JPS59501656A - 外科手術用クリップ取付方法、装置およびそれに用いるクリップ、クリップ列 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 外科手術用クリップ取付方法、装置およびそれに用発明の背景 本発明は止血用クリップ取付方法、装置およびそれに用いる外科手術用クリップ に関する。一層詳しくは１本発明はクリップ使用器具内に入っているクリンプを 一度に１つずつ器具のクリンプ閉じ部に自動的に送る外科手術止血用クリンプ取 付方法および装置に関する。

外科手術用クリップ取付装置においてクリンプを整列状態で送ることは、器具の 末端付近に嵩高のクリップ・マカジンを設ける必要かないため、非常に望ましい ことである。このようなマガジンは、器具を用いて外科手術手順に従って人体組 織に止血クリップ奄取付けているときに器具のあご部を外科医の視線から遮るこ とがある。外科手術の整列送りを行なう技術はいくつか開発５れたが、多くのも のは、比較的複雑であり、クリンプを装置のクリップ閉じ部に進めるのに多数の 部品あるいは構成要素を必要とする。

したがって、本発明の目的は外科手術クリンプ取付方法および装置を改良、簡略 化することにある。

閉じ部に整列送りする点で改良、簡略化が行なわれた外科手術クリップ取付方法 および装置を提供することにある。

発明の要旨 本発明のこれらおよび他の目的は、本発明の原理によれば、解放自在に相互に連 結されて線形の列を形成する外科手術クリップを提供することによって達成され る。クリンプ列はクリップ取付器具の長手方向軸線に沿って摺動自在に配置され ている。クリップ取付器具内に往復動自在に装着されたプンシャがクリンプ列の 最前方のクリップと接触し、それを器具のクリップ閉し用あご部に向って末端方 向に押す。列内の残りのクリップは最前方クリップと一緒に押し進められ、最前 方クリンプがあご部に入りつつあるときに、そのクリンプか列内の残余のクリッ プから分離され、あこ部内に着座させられる。次に、あご部が作動してクリップ を人体組織のまわりに閉じてクリンプ止めを行なう。次いで、プンシャが解放さ れたとき、あご部が閉したばかりのクリンプを解放する。それから、プンシャが 次のクリンプの基端側まで引込み、このクリンプが今やクリンプ列内の最前方ク リンプとなる。こうして、器具がその作動サイクルを繰返す準備が整ったことに なる。

クリンプは生物学的に許容できる金属で作ることができるか、好ましくは生物学 的に許容できるプラスチック、最も好ましくは生物学的に吸収可能なプラスチ５ ．り材料で作るとよい。プラスチックのクリンプが好ましい理由は、外科手術後 に人体に残した場合、後に放射線（Ｘ線）写真を撮ったときに、金属クリップと 違って影響を与えないからである。生物学的吸収可能プラスチンクークリンプに は、クリップ止めした組織が癒着した後に人体に吸収されるという利点もある。

手術後数箇月、数年経てからクリンプか人体内を移動するという望ましくない可 能性を回避できる。クリンプがプラスチック（生物学的吸収可能の有無を問わず ）で作っである場合、各クリンプのアームの通常自由な端部か、クリップを上述 のように閉じた後、相互に錠止してり１）ンブのアームを相互に保持させる要素 を持っていると好ましい。

本発明のこれ以上の特徴、性質ならびに種々の利点は、添付図面および以下の詳 細な説明からより一層明らかとなろう。

図面の簡単な説明 第１図は本発明の外科手術クリンプ取付装置の説明用実施例の斜視図である。

第、２図は第１図の装置の頂面図であり、内部要素のいくつかを露出させるべく 上方部分のいくつかを除去して示す図である。

第３図は別の内部要素を露出させるべくいくつかの要素を破断して示す、第２図 と同様の図である。

第４図は第３図の４−４線に沿った断面図である。

第５図、第６図はそれぞれ第３図の５−５線、６−６線に沿った断面図である。

第７図は第１図から第６図に示した装置の部分展開斜視図である。

第８図は第７図の装置の一部の別の展開斜視図である。

第９図は第８図の装置の展開図である。

第１０図、第１１図はそれぞれ第９図の１０−１０線、１１−１１線に沿った断 面図である。

第１２図は第１図から第１１図の装置で使用する説明用外科手術クリップの拡大 平面図である。

第１３図は第１２図のクリンプを人体組織に取付けた位置で示す斜視図であり、 クリンプそのものを最も明瞭に示すためにクリンプを人体組織に取付けている最 中にクリップを囲むクリップ取付装置を示していない。

