JPS5949491B2 - ガス燃焼安全装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は酸欠によるガスバーナの不完全燃焼初期にガス
供給停止などの安全動作を行うようにしたガス燃焼安全
装置に関するものである。

最近、酸素濃淡電池の原理ケ応用した燃焼検知センサで
ガスバーナの燃焼状態を検知するものが注目されつつあ
る。

このセンサは一方の電極を排ガス雰囲気に、他方の電極
を空気、例えばガスバーナを設置した室内空気（燃焼用
に供される空気）に接触させるもので、今、室内空気が
汚染され、ガスバーナが不完全燃焼を起した場合、排ガ
ス中の残留酸素濃度が激減して室内空気中の酸素濃度と
の比が大きくなり、これによって、センサは０．８Ｖ程
度の起電力を発生する。

またガスバーナの不完全燃焼とＣＯ発生量は相関々係が
あり）このことから上記センサはＣＯ検知センサといっ
てもさしつかえないものである。

ところで、従来ではガスバーナの排気中に単にセンサを
臨ませただけのものであった。

第１図はこの場合の室内空気中の酸素濃度に対する排気
中ＯＣＯ量変化とセンサ起電力変化を示す。

室内空気（燃焼空気）が汚染され、その中の酸素濃度が
１９チ近くになるとガスバーナは急速に不完全燃焼が進
行してＣＯ発生量が増大し、それに伴ってセンサ起電力
も大となる。

しかし、上記によればセンサの起電力変化の生じる点が
酸素濃度１９係のところで、例えば起電力が０．６Ｖに
達したときガス供給を停止しても、１時すでに遅し”と
なってしまい、的確な安全動作ができなかった。

本発明はガスバーナの燃焼部に工夫を加えてセンサの起
電力立上がりのタイミングを早めることで上記従来の欠
点を解消したもので、以下その実施例を添附図面ととも
に説明する。

第２，３図において、Ａは全１次空気式ガスバーナを示
し、混合管１を周壁の一部に連設した混合室２と、この
混合室２の上方開口に覆設した金網などの燃焼盤３とか
ら構成しである。

また混合室２の一部に壁４を設け、混合ガスがこの壁４
に案内されて燃焼盤３の一部に集中流動するようにして
、高負荷燃焼部３が設定しである。

５は上記高負荷燃焼部３と対向して設置した燃焼検知セ
ンサを示し、ジルコニアなどからなる円筒状電解質物質
の内、外周に多孔性白金の電極を装着して形成したもの
で、内側電極面にはガスバーナＡを設置した室の空気が
供給され、また外側電極面は排ガス中に臨むようにしで
ある。

なお、６はセンサ５部へ空気が流動しないように設けた
排気カバーである。

上記の構成において、ガスとこのガスの燃焼に必要、か
つ充分な空気とは混合管１で混合して混合室２に達し、
次いで燃焼盤３より噴出して燃焼する。

ここで、混合室２に至る混合ガスは壁４によって高負荷
燃焼部３へ多く流れ、したがってこの高負荷燃焼部３で
は他より高負荷な燃焼をするものである。

よって、室内空気が汚染されはじめると、上記高負荷燃
焼部３ではいち早く不完全燃焼を起し、センサ５の起電
力が増大するものである。

第４図は室内空気の汚染度（酸素濃度）に対するセンサ
起電力および排気中のｃｏ濃度変化を示し、起電力は安
全範囲の酸素濃度２０チ近くで急激に増大する。

しかし、ＣＯ量は、燃焼部の一部が不完全燃焼している
だけで、排気全体への影響は小さく酸素濃度２０チ近く
でほとんど増加しない。

しかるに、センサ起電力が、例えば０．６Ｖに達したと
き安全動作を行えば、ＣＯ中毒などの事故は皆無でなる
。

第５図は上記安全手段の一例であって、センサ５の起電
力信号を受けて作動する制御回路７でガス路の電磁弁８
を閉止するようにしたものである。

以上説明したように本発明によれば、ｃｏにより空気が
汚染される以前にガス供給停止などの行動がとれるもの
で、確実にｃｏ中毒などの事故を防止し得る真の安全装
置を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の特性説明図、第２図は本発明の実施例を
示すガスバーナの上面図、第３図は同断面図、第４図は
本発明の特性説明図、第５図は安全対策のための概略構
成図である。 ３・・・・・・高負荷燃焼部、４・・・・・・壁、５・
・・・・・燃焼検知センサ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 燃焼部の一部に高負荷燃焼部を形成し、排ガス中の
   酸素濃度と空気中の酸素濃度との比に応じ安全動作のた
   めの起電力を生じる燃焼検知センサを上記高負荷燃焼部
   に設けたことを特徴とするガス燃焼安全装置。 ２ バーナ混合室の一部に壁を突入させて高負荷燃焼部
   を構成したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   のガス燃焼安全装置。