JPS5951270B2

JPS5951270B2 - 解凍庫

Info

Publication number: JPS5951270B2
Application number: JP12170081A
Authority: JP
Inventors: 拓男草野; 功一増田; 定宣石川; 浩三榛葉; 達雄塚越
Original assignee: Nippon Light Metal Co Ltd
Current assignee: Nippon Light Metal Co Ltd
Priority date: 1981-08-03
Filing date: 1981-08-03
Publication date: 1984-12-13
Also published as: JPS5823775A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、魚肉、食肉等の冷凍品を解凍する解凍庫に
係り、殊に冷凍品を収納する棚を多段に設けると共に両
側に開口部を有する箱形の台車を多数個出し入れ自在に
構成した解凍庫に関するものである。

一般に、魚肉、食肉等は鮮度を保つために超低温で凍結
されており、小売店から消費者に渡る流通経過で適度に
解凍が行なわれるものである。

しかしながら、従来の解凍法には自然解凍法、水解凍法
、空気循環法等があるが、肉類の鮮度、おいしさ等の保
持が難しく、これが大きな問題であった。

すなわち、解凍後の食肉から肉汁等のドリップが浸出し
て目減りを起したり、変色、退色したりして商品価値を
著しく低下させるものであった。

また空気循環式でも解凍庫内の解凍温度、湿度、或いは
解凍速度に分布差が生じて一定せず、解凍ムラが発生す
るなどの欠点があり、特に大型になるほどその傾向が大
であった。

この発明は、上述した従来の欠点を改善するとともに、
大量の冷凍品を均一に解凍する大型の解凍庫に係り、冷
凍品を収納する棚を多段に設けると共に、両側に開口部
を有する箱形の台車を多数個解凍庫内に収納し、この台
車群を連続した空気流路として解凍庫に設置した解凍機
からの循環気流により解凍庫内の温度分布差をなくし、
全体の均一解凍が行なわれるように構成した解凍庫を提
供するものである。

以下、この発明による一実施例を添付した図面にもとづ
いて具体的に説明する。

第１図は、この発明による解凍機を設置した解凍庫の斜
視図である。

１は、周囲か′断熱性能を有した解凍庫で、一端側には
解凍機２がダンパー室３ａ、反転装置３ｂを介して設置
されている。

上記解凍機２には、冷却装置４が接続されており、第２
図に示す如く、解凍機５、目皿基６、ファン７、出口ダ
クト７ａ、循環水配管８等から構成され、操作盤９によ
り各種のコントロールか゛なされるようになっている。

また、図中６ａは目皿入口ダクト、１０は通風板、１１
は覗き窓、１２は液面計である。

上記ダンパー室りａ内のダンパーは、電動シリンダ１３
によりラックピニオンを介してダンパーシャフトを回動
させることにより開度調整がなされるようになっている
。

上記解凍庫１は、第３図ないし第４図に示す如く長手方
向に間仕切壁１４が設置されており、反転装置３ｂから
の循環空気が流通するようになっており、解凍機２の反
対側端面には開閉扉１５が設置されている。

上記間仕切壁１４は、開閉扉１５側に通風転回部１６を
形成する如く短かめに設けられ、循環空気が通風転回部
１６で転向し、間仕切壁１４の両側に均一に流通するよ
うになっている。

また、上記解凍庫１内には、間仕切壁１４により仕切ら
れた両側の部屋の床面にボールコンベア１７が設置され
ている。

このボールコンベア１７は、解凍庫１の端面まで延設さ
れている。

上記解凍庫１の外側には第１図に示すようにＵ字形のガ
イドレール１８、及びガイドコンベア１９を設けたりフ
タ−２０が設置されており、このリフター２０は、間仕
切壁１４の両側にＸ方向スライド及び２方向に昇降自在
になっている。

また、リフター２０のガイドコンベア１９は、解凍庫１
内に設置したボールコンベア１７と同じ間隔を有するボ
ールコンベアからなり、図示しないシリンダーにより、
リフター２０本体に対し上下に昇降自在に構成されてい
る。

一方３０は、冷凍品Ａを収納する棚３１を多段に設け、
且つ両側に開口部を有する箱形の台車であり、底部に自
在輪３２、固定輪３３が装着されている。

なお、この底部の車輪は全て自在輪を取付けてもよい。

従って、台車３０は所定の場所にて冷凍品Ａが収納され
、自在（こ移動できるようになっている。

また、上記台車３０の底面には第５図ないし第６図に示
す如く、解凍庫１のボールコンベア１７．１７間の内側
に係合して横移動を規制するガイド板３４が固着されて
いる。

なお、上記解凍庫１内に台車３０を収納した際に、解凍
機２からの循環空気流が無駄なく流通するように各台車
３０をダクト状に連接し、台車３０の上方には、解凍庫
１の天井から上部じゃま板３５、底部より下部じゃま板
３６、及び側面から側部シーリングパツキン３７が取付
けられていて、収納した台車３０の各棚上の冷凍品Ａに
均一な循環空気が触れるように構成されている。

この際、各台車３０の連接部にパツキン等を設ければ、
一段と気密状態が保持される。

第７図ないし第８図はこの発明による他の実施例であり
、解凍庫１の側面より台車３０を任意に出し入れできる
ように、解凍庫１の側面に側壁ドア兼スロープ４０を各
台車３０に対応して装着したものである。