第１４図は第１３図と同様の図であるが、人体組織に取付けたクリンプを示す図 である。

第１５．１７．　１９．２１．２３図は装置の動作順序を説明する。第３図の一 部に類似した一連の図である。

第１６．１８．２０．２４図はそれぞれ第１５．１７．１９．２０．２３図の１ ６−１６線、１８−１８線、２０−２０線、２２−２２線、２４−２４線に沿っ た断面図である。

発明の詳細な説明 第１図に示すように、本発明のクリップ取付装置１０の図示実施例は主本体１２ を包含し、この主本体内には２つのリング・ハンドル１４．１６が枢着してあっ て主本体の後端すなわち基端から突出している。

リング争ハンドル１４．１６は、それぞれ、器具操作者の片手の親指と他のどれ か一本の指を受け入れるようになっている。器具１０は一対のはさみに似た動き をして完全に片手で操作できる。主本体１２は２つの部分１２ａ、１２ｂ（第７ 図参照）からなり、これらの部分は任意普通の要領、たとえば、適当な接着剤で 相互に保持され得る。

長手方向軸組立体１８が主本体１２上に装着してあり、これは主本体から前方す なわち末端方向に延びている。＠組立体１８は装置末端のところにおいて一対の あご部２０．２２で終っている。器具の操作時、これらのあご部２０．２２はク リンプ止めしようとしている人体組織（たとえば、血管２４）のまわりに置かれ る。。それから、リング・／＼ンドル１４．１６を相互に握り込むと、クリンプ ２６（第１３図）が軸組立体１８に沿って前進し、あご部２０．２２内に位置す る。このとき、クリンプのアームが一本ずつ各あご部内に位置する。リング・ハ ンドルを絞り続けると、軸組立体１８の外側スリーブ部があご部２０．２２に対 して末端方向に動き、あご部を相互に、絞り込む。次１．％でリング−ハンドル １４．１６を解放すると、あこ゛第２０．２２が再ひ開き、第１４図に示すよう にクリ・ンプ止めした人体組織を解放する。こうして、次の作動サイクルを始め る準備が整ったことになる。

他の材料、たとえば、金属で作ったクリンプを使用できることは当業者には明ら かであろうから、図示実施例は、大部分、プラスチック・クリ１．プを取付ける ものとして説明する。

実施例としての外科手術クリップ２６が第１２−１４図に示してあり、このよう なりリップの列が、たとえば、第１５図に示しである。各クリップはベース３０ と、このベースのそれぞれの端から延びる２木のアーム３２．３４とを包含する 。ベースおよびアームは共通の平面内に位置する。クリップは、アームの通常自 由な端部３６．３８が、たとえば、第１２図に示すように、弾性的に離れる方向 に押圧されるように作る。各クリップのベース部の外周には２つの側方に突出す る耳部４２．４４が設けてあり、各耳部はベース３０のそれぞれの端に隣接して いる。あるいは、耳部４２．４４はそれぞれアーム３２．３４に沿って設けてあ ってもよい。各アームの通常自由な端部３６．３８の内周には、それぞれ、スロ ツ）４６．４８か設けである。物理的に分離した個別のクリ、ンプを互いにｌつ の列に組合わせたとき、たとえば、第１５図に示すように組合わせた場合、各ク リップの耳部４２．４４は、それぞれ、直後のクリップにあるスロット４６．４ ８内に解放自在に入り、それと係合する。各クリップのアームは器具の周囲構造 によってさらに離れるのを阻止されている。したがって、列の最前方クリップが 後に詳細に説明するように末端方向に押されたとき、列内の引き続くクリンプは すべて同時に押される。

各クリップのアームの通常自由な端部３６．３８には、アーム３２では対応する ラッチ要素３２ａ、３２Ｃ、アーム３４ではラッチ要素３４ａ、３４ｃが設けで ある。第１４図に示すようにクリップのアームが相互に絞り込まれたとき、ラッ チ要素３２ａ、３４ｃが互いに重なり合って相互錠止し、ランチ要素３２ｃ、３ ４ｃが互いに重なり合って相互錠止する。これらのランチ要素がひとたび相互錠 ゛止すると、クリップが閉し位置に保持されることになる。ラッチ要素３２ａ、 ３４ａの重なる方向はラッチ要素３２ｃ、３４ｃの重なる方向の逆である。たと えば、クリップ２６を第１４図に示すように上から見た場合、ラッチ要素３２ａ はラッチ要素３４ａの上方にあり、ラッチ要素３２ｃはラッチ要素３４ｃの下方 にある。これにより、アーム３２．３４を同一平面に保持することによってクリ ップが不注意で開くことが非常に少なくなる。

