JPS5950508B2 - 加硫可能な物品の加硫制御方法 - Google Patents

加硫可能な物品の加硫制御方法

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JPS5950508B2
JPS5950508B2 JP52083834A JP8383477A JPS5950508B2 JP S5950508 B2 JPS5950508 B2 JP S5950508B2 JP 52083834 A JP52083834 A JP 52083834A JP 8383477 A JP8383477 A JP 8383477A JP S5950508 B2 JPS5950508 B2 JP S5950508B2
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vulcanization
temperature
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利雄 有松
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、温度のパラメーターを主体としてエラストマ
ー物品を加硫プレスから取り出した後に進行する加硫状
態を主として制御するエラストマー物品の加硫制御方法
に関する。
本発明でいうエラストマー物品なる用語は、加硫を必要
とする物品の総称として用いている。
従来、タイヤ等のエラストマー物品の加硫は、時間のパ
ラメーターにより制御されてきたが、時間のみによる制
御方法では、同種同一サイズのエラストマー物品といえ
ども、ゴム厚等に微妙なバラツキがあり、加硫状態のバ
ラツキをなくすことができないので、最近では加硫中の
エラストマー物品の温度を測定し、その温度からアレニ
ウス式により実際の加硫量をコンピューターで計算し、
この加硫量のパラメーターにより、または加硫量と時間
の両パラメーターを併用することにより、加硫工程を制
御する方法が試みられている。
しかしながら、加硫量のパラメーターによって有効に制
御できるのは加硫工程の各操作ステップ(シェービング
程、加熱工程、冷却工程、排気工程等)のうち、原則的
には加熱工程だけであって、しかも加熱工程終了時点(
加硫プレスからタイヤを取り出した時点)のタイヤの加
硫量即ち本加硫量が、例えば通常5単位ぐらいであるの
に対し、加熱工程以降の例えば冷却工程および加硫を終
了し加硫プレスよりとり出した後のタイヤ加硫量即ち後
加硫量は20単位もあるというような事例が多いので、
加熱工程終了時点までの間で、いかに本加硫量を正確に
制御しても、その制御可能範囲はせまく (前例では5
/(5+20)の比率でしかない)、従って、加硫プレ
スより取り出した後の放冷中に進行する後加硫をも制御
しなければ正確な加硫制御が行い得す、同種同一サイズ
のエラストマー物品の加硫状態のバラツキを減少させる
という効果が充分満足に得られないという問題があった
当該問題を、更に詳述すれば、添付の第1図はタイヤを
加硫した場合の温度〜時間曲線であり、A曲線はAタイ
ヤを例えば40分で加硫工程を終了し、その後放冷して
いる状態を示し、又、8曲線は同種同一サイズのBタイ
ヤをAタイヤよりも高い温度で加熱した場合で、従って
例えば20分で加硫工程を終了し、その後放冷している
状態を示している。
これに対し、第2図はタイヤを加硫した場合の加硫量〜
時間曲線であり、この加硫量は公知の温度関数式に基づ
いて算出したものであり、ここで加硫量のパラメーター
による加硫制御システムによれば、Aタイヤ(A曲線)
は40分、加硫量=4で加硫工程を終了し、その後の放
冷中もクロスリンキング量が増加している状態を示し、
このAタイヤを基準として考えると加硫量=4で加熱を
終了しているのでBタイヤもこの基準にもとづき制御さ
れ、結局20分で加硫工程を終了し、その後の放冷中も
クロスリンキング量が増加している状態を示している。
