JPS5951426A - 直流遮断器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は大電流の直流をしゃ断するのに好適な高電圧直
流しゃ断器に関する。

直流しゃ断器は、そのしゃ断原理にかかわらずしゃ断器
、線路に残留したエネルギーの処理、および過電圧の抑
制のため、しゃ断部極間、および線路と大地間に非線形
抵抗を備えている。

従って、直流しゃ断器は、直流電流しゃ断時、対地間に
挿入した非線形抵抗の制限電圧によって決まる過電圧を
発生することになる。

直流送電線路には、線路保護用の避雷器が設置されてお
シ、対地間の非線形抵抗は、この避雷器の特性と協調が
とれていなければならない。しかし、線路保護用避雷器
と直流しゃ断器の対地間非線形抵抗はきわめて接近して
設置されるので、両者の特性のわずかな違いによって、
どちらか一方のみが動作することが考えられる。

本発明の目的は、線路用避雷器を省略して、機器の経済
化を図るとともに、線路用避雷器が必要以上の重責務に
よって破壊されるのを防ぐ直流遮断器を提供するにある
。

本発明の要点は直流しゃ断器の対地間非線形抵抗の特性
を線路用避雷器の特性と一致させることによって、対地
間非線形抵抗による直流線路の保護を可能にし、線路用
避雷器の設置を不要にしたことにある。

第１図に大容量直流送電に用いられる双極２回線の直流
送電系統構成を示す。直流送電系統には多くの避雷器が
設置されるが、ここでは、本案に直接関係のある送電線
路保護用避雷器９〜１６のみを示している。

第２図に直流しゃ断器１の例を示す。第２図に示す直流
しゃ断器では、しゃ断時、しゃ断部３９が開放すると、
しゃ断部３９の極間に発生したアークの負性抵抗特性と
コンデンサ４０．リアクトル４１とにより、振巾が次第
に増巾する振動電流が生じる。この振動電流がしゃ断部
３９を流れる直流電流に重畳して電流零点が発生すると
、交流しゃ断器と同じように電流はしゃ断される。

しゃ断部３９で電流しゃ断接、直流電流は非線形抵抗４
２．４３に転流し、非線形抵抗４２゜４３が、直流送電
線路２５等に残留した電気エネルギーを吸収すると、直
流送電線路２５の電流は完全にしゃ断される。

直流しゃ断器１が直流電流しヤ断時、直流送電線路２５
には、非線形抵抗４３の制限電圧にほぼ等しい過電圧が
発生する。直流送電線路２５には、直流しゃ断器１のご
く近傍に直流送電線路保護用の避雷器９が設置されてい
る。避雷器９は普通金属酸化物で構成されたギャップレ
ス避雷器で、基本的に非線形抵抗４２と同じ構造である
。

今、本発明の直流しゃ断器では、第３図に示す非線形抵
抗４２の電圧−電流特性を、線路用避雷器９の特性と等
しく設定する。実際の機器では特性にばらつきがあり、
線路用避雷器９と非線形抵抗４２の特性を完全に一致さ
せることはできないので、直流送電線路２５のサージに
対しては、非線形抵抗４２と線路用避雷器９の一方（電
圧−電流特性が低い方ンのみが動作することになる。

なお、図中２．４．５〜８は直流しゃ断器、１７〜２４
は直流リアクトル、２６〜２８は直流送電線路、２９．
３０は中性線、３１〜３８は交直交換器である。

本発明によれば、非線形抵抗４２は、線路用避雷器９と
同じ保護特性をもっており、線路の残留エネルギー処理
のため大きな容量をもっているので線路用避雷器９を省
略することができる。

本発明によれば、交直変換所に設置される線路保護用の
避雷器を省略でき、絶縁協調上の問題もなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、双極２回線直流送電系統を示す回路図、第２
図は、直流しゃ断器の一例を示す回路図、第３図は、非
線形抵抗の電圧−電流特性図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　直流送電系統に設けられたしゃ断部と、このしゃ
   断部に並列に接続されたコンデンサ、リアクトルなどか
   ら成る直流遮断器に於いて、線路と大地間に挿入する非
   線形抵抗の電圧−電流特性を、直流線路用避雷器とほぼ
   等しくしたことを特徴とする直流遮断器。 ゛２．直流送電線路と大地間に挿入する非線形抵抗には
   、直流遮断器が直流電流を遮断後、直流線路に残留した
   エネルギーを処理できるだけの容量をもたせたことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の直流遮断器。