第２．３図を参照しながら器具１０の構造を一層詳しく考察すると、リング・ハ ンドル１４．１６は、各リング拳ハンドルの末端のところで、主本体１２の内部 にある円筒形ソケット５３との協働の下にほぼ円筒形のノブ５２によって主本体 １２内に枢着されている。所望に応じて、上記枢着部の各々でピンまたはねじ５ ４を同軸に設置して主本体１２および対応したノブ５２を貫通させ、主本体１２ 内にリング争ハンドル１４．１６を保持する助けとしてもよい。枢着したリンク ５６．５８がそれぞれリング・ハンドル１４．１６の間、およびスリーブ６０の 基端に連結しである。

リンク５６はピン６２によってハンドル１４に枢着してあり、リンク５８はピン ６４によってハンドル１６に枢着してあり、両リンクはピン６６によってスリー ブ６０に枢着しである。スリーブ６０はハウジング１２に対して長手方向に往復 動できるように装着しである。ハンドル１４．１６を相互に絞り込んだとき、リ ンク５６．５８はスリーブ６０を末端方向に駆動する。

スリーブ６０は圧縮コイルばね６８によって基端方向に弾力的に押圧されている 。このばねはハウジング１２の内面７０（第３．４図）とスリーブ６０の孔７２ の基端との間で圧縮されている。スリーブ６０の基端方向弾力押圧はハンドル１ ４．１６も分離する方向に弾力的に押圧する。ハンドル１４．１６の外向きの動 きは、第３図に示すように、／＼ンドル軸と主本体／＼ウジング１２の側面との 接触によって止められる。こうして、ばね６８は器具の主もどしばねとなる。

第８図で最も良くわかるように、スリーブ６０は。

基本的には、溝形部材であり、好ましくは金属で作られる。スリーブ６０の構成 する溝内にはあご部材７４が入り、このあご部材は／＼ウジング耳部７６ａ、７ ６ｂがあご部材７４の基端部にある孔７８ａ、７８ｂと協働することによってｌ ＼ウジング１２に対して固定される。耳部７６はスリーブ６０にある孔７２の末 端部を自由に通過する。あご部材７４の末端部はふたまたになっていて２つのほ ぼ平行に隔たったアーム８２．８４を構成している。あご部２０．２２はアーム ８２．８４の末端にそれぞれ装着しである。あご部材７４は弾力性のある金属で 作っであるのが好ましく、そうすると、アーム８２．８４が後に詳細に説明する ように互いに向って撓むことができ、かつ、アーム（こかかる力が除かれたとき にその最初の間隔にもどる。

あご部材７４の上面にはり１ルンプ列容器９０力く固定しである。第１０図で最 も良くわかるように、クリ・ンプ列゛容器９０はＣ字形の溝形部材であり、その 長手方向軸線はあこ部材７４の長手方向軸線と整合してし）る。クリップ列容器 ９０の溝は複数のりＩハンプ２６を収容しており、これ、らのクリ・ンプは先に 詳細に説明したように相互錠止した線形の列の状態で配置しである（第１５図参 照）。各クリップの通常自由な端３６．３８は末端方向を向いており、クリソ” プの列はクリップ列容器９０の長手方向軸線と整合している。クリンプ列容器９ ０はその溝の末端付近に小突起あるいはもど・り止め９２を有し、これは後に詳 細に説明するようにクリンプ列から末端のクリンプを分離するの奪助ける。クリ ップ列容器９０は板ばね部９４も有し、これは溝内で上方に突出しており、クリ ンプ列が基端方向に動くのを阻止する爪部材として作用する。クリンプがこの爪 ばねを通過するときにそれを押し下げることによって、クリンプは末端方向に爪 ばね９４を通って移動することができる。しかしながら、爪ばね９４が末端側か ら近付いてくるクリップのベース３０と接触し、クリンプがさらに基端方向に動 くのを阻止するので、クリンプは基端方向にもどることはできない（第２３．２ ４図参照）。容器９０の末端付近に内向き押圧板ばね要素９６を設けることによ って、クリップは容器９０の末端から不注意で落下するのを防止される。

