JPS5945486B2 - ガラス繊維強化無機水硬性系板状製品の製造方法 - Google Patents

ガラス繊維強化無機水硬性系板状製品の製造方法

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JPS5945486B2
JPS5945486B2 JP13654176A JP13654176A JPS5945486B2 JP S5945486 B2 JPS5945486 B2 JP S5945486B2 JP 13654176 A JP13654176 A JP 13654176A JP 13654176 A JP13654176 A JP 13654176A JP S5945486 B2 JPS5945486 B2 JP S5945486B2
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glass fiber
inorganic hydraulic
mat
glass
fiber
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JP13654176A
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芳弘 後藤
初男 松本
進 朝倉
八紘 谷
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はウェットマシン抄造法によるガラス繊維で強化
された無機水硬性系物質の板状製品の製造方法に関する
ものである。
従来、ウェットマシン抄造法による石綿セメント板や珪
酸カルシウム板などが知られているが、近年、石綿の高
騰が著しく、また、労働衛生面でも規制が厳しくなって
来ており、その使用量を少くする方向にある。
そしてこれに代ってガラス繊維で石綿の一部ないしは全
部を置換することが考えられている。
ガラス繊維は本質的に疎水性であり、表面処理により親
水性を付与しても石綿やパルプのように無機水硬性系物
質を捕捉する力が著しく小さいためにガラス繊維を石綿
やパルプと併用使用し抄造することは可能であるが、単
独では抄造不能である。
その上、ガラス繊維はねじれや曲げに著しく弱いため、
水中で攪拌混合する時に損傷・切断されやすい。
特にガラス繊維強化の大きな目的である耐衝撃性の付与
の観点から、ガラス繊維の形態は繊維集合束で混入させ
ることが好ましいが、水中で攪拌混合すると集束剤が水
溶性であるため開繊し損傷を受けやすくなるため、ガラ
ス繊維強化効率は著しく低下する。
本発明者らは、丸網式ウェットマシンを利用してガラス
繊維補強効果について鋭意検討した結果、乾式法により
ガラス繊維を集束状態で且つ長繊維状で無機水硬性系物
質と混合することによって、ガラス繊維強化効率の大き
い高品質の板状製品を製造する方法を発明するに至った
即ち本発明は、2個以上n個の丸網よりなるウェットマ
シンで無機水硬性系物質と繊維質と水とよりなるスラリ
ーを抄き上げ繊維水硬性系物質よりなるマットを形成さ
せたのち、全ての丸網または一部の丸網においてエンド
レスフェルトに転移する迄の空間部で、ガラス繊維を供
給し、該マツト上に分散分布せしめ、順次、サクション
・クーチロールにより積層させ、n層の積層マットを得
、該積層マットを巻き取りロール上に所定の厚みになる
よう数層巻き取り、切断したのち、加圧硬化させること
を特徴とするガラス繊維強化無機水硬性系物質の板状製
品の製造方法である。
本発明でいう無機水硬性系物質とは、JIS−R521
0、JIS−R5211、JIS−R5212、JIS
−R5213に規定されるセメントのほかにアルミナセ
メント、ジェットセメント、α型半水石膏、β型半水石
膏、無水石膏や予め反応した珪酸カルシウムなどであっ
て必要に応じてこれにポゾラン、軽量骨材などの混和材
、充填材を加えたり、さらに分散剤、凝結遅延剤などを
加えることは何ら差し支えない。
繊維質とは、無機水硬性系物質中によく分散し、無機水
硬性系物質を捕捉する石綿、パルプ、綿などの親水性繊
維であって、単独に使用しても併用使用してもよい。