従来の加硫量のパラメーターによる制御システムによれ
ばAタイヤ(A曲線)もBタイヤ(8曲線)もクロスリ
ンキング量か゛同じになるから良好な加硫制御が実現で
きるとしているけれども、この第2図から明らかなよう
に、加硫工程終了後の放冷中にもクロスリンキングが進
むことにより、たとえば伽硫工程のみの加硫量は同レベ
ルに制御し得ても放冷期間中に進む加硫量を含めた最終
加硫量においてはAタイヤとBタイヤではかなりの相違
が生じ、実質的には同種同一サイズのタイヤ相互の加硫
状態に微妙なバラツキが生じることがわかる。
そこで、本発明者は、前記の問題点を解消すべく加硫プ
レスより取り出した後の放冷中に進行する加硫量をも含
む加硫の全体制御の精度を向上して、物品相互の加硫状
態のバラツキを減少させ、品質を安定させることを目的
として、種々研究を重ねた結果、加硫プレスから取り出
した後の放冷条件を一定とすれば所望の加硫操作ステッ
プでのエラストマー物品の温度のパラメーターにより加
硫プレスから取り出した後の加硫量を主として制御すれ
ば目的が達せられることを解明した。
本発明は、かかる研究の成果としてなされたもので、基
本的には、加硫工程中のエラストマー物品の温度を実測
し、その実測温度が所望の加硫操作ステップについて経
験的に設定された基準温度、即ちエラストマー物品の放
冷中の加硫量を常に同じにする温度に対して、加硫が加
熱工程のときには実測温度が基準温度以上となったとき
に、加硫が冷却工程のときには実測温度が基準温度以下
となったときに前記加硫操作ステップを終了させること
により、加硫プレス開放後の放冷中の加硫量又は加硫プ
レスの閉塞から開放を経て、その後エラストマー物品の
温度が充分に冷えるまでの間のトータル加硫量を制御し
加硫制御の精度を上げ、同種同一サイズのエラストマー
物品の最終加硫量を同一レベルに導くシステムであり、
例えは゛、第1図においてBタイヤの加硫工程中、エラ
ストマー物品の放冷中の加硫量を常に同じにする基準温
度(Aタイヤの例えば加熱工程終了時点)例えば117
℃に達したときにBタイヤの加熱水の供給を中止すれば
、Bタイヤの温度〜時間曲線はC曲線を描き、Aタイヤ
のA曲線とばは゛同じ曲線、いい換えればAタイヤとほ
ぼ同一レベルの最終加硫量が得られるのである。
また、制御手段のポイントが温度測定であって、温度制
御方式でないため温度制御のための高価な装置を必要と
せず、加硫プレスが大型の場合における温度制御方式に
みられる欠点例えばヒーターがオンして温度が上昇する
のに相当な時間がかかり、実質上制御が不可能である等
の欠点を有しないのである。
以下本発明の実施例を添附図面について詳細に説明する
第3図に示すように、加硫工程を制御する装置は計算部
として汎用性のあるマイクロコンピュータ−1を用い、
また、制御部として前記マイクロコンピュータ−1を兼
用するかもしくは論理回路を用いることが好ましい。
加硫操作ステップとは、制御対象の具体的な個々の任意
の加硫工程即ち、タイヤを下型に入れてブラダ−にエア
ーを供給し、タイヤをふくらませるシェービング工程、
加熱水等を供給する加熱工程、冷却水を供給する冷却工
程、ブラダ−からエヤーを排出する排気工程、ブラダ−
をバキュームにするバキューム工程における、例えば加
熱工程の終了時点、冷却工程の終了時点等であり、また
、単一の工程のみならず、例えば加熱工程の終了時点お
よび冷却工程の終了時点あるいは全加硫工程の終了時点
のように複数工程の組合せも含むものである。
感温部2は熱電対が好ましい。
感温部2はタイヤ(エラストマー物品)の任意の箇所に
位置決めすることができる。
また、物品の内部のほかに物品の表面又は金型内もしく
は加硫媒体内にセットしてもよい。
温度測定装置3は、リニアライザーおよびA−D変換器
を主体としてテ゛ジタル表示することが好ましい。
プロセスタイマー4は、任意に設定した時間計画に従っ
て電気的にまたは空気的にON・OFF信号を発する公
知のデジタル型もしくはアナログ型プロセスタイマーで