第８図で最も良くわかるように、クリンプ列容器９０の上部は開いていてプ・ン シャ部材１００の末端にあるブツシャ・フィンガ１０２が容器９０内に下方に突 出し、容器９０内の最末端クリップのベース３０と接触できるようにしている。

プンシャ部材１００は、クリップ列容器９０上方に、それに対して長手方向に往 復動できるように装着しである。ブツシャ部材１００は継手１１０および圧縮コ イルばね１２０によって溝形部材６０に結合しである。継手１１０は溝６ｏの基 端部内に嵌合しており、一対の側方の延びる耳部１１２ａ、１１２ｂを包含する 。これらの耳部は、それぞれ、溝形部材６０に設けたスロッ）１１４ａ、１１４ ｂ内に嵌合しており、その結果、継手１１０が溝形部材６０と一緒に長手方向に 往復動する。ブツシャ部材ｌＯＯの基端には、下向きのフィンガ１０４が設けて あり、このフィンガは継手にある横方向パー１１６の基端側でこの継手１１０内 に嵌合している。フィンガ１０４は圧縮コイルばね１２０によって横方向パー１ １６に対して末端方向に弾力的に押圧されている。圧縮コイルばね１２０も継手 １１０内に嵌合しており、継手の基端とフィン力１０４との間、で作用する。継 手１１０の下方にはばねガード１２２が設けてあり、これはばね１２０を継手１ １０内に保持する。ばねガード１２２に設けた孔１２４がブツシャ部材１００の フィン力１０４の下端をあご部材７４の孔７８ｃに入れるようにしている（第４ 図参照）。

プッ・シャ部材１００と溝形部材６０の上記の結合で、次のような動作がなされ る。溝形部材６０がハンドル１４．１６の操作に応答して末端方向に動くと、継 手１１−０とばね１２．０がブツシャ部材１００を溝形部材６０と一緒に移動さ せ、最終的に、フィンガ１０４があご部材７４の孔７８ｃの末端７８ｄと接触す る。その後、ブツシャ部材１００のさらに末端に向う動きは、フィン力１０４と 面７８ｄとのこの接触によって阻止される。溝形部材６０は末端方向に動き続け るが、ブツシャ部材１００は停止する。ばね１２０は要素６０．１００のこの異 なった動きを許すように作用する。ハンドル１４．１６が解放されると、溝形部 材６．０は基端方向にもどり、ブツシャ部材ｌｏｏは横方向パー１１６とフィン ガ１０４との接触によって溝形部材６０と一緒に後方に引張られる。

軸組立体１８はかパー１３０（第８図）によって覆われており、このかバーはそ の舌片１３２と溝形部材６０にある孔１３４との協働によって溝形部材６ｏに取 付けられている（第１０図）。

ハンドル１４．１６を絞り、次に解放することに応した装置の動作シーケンスは 第１５−２４図で最も良くわかる。第１５．１６図はハンドルの絞りが開始され る前の装置を示している。溝形部材６ｏ、継手ｌ。

Ｏおよびブツシャ部材１００はすべて最基端位置にある。ブツシャ・フィンガ１ ０２はクリップ列の最末端クリンプ２６の基端側にある。あご部２ｏ、２２は開 いており、クリップ止めしようとしている人体組織２４のまわりに位置する。

第１７．１８図において、ハンドル１４．１６の握り込みが開始する。したがっ て１、溝形部材６ｏが末端方向に動き、それと−緒に継手１１０およびブツシャ 部材１００を移動させる。ブツシャ・フィンガト０２はクリップ列の最末端クリ ップ２６のベースと接触しているので、このクリップを含めてすべてのクリップ を末端方向に進めることになる。装置が第１７．１８図に示す段階に達すると、 最末端クリップはクリップ列容器９０のすぐ外にあるもどり止め９２を通過し、 あご部２０．２２に入り始め、クリップの１つのアームが人体組織２４のそれぞ れの側に位置する。あご部２０．２２は、それぞれ、長手方向スロット１４３． １４５を持ち、クリップのアームを受け入れてクリンプの適正な位置、向きを維 持する。また、最末端クリップかあご部に入るにつ、れて、クリップ令アーム３ ２．３４の外周部がそれぞれあご部２０．２２にある傾斜カム面１４２．１４４ に接触する。これにより、最末端クリ・ンプのアームが軽く互いに向って回動し 、耳部４２．４４を互いに向って変位させて最末端クリンプを後続のクリップか ら分離させる。同時に、後続の最末端クリップがもどり止め９２と接触し、クリ ップ列の末端方向の動きに与える抵抗を高め、クリンプ、列から最末端クリップ が分離するのを助ける。

