JPS5948806B2 - 農園芸用殺菌剤 - Google Patents

農園芸用殺菌剤

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JPS5948806B2
JPS5948806B2 JP13720082A JP13720082A JPS5948806B2 JP S5948806 B2 JPS5948806 B2 JP S5948806B2 JP 13720082 A JP13720082 A JP 13720082A JP 13720082 A JP13720082 A JP 13720082A JP S5948806 B2 JPS5948806 B2 JP S5948806B2
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JP
Japan
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rice
disease
blast
rice blast
test
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JP13720082A
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克巳 佐藤
正則 石原
拓雄 和田
馨 千葉
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Hokko Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、0−エチル0,0−ジ(2,4−ジクロルフ
ェニル)ホスフェート(以下「EDP」という)と〇−
エチルS、S−ジフェニルジチオホスフェート(以下「
化合物1」という)との混合物を有効成分として含有す
ることを特徴とする農園芸用殺菌剤に関し、特にイネい
もち病およびイネ穂枯性病害防除に著しい相乗性を発揮
する新規な農園芸用殺菌剤を提供するものである。
近時、イネの栽培法の省力化が進み、稚苗機械移植が全
国的に広く普及するにつれてイネ病害の発生にも大きな
変化が現れている。
ことにイネの全熟期の高温遭遇期間がこれまで以上に長
くなり、いもち病と同時にイネごま葉枯病菌、条葉枯病
菌などの侵害によるイネ穂枯性病害が多発している。
しかしながら、これらの諸病害に有効な殺菌剤が少ない
したがって、これらの病害を省力的に同時に防除しうる
新規な殺菌剤と防除技術の開発が急がれている。
このように事情に鑑み、本発明者らは多数の薬剤を供試
し鋭意検討した。
その結果、EDPに化合物1を配合することによシ前記
病害に有効であることを見出した。
本発明の有効成分の一つであるEDPは、既に特公昭4
6−20514号公報でイネいもち病防除剤として公知
であり、人畜・魚貝類に対しては極めて毒性が低く、イ
ネに対する薬害もなく安全な薬剤である。
また、化合物1は、「現代農薬講座IVJ (昭和46
年12月5日朝倉書店発行)の第59〜62頁、「農薬
ハンドブック1976年版」(昭和51年10月18日
社団法人日本植物防疫協会発行)の第165〜166頁
、特公昭44−12919号公報などにおいて、イネい
もち病のほか、小粒菌核病、ごま葉枯病菌による穂枯れ
などに有効な殺菌剤であることが知られている。
本発明者らは、最近EDPのイネ病害の防除特性につい
て種々検討した。
その結果、EDPはいもち病菌の寄生体侵入阻止効果が
顕著であう、またイネ葉上での残効性と耐雨性に優れて
いるばかりでなく、イネ穂粘性病害の病原菌(イネ条葉
枯病菌およびイネ褐色葉枯病菌)にも抗菌性を示し、ま
た市販のカスガマイシンやS−ベンジルo、。
−ジイソプロビルホスホロチェートIBP耐性いもち病
菌にも交差耐性がなく有用であるとの知見を得た。
しかしながら、EDPのいもち病防除効果はほとんど感
染前の予防散布に限られ、感染後のいもち病治療効果は
低い。
また、最近問題視されているイネ穂枯性病害に対しては
、EDP単剤使用では経済的々実用効果は必ずしも期待
し難いのが実情である。
このような事情に鑑み本発明者らは、こうしたEDPの
長所を生かしつつその欠点を補足した実用的な農園芸用
殺菌剤を開発するためにFDP と各種の薬剤との混合
剤を供試した。
その結果、EDPに前記した化合物1を配合してなる新
規な農園芸用殺菌剤が前記目的に合致していることを見
出した。
本発明の農園芸用殺菌剤のイネいもち病およびイネ穂枯
性病害に対する防除効果は、以下の試験例で明らかにし
たとおシ、各薬剤を単剤で使用した場合に比較して相乗
的に発現される。