あり、所望の加硫操作ステップの経過時間が設定せられ
る。
尚、装置の誤動作に起因して実測温度と基準温度がいつ
までたっても一致しないとき所望の設定時間が経過すれ
ば加硫操作ステップを終了させるフェルプルーフとして
余り精度を必要としない簡単な構造の附加的タイマー5
を用いることができる。
加硫操作ステップを終了させる機構は、加硫プレスの所
望加硫操作ステップを開始または終了させるダイヤフラ
ム弁を開閉させる弁機構(エアバルブ)6である。
基準温度とは、エラストマー物品を加硫プレスから取り
出した後の放冷中に進む加硫反応量を直接制御するため
のパラメーターであり、同種同一サイズのエラストマー
物品ごとに、加硫プレスから取り出した後の放冷中に進
むべき加硫量を経験的、実験的にもとめ、それに基づい
て加硫工程中の所望の操作ステップ(例えば加熱工程)
終了時点について適宜選択決定し得るものである。
基準温度は理想的にはエラストマー物品のプレス中の加
硫量と放冷中の加硫量の和が常に同じになる温度である
が、現実的にはエラストマー物品の放冷中の加硫量が常
に同じになる温度でもよい。
基準加硫量とは、エラストマー物品を加硫プレスに入れ
てから取り出すまでの間に進む加硫反応量を直接制御す
るためのパラメーターであり、同種同一サイズのエラス
トマー物品ごとにアレニウス式を用いて経験的、実験的
に適宜選択決定し得るものである。
上記コンピュータ1への入力信号は、所望の加硫操作ス
テップの終了時に相当する信号、基準温度設定置、基準
加硫置設定値、アレニウス式の活性化エネルギー、プロ
セスタイマーおよび附加的タイマーの経過時間設定置等
であり、一方、出力信号は経過時間毎の温度および加硫
量、弁機構の開閉がOKか否かの信号、感温部のセンサ
ー針の挿入引抜きの信号等である。
実施例 1 型物の加硫における加硫工程終了時の温度制御の加硫操
作ステップ。
(1)当該型物の加硫プレス開放後の放冷中に進むべき
加硫量にもとづいて加硫工程終了時点の基準温度(例え
ば143℃)を経験的、実験的に設定する。
(2)マイクロコンピュータ−1に加硫工程終了時にお
けるエラストマー物品の放冷中の加硫量を常に同じにす
る温度としての前記基準温度の信号を入力する。
(3)型物用ゴム配合組成物を加硫プレスに入れる。
(4)前記ゴム組成物内に熱電対センサー2を挿入する
(5)加硫プレスに蒸気を入れ、ライス後、所望圧力に
設定する。
リニアライザー及びA−D変換器3は、ゴム組成物の温
度を実測し続ける。
(6)コンピューター1は予め入力された基準温度と実
測した温度とを比較し、実測温度が基準温度以上となっ
たとき、蒸気のダイヤフラム弁を閉じるようエヤバルブ
6が動作し、加硫を終る。
(7)感温部の熱電対センサー2を型物より引抜く。
(8)加硫プレスを開いて型物を放冷させる。
そうすると、前記基準温度は型物を加硫プレスから取り
出した後に進むべき、加硫量をも考慮したものであるか
ら、加熱工程又は加硫プレスから取り出すまでの間の加
硫量のみを制御する従来方式に比してはるかに精度の高
い加硫制御が実現する。
実施例 2 タイヤの加硫における加熱工程終了時の温度制御の加硫
操作ステップ。
(1)当該タイヤの加硫プレス解放後の放冷中に進むべ
き加硫量にもとづいて加熱工程終了時点の基準温度を経
験的、実験的に設定する。
(2)マイクロコンピュータ−1にタイヤの加熱工程終
了時の基準温度の信号と同工程終了時に相当する信号を
それぞれ入力する。
(3)プロセスタイマー4に加硫工程経過時間の必要最
小値を、また附加的タイマーに必要最大値をそれぞれセ
ットする。
(4)生タイヤを加硫プレスに入れる。
(5)加硫プレスが閉塞すると同時にプロセスタイマー
がONとなる。
次いで熱電対のセンサー2が金型の挿通孔を通して生タ
イヤの肩部に挿入される。
(6)プロセスタイマー4がONと同時に加熱水がブラ
ダ−内に入る。
プロセスタイマー4が作動を継続し、リニアライザー及