第１７図は上述のようにクリップ列から分離したばかりの最末端クリンプを示し ている。ここで注意すべきみもどり止め９２がクリップ列に抵抗を与えるように 寸法決め、位置決めしであるということである。クリップ列の他の位置では、も どり止め９灸はクリップ列となんら接触していない。

可能性のある代替案として、最末端クリップをそのア一本を絞ることによって分 離するのに、最末端の次のクリップのアームを広げるようにしてもよい。これを 行なうには、分離を望む位置でクリップ列容器９０の側壁を押し広げるとよい。

第１９．２０図はハンドル１４．１６をまたさらに絞ったときの装置を示してい る。要素６０．１１０お１　。

よび１００は末端方向にまたさらに進んでいる。ブツシャ・フィンガ１０２は、 今や、クリップ列容器９０から完全に最末端クリップ２６を押し出してあご部２ ０．２２に完全に押し込んでいる。このクリップは、あご部の末端付近にある内 方突出クリップ止め１４６．１４８によってあご部２’０．２２の端から落下し ないようになっている。クリップ列の残りのクリンプは、第１７図に示すように 最末端クリップがクリップ列から分離してしまったので最末端の次のクリップが もどり止め９２と爪ばね要素９４の間に捕えられているため静止状態に留まる。

溝形部材６０の末端はあご部２０．２２の傾、斜カム面１５２．１５４のぞれぞ れと接触したばかりである。また、ブツシャ部材１００のフィンガ１０４の下端 もあご部材７４の孔７８ｃの末端７８ｄと接触したばかりである。これにより、 ハンドル１４．１６が絞り続けられてもブツシャ部材１００がこれ以上末端方向 に移動することがない。

ハンドル１４．１６の絞り操作の最終部分に応じた装置の状態が第２１．２２図 に示しである。要素６゜および１１０は末端方向に移動し続けるが、ブツシャ部 材１００はフィンガ１０４が面７８ｄと接触することによってこれ以上末端方向 に移動することがない。

した′がって、最末端クリップのこれ以上の末端方向への移動もまったく生じな い。溝形部材６０の末端はあご部材７４のカム面１５２．１５４と係合し、これ らの面と協働してあご部２０．２２を互いに向って絞る。これにより、末端クリ ップのアームが絞られ、最終的に、クリップ要素３２ａ、３２ｃ、３４ａ、３４ Ｃが相互錠止して人体組織２４のまわりにクリップを閉じた状態に保持する。ク リップのアームに、それぞれ、孔３２ｂ、３４ｂを設け、人体組織に加わる圧力 を成る程度逃がすようにしてもよい。しかしながら、クリップが組織に充分な圧 力を加えて組織破壊なしに止血を行なえる方が望ましい。

器具のクリップ取付行程はここで完了する。ハンドル１４．１６はこれ以上絞る ことはできない、ハンドル止め１４ａ、１６ａ（第１−．２図）が主本体１２の 基端突起１２ｃと接触するからである。操作者がハンドル１４．１６に加えてい る圧力を解くと、主もとしばね６８が溝形部材６０誉基端方向にもどす、これに より、あご部２０．２２が開き、第２３．２４図に示すように閉じたクリップを 解放する。これはまた、ブツシャ部材１００を後方に引き、その結果、ブツシャ ・フィンガ１０２が今やクリップ列容器９０内の末端クリップとなっているクリ ップのベース３０に乗り上げ′る。クリップ列は、クリップ列容器９０の底にあ る爪ばね要素９４によって基端方向に動くのを粗しされている。ハンドル１４． １６が完全に解放されると、装置は第１５．１６図に示す状態にもどされ、次の 操作サイクルを開始する準備が整ったことになる。

