JPS5945774B2 - 流動する流体を用いて空気圧式織機のひ道に糸を插入する装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、混合管をその咽喉部に接合された少くとも１
つの噴射器を具備し流動する流体を用いて空気圧式織機
のひ道に形成された移送用トンネルの中に糸を挿入する
装置に関するものである。

この種の装置は従来知られている。

その装置中の噴射器の混合管は、混合管の内周表面積を
最小にしそれにより前記内周表面に沿って流動する移送
用空気の摩擦損失を最小にするために、円形の断面を持
っている。

一般には 混合管の軸に沿って混合管を離れるものでは
なく、混合管の軸から外れた経路に沿って混合管を離れ
る。

混合管の直径が比較的小さい時にはその軸からの外れは
比較的小さいという事は明らかであろう。

然しなから、糸の移送のために必要な空気量が通過でき
るようにするためにその混合管の直径は最小限界を持っ
ている。

この最小限界値は、移送用トンネルの中に受けられるた
めに糸が混合管を離れる点の分散を決定する。

種々の理由により、例えばリード薄片で形成される処の
移送用トンネルの断面を出来るだけ小さく保つことが望
ましい。

然しなから、移送用トンネルの断面を小さくすればする
程、混合管を離れた糸が移送用トンネルの入口断面によ
って「捕捉」されない可能性が大きくなり、従ってそれ
により織り違いの発生が誘導される。

本発明は、比較的細い移送用トンネルを用いる場合でも
、混合管から移送用トンネルへの確実な糸の伝送が保証
されるような工夫をすることを目的とする。

そこで本発明に依れば、混合管の軸に沿った理想的な径
路に対して相対的にたて糸の平面に垂直な方向に最大に
糸が偏位した距離が臨界条件を構成するという本発明に
依る認識を考慮に入れる。

本発明に依れば、混合管がその出口において、この点に
おける全断面積を混合管の残余の部分に対して相対的に
少くとも実質的に減少されることなく、出口断面積が少
くとも一方向に狭められるように、変形される。

本発明による装置の一実施例においては、混合管はその
出口端において短い距離にわたって扁平にされている。

本発明による考慮によって、糸の方向安定性は少くとも
一方向において、即ち混合管が狭められた方向において
増大される。

その変形即ち狭め変形のために、移送用空気と接触する
摩擦表面が増大されることは事実であるが、その変形即
ち狭め変形は混合管の先端に限られているから、その摩
擦表面の増大は極めて小さい。

本発明の発明思想は又、例えばオランダ国特許出願第７
９０３２７３号に記載されたような、相続くよこ糸を挿
入するために１つ以上の、例えば２つの噴射器が使用さ
れてそれらの噴射器から１本以上の糸が交代してひ道の
中に挿入される場合にも、都合よく適用することができ
る。

前記オランダ国特許出願に依る既知の構成では、噴射器
の組立体が軸回転可能なように配置され、即ち、毎回、
その出口端を互に接近して置かれた複数の混合管の中の
１つが移送用トンネルの入口断面に対する挿入動作位置
を占めるように配置されている。

本発明に依れば、混合管の出口端は管断面の中心を結ぶ
線に垂直な方向に押しつぶされている。

混合管の出口断面を押しつぶすことによって、各混合管
によって与えられる糸の方向安定性が改善されるだけで
なく、同時に混合管の全出口断面積が移送用トンネルの
入口断面の影響範囲内に置かれるようになる。

それにより１つの噴射器から他の１つの噴射器に切換え
る時に非常に小さい角度の回転で足り、噴射器組立体の
固定した配置でも切換可能になり、それは著しい簡単化
に通ずる。

本発明の一実施例においては、混合管はその出口におい
て、その半径方向に延長する複数の外向き突起を有する
中心部断面によってその出口断面が構成されるように変
形されている。

この実施例では、動作中に、中心部断面中に比較的大き
い空気の速度が存在する。

それにより中心部断面は糸の保持のための望ましい領域
となる。

それにより、混合管を離れる糸の方向安定性は、たて糸
の平面に対して垂直な方向だけでなく、たて糸の方向で
も改善される。

この実施例は又、例えばオランダ国特許出願第８００６
２６４号及び第８００６２６５号に記載されたような巾
を拡げた混合管を有する噴射器と共に使用しても好都合
である。

何故ならば、この場合には、混合管の巾を拡げることに
よって惹起された方向安定性の減少が本発明により加え
られた混合管の出口端の変形の作用によって補償される
からである。