本発明はこのような知見によシなされたものでアシ、イ
ネの諸病害、殊にいもち病ならびに最近問題となってい
る穂枯性病害防除剤として実用性が高い。
本発明の農園芸用殺菌剤を製剤化するには、有効成分と
常法で使用される各種担体および各種の補助剤を添加し
て、粉剤(DL型粉剤を含む)、水利剤、液剤、フロア
ブル剤、微粒剤、粒剤、錠剤など所望の形態にして使用
することができる。
本発明における有効成分の配合割合は、重量比で、ED
PI部に対し化合物1を4〜5部配合するのが適当であ
るが、施用時の条件や病害発生状況に応じて配合割合を
適宜変更して使用することができる。
また本発明の農園芸用殺菌剤に他の殺菌剤、殺虫剤、除
草剤などを配合して使用することもできる。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 1 水利剤 EDP20部(重量部二以下同じ)、化合物115部、
ホワイトカーボン25部、ラウリルサルフェート6部、
ナフタレンスルホン酸ソーダホルマリン縮合物3部およ
びクレー31部をリボンミキサーに入れてよく混合した
後アトマイザ−にて十分粉砕してから再度リボンミキサ
ーで混合して水利剤を得る。
本水利剤は、イネいもち病およびイネ穂枯性病害の発生
前または発生直後に、水で600〜1.000倍に希釈
し、適当な散布器具で補体上に10アール当シ100〜
1801の割合で散布すれば、これらの諸病害を単独あ
るいは同時に防除することができる。
実施例 2 粉剤 FDP 2部、化合物11.5部、ホワイトカーボン
3部、PAP (物理性改良剤)0.3部およびクレ
ー93.2部をリボンミキサーに入れて混合したものを
アトマイザ−にて十分粉砕した後、再びリボンミキサー
で十分混合し粉剤を得る。
本粉剤は、適当な散布器具を用いてそのまま補体上に1
0アール当93〜4ゆの割合で散粉すればイネいもち病
、イネ穂枯性病害を単独あるいは同時に防除することが
できる。
実施例 3 乳剤 EDP20部、化合物120部、ツルポールH(東邦化
学工業株式会社製乳化剤の商品名)15部およびキジロ
ール45部をはかりとシ均一に混合する。
これを沢過して清澄なる混合乳剤を得る。本乳剤は、イ
ネいもち病およびイネ穂枯性病害の発生前あるいは発生
直後に、適当な散布器具を用いて実施例1に記載した散
布方法と同様な方法により相体に散布すれば、これらの
病害を単独あるいは同時に防除することができる。
次に本発明の農園芸用殺菌剤の病害防除効果を試験例に
より説明する。
試験例 1 イネいもち病に対する予防的散布および治療約数同時防
除効果試験(ポット試験) 直径9aの素焼鉢に、ベンレー)T水利剤(市販の種子
消毒剤の商品名)の200倍で24時間種子消毒したイ
ネの催芽種子(品種朝日)を20粒宛播種し、ガラス室
で土耕栽培した。
イネが4葉期に達したとき、実施例1に準じて調製した
水利剤の希釈薬剤をスプレーガン(1,5kg/ant
)を使用してターンテーブル上のポットに10d宛予
防散布した(1処理3ポツト制)。
薬液散布したイネは風乾をまって、24℃のガラス空調
湿室に22時間格納したあと、新鮮なイネいもち病罹病
巣から採取したイネいもち病菌のの胞子懸濁液(胞子濃
度:顕微鏡150倍の1視野当り50〜60個)をよく
攪拌しながら1ボット当り511Ll宛噴霧接種した。
病菌接種後のポットは直ちに飽和湿度とじた24℃の接
種室に24時間保った後、ガラス発病室(湿度80%、
温度24℃)に1日間放置してから、上記手順にしたが
い再度薬剤散布(治療的散布)を行い、ガラス発病室に
並置した。
発病調査は、病菌接種5日後に1葉当シのいもち病病斑
数を数え、次式によシイネいもち病防除価(至)を求め
た。
散布区の1葉当シの平均いもち病病斑数 防除価(イ)=(1−)X100 無散布区の1葉当シの平均いもち病病斑数なお、こうし
た同一イネ体(ポット)に対する薬剤の予防的および治
療的重ね散布によるイネいもち病防除効果試験は実際は
場におけるイネいもち病防除のための薬剤散布はつねに
感染前と感染後初期段階のものが複合的に発生している
状況のなかで実施される事実を考慮して行ったものであ
る。
また、本発明において2種薬剤の混合によるイネいもち
病防除効果の相乗性は、次式による混合効果の期待値P
Eと実測値PCとの関係から判定した。
PEf/A=Pa十Pb (100−Pa ) / 1
00この式でPaはEDPの散布による実測防除価に)
を、pbは化合物1の散布による実測防除価(至)を示
す。
その結果は第1表のとおシである。IBPは化学名S−
ベンジル0,0−ジイソプロピルホスホロチオレートを
示す。
また、に)内ノ数値は無処理区における一葉当りのイネ