びA−D変換器3はタイヤ肩部の温度を計測し続ける。
(7)プロセスタイマー4に設定した加熱水終了時間が
きたとき同タイマー4は作動を中断する。
(8)予め入力された加熱工程終了の信号を受けて、マ
イクロコンピュータ−1は予め入力されたエラストマー
物品の放冷中の加硫量を常に同じにする温度としての基
準温度と実測した温度とを比較する。
(イ)基準温度より高い実測温度が3回続けて計測され
たとき加熱水の切換動作を行う。
(ロ)附加的タイマーに設定された時間の経過時点では
実測温度の計測値に関係なく加熱水の切換動作を行い、
装置の誤動作を補償する。
(9)上記(8)のステップにおいてダイヤフラム弁6
の切換動作信号が出た時点で、プロセスタイマー4の動
作信号が出て同タイマー4は待機状態から再び動作を開
始する。
(10)プロセスタイマー4に設定された冷却水供給工
程終了時間が経過すると、冷却水のダイヤフラム弁を閉
じ、排気のダイヤフラム弁6が開くよう切換動作される
r31+ プロセスタイマー4に設定された排気工程
終了時間が経過すると、排気とバキュームのダイヤフラ
ム弁6が切換動作される。
(12)プロセスタイマー4に設定されたバキューム工
程終了時間が経過すると、バキュームのダイヤフラム弁
6が閉じ、加硫プレスが開き1サイクルを終了する。
(13)感温部2のセンサー針がタイヤ及び金型より引
抜かれる。
(刊 第1実施例の(8)に準じる。
実施例 3 タイヤの加硫における加熱工程終了時及び冷却工程終了
時の並列的温度制御の加硫操作ステップ。
(1)当該タイヤの加硫プレス解放後の放冷中に進むべ
き加硫量にもとづいて加熱工程終了時点及び冷却工程終
了時点におけるエラストマー物品の放冷中の加硫量を常
に同じにする温度として基準温度を経験的、実験的にそ
れぞれ設定する。
(2)コンピューター1にタイヤの加熱工程終了時の基
準温度の信号及び同工程終了時に相当する信号ならびに
冷却工程終了時の基準温度の信号及び同工程終了時に相
当する信号をそれぞれ入力する。
(3)プロセスタイマー4に加熱工程及び冷却工程経過
時間の必要最小値をそれぞれセットし、かつ、附加的タ
イマー5に両工程経過時間の必要最大値をぞれぞれセッ
トする。
(4)〜(9)実施例2の(4)〜(9)に準じる。
(10)プロセスタイマー4に設定された冷却工程終了
時間が経過すると同タイマー4は動作を中止する。
Qll 予め入力された冷却工程終了の信号を受けて
基準温度と実測した温度を比較する。
(イ)基準温度より低い実測温度が3回続けて計測され
たとき冷却水の切換動作を行う。
(ロ)附加的タイマー5に設定された時間の経過時点で
は実測温度の計測値に関係なく冷却水の切換動作を行い
装置の誤動作を補償する。
(12)実施例2の(9)に準じる。
03)実施例2の(11)に準じる。
(14)実施例2の(12)に準じる。
(15)実施例2の(13)に準じる。
(16)実施例2の(14)に準じる。
実施例 4 タイヤの加硫における加熱工程終了の加硫量及び温度に
よる同時制御の加硫操作ステップ。
(1)当該タイヤの加熱工程終了時の基準加硫量を設定
し、さらに当該タイヤの加硫プレス解放後の放冷中に進
行すべき加硫量に基づいて加熱工程終了時点におけるエ
ラストマー物品の放冷中の加硫量を常に同じにする温度
として基準温度を経験的、実験的に設定する。
(2)コンピューター1に加熱工程終了時の基準加硫量
及び基準温度並びに同工程終了時に相当する信号をそれ
ぞれ入力する。
(3)〜(5)実施例2の(3)〜(5)に準じる。
(6)プロセスタイマー4がONと同時に加熱水がブラ
ダ−内に入る。
リニアライザー及びA−D変換器3はタイヤ肩部の温度
を計測し続け、かつコンピューターは実際の加硫量を算
出し続ける。
(7)実施例2の(7)に準じる。
(8)予め入力された加熱工程終了の信号を受けて、コ
ンピューター1は予め人力された基準加硫量と実際に計
算した加硫量を比較し、同時に予め入力された基準温度
と実際に計測した温度を比較する。