本発明はその二三の実施例を示す添付図面を参照しなが
ら以下に更に詳しく説明しよう。

第１図に示されているように、リード１は既知の輪郭に
形取られたリード薄片１ａから成り、それらのリード薄
片１ａは一体となって、別に図示されていない織機のひ
道の中へよこ糸を挿入するための縦方向の一側面が開い
た移送用チャンネル即ち移送用トンネルの境界を設定し
ている。

動作中に、リードは矢印■の方向に往復運動を行うよう
にされる。

引用番号３は吹出しノズル即ち噴射器の混合管の一部を
示す。

図示された混合管部分の断面の形状は、糸の移送方向■
に沿って見た場合に、円からトラネル２の入口断面に対
向して配置された混合管の出口端における比較的扁平な
形まで移行する。

その混合管の出口断面の縦軸はリードの運動の方向と事
実上一致する（即ち詳細には図示されていないたて糸の
平面に対して平行になっている。

）。前述の断面形状の移行は、断面積がその出口端まで
、少くとも事実上、一定に維持されるような移行である
。

その全長にわたって円形断面の混合管を有する現在まで
に知られている構成と比較して、本発明に依る装置の混
合管は出口端において比較的小さい高さｈ′を持つよう
になる。

それにより、混合管を離れる糸が移送用トラネル２の高
さＨの範囲内に捕捉される確率は本質的に増大されると
いう事が、明らかであろう。

第２図に示された実施例では、２つの混合管３ａ及び３
ｂが使用される。

上述のオランダ国特許出願第７９０３２７３号に詳細に
示されているように、交互に一方の混合管３ａと他方の
混合管３ｂとによって、複数の糸が交互に織機のひ道の
中に導入される。

第２図に示された実施例は、その出口端で接合された混
合管３ａ及び３ｂが両方の管の軸の中心の連結線の方向
に押しつぶされて、従ってその連結線に対して垂直な方
向に巾を拡げられているという点で、すぐ前に述べたオ
ランダ国特許出願による既知の構成と異っている。

これは、全体の高さｈ“が既知の構成の高さと比較して
本質的に減少されているという事を意味する。

この減少は、全混合管断面の高さｈ“が移送用トンネル
２の高さＨの範囲内まで縮小されることさえあるような
ものである。

これは既知の構成とは異って混合管の組立体を固定して
配置する可能性を与え、それは可成りの簡略化を意味す
る。

第３図は、３つの混合管に適用する時に全混合管断面の
同様な集中を実現できることを示している。

最後に第４Ａ図及び第４Ｂ図は、中心部から放射状にそ
れぞれ延長する４つの外向き突起４ａ及び３つの外向き
突起４ｂを持った中心部断面４で構成される混合管用の
出口断面の２つの例を示す。

混合管の変形されない部分の外周は破線で示されている
。

【図面の簡単な説明】

第１図はよこ糸用の移送用トンネルの境界を設定するリ
ードの一部と本発明に依る装置の混合管の一部との斜面
図であり、第２図は出口端においてそれらの混合管が接
合されている２つの噴射器を有する一実施例の第１図に
示されたような図を示し、第３図は３つの協同動作を行
う噴射器の混合管の出口端近傍の断面を示し、第４図は
第１図の混合管実施例の２つの変形を示す。 １・・・・・・リード、２・・・・・・移送用トンネル
、３゜３ａ、３ｂ、３′ｓ、３′ｂ、３′ｃ・・・・・
・ 混合管の一部、４・・・・・・混合管中心部断面、
４ ａ ｔ ４ ｂ・・・・・・混合管外向き突起。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 混合管をその咽喉部に接合させた少くとも１つの噴
   射器を具備し、流動する流体を用いて空気圧式織機のひ
   道に形成された移送用トンネルの中に糸を挿入する装置
   であって、その混合管がその出口において、この点にお
   ける全断面積を混合管の残余の部分に対して相対的に減
   少されることなく、少くとも実質的に減少されることな
   く、出口断面が少くとも一方向に狭められるように、変
   形されていることを特徴とする処の装置。 ２ 混合管がその出口端において短い距離にわたって扁
   平にされていることを特徴とする処の、第１項記載の装
   置。 ３１本以上の糸が交互にそれからひ道の中に挿入される
   複数の噴射器を具備する第１項又は第２項記載の装置で
   あって、混合管の出口端が管断面の中心の連結線は沿っ
   て押しつぶされていることを特徴とする処の装置。 ４ 混合管がその出口において、その半径方向に延長す
   る複数の外向き突起を有する中心部断面によってその出
   口断面が構成されるように、変形されていることを特徴
   とする処の第１項記載の装置。