい。
また、治療の目的には約10〜30■/に9I日となる
ように投与するのがよい。
この場合は飼料中の抗生物質T−42082の濃度が約
50〜300卿になるよう本則を混合すればよいことに
なる。
抗生物質T−42082の動物に対する毒性は低い。
たとえば前記の如く、抗生物質’I’−42082・ナ
トリウム塩の急性毒性はマウスの経口投与でLD5oは
約2000〜/ゆであり、マウスの腹腔内投与でLD5
0は125〜250■/ゆである。
また、ニワトリの経口投与でLD5oは1100■(4
23〜2860〜)/ゆである。
本願の抗コクシジウム剤は従来報告されているポリエー
テル系抗生物質の抗コクシジウム剤に比べて極めて安全
性の高いことが特長である。
以下に、本願のコクシジウム症予防治療剤の効果を示す
実験例を掲げる。
以下の試験のために用いた基礎飼料組成物は栄養上充分
バランスのとれた飼料であり、ヒナは理想的な発育を示
すことが確認されている。
例えば本飼料で26±1℃の室温内で育すう用バタリー
に収容しく温室部は40℃に設定)不断給餌、給水で飼
育したヒナは9日令で909以上の体重を示す。
抗コクシジウム効果試験には健康で体重の平均したヒナ
3又は5羽をステンレス網板製ケージ内に収容し26±
1℃、昼夜点燈、不断給餌。
給水、微生物の汚染を防いだ条件下で実施した。
以下で用いられている「健康対照」とは「非感染無処理
対照」を表わす。
「部」は「重量部」を表わす。
実験例 l アイメリア・テネラ(Eimeria tenella
)の感染8日目のヒナの盲腸内容から新鮮オーシストを
採取する。
胞子形成後、ドーラン(Doran)とベツテリング(
Vetterig)の方法〔ジャーナル・オブ・プロト
ゾロジー(Jounal of Protozoolo
gy) 14巻。
657−662頁(1967年)〕によって人工脱殻し
、スポロゾイトを得る。
一方、BK細胞をイーグル(Eagle)MEM CG
i bco社(米国)製を用いた。
〕を用いレイトンチューブ内に封入したカバーグラスス
リット上で充分増殖させた後、あらかじめ用意してあっ
たスポロゾイト3 X 1 o、8/10.3mlと検
体(抗生物質T−42082を1m9/mlの濃度とな
るようにメタノールに溶解し、さらに10”%ncgA
Llまで培養液で10培希釈する。
)0.2ml、培養液1.5mlを注入し、41℃で培
養する。
培養3日後のBK細胞内に侵入したスポロゾイト数及び
発育増殖したシゾント数を固定染色標本により鏡検し計
数する。
実験結果は表1に示すとおりである。
実験例 2 供試材料および試験方法 (1) 供試ヒナ二白色しグホン系、雄、開始時10
日令。
(2)使用したコクシジウム:アイメリア・テネラ(E
imeria teneila) 1羽当りの胞子形成
オーシスト接種量は5×104個10.2〜0.5ml
(3)供試化合物:抗生物質T−42082(4)供試
薬剤の飼料への混合比:抗コクシジウム剤を含まない初
生ヒナ用配合飼料KP−1−A(組成内容については、
後記実施例1参照)に供試化合物を30.60,90,
120p戸の濃度となるよう混合した。
(5)試験方法:供試ヒナをコクシジウム感染より隔離
飼育し、かつ他の疾病に侵されていない健康状態である
ことを確認したのち、ヒナの体重を測定し、各群の体重
分布がほぼ等しくなるように3羽ずつ組みわけし、その
うちの2組はそれぞれ感染対照および健康対照とした。
組み分は後、各試験群を所定の供試薬剤含有飼料で飼育
し、感染対照および健康対照は供試薬剤を添加しない飼
料で飼育し、24時間後に健康対照をのぞいて、1羽あ
たり5 X 10’個のアイメリア・テネラの胞子形成
オーシストを経口接種した。
(6)判定基準:試験終了まで毎朝飼料給与前に各ヒナ
の体重を測定し、同時に排泄される血液(出血)の滴数
および生死を観察した。
オーシスト投与8日後に全供試ヒナを屠殺剖検し、盲腸
の病変程度と内容の鏡検を行ない薬剤の効果を判定した
(力 表の記載の説明 ア 増体比 試験群の体重増加重 工□× 100 健康対照群の増加率 判定にあたって、盲腸の一側が他の一側よりも重症の場
合は、重い方の変状について記録した。
実験例 5 従来より抗コクシジウム剤としてたとえばクロビドール
、アンプロリウム、デコキネートなどが用いられ、近来
はロベニジンも用いられてい゛るが。
同一の抗コクシジウム剤の投与を続けると耐性の出現す
ることがある。
以下の実験は従来の抗コクシジウム剤に耐性を有する野
外株を用いて行なつたものである。
野外株より採取されたアイメリア・テネラを主とするオ
ーシストを、1羽あたりの胞子形成オーシスト10×1
