JPS594491Y2 - 埋込型照明器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はいわゆるシステム天井用の埋込型照明器具に関
するものである。

このシステム天井とは第１図に示すように複数本の断面
Ｔ字型のバー１０を吊ボルト１５によって平行に架設す
るとともにこれらのバー１０と直交する複数本のバー１
１を各バー１０間に架設してバー１０．１１によって囲
まれる多数個の矩形空間を有する野縁部材を構成し、そ
して各矩形空間に周縁がバー１０．１１の下水平片１４
上に載置される天井材１２を配したものであり、このよ
うなシステム天井における照明器具１は第２図にも示す
ように任意の矩形空間の両端に夫々バー１０．１１によ
って支持される一対のエンドプレート２，２を配してこ
れらエンドプレート２，２の相対する台形状の立上り片
３，３の上端間に照明器具１を架設し、照明器具１の両
側に夫々エンドプレート２の立上り片３の傾斜せる両側
縁と、照明器具１の両側下方のバー１１．１１とによっ
て支持される反射板１３．１３を配置して埋込型として
設置される。

尚、反射板１３として図示例では天井材を流用している
。

また１６は照明器具１の本体１７の下面に取付ける反射
板、１８は直管ランプ、１９はソケットである。

この埋込型照明器具にあってはエンドプレートが重要な
役割をはたす。

すなわち照明器具の取付部材として、反射板の支持部材
として、また照明器具の端面のカバーとして機能するの
である。

ところで、照明器具の埋込深さは常に一定とされるわけ
ではなく、また反射板も常に天井材を流用するものでは
なく、各種要望、たとえば室内に設置される機器へのラ
ンプの映り込み防止や天井懐に配設される他の機材との
かねあいによってこれらには変更がなされる。

つまり第３図は従来のエンドプレート２を示すものであ
るが、エンドプレート２の台形状の立上り片３の高さＨ
１底辺の長さＷ、傾斜せる側縁の長さＬが異なるものを
必要とするわけである。

しかるに立上り片３の側縁の傾斜角度αは反射板の角度
に影響するからこの傾斜角度αを変えることなく前記寸
法Ｈ，Ｗ、Ｌを変更するために、従来にあっては第３図
すに示すようにエンドプレート素材２１に図中Ａで示す
部分に打ち抜き加工を行なって台形片部３１を設け、図
中一点鎖線で示す折曲線より折曲げて台形片部３１をお
こして立上り片３を形成していた。

このために複数種の打ち抜き金型を必要とし、金型投資
の点がら製造コストのアップを招いたのである。

本考案はこのような点に鑑み為されたものであり、その
目的とするところはエンドプレートの展開形状、つまり
折曲加工前のエンドプレート素材の形状の簡略化にてシ
ャーリング（切断）加工と新曲加工のみで打ち抜き金型
を必要とすることなく、前述のようなエンドプレートの
立上り片に求められる大きさ変更に対処することができ
、従って製造が容易となるとともにコストダウンを図り
得た埋込型照明器具を提供するにある。

以下本考案を図示実施例に基き詳述すると、第４図は本
考案にかかるエンドプレート２を示し、水平片４と台形
状の立上り片３及び垂立片５とからなるこのエンドプレ
ート２は、同図すに示すエンドプレート素材２１を折曲
加工することで形成したものである。

シャーリング加工で形成されているこのエンドプレート
素材２１は台形片部３１を具備し、台形片部３１に折曲
加工を行なって立上り片３を設けるわけであるが、この
時、折曲線６を台形片部３１の底辺７よりも台形片部３
１の中に位置させである。

すなわち、必要とする立上り片３は常に相似形であるこ
とから、折曲位置を変えるだけで、傾斜角αを備えた立
上り片３を希望の高さＨや長さＷ、Ｌ寸法で得られるも
のである。

この時、水平片４の長さにこの影響が生じるが、これは
水平片４より折曲して得る垂立片５の高さを変えること
で吸収する。

垂立片５はバー１０の下水平片１４上にあって、バー１
０に被着する係止材２０に係止されるものである。

以上のようにエンドプレート２は立上り片３の高さＨが
異なっても両側縁の傾斜角度αを常に一定として反射板
１３を所定角度で支持できて、反射板１３とエンドプレ
ート２の立上り片３側縁との間に隙間が生じることがな
いようにできるわけである。

しかし、第５図に示すように、反射板１３の下縁がバー
１１の下水平片１４上ですべってしまうと、隙間Ｓがで
きてしまう。

この反射板１３のすべりに対しては、第６図ａ、ｌ）に
示すような長尺もしくはピースのばね材８をバー１１に
取付けて、反射板１３の下縁にばね材１１を当接させた
り、あるいはエンドプレート２の水平片４の側縁に切起
こしによって第７図に示すような突起９を立設して、こ
の突起９で反射板１３の下縁を受ければよい。

上述のように本考案にあってはエンドプレートの製作に
打ち抜き加工を必要とせずに所要の高さでしかも傾斜し
た側縁の傾斜角度が同一で且つこの傾斜した側縁が常に
その下端まで至るエンドプレートを得ることができるも
のであり、特にエンドプレート素材の新曲加工位置を台
形片部内で変更するだけで上記条件を満足するものが得
られる上に、この立上り片のための折曲加工位置を変え
る時にはエンドプレート素材の他端から立設される垂立
片の折曲加工位置を同時に変えることによって、バーに
よって支持される水平片の長さが本来ならば立上り片の
高さの変更に伴なって変化するものであるにもかかわら
ず一定のものにしておけるものであり、このためにエン
ドプレート素材の２つの折曲加工位置を共に同寸法だけ
ずらすだけで反射板とランプとの位置関係のみを調節す
ることが行なえるものであって、シャーリングと曲げの
みで得られるので安価に提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第、１図はシステム天井用の埋込型照明器具の分解斜視
図、第２図ａ、ｌ）は同上の横断面図及び要部縦断面図
、第３図ａ、ｌ）は従来のエンドプレートの斜視図及び
これを展開したエンドプレート素材の平面図、第４図ａ
、ｌ）は本考案にかかるエンドプレートの斜視図及びこ
れを展開したエンドプレート素材の平面図、第５図はエ
ンドプレートと反射板との間にできる隙間を説明する部
分横断面図、第６図ａ、ｌ）は夫々ばね材を示す部分断
面図、第７図ａ、ｌ）は突起を示す部分平面図及び部分
断面図であり、１は照明器具、２はエンドプレート、３
は立上り片、４は水平片、５は垂立片、１０．１１はバ
ー、１２は天井材、１３は反射板、２１はエンドプレー
ト素材、３１は台形片部を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平行に架設される複数本のバーと、これらのバーに対し
   て直交して架設される複数本のバーとで野縁部材を形成
   して各バーで囲まれる矩形空間にバーによって周縁が支
   持される天井材を配設したシステム天井用であって、矩
   形空間の両端部にバーによって支持されるエンドプレー
   トを配設して一対のエンドプレートの台形状立上り片の
   上端間に照明器具を架設し、立上り片の傾斜した両側縁
   とこの照明器