JPS5945369B2 - 圧力調理器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鍋と蓋により密閉加圧容器を構成した圧力調理
器に関し、鍋と蓋が不完全係合状態のときでも火傷の危
険がない圧力調理器を提供しようとするものである。

従来、この種の圧力調理器においては、鍋と蓋にバヨネ
ット形係合部を設け、この係合部を係合することにより
密閉加圧容器が構成されていたが、不完全な係合状態で
調理を行なった場合、内圧上昇により蓋が外れて飛んだ
り、内容物が噴出する危険性があった。

そこで、正常に係合している場合以外には、自動的に蒸
気が抜けて加圧されない構造にする必要がある。

そのため、正常保合時には加圧し、不完全保合時には内
圧を逃がす係合感知レバーを設けることが提案されたが
、保合感知レバーが不完全係合を感知した場合、前記レ
バーを内部空所に備えた蓋把手に向って蒸気が噴出して
内圧が抜ける為、手に蒸気がかかり火傷の危険があった
。

また、蓋把手開口部より錘に向う係合感知レバーを臨ま
せたものにおいては、調理の煮物の一部が前記開口部よ
り把手空所に入り、感知レバーに固着する等の欠点があ
った。

本発明は簡単な構造で、上記従来の欠点を除去するもの
で、以下に本発明の一実施例について、図面を参照して
説明する。

図において、１は器具本体、２は本体１内に出し入れ自
在に収納する鍋、３はパツキン４を介して鍋２を覆う蓋
で、外周部には切欠きを有するフランジ状の保合部５が
外周に形成してあり、一方、鍋２の上方開口縁部には蓋
３に設けた保合部５に対応する切欠き部を有し、他の部
分は保合部５を抱持する断面形状の保合部６が一体に形
成しである。

８は蓋３の上面に設けた内圧制御用の安全弁で、調理中
は錘９の上下動により鍋内の圧力を一定に保つ圧力調整
弁となっている。

１０は点１１を支点とするレバーであり、右端には係合
検知部材１４が一体に設けられている。

鍋２と蓋３が正常保合時には係合検知部材１４が本体１
に設けた受は具１２に当接するが、正常係合時にないと
きは、係合検知部材１４が受は具１２に当接せず、スプ
リング１３の付勢力によりレバー１０は図中の左端が上
方に移動し、錘９を持ち上げるよう、に構成されている
。

１５は蓋３に設けた蓋把手であり、内部空所にレバー１
０が配置されている。

レバー１０の左端には一側のみ錘９に当接するような切
欠きが設けられている。

上記構成において、レバ一端部の検知部材１４が、受は
具１２に乗り上げる場合を除いては、支点１１を中心に
スプリング１３により、レバー１０の先端部で錘９が上
方に持ち上げられて傾斜し、加圧されない。

保合感知部材１４がレバー受は具１２から外れた場合、
蓋把手１５から突出している感知レバー１０が錘９を片
側のみ持ち上げる為、錘９は第３図に示すように片側の
みに傾き、鍋内の残留蒸気が抜ける。

なお、第４図に示すようにレバー１０は蓋把手１５に対
し、直角に伸びるように設けられてもよい。

以上の説明から明らかなように本発明の圧力調理器は鍋
と蓋が正常に係合していない場合にレバーが錘を持ち上
げ、この持ち上げる方向を蓋に設けた操作用細手以外の
方向としたので、蒸気が噴出しても操作用把手にかから
ず、従って火傷の危険がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す圧力調理器の断面図、
第２図は同要部斜視図、第３図は同要部正面図、第４図
は本発明の他の実施例における要部斜視図である。 ２・・・鍋、３・・・蓋、５，６・・・係合部、９・・
・錘、１０・・・レバー、１４・・・検知部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 鍋と蓋により密閉加圧容器を構成し、鍋と蓋を結合
   する係合部と、蓋に配設された錘と、前記保合部の係合
   はずれを検知して移動する検知部材と、この検知部材の
   移動時に、これに連なり前記錘を持ち上げる方向に関連
   させたレバーを備え、錘を持ち上げる方向は蓋に設けた
   操作用把手を除く方向に設定した圧力調理器。