JPS5949255B2 - 合成琥「あ」の製造方法 - Google Patents
合成琥「あ」の製造方法Info
- Publication number
- JPS5949255B2 JPS5949255B2 JP9355282A JP9355282A JPS5949255B2 JP S5949255 B2 JPS5949255 B2 JP S5949255B2 JP 9355282 A JP9355282 A JP 9355282A JP 9355282 A JP9355282 A JP 9355282A JP S5949255 B2 JPS5949255 B2 JP S5949255B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- amber
- natural
- synthetic
- manufacturing
- succinic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は合成琥珀の製造方法に関する。
琥珀は死滅したマツ科の樹脂が石炭化を受けて変質し化
石になつたものであり、化合物として特に29b程度の
コハク酸を含有することが知られている。
石になつたものであり、化合物として特に29b程度の
コハク酸を含有することが知られている。
一方、ロジンは典型的な天然樹脂であり、生松やにから
テレビン油を蒸留除去した残留物を精製したものであり
、若し天然ロジンを使用し合成琥珀を製造できれば最も
天然のものに近いものが生成されるはずである。合成樹
脂の中のプラスチックは熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂に
大別しているが、そのような分類上の観点からすると天
然ロジンは天然の一種の熱可塑性樹脂である。
テレビン油を蒸留除去した残留物を精製したものであり
、若し天然ロジンを使用し合成琥珀を製造できれば最も
天然のものに近いものが生成されるはずである。合成樹
脂の中のプラスチックは熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂に
大別しているが、そのような分類上の観点からすると天
然ロジンは天然の一種の熱可塑性樹脂である。
天然ロジンは中国をはじめ、北米、南米各地から日本に
輸入されているが、各国産とも70℃前後でとけ融点は
大差なく、冷却すると固体になる。
輸入されているが、各国産とも70℃前後でとけ融点は
大差なく、冷却すると固体になる。
天然ロジンはこのような操作を幾度でもくりかえせるか
ら熱可塑性樹脂と言えるが、合成樹脂に比べ非常にもろ
く、アクセサリ−に加工するのに耐える強度を持たず且
つ融点が低いために研摩ができない。天然ロジンの弱点
の一つであるもろさはロジン自体の分子量が小さいため
であると考えられ、又融点が低いという欠点は熱硬化性
を有するように変えることができれば解消できるはずで
ある。
ら熱可塑性樹脂と言えるが、合成樹脂に比べ非常にもろ
く、アクセサリ−に加工するのに耐える強度を持たず且
つ融点が低いために研摩ができない。天然ロジンの弱点
の一つであるもろさはロジン自体の分子量が小さいため
であると考えられ、又融点が低いという欠点は熱硬化性
を有するように変えることができれば解消できるはずで
ある。
即ち天然ロジンをそれと性質の近い他の高分子化合物と
共重合させたり、分子間の橋かけ作業を行なわせること
で目的を達成できるはずである。ではどのような物質を
重合や橋かけの相手に使用するかである。天然琥珀の特
性の一っとしてコハク酸を含有していることが大きな特
徴である。このコハク酸を橋かけに使用できれば理想的
であるが、コハク酸は他の酸類に比べ非常に安定した化
合物であり、他の物質との化学反応を起しにくく又水以
外の溶剤にも溶けにくい。本発明者は、天然ロジン及び
不飽和ポリエステルを主成分として含有させ且つこれら
の物質と相溶性を有するコハク酸誘導体を配合し、全体
の配合物を硬化剤によつて橋かけを行なわせて硬化させ
熱硬化性樹脂とすることにより、琥珀の特性をすべて満
足する合成琥珀を製造できることを確かめた。
共重合させたり、分子間の橋かけ作業を行なわせること
で目的を達成できるはずである。ではどのような物質を
重合や橋かけの相手に使用するかである。天然琥珀の特
性の一っとしてコハク酸を含有していることが大きな特
徴である。このコハク酸を橋かけに使用できれば理想的
であるが、コハク酸は他の酸類に比べ非常に安定した化
合物であり、他の物質との化学反応を起しにくく又水以
外の溶剤にも溶けにくい。本発明者は、天然ロジン及び
不飽和ポリエステルを主成分として含有させ且つこれら
の物質と相溶性を有するコハク酸誘導体を配合し、全体
の配合物を硬化剤によつて橋かけを行なわせて硬化させ
熱硬化性樹脂とすることにより、琥珀の特性をすべて満
足する合成琥珀を製造できることを確かめた。
本発明の目的は、琥珀に要求される特性を備えた新規な
合成琥珀を提供するにある。
合成琥珀を提供するにある。
本発明は、コハク酸を濃硝酸と共に加熱して針状結晶の
生成物を得、上記生成物をエタノールを用いて洗浄濾過
し、精製した上記生成物の少量を天然ロジン、不飽和ポ
リエステル及び硬化剤と共にかき混ぜた後放置し硬化さ
せることを特徴とする合成琥珀の製造方法である。
生成物を得、上記生成物をエタノールを用いて洗浄濾過
し、精製した上記生成物の少量を天然ロジン、不飽和ポ
リエステル及び硬化剤と共にかき混ぜた後放置し硬化さ
せることを特徴とする合成琥珀の製造方法である。
次に本発明を実施例につき説明する。
実施例 1
純度99%以上のコハク酸59を試験管に入れ、60%
の硝酸5CCを加え、試験管をアルコールランプにより
加熱した。
の硝酸5CCを加え、試験管をアルコールランプにより
加熱した。
5分間後両者の間に化学反応が起こり無色透明な液体が
得られた。
得られた。
この液体を自然冷却すると半透明の針状結晶が生じた。