この他に分散を妨げない範囲で炭素繊維、合成繊維、天
然繊維等を混入することは何ら差し支えない。
ガラス繊維については特に規定しないが、アルカリ性を
示すセメント物がマトリックスの場合には耐アルカリガ
ラス繊維が好ましい。
ガラス繊維の形態も特に限定するものではないが、ガラ
ス単繊維がポリビニルアルコール、ポリ醋酸ビニル、ポ
リビニルピロリドン、コロイダルシリカ、ポリアクリレ
ートなどの集束剤で束状に固められたガラス単繊維集合
束であることが好ましい。
特に耐衝撃性付与の続点から、ガラス単繊維集合束は、
直径が5〜30μのガラス単繊維で50〜1500本を
束状に集束処理して成るガラス単繊維集合束がより好ま
しい。
ガラス単繊維集合束が、この範囲の下限な下まわるとガ
ラス繊維の強化効果はガラス単繊維としての強化作用と
同じ挙動を示すことにより高衝撃性付与の特徴が発揮さ
れなくなる。
一方、ガラス単繊維集合束が、この範囲の上限を越える
と繊維無機水硬性系物質中でガラス単繊維集合束が偏圧
しやすくなり、特に薄い板状製品においては、力学的性
質の均一な製品が得られ難く1極めて不都合となる。
本発明におけるガラス繊維の繊維長は、12mm以上が
好ましく、板状製品の力学的性質の点から25〜75m
mが特に好ましい。
ガラス繊維を水中に分散して抄造する方法では、ガラス
繊維の繊維長が25i似上になると、からまりやすくな
り、抄き上げ時に抄き方向に配向しやすくなり、板状製
品の縦と横の強度バランスが著しくくずれ製品として問
題がある。
しかし本発明では、乾式でガラス繊維を供給するため、
ガラス繊維の繊維長は、何ら制限されず、ガラス繊維の
配向も二次元ランダム配向に近く、縦と横の強度バラン
スがとれた板状製品となる。
[ガラス繊維の供給法は、チョツプド・ストランドを振
動しつつ落下供給させる方法や、チョッパーガンを巾方
向に数個並べてガラス繊維を切断しつつ吹付ける方法な
どがある。
以下、本発明を図面によって具体的に説明する。
第1図は、本発明の実施に好適な製造装置の一例を示す
概略側面図であり、1は無機水硬性系物質と繊維質と水
とよりなるスラリー、2は丸網回転ドラムで、これによ
り1中の固形分を抄き上げて繊維水硬性系物質のマット
3を形成させる。
4 a +・ 4b、4cはガラス繊維供給装置で、抄
き巾方向に電動式のチョッパーガンを数個設置し、ガラ
ス繊維ロービングを切断しつつ吹付ける。
この場合、チョッパーガンの先端に種々のディフューザ
ーを取付け、吹付は形状と配向をコントロールできるよ
うにしである。
5はエンドレス・フェルトチ、6はサクション・クーチ
ロールである。
2の丸網回転ドラムにより抄き上げられた繊維水硬性系
物質のマット3上に、ガラス繊維を分散分布せしめ、サ
クション・クーチロール6によりエンドレスフェルト5
に転移させる。
この場合、クーチロールがサクション・クーチロールよ
りなるので、マット上に分散分布しているガラス繊維の
転移と積層を容易ならしめる。
この様に転移積層した3層のガラス繊維強化無機水硬性
系物質の積層マツドアを必要に応じて真空箱8により脱
水し、巻き取りロール9に巻き取る。
所定の厚みになる迄、数層巻き取り、所定の厚みになれ
ば、切断装置10にて切断し、搬送コンベア11により
搬送し、層間接着をよくするための加圧装置12にて加
圧する。
加圧装置としては平板プレス方式でもロールプレス方式
いずれでもよい。
加圧工程を経た後、養生硬化させる。
第2図は、第1図に示した製造装置を用い、巻き取りロ
ール10で4回巻取って得た板状製品の縦断面図であり
、第2図イは第1図のガラス繊維供給装置4a14b1
4e、の3カ所でガラス繊維を供給した場合(供給力法
人)の板状製品の断面図で、第2図口は、ガラス繊維供
給装置4b。
4cの2カ所でガラス繊維を供給した場合(供給方法B
)の板状製品の断面図である。
13は丸網で抄き上げられた繊維水硬性系物質のマット
で、14はガラス繊維である。
aは最初に巻き取りロールに巻かれた層で、bは2回目
に巻かれた層で、Cは3回目に巻かれた層で、dが最後
に巻き取られた層である。