(イ)実際加硫量が基準加硫量より大きくなり、かつ、
基準温度より高い実測温度が3回続けて測定されたとき
、加熱水から冷却水へのダイヤフラム弁6の切換動作が
行われる。
(ロ)附加的タイマー5にセットされた時間の経過時点
では実際加硫量及び実測温度の計測値と無関係に加熱水
の切換動作を行い装置の誤動作を補償する。
(9)〜(13)実施例2の(9)〜(13)に準じる
尚、実施例1〜3が温度のパラメータを主体とするのに
対して、実施例4のように加硫量のパラメータを温度の
パラメータと併用し、エラストマー物品を加硫プレスか
ら取り出す前での加硫と取り出した後の加硫の両方を制
御するようにすれば、加硫制御の精度がより向上する。
以上の説明からも明らかなように、本発明方法によれば
、従来の時間や加硫量のパラメーターによる加硫制御方
法では、エラストマー物品を加硫プレスに入れてから取
り出すまでの間の加硫反応量(以下、本加硫という)の
みを制御するものであり、加硫プレスから取り出した後
の冷却中に進む加硫反応量(以下、後加硫という)につ
いては今までは軽視されていたが、発明者は、この後加
硫が本加硫よりもはるかに大きく、従って加硫制御の精
度を上げ、同種同一サイズのエラストマー物品相互にお
いてもバラツキのない真に同一レベルの加硫状態を得よ
うと思えば、本加硫よりもむしろ後加硫を重点的に制御
しなければならないことに着目し、本発明の温度のパラ
メーターにより主として後加硫を制御する方法に想到し
たものであって、その具体的な手段としては、「加硫工
程中の所望の特定段階での一定温度(即ち後加硫を考慮
した、エラストマー物品の放冷中の加硫量を常に同じに
する温度としての基準温度)から一定条件で放冷する」
方式をとり、ここで放冷条件は実際には室内ではほぼ一
定になるので、結局、特定の加硫操作ステップの終了時
点での一定温度(基準温度)を経験的、実験的に設定し
、その温度において加硫操作ステップを終了させればよ
いこととしたのである。
なお、後加硫の量を成る限られた一定値にするだけでな
く、工業的には後加硫量を一定値以上又は以下という大
まかなレベルに制御すれればよい場合が多いので、その
場合は、エラストマー物品が一定温度(基準温度)以上
または以下になったときにおいて所望の加硫操作ステッ
プを終了させることになる。
また、本発明方法は上記のようにエラストマー物品の加
硫工程終了後の放冷中の加硫量を制御するシステムを基
本とするから、従来方法と異なり、有効制御範囲が拡大
され、結局、加硫制御精度が向上し同種同一サイズのエ
ラストマー物品相互の加硫状態のバラツキを実質的に有
効に減少させることができるのである。
さらに、本発明方法においては、いわゆる温度の制御を
行うのでなく、単に加硫中の物品の温度を測定するだけ
で、その測定温度が基準温度近辺であれば加硫操作ステ
ップを終らせるものであるから、いわゆる、温度制御方
式の場合とことなり、高価な装置を必要としないという
利点も有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はタイヤを加硫した場合の温度〜時間曲線図、第
2図はタイヤを加硫した場合の加硫量〜時間曲線図、第
3図は本発明方法のシステム図である。 1・・・コンピューター、2・・・感温部、3・・・温
度測定装置、4・・・プロセスタイマー、5・・・附加
的タイマー、6・・・弁機構。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エラストマー物品の加硫工程を制御する装置に、 加硫プレスから取り出した後のエラストマー物品の放冷
    中の加硫量を常に同じにする温度としての基準温度の信
    号を入力する一方、 金型内に配置されたエラストマー物品の内部に感温部を
    位置決めして、エラストマー物品の温度を実測し、 実測温度と基準温度を比較し、 加硫が加熱工程のときには実測温度が基準温度以上とな
    ったときに、 加硫プレスにおけるエラストマー物品の加硫を終了させ