05となるよう接種する。
他の供試材料は実験例2と同じである。
試験方法はバタリー試験法に従った。
実験例 4 実験例2と同様の供試材料および試験方法で実験を行な
った。
実施例 1 あらかじめ149μ以下の粒径に粉砕した抗生物質T−
4208210部に、乾燥脱脂大豆粉90部を加えよく
混合すると、抗生物質T−42082の10係散剤を得
る。
この散剤1.0X10”部を飼料KP−1−A(組成は
後述する)(肉用種前期用1.OX 106部に配合す
ると、肉用種の鶏用抗コクシジウム飼料を得る。
(抗生物質T−42082の濃度は100ppIIlと
なる。
)実施例 2 あらかじめ149μ以下の粒径に粉砕した抗生物質T−
4208225部をとり、これに乾燥脱脂大豆粉75部
を加えよく混合すると、抗生物質T−42082の25
係散剤を得る。
この散剤4,0X102部を飼料KP−1−A 1.
0X106部に配合すると、鶏用抗コクシジウム飼料を
得る。
(抗生物質T−42082の濃度は100酵となる。
)実施例 3 実施料1で得られる10係散剤0.5X103部を飼料
KP−1−A 1.0X106部に配合すると、鶏用
抗コクシジウム飼料を得る。
(抗生物質T−42082の濃度は50ppIIlとな
る。
)実施例 4 あらかじめ149μ以下の粒径に粉砕した抗生物質T−
4208210部に、ハイドロキシプロピルセルロース
2部および乳糖88部を加えて混合したのち水20部を
加えねり合せ、解砕造粒機を用いて造粒し、得られた混
粒を55℃で一夜乾燥すると、150〜1,000μの
10条粒剤を得る。
この粒剤1.0X10”部を飼料KPL−1−B(組成
は後述する。
)(肉用種前期用) 1.OX 106部に配合すると
、肉用種の鶏用抗コクシジウム飼料を得る。
(抗生物質T−42082の濃度は100pINnとな
る。
)実施例 5 あらかじめ149μ以下の粒径に粉砕した抗生物質T−
4208225部、ハイドロキシプロピルセルロース2
部および乳糖88部を加え混合したのち水20部を加え
ねり合せ、解砕造粒機を用いて造粒し、得られた混粒を
55℃で一夜乾燥すると、150〜1,000μの2部
係粒剤を得る。
この粒剤0.4×103部を飼料KP−1−B 1.O
X 106部に配合すると、鶏用抗コクシジウム飼料を
得る。
(抗生物質T−42082の濃度は、100卿となる。
)実施例 6 実施例4で得られる10%粒剤2.OX 10ak飼料
KP−1−B 1.OX 106部に配合すると、鶏用
抗コクシジウム飼料を得る。
(抗生物質T−42082の濃度は200pIx11と
なる。
)実施例 7 実施例5で得られる2部係粒剤1.2 X i o3部
を飼料KP−1−B 1.OXl06部に配合すると
、鶏用抗コクシジウム飼料を得る。
(抗生物質T−42082の濃度は、300ppmとな
る。
)実施例4で得られる10係粒剤を用い以下に示す割合
で実施例4と同様に配合すると種々の濃度のものが得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、製造例で得られる抗生物質T −42082
遊離型の赤外線吸収スペクトル(KBr法)を、第2図
は、製造例で得られる抗生物質’l’−42082・ナ
トリウム塩の赤外線吸収スペクトル(KBr法)を、第
3図は、製造例で得られる抗生物質T−42082・ナ
トリウム塩の核磁気共鳴スペクトル(NMR)を、それ
ぞれ示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 抗生物質T−42082を含有するコクシジウム症
    予防治療剤。
JP751804A 1974-12-27 1974-12-27 コクシジウム症予防治療剤 Expired JPS5951526B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP751804A JPS5951526B2 (ja) 1974-12-27 1974-12-27 コクシジウム症予防治療剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP751804A JPS5951526B2 (ja) 1974-12-27 1974-12-27 コクシジウム症予防治療剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5179730A JPS5179730A (ja) 1976-07-12
JPS5951526B2 true JPS5951526B2 (ja) 1984-12-14

Family

