JPS595112B2 - 小型プリンタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、活字軸の選択工程、印字工程、活字軸の復帰
工程を経る如き小型プリンタの動作電磁石に関するもの
である。

本発明の目的は、活字軸を選択する選択電磁石以外の複
数の動作電磁石の駆動を選択工程中に設定し、印字工程
までに動作電磁石による動作を終了してプリンタのロス
タイムを減少し、印字スピードの向上を計つたことにあ
る。

以上を可能にするプリンタの活字輪廻りの一実施例を第
１図、タイミングチャートを第２図、紙送沙機構を第３
図、第４図に示し、説明する。

１は桁分配置された活字軸で、周囲に文字、記号等の活
字２と活字２に対応するラチエツト３を側壁に有する。

４は選択電磁石（図示してない）によつて動作される選
択レバ、５は活字軸１と係合する活字軸で、活字軸５に
は活字２に対応するスリット７を有する検出板６が固定
され、検出板６を挾んで対向する発光素子８、受光素子
９とともにタイミング信号２２を発生する。

プリンタの印字動作を開始する印字指令２１とともにモ
ータヘの通電２４を開始すると、モータの回転は輪列を
経て活字軸５を矢印１４方向に回転させる。

活字軸５の回転にともなつて活字輪１内に挿入されて活
字軸５と係合している活字軸バネ（図示していない）に
よつて活字軸１、検出板６が回転し、タイミング信号２
２を発生して活字輪１上の活字２に対応した位置で所望
する文字を選択する選択工程２９が始まる。選択電磁石
を駆動する信号２５は、タイミング信号２２のＴ０〜Ｔ
１間を通電して選択する場合で、選択レバ４をラチエツ
ト３に係合させて、印字ローラ１２の対向位置に停止さ
せる。全ての活字２が選択されると印字工程３０に入る
。選択された活字２土を印字ローラ１２が印刷紙１３、
インクリボン１０を介して押圧して印字が行なわれる。
印字工程３０が終了すると活字軸５は矢印１５方向に回
転され、選択レバ４のりセツトとともに活字輪１も待機
状態に復帰整列する復帰工程３１になる。復帰工程３１
中にモータを停止させる停止信号２３が発生し、モータ
の通電２４を停止させる。モータは印字サイクル終了以
前に電力を遮断し制動をかけて急停止させ、印字サイク
ルに要する時間を短縮する如く定められている。］印字
サイクルは活字輪１が待機状態に復帰して終了するが、
活字輪１の復帰時に発生するタイミング信号Ｒが終了し
てからα時間、もしくは停止信号２３が発生してからβ
時間を検知することによる。印字終了後に行なわれる紙
送り動作２７′は活字輪１の復帰工程３１中に歯４８が
溝部５１と噛合して紙送りローラ１９が回転することに
より、自動的に１行分送られる。

１印字サイクルの活字輪回りを中心とした概略動作は以
上の如くであるが、他に印字した行を早送りして読み取
る場合や、ロール紙を早送りしてプリンタに挿入する場
合等の紙の早送り動作、電子式卓土計算機による演算結
果がマイナスで赤印字で表示する場合のリボン切替動作
等が必要になる。

かかる動作は、１印字サイクルに収めることがプリンタ
のロスタイムを減少し、印字スピードを早めることから
得策である。

インクリボンの赤黒切替動作れ・よび紙の早送り動作を
選択工程中に行い、上記の利点を有する様を説明する。
インクリボン１０を赤に切替える動作は、選択工程２９
中にリボン電磁石１８に１駆動信号２６をタイミング信
号Ｔ２〜Ｔ８間に印加することによつて行なわれる。

リボンガイドレバ１１の突起１６に係合している吸引板
１７は、リボン電磁石１８の吸引動作によシ突起１６と
の係合が外され、リボンガイドレバ１１を上方に附勢し
ているバネにてリボン位置までインクリボン１０を持ち
上げて印字工程３０以前に赤切替動作が終了する。赤黒
切替動作を２８に示す。印字サイクル終了前に紙１３が
１行分自動的に送られる他に、更に２行送る紙の早送り
動作は、紙送り電磁石４１にリボン電磁石１８と同様の
１駆動信号２６を印加することによつて行なわれる。