供給方法Bの場合、第2図口からも明らかなごとく表面
、裏面共にガラス繊維が外に出ていないため両面共に平
滑で美しく芯材と接着して複合板をつくるのに適してい
る。
次に本発明の実施態様を実施例で説明する。
実施例 1〜6 組成及びガラス繊維供給場所、繊維長などの条件を第1
表に示した。
無機水硬性物質がポルトランドセメントの場合は、ガラ
ス繊維として耐アルカリガラス繊維(単繊維直径13μ
)を用いた。
また、無機水硬性物質が石膏の場合は、ガラス繊維とし
てE−ガラス繊維(単繊維直径13μ)を用いた。
抄造機は第1図に示した3基の丸網を有するウェットマ
シンで行いクーチロールは全てサクションクーチロール
を用いた。
巻き取りロールにて規制した厚みは5m7ILで、加圧
は平板プレスで50に7/crAで行い、層間接着を充
分 71つだ。
得られた製品のカサ比重、曲げ破壊強度、アイゾツト衝
撃強度の測定結果を第2表に示す。
アイゾツト衝撃強度は、巾50mm、長さ100mmの
サイズで行なった。
比較例として比較例1に石綿スレートのフレキシブルボ
ード、比較例2にガラス繊維を石綿、パルプと共に水中
分散して抄造した場合、比較例3にフェルトに転移させ
るためにクーチロールにサクションクーチロールを使用
しなかった場合を示した。
尚比較例3の場合、ガラス繊維使用量が多いためフェル
トへの転移がスムースに行かず巻き取りが出来なかった
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施に好適な製造装置の一例を示す概
略図、第2図イおよび口は第1図に示した製造装置を用
い、巻き取りロール10で4回巻き取って得た板状製品
の縦断面図であり、特に第2図イは4a、4b、4cの
3カ所でガラス繊維を供給した場合、第2図口は4b
、4cの2カ所でガラス繊維を供給した場合の例を示す
。 1・・・・・・無機水硬性系物質と繊維質と水とよりな
るスラリー、2・・・・・・丸網回転ドラム、3・・・
・・・マット、4 a * 4 b * 4 c・・・
・・・ガラス繊維供給装置、5・川・・エンドレスフェ
ルト、6・・・・・・サクション・クーチロール、7・
・・・・・ガラス繊維強化無機水硬性系物質の積層マッ
ト、9・・・・・・巻き取りロール、10・・・・・・
切断ロール、11・・・・・・コンベア、12・・・・
・・加圧装置、13・・・丸網で抄き上げられた繊維水
硬性系物質のマット、14・・・・・・ガラス繊維。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 12個以上n個の丸網よりなるウェットマシンで無機水
    硬性系物質と繊維質と水とよりなるスラリーを抄き上げ
    、繊維水硬性系物質よりなるマットを形成させたのち、
    全ての丸網または一部の丸網においてエンドレスフェル
    トに転移する迄の空間部で、ガラス繊維を供給し、該マ
    ット上に分散分布せしめ、順次、サクション・クーチロ
    ールにより積層させ、n層の積層マットを得、該積層マ
    ットな巻き取りロール上に所定の厚みになるよう数層巻
    き取り、切断したのち、加圧、養生硬化させることを特
    徴とするガラス繊維強化無機水硬性系物質の板状製品の
    製造方法。 2 ガラス繊維が直径5〜30μのガラス単繊維の50
    〜1500本を束状に集合処理したガラス単繊維集合束
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のガ
    ラス繊維強化無機水硬性系物質の板状製品の製造方法。
JP13654176A 1976-11-12 1976-11-12 ガラス繊維強化無機水硬性系板状製品の製造方法 Expired JPS5945486B2 (ja)

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JPS5360923A JPS5360923A (en) 1978-05-31
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