    て、 エラストマー物品を加硫プレスから取り出した後の放冷
    中の加硫量を制御するようにしたことを特徴とするエラ
    ストマー物品の加硫制御方法。 2 エラストマー物品の加硫工程を制御する装置に、 加硫プレスから取り出した後のエラストマー物品の放冷
    中の加硫量を常に同じにする温度としての基準温度の信
    号を入力する一方、 金型内に配置されたエラ貢トマー物品の内部に感温部を
    位置決めして、エラストマー物品の温度を実測し、 実測温度と基準温度を比較し、 加硫が加熱工程のときには実測温度が基準温度以上とな
    ったとき、加硫が冷却工程のときには実測温度が基準温
    度以下となったとき、 加硫プレスにおけるエラストマー物品の加硫を終了させ
    て、 エラストマー物品を加硫プレスから取り出した後の放冷
    中の加硫量を制御するようにしたことを特徴とするエラ
    ストマー物品の加硫制御方法。 3 エラストマー物品の加硫工程を制御する装置に、プ
    ロセスタイマーを有し、 プロセスタイマーに設定された所望の加硫操作ステップ
    経過時間終了時に相当する信号を入力し、 加硫プレスから取り出した後のエラストマー物品の放冷
    中の加硫量を常に同じにする温度としての基準温度の信
    号を前記所望の加硫ステップについて入力する一方、 金型内に配置されたエラストマー物品の内部に感温部を
    位置決めして、エラストマー物品の温度を実測し、 前記所望の加硫操作ステップ経過時間終了の信号を受け
    て、 実測温度と基準温度を比較し、 加硫が加熱工程のときには実測温度が基準温度以上とな
    ったとき、加硫が冷却工程のときには実測温度が基準温
    度以下となったとき、 加硫プレスにおけるエラストマー物品の前記加硫操作ス
    テップを終了させて、 エラストマー物品を加硫プレスから取り出した後の放冷
    中の加硫量を制御するようにしたことを特徴とするエラ
    ストマー物品の加硫制御方法。 4 エラストマー物品の加硫工程を制御する装置に、付
    加的タイマーを有し、 付加的タイマーにセットされた所望の加硫操作ステップ
    に必要最大の経過時間に相当する信号を入力し、 加硫プレスから取り出した後のエラストマー物品の放冷
    中の加硫量を常に同じにする温度としての基準温度の信
    号を入力する一方、 金型内に配置されたエラストマー物品の内部に感温部を
    位置決めして、エラストマー物品の温度を実測し、 実測温度と基準温度を比較し、 加硫が加熱工程のときには実測温度が基準温度以上とな
    ったとき、加硫が冷却工程のときには実測温度が基準温
    度以下となったとき、 加硫プレスにおけるエラストマー物品の加硫を終了させ
    て、 エラストマー物品を加硫プレスがら取り出した後の放冷
    中の加硫量を制御するようにし、かつ、温度の誤操作に
    起因して実測温度と基準温度が釣合わないとき、付加的
    タイマーの所望の加硫操作ステップの必要最大の経過時
    間が経過すれば、加硫ステップを終了するようにしたこ
    とを特徴とするエラストマー物品の加硫制御方法。 5 エラストマー物品の加硫工程を制御する装置に、プ
    ロセスタイマーと付加的タイマーとを有し、 プロセスタイマーに設定された所望の加硫操作ステップ
    経過時間終了時に相当する信号を入力し、 付加的タイマーにセットされた所望の加硫操作ステップ
    に必要最大の経過時間に相当する信号を入力し、 加硫プレスから取り出した後のエラストマー物品の放冷
    中の加硫量を常に同じにする温度としての基準温度の信
    号を前記所望の加硫ステップについて入力する一方、 金型内に配置されたエラストマー物品の内部に感温部を
    位置決めして、エラストマー物品の温度を実測し、 前記所望の加硫操作ステップ経過時間終了の信号を受け