モータの回転によつてギア４２が矢印４３方向に回転さ
れ、紙送り駆動軸４４土のギア４５と、ギア４５と一体
になつた紙送り１駆動歯車４６に矢印４７方向に回転を
与える。通常の紙送りでは、紙送り５駆動歯車４６に設
けられた歯４８によつて紙送り歯車５０の溝部５１と係
合し、紙送り歯車５０を矢印５２方向に回転させて紙送
りローラ軸５３に固定された紙送りローラ１９により紙
１３を１行分矢印５４方向に送る。５５は紙押えローラ
で、紙１３を紙送りローラ１９に押し付けて円滑な紙送
りを行なわせる。

更に２行送る場合には、紙送り電磁石４１への通電によ
り吸引板５６が吸引され、紙送り駆動歯車４６をバネ５
７に抗して矢印５８方向に移動させる。

活字輪１の選択工程２９中に紙送り，駆動歯車４６の２
枚の歯４９が紙送り歯車５０の溝部５１と係合して２行
分の紙送りが行なわれる。このように、印字工程３０以
前、すなわち選択工程２９中に２行分の紙送りが終了す
ると、バネ５７にて紙送り駆動歯車４６は矢印５９方向
に戻されて、紙送り駆動歯車４６の円弧カム部６０と、
紙送り歯車５０の止部６１が摺動して、印字工程３０中
は紙送りが行なわれない。かかる紙送り駆動歯車４６と
紙送り歯車５０の関係を、第４図に示す。又、第２図に
卦いて、２回の紙送りが加わつた紙送り動作を２７に示
す。

電磁石の駆動信号２６は、紙送り電磁石の通電幅がＴ２
〜Ｔ６、りホン電磁石の通電幅がＴ４〜Ｔ８の場合に、
Ｔ２〜Ｔ８の如く二つの動作電磁石の最小通電幅を確保
する如く定める。また，駆動信号２６の作成は第５図に
示す如くタイミング信号２２を入力とするカウンタ７０
の出力からナンドゲート７１，７２でＴ２に相当する数
と、Ｔ８に相当する数をそれぞれ取り出して、フリツプ
フロツプ７３のセツト、りセツトの入力として得るもの
である。複数の動作電磁石をそれぞれ異なる駆動信号で
駆動する場合に必要となるＴ４，Ｔ６に相当する数を取
如出すナンドゲート、フリツプフロツプが倹約できるも
のである。動作電磁石は、通電幅が共通であるため、同
−仕様の電磁石を使用することが可であるため、製造土
の価格低減、組立土の区別が不要等の利点も有するもの
である。以上、説明したように本発明によれば、活字輪
の選択工程中にリボン電磁石及び紙送り電磁石を制御し
て、リボンの色切替並びに紙の早送りを実行させたので
、これらの動作を別個に設ける必要がないので、］印字
サイクルにロスタイムがなく、結果的には印字スピード
アツプにつながるといつた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるプリンタの活字輪廻りの−実施
例で、１は活字輪、４は選択レバ、１８はリボン電磁石
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 周囲に活字を有する活字輪を選択電磁石にて選択す
   る選択工程、選択された前記活字輪をインクリボンを介
   して印字する印字工程、前記活字輪を待機状態に復帰さ
   せる復帰工程を得るプリンタにおいて、前記活字輪の選
   択工程時に各々の前記活字に対応したパルス状のタイミ
   ング信号を発生する検出器と、円周上に溝部と止部とが
   交互に配列された紙送り歯車と、円弧カム部上の一部に
   前記活字輪の選択工程時に前記溝部と噛合した時に、紙
   送りローラを回転させる少なくとも１つの歯と、前記活
   字輪の復帰工程時に前記溝部と噛合して前記紙送りロー
   ラを回転させる少なくとも１つの歯をそれぞれ設け、軸
   のスラスト方向へ選択的に移動できるように取り付けら
   れた紙送り駆動歯車と、前記活字輪の選択工程時に前記
   紙送り駆動歯車を前記軸のスラスト方向へ移動させて選
   択工程に対応して設けられた前記歯と前記溝部とを噛合
   させるように前記紙送り駆動歯車を制御する紙送り電磁
   石と、前記インクリボンを添わせるリボンガイドレバー
   と係合して色切替えをなすリボン電磁石と、を備え、前
   記リボン電磁石及び紙送り電磁石の駆動信号は前記選択
   工程中の前記タイミング信号から得ることを特徴とする
   小型プリンタ。