ID=11511750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP751804A Expired JPS5951526B2 (ja) 1974-12-27 1974-12-27 コクシジウム症予防治療剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5951526B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5179730A (ja) 1976-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE2517316A1 (de) Clavulansaeure, deren salze und ester, verfahren zu ihrer herstellung und diese verbindungen enthaltende arzneimittel
NL192989C (nl) Antibioticum, werkwijze voor de bereiding en farmaceutisch preparaat dat dit antibioticum bevat.
DE2816608A1 (de) Antibiotisches n-acetyl-dehydro- thienamycin
JPS6244553B2 (ja)
US4229535A (en) Method for preparing multhiomycin
US4174390A (en) Antibiotic A-7413 and process for preparation thereof
US4069316A (en) Method for producing antibiotic T-42082 and antibiotic T-42082
CA1051800A (en) Homologs of antibiotic lasalocid a from streptomyces
DE3782169T2 (de) Verfahren zur herstellung von antibiotica 10381b.
JPH01272586A (ja) 抗コクシジウム活性および成長促進活性を有する酸性の多環式エーテル抗生物質
US3173923A (en) 1-(3'-indolyl)-1-[5"-(2''-methylimino)-4''-ketooxazolidinyl] ethane and acid addition salts thereof
JPS5951526B2 (ja) コクシジウム症予防治療剤
US4232006A (en) Antibiotic W-10 complex, antibiotic 20561 and antibiotic 20562 as antifungal agents
JPH03141290A (ja) 抗腫瘍抗生物質bmy―41339
US4137224A (en) Process for the preparation of antibiotic W-10 complex and for the isolation of antibiotic 20561 and antibiotic 20562 therefrom
JPH0588719B2 (ja)
JPS6229589A (ja) 微生物から得られる新規な駆虫性醗酵生成物
DE2652677A1 (de) Antibiotica 890a tief 1 und 890a tief 3
US4230799A (en) Process for the preparation of antibiotic W-10 complex and for the isolation of Antibiotic 20561 and Antibiotic 20562 therefrom
JPH02138187A (ja) 新規化合物、その製法及びそれを含む医薬組成物
JPH08112091A (ja) 新規な微生物
US5064855A (en) Acid polycyclic ether antibiotic
US3148119A (en) Antibiotic products and process
JPS6026374B2 (ja) 代謝産物a−27106を含有する組成物
US5155097A (en) Polycyclic ether antibiotic having anthelmintic, anticoccidial and growth promotant activity