こうして、ブツシャψフィンガ１０２は、（１）先の最末端クリップがクリップ 列から離れたときにクリップ列が留まる位置でブツシャ・フィンガが最末端クリ ップと最末端の次のクリップの間に存在する最基端位置と、（２）最末端クリッ プが完全にあご部２０．２２内に押し込められた最末端位置との間で動きを制限 される。ブツシャ・フィンガ１０２の最基端位置はリング・ハンドル１４．１６ が第３図に示すように主本体ハウジング１２と接触することによって定められる 。ブツシャ・フィンガ１０２の最末端位置はフィンガ１０４と面７８ｄの接触に よって定められる。こうあご部２０，２２に押し込まれる。

クリップ２６はその意図した用途に応じて種々の寸法を持つ０代表的なりリップ は、閉じる前、長さ約１０ｍｍ、幅８ｍｍである。顕微手術での成る種の用途で は、もっと小さいクリップも用いられる。精管や卵管などの手術ではもっと大き なりリップが用いられる。このクリップ取付装置は使用するクリップの応じて適 当に寸法付けられる。

上述のように、クリップ２６は金属、プラスチックのいずれでもよく、また、生 物学的に吸収可能、不可能いずれでもよい。好ましい吸収可能ポリマーとしては 、グリコライド、ラクチド、ｐ−ジオキサノンのホモポリマー、コポリマーがあ る。好ましい非吸収性ポリマーとしては、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピ レンがある。代表的な金属としては、アルミニウム、マグネシウム、ステンレス 鋼、タンタル、これらの金属の種々の合金があり、これらのうちの成るものは生 物学的に吸収可能でもある。

クリップ列の最末端クリップに押圧力をかけることによってクリップ列を進める 装置を用いれば、−列のプラスチック・クリップを後方から押そうとしたときに 生じる問題を回避できるので、プラスチック争クリ、プの使用がかなり容、易に なる。後方から押す場合、？−列になったクリップはねじれる傾向があり、詰ま ってしまう可能性かある。また、プラスチック争クリ、プの性質上、クリップの 列は後方から押されたときに圧線され、装置の各動作毎にあご部に１つずつクリ ップを正しく送るためにクリップを周囲部分と整合させておくということが困難 あるいは不可能となる。

装置全体は一回の外科手術毎に、あるいは、クリンプ列容器９０内のクリップを 使いきったときに、廃棄処分しても経済的であるとよい。こうすれば、再使用の ために装置を清掃、殺菌、再装填するときに伴なう困難な作業、費用を回避する ことができる。溝形部材６０が往復動スリーブとして作用し、あご部２０．２２ を閉じるので、装置のたいていの作動要素は、はさみやプライヤのように作動す る器具におけるような曲げモーメントではなくて、引張力と圧縮力のみを伝える はずである。したがって、この器具は極めて峠＜、細長い構造とすることができ る。必要な材料が比較的少量でありかつ器具のデザインが簡潔であるというのは 、所望に応じて処分できる物品として器具を経済的に作ることを可能とする。こ の目的のために、主本体１２およびハンドル１４．１６も安価なプラスチック材 料で作ることができる。あるいは、所望に応じて、装置を永久的で再使用可能は 構造としてもよい。いずれにしても、クリップを整列送りし、軸組立体１８を細 長い構造とすることによって、あご部を常に視界内に留めておくことができる。

これはデリケートな外科手術では非常に望ましい。

本発明の個々のクリップまたはクリップ列あるいはその両方は上記の特定のもの 以外のクリップ取付器具で使用できることは了解されたい。たとえば、本出願人 のｒＳｕｒ’ｇｉｃａｌ　Ｃ１１ｐ　Ａｐｐｌｙｉ’ｎｇ　Ａｐｐａｒａｔｕｓ 　Ｈａｖｉｎｇ　ＦｉｘｅｄＪ　ａｗｓ」という名称の米国特許出願節４２９． ２４９号（Ｄｏｃｋｅｔ　Ｎｏ、ＵＳＳＣ１０３０）ｋ：は、固定あご部を有し 、本発明のクリップ列を使用できるクリンプ取付装置が示しである（この米国特 許出願の特に第１−１７図を参照されたい）。なお、この米国特許出願を本願に おいて参考資料として援用する。ここに図示し、説明した特定の実施例の他の変 更も本発明の精神、範囲内にある。たとえば、第１−２４図の装置にあるリング ・ハンドル１４．１６の代りに、他の形式のアクチュエータ要素、たとえば、ピ ストルのグリップ・トリが配置を使用することもできる。

