JPS5950552B2 - オ−トバイ又はそれに類似した物のハンドルのための固定装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、オートバイ又はそれに類似した物のハンドル
のための固定装置であって、該ハンドルが上方のフォー
クブリッジ上で弾性的に支承されている形式のものに関
する。

公知のオー１へパイ又はそれに類似した物では、フォー
クヘッドがその上側でたいてい少なくとも１つの半円筒
形の切り欠き部を有しており、該切り欠き部は管状のハ
ンドルを受容している。

このハンドルは少なくとも１つのクランプにより押さえ
付けられて緊締されている。

またこのクランプは計器支持体として構成されていても
よい。

なるほどこのようにしてハンドルは確実に保持されるの
ではあるが、また機関もしくは車道からフレーム内へ導
入されさらに次いでフォークヘッド内に導入されるすべ
ての振動が、場合によっては共振現象によっても増幅さ
れ、ハンドルおよび運転者の手に伝達されるようになる
。

このことは快適さの著しい損失の原因となる。

また、前記のハンドルのための半円筒形の切り欠き部を
フォークヘッドとねし結合されている別体の支持部材に
設けることも既に公知になっている。

このために役たつ止ねじは、ゴム又はそれに類似した物
から成る円筒形かあるいは円錐台形のスリーブを貫通し
ており、該スリーブは上方のフォークブリッジ内に取付
けられていてかつハンドルとフォークヘッドとの間の直
接接触を防止しており、従って振動伝播が防止されてい
る。

しかしながらこのような固定装置では、殊に低くされて
いるフォークヘッドと高く引き上げられているハンドル
とを有しているオートバイの場合に、互いに僅かな間隔
をおいて配置されているゴムスリーブの著しい負荷が減
速力および加速力から発生することが不利であり、その
ことでハンドル位置が走行方向で許容できない程弱くな
る。

その結果運転が望ましくなく危険になっている。

本発明の課題は、このような欠点を除いてさらに、機関
又は車道からフォークヘッド内に導入される振動に対す
る遮断能力が良くなっていても殊に走行および制動の際
に発生する加速力および減速力に対して十分なハンドル
固定部を生せしめる、冒頭で述べた形式の固定装置を提
供することである。

この課題は本発明の構成では、ハンドルかあるいは該ハ
ンドルがクランプ結合されている支持部材が少なくとも
１つの保持アームを有しており、該保持アームが弾性的
なスリーブで内張すされている、上方のフォークブリッ
ジの開口を通って下方に延びていてかつその下方で弾性
的なスリーブ又はそれに類似した物を介して、上方のフ
ォークブリッジと不動に結合されている部分に固定され
ていることによって解決されている。

前記の保持アームを十分に長く構成できる可能性によっ
て、該保持アームが互いに十分に大きく隔てられている
２つの支持個所を得る。

そのことは前記のスリーブおよび弾性的なスリーブ内で
発生する力ならびにハンドル支承部の可撓性を減少させ
る。

両方の弾性的な部材は著しく累進的なばね特性線を容易
に得ることが可能であり、そのことで個宛部におけるハ
ンドル運動の可能性が僅かであっても特に良好な振動遮
断が得られ、従ってフォークヘッドに対するハンドルの
位置自体は、走行負荷が過度であっても僅かにしか変え
られない。

材料コストが僅かであっても広いベース面ひいてはさら
に良いハンドル支持を保証するためには前記保持アーム
が平行な２つのアームに分解されていてもよい。

しかしながらまたこの保持アームは例えば鋳造品又は板
金成形品から成っているハンドルと一体に構成されてい
てもあるいは該ハンドルに溶接されていてもよい。

この保持アームのための下方の固定個所は、フォークヘ
ッドがフォークブリッジと一体に構成されていると特に
簡単な形式で該フォークヘッドに直接配置させられる。

ハンドルが支持部材に緊締される場合には、ハンドルの
意図的でないゆるみひいては相応した事故の危険を除く
ためには止ねじが極めて正確に正しいトルクで締め付け
られねばならない。