いもち病斑数を示す。
試験例 2 イネいもち病剤苗代防除効果試験イネ(品種:ササニシ
キ)の乾燥籾をベンレー)T水利剤2゜(市販の種子消
毒剤の商品名)の200倍液で48時間浸漬消毒したの
ち、常法によシ浸漬催芽した種籾をビニールハウス内の
畑苗代に条播し、第3本葉が展開したとき(5月30日
)試験に供した。
薬剤散布は、各単−の有効成分を含有する水利剤あるい
は乳剤をそれぞれ水で最終散布濃度の2倍液とした各薬
液を等量宛加えて調製し、この所定濃度混合液を1区あ
たL100yd宛小型自動噴霧器で2回散布した(第1
回目散布は病菌接種の2日前、第2回目は病菌接種2日
後に行った)。
】病菌接種は、いもち病罹病巣の細断片を試験区全面に
均一にばらまき、一夜ビニールで被覆することによって
発病を促した。
発病調査は、第2回目薬剤散布15日後にイネいもち病
病斑枯死面積歩合(イ)を調査し、次式により各供試薬
剤の防除価に)を算出した。
散布区のイネいもち病病斑枯死面積歩合 防除価輪=(1−)X100 無散布区のイネいもち病病斑枯死面積歩合本試験は、1
薬剤濃度について1区Inの3連制で行い、平均防除価
(イ)を求めた。
その結果は第2表のとおりである。
試験例 3 イネいもち病畑苗代防除効果試験 本試験は、カスガマイシン耐住いもち病菌混在集団に対
する本発明の農園芸用殺菌剤の有用性を知るために行っ
たもので、下記以外は試験例1を同様に実施した。
すなわち、供試いもち病菌は、いずれも昭和47年山形
県庄内地域から採集したイネいもち病罹病穂よシ単胞子
分離したイネいもち病菌であって、カスガマイシン感受
性菌および耐性菌の2菌株である。
これをオートミル寒天培地で24℃10日間培養してカ
スガマイシン感受性菌と耐性菌の比を3対7になるよう
混合した胞子懸濁液(胞子濃度オリンパス顕微鏡150
倍−視野当シ約50個)をプラントバット植したイネ幼
苗(品種朝[El、 3葉期)に噴霧接種した。
そして接種7日後の発病巣を接種源として試験例1と同
様にして畑苗代に接種した。
薬剤散布は、病菌接種2日前(6月7日)と2日後(6
月11日)の2回行った。
発病調査は、第2回目の薬剤散布15日後のにイネいも
ち病病斑枯死面積歩合に)を調査し、試験例1と同様に
して各薬剤散布口の防除価(イ)を求めた。
その結果は第3表のとおシである。
試験例 4 イネ穂枯性病害防除効果は場試験 試験例1と同様にして種子消毒した種籾(品種、日本晴
)を一般慣行にしたがい箱育苗し、6月15日本田へ稚
苗機械移植(栽植密度30mX14cm)した。
本田施肥量は、10アール当シ基肥として燐加安S55
0(15−15−10)30kg、重焼燐10kg、追
肥として塩安、塩加を分けつ期、幼穂形成期に各々20
kgずつ施用した。
試験規模は1区15m′の3連制とした。
薬剤散布は、試験例1と同様にして調製した各供試薬剤
を穂揃期(8月26日)、乳熟期(9月3日)に肩掛噴
霧器を用いて、10アール当シ1501ずつ散布した。
発病調査は、10月9日に各区30株について下記の発
病程度別基準によシ穂の発病度を求め、これより無散布
区との対比から防除価に)を算出した。
4A+2B十C 穂の発病度−xio。
N N:総調査穂数 A:穂くびが侵害され、穂全体が枯死しているもの B:穂首、穂軸または枝梗が侵害され穂の2分の1以上
が枯死しているもの C:穂軸または枝梗が侵害され、穂の2分の1以下が枯
死しているもの その結果は第4表および第5表のとおりである。
MZは亜鉛、マンネブ錯化合物(Dithane M−
45)を示す。
また0内の数値は、イネごま葉枯病菌によるイネ穂枯れ
の平均発病度を示す。
以上、第1表〜第5表の試験成績に示されるように、本
発明の農園芸用殺菌剤は、イネいもち病に対して高い効
果を示すばかりでなく、カスガマイシン耐性菌混合集団
によるイネいもち病にも優れた防除効果を示す。
とくに第4表および第5表の試験成績から本発明の農園
芸用殺菌剤は、イネ穂枯れ性病害の実用防除場面でも高
い有用性を示すので、安価で省力同時防除剤となりうる

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 10−エチル0,0−ジ(2,4−ジクロルフェニル)
    ホスフェートと〇−エチルs、s−ジフェニルジチオホ
    スフェートとの混合物を有効成分として含有することを
    特徴とする農園芸殺菌剤。
JP13720082A 1982-08-09 1982-08-09 農園芸用殺菌剤 Expired JPS5948806B2 (ja)

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