国際調査報告

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．　最初は線形列に相互に結合しており、最前方のものを後続のものから離れ る方向に押すことによって列を進めることができる一連の外科手術用クリップを 人体組織に取付ける方法であって、 最前方クリップを後続のクリンプから離れる方向に押すことによってクリンプ止 めしようとしている人体組織に向って最前方クリップを１め１列全体を前進させ る段階と、 最前方クリップを列から分離する段階と、クリップ止めし、ようとしている人体 組織に対して最前方クリップを閉じる段階と、 列内の次のクリンプを最前方クリ、プとして使用して前記の各段階を繰返す段階 と を包含することを特徴とする方法。 ２、　複数の外科手術用クリップを一度に１つずつ引き続いて人体組織に取付け る装置で使用する外科手術用クリップであって、各々が、 複数のクリンプを線形列状態に相互に結合する第１．Ｍ２の結合手段を包含し、 各クリップの第１結合手段がそのクリップを同じ列内の先行うリップの第２結合 手段に解放自在に結合し、先行うリップがそのクリ−ツブから離れる方向に動い たときに同し列内の各クリップが先行うリップによって一緒に引張られるように なっていることを特徴とする外科手術用クリップ。 ３、ベースおよび２つのアームを有し、各アームが一端付近でベースに連結して あり、アームの反対端が最初自由であり、互いに側方に隔たっている形式の改良 外科手術用クリップであって、クリップのアームの最初自由な端をそれらが互い に向って移動したときに相互錠止する手段を包含し、この相互錠止手段が各アー ムの自由端付近に設けた第１、第２のラッチ部材を包含し、第１アームの第ラッ チ部材が第２アームの第１ラッチ部材に重なり、相互錠止し、第１アームの第２ ラッチ部材が第２アームの第２ラッチ部材に重なり、相互錠止し、ラッチ部材が 重なったときに第１アームの第１、第２ラッチ部材がそれぞれ第２アームの第１ 、第２のラッチ部材の上下にあることを特徴とする外科手術用クリップ。 ４、　複数の外科手術用クリップを一度に１つずつ引き続いて人体組織に取付け る装置であって、線形列になっている複数の外科手術用クリ°ツブであり、各々 が第１、第２の結合手段を包含し、先行うリップの第２結合手段および後続クリ ンプの第１結合手段に解放自在に結合して、後続クリップから離れ張るようにな っている複数の外科手術用クリップと、 列内の最前方クリップを少し越えたところに隣接して配置してあってクリップが 押し込められたときにそれを閉じるようになっている第３手段と、順次に最前方 クリップと係合し、それを第３手段に向って押し、最前方クリップが第３手段に 入ったときにこの最前方クリップを次のクリップから分離するようになっている 第４手段と を包含することを特徴とする装置。 ５、　請求の範囲第４項記載の装置において、さらに、第４手段の最前方クリッ プと係合する部分の動きを、（１）先行の最前方クリンプが列から分離したとき の列内位置で最前方クリップと最前方の次のクリ。 プの間に第４手段の最前方クリップと係合する部分が位置する最後方位置と、（ ２）最前方クリップが完全に第３手段に押し込められている最前方位置との間で 宣言する手段を包含することを特徴とする装置。 ６、　請求の範囲第４項記載の装置において、第３手段か最前方クリップを受け 入れてそれを閉じることのできる一対の側方に隔たり、比較的動くことのできる あごを包含し、第４手段が最前方クリ・ンプが次のり、リンズから分離した後に 第３手段を作動させて前記あごを互いに向って移動させる第５手段を包含するこ とを特徴とする装置。 テ、請求の範囲第６項記載の装置において、第５手段が、 あご部材に装着したカム面と、 あごに対して前後に往復動してカム面と係合し、ソレニよって、あごに向って移 動するときにあごを互いに向って移動させるように装着したスリーブ部材と を包含することを特徴とする装置。 ８、　請求の範囲第４項記載の装置において、各クリンプが後続のクリップに隣 接するペースと、このペースの両端に取付けてあり、先行うリップの方向に延ひ ている２つのアームとを包含し、これらアームのベースから遠い方の端かにれる ように押圧されていることをとする装置。 ９、　請求の範囲第８項記載の装置において、クリンプがプラスチックであり、 アームのベースと反対側の端がクリップを第３手段によって閉じたときにアーム のこれらの端を相互錠止させる第７手段を包含することを特徴とする装置。 １０、請求の範囲第９項記載の装置において、クリップが生物学的吸収可能材料 で作っであることを特徴とする装置。