上記側壁ドア４０は上方に跳ね上げるように装着しても
よい。

なお、この実施例では、解凍庫１の適当な位置より台車
３０を抜き出すと、循環空気の流路が乱れるので、台車
３０を抜き出した後、一方側に残りの台車３０を寄せて
蛇腹式のフレキシブルダクト４１により、空気流路を形
成するようになっている。

上記フレキシブルダクト４１の端面には、マグネット４
２が固定されており、台車３０の側面に吸着されて固着
される。

また、フレキシブルダクト４１は、解凍庫１の天井に設
置されたダクト吊り用レール４３に適宜吊り金具により
吊られている。

第９図ないし第１０図イ９口は、この発明による他の実
施例であり、解凍庫１の側面の所定位置に台車３０を出
し入れする側壁ドア４０ａを上方跳ね上げ式に装着し、
この側壁ドア４０３部の外側には前記リフター２０が設
置された構造のものである。

この実施例では、台車３０の底面には、ガイド板３４ａ
、３４ｂが設けられており、解凍庫１内のボールコンベ
ア１７，１７と直交して設けられた案内レール１７ａ部
より台車３０を横方向にも抜き出すことかで゛きるよう
になっている。

つぎに、上述したように構成された解凍庫１の取扱いに
ついて詳述する。

まず、台車３０の棚３１には、解凍する冷凍品Ａが収納
され、移動してリフター２０上に載せられる。

このとき、台車３０の車輪３２．３３は、Ｕ字形ガイド
レール１８内に納まり、横移動しないように固定され、
図示しないシリンダーによりＸ方向にスライドして間仕
切壁１４の一側に移動される。

そしてリフター２０をＺ方向に上昇させ、解凍庫１内の
ボールコンベア１７．１７と、リフター２０のガイドコ
ンベア１９の位置が合致したとき、図示しないシリンダ
ーの作動により、ガイドコンベア１９を上昇させ、台車
３０の車輪３２．３３をガイドレール１８より浮かせる
とともに、ガイドコンベア１９とボールコンベア１７の
高さを一致させ、台車３０をＹ方向に押し込み解凍庫１
内に収容する。

１台の台車３０を収容した後はりフタ−２０を元の位置
に戻し、つづいて台車３０を順次解凍庫１内に同様の作
動により収容する。

所定数の台車３０を収容した後、開閉扉１５を閉じ、操
作盤９のスイッチを操作し、解凍機２を運転して循環空
気を庫内に送風し、冷凍品Ａの解凍を行なう。

このとき、循環空気は、ダンパー室３ａ、反転室３ｂを
経て間仕切壁１４で仕切られた片側から、解凍庫１内に
流れ込み、通風転向部１６で折り返し、反対側を通って
、反転室３ｂに戻るよう循環し、解凍庫１内の冷凍品Ａ
を均一に解凍するものである。

なお、上記の一方向の通風が一定時間性なわれると、庫
内の間仕切壁１４の左、右側で、解凍度合いに差が生じ
ることになるので、タイマー等により、ダンパーが切り
換えられ、循環空気の流路を反転するようになっている
。

こうして、解凍された冷凍品Ａは、開閉扉１５を開き、
前記リフター２０により台車３０ごと取り出され、所定
の流通経路にて、運搬される。

以上詳細に説明したように、この発明による解凍庫は、
構造が簡単であり、解凍庫内の解凍雰囲気の温度、湿度
、時間及び通風方向を任意に設定して制御できるので、
冷凍品をムラなく均一に、しかも、大量に解凍できると
ともに、解凍時間を大巾に短縮できる。

また、冷凍品を台車の棚に載せたままで、解凍庫内に出
し入れできるものであり、庫内スペースを無駄なく利用
でき、熱負荷に応じて温風の送風が切換供給できるので
、解凍効率、熱効率がよい。

さらに、少人数で容易に操作できるものであり、取扱い
性が良く、実用上の効果は顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明による実施例を示す全体装置の概略構
成図、第２図は第１図の解凍機を示す斜視図、第３図は
ないし第４図はこの発明による解凍庫の要部を示す縦断
面図及び横断面図、第５図はこの発明による台車の底面
図、第６図はこの発明による第３図のＢ−Ｂ線断面図、
第７図ないし第８図はこの発明による他の実施例を示す
要部の斜視図及び縦断面図、第９図はこの発明による他
の実施例を示す要部の断面図、第１０図イ、町よ第９図
における台車の底面図及びボールコンベア部の平面図で
ある。１・・・・・・解凍庫、２・・・・・・解凍機、３ａ・
・・・・・ダンパー室、３ｂ・・・・・・反転装置、９
・・・・・・操作盤、１４・・・・・・間仕切壁、１５
・・・・・・開閉扉、１６・・・・・・通風転向部、１
７・・・・・・ボールコンベア、１８・・・・・・ガイ
ドレール、１９・・・・・・ガイドコンベア、２０・・
・・・・リフター、３０・・・・・・台車、３１・・・
・・・棚。

Claims

【特許請求の範囲】１断熱性能を有し且つ箱状の解凍庫内を長手方向に間
仕切壁で仕切り両側の部屋を形成し、一側に反転装置を
介して解凍機を接続し、他側に通風転向部を設けると共
に開閉扉を取付け、両側に開口部を有する箱形の台車を
前記両側の部屋に連続させダクト状に連接したことを特
徴とする解凍庫。２上記解凍庫において、収納された台車に対応して所
望の台車を側方より出し入れ可能な側壁ドアを解凍庫の
側壁部に設けた特許請求の範囲第１項記載の解凍庫。