    て、 実測温度と基準温度を比較し、 加硫が加熱工程のときには実測温度が基準温度以上とな
    ったとき、加硫が冷却工程のときには実測温度が基準温
    度以下となったとき、 加硫プレスにおけるエラストマー物品の前記加硫操作ス
    テップを終了させて、 エラストマー物品を加硫プレスから取り出した後の放冷
    中の加硫量を制御するようにし、かつ、温度の誤操作に
    起因して実測温度と基準温度が釣合わないとき、付加的
    タイマーの所望の加硫操作ステップの必要最大の経過時
    間が経過すれば、加硫ステップを終了するようにしたこ
    とを特徴とするエラストマー物品の加硫制御方法。 6 エラストマー物品の加硫工程を制御する装置に、プ
    ロセスタイマーを有し、 プロセスタイマーに設置された所望の加硫操作ステップ
    経過時間終了時に相当する信号を入力し、 エラストマー物品の加硫についての基準加硫量の信号を
    入力し、 加硫プレスから取り出した後のエラストマー物品の放冷
    中の加硫量を常に同じにする温度としての基準温度の信
    号を前記所望の加硫ステップについて人力する一方、 金型内に配置されたエラストマー物品の内部に感温部を
    位置決めして、エラストマー物品の温度を実測し、 実測温度からアレニウス式に基づいて実際の加硫量を計
    算し、 前記所望の加硫操作ステップ経過時間終了の信号を受け
    て、 実測温度と基準温度を比較するとともに、実際加硫量と
    基準加硫量を比較し、 加硫が加熱工程のときには実測温度が基準温度以上とな
    ったとき、加硫が冷却工程のときには実測温度が基準温
    度以下となったとき、 カリ実際加硫量が基準温度以下となったときに、 加硫プレスにおけるエラストマー物品の前記加硫操作ス
    テップを終了させて、 エラストマー物品を加硫プレスから取り出すまでの加硫
    量と、 エラストマー物品を加硫プレスから取り出した後の放冷
    中の加硫量を制御するようにしたことを特徴とするエラ
    ストマー物品の加硫制御方法。 7 エラストマー物品の加硫工程を制御する装置に、プ
    ロセスタイマーと、付加的タイマーとを有し、 プロセスタイマーに設定された所望の加硫操作ステップ
    経過時間終了時に相当する信号を入力し、 付加的タイマーにセットされた所望の加硫操作ステップ
    に必要最大の経過時間に相当する信号を入力し、 エラストマー物品の加硫についての基準加硫量の信号を
    入力し、 加硫プレスから取り出した後のエラストマー物品の放冷
    中の加硫量を常に同じにする温度としての基準温度の信
    号を前記所望の加硫り、テップについて入力する一方、 金型内に配置されたエラストマー物品の内部に感温部を
    位置決めして、エラストマー物品の温度を実測し、 実測温度からアレニウス式に基づいて実際の加硫量を計
    算し、 前記所望の加硫操作ステップ経過時間終了の信号を受け
    て、 実測温度と基準温度を比較するとともに、実際加硫量と
    基準加硫量を比較し、 加硫が加熱工程のときには実測温度が基準温度以上とな
    ったとき、加硫が冷却工程のときには実測温度が基準温
    度以下となったとき、 かつ実際加硫量が基準温度以下となったときに、 加硫プレスにおけるエラストマー物品の前記加硫操作ス
    テップを終了させて、 エラストマー物品を加硫プレスから取り出すまでの加硫
    量と、 エラストマー物品を加硫プレスから取り出した後の放冷
    中の加硫量を制御するようにし、かつ、温度の誤操作に
    起因して実測温度と基準温度が釣合わないとき、付加的
    タイマーの所望の加硫操作ステップの必要最大の経過時
    間が経過すれば、加硫ステップを終了するようにしたこ
    とを特徴とするエラストマー物品の加硫制御方法。
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