しか）しながら供給工場から販売人への運搬のためには
たいていの場合フォークヘッドからハンドルを取りはず
すことが必要となっており、その上にハンドルを固定す
るためのクランプの止ねじがもはや熟練者により適した
特別工具（トルクレンチ）で締めつけられることにはな
らず、従って正しいトルクを守ることが所期の確実さを
伴なっては保証されなかった。

本発明は、クランプねじを動かす必要なしに運搬のため
にハンドルをフォーヘッドからはずす可能性を提供し、
従ってこの車両の最終引き渡しまで、供給工場により行
なわれたハンドル締付調整が維持されたままであること
が保証されている。

さらに本発明の実施例では、前記の保持アームの下方の
固定個所で弾性的なスリーブと止ねじとの間にスペーサ
として役たち有利には円錐形の押圧部材が嵌め込まれて
いる。

この弾性的な部材の寸法および硬度の選択によって所期
の振動遮断を得ることができる。

ところでこの押圧部材がスペーサとして役たつので、ハ
ンドルがどんな場合にゆるんだ後でもそれに続く組立の
際に正しい調整が自動的に再び得られるようになる。

前記の上方のフォークブリッジの開口が円と異なった形
状を有しており、しかも保持アームがこの形状に相応し
た横断面を有しており、従って確実なトルク伝達が行な
われる。

次に図面につき本発明の詳細な説明する。

このフォークヘッドは、フォークビームのために上方フ
ォークブリッジ１によって結合されている受容部２を有
しておりしかも一体のダイカスト部材として、オートバ
イフレームから上方に突出しているピンのための支承ス
リーブ３をも形成している。

それ故全体のフォークヘッドをこのピンを中心として左
右に旋回させることができる。

符号４でハンドルが図示されており、このハンドルは支
持部材５にクランプ６で固定されている。

この支持部材５は保持アーム７を有しており、該保持ア
ーム７は弾性的なスリーブ８で内張すされている、上方
のフォークブリッジ１の開口１２を通って下方へ延びて
いてかつその下方でねじ９により支承スリーブ３にねじ
込まれている。

このねじ９と保持アーム７との間には弾性的なスリーブ
１０が設けられており、しかもねじ９はスペーサとして
役たつ円錐形の押圧部材１１を支持している。

第３図からは、上方のフォークブリッジ１の開口１２が
ほぼ方形の形状を有していることがわかり、この場合保
持アーム７がこの形状に相応した横断面を有している。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明によるバンドルのための固定装置の一実施
例を示したものであって、第１図は第３図のＩ−Ｉ線に
沿ったフォークヘッドの縦断面図、第２図は正面図およ
び第３図はバンドルが取りはずされた状態の平面図であ
る。 １・・・フォークブリッジ、２・・・受容部、３・・・
支承スリーブ、４・・・バンドル、５・・・支持部材、
６・・・クランプ、７・・・保持アーム、８・・・スリ
ーブ、９・・・ねじ、１０・・・スリーブ、１１・・・
押圧部材、１２・・・開口。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ オートバイ又はそれに類似した物のハンドルのため
   の固定装置であって、該ハンドルカイ上方のフォークブ
   リッジ上で弾性的に支承されている形式のものにおいて
   、上記ハンドル４かあるいは該ハンドル４がクランプ結
   合されている支持部材５が少なくとも１つの保持アーム
   ７を有しており、該保持アーム７が上方のフォークブリ
   ッジ１の、弾性的なスリーブ８で内張すされた開口１２
   を通って下方に延びていてかつその下方で弾性的なスリ
   ーブ１０又はそれに類似した物を介して、上方のフォー
   クブリッジ１と不動に結合されている部分３に固定され
   ていることを特徴とする、オートバイ又はそれに類似し
   た物のハンドルのための固定装置。 ２ 前記の保持アーム７の下方の固定個所で弾性的なス
   リーブ１０と止ねし９との間にスペーサとして役だつ押
   圧部材１１が挿入されている特許請求の範囲第１項記載
   の固定装置。 ３ 前記の上方のフォークブリッジ１の開口１２が円と
   異なった形状を有しており、しかも保持アーム７がこの
   形状に相応した横断面を有している特許請求の範囲第１
   項記載の固定装置。