余分な硝酸を取除くために、この結晶体にエタノールを
少しづつ加えると硝酸と反応して褐色のガスが逃げるの
が見えた。十分エタノールを加え、反応が終つた後濾紙
で濾過し更にエタノールを加えて洗浄し、温風乾燥する
ことによつて純粋な針状結晶が得られた。この化合物は
溶剤のアセトンに良く溶解し天然ロジン及び不飽和ポリ
エステルにも十分な相溶性を有することを確かめた。
余分な硝酸を取除くために、この結晶体にエタノールを
少しづつ加えると硝酸と反応して褐色のガスが逃げるの
が見えた。十分エタノールを加え、反応が終つた後濾紙
で濾過し更にエタノールを加えて洗浄し、温風乾燥する
ことによつて純粋な針状結晶が得られた。この化合物は
溶剤のアセトンに良く溶解し天然ロジン及び不飽和ポリ
エステルにも十分な相溶性を有することを確かめた。
実施例 2
次の配合成分を調製した。
1〜4の配合成分を混合して良く練り合わせ80℃の保
温庫で約10分間加熱し、透明な琥珀色の高粘度の液体
が得られた。
温庫で約10分間加熱し、透明な琥珀色の高粘度の液体
が得られた。
この配合物に5のメチルエチルケトンパーオキサィドの
55%溶液を加え良く撹拌した後放置し、室温20℃で
12時間後硬化し琥珀色の固形物を得た。
55%溶液を加え良く撹拌した後放置し、室温20℃で
12時間後硬化し琥珀色の固形物を得た。
この固形物を60〜70℃で約5時間熱風乾燥すると余
分の溶剤を放出すると共に反応がほぼ終了して完全な固
形物となつた。
分の溶剤を放出すると共に反応がほぼ終了して完全な固
形物となつた。
この固形物について、天然琥珀の特性と照合するための
試験を行ない次の結果を得た。
試験を行ない次の結果を得た。
1耐熱テスト
180℃に5分以上耐え溶融しなかつた。
2浮力テスト
飽和食塩水中で浮いた。
3加工テスト
電動丸のこにより切断したが切粉はさらさらした白い粉
末であり、又のこに粘りつくようなことはなかつた。
末であり、又のこに粘りつくようなことはなかつた。
4研摩テスト
表面をコンパウンド研摩材ですり取つた後ハブ磨きを行
なつたが美しい光沢面が得られた。
なつたが美しい光沢面が得られた。
5静電テスト
摩擦により静電気を生じ、小さくちぎつた紙片を吸いつ
けた。
けた。
6燃焼テスト
燃焼させると黒色の油煙を出し、琥珀特有の松やにくさ
い臭を生じたがプラスチツクの臭はなかつた。
い臭を生じたがプラスチツクの臭はなかつた。
以上5種類の試験はすべて天然琥珀の特性を満足した。
本発明によれば、天然琥珀の特性を満足する合成琥珀を
容易に製造し且つ安価に供給することができるという利
点がある。
容易に製造し且つ安価に供給することができるという利
点がある。
Claims (1)
- 1 コハク酸を濃硝酸と共に加熱して針状結晶の生成物
を得、上記生成物をエタノールを用いて洗浄濾過し、精
製した上記精製物の少量を天然ロジン、不飽和ポリエス
テル及び硬化剤と共にかき混ぜた後放置し硬化させるこ
とを特徴とする合成琥珀の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9355282A JPS5949255B2 (ja) | 1982-05-31 | 1982-05-31 | 合成琥「あ」の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9355282A JPS5949255B2 (ja) | 1982-05-31 | 1982-05-31 | 合成琥「あ」の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58210918A JPS58210918A (ja) | 1983-12-08 |
JPS5949255B2 true JPS5949255B2 (ja) | 1984-12-01 |
Family
ID=14085414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9355282A Expired JPS5949255B2 (ja) | 1982-05-31 | 1982-05-31 | 合成琥「あ」の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5949255B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63108486A (ja) * | 1986-10-27 | 1988-05-13 | ブラザー工業株式会社 | 自己診断機能を持つたパソコン用ソフト自動販売機 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19943971C2 (de) * | 1999-09-14 | 2003-02-20 | Andreas Scholz | Verfahren zur Herstellung von Bernsteinimitationen |
KR100465481B1 (ko) * | 2000-09-15 | 2005-01-13 | 이동권 | 호박을 이용한 불교용품 제조용 조성물 및 이를 이용한불교용품의 제조방법 |
-
1982
- 1982-05-31 JP JP9355282A patent/JPS5949255B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63108486A (ja) * | 1986-10-27 | 1988-05-13 | ブラザー工業株式会社 | 自己診断機能を持つたパソコン用ソフト自動販売機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58210918A (ja) | 1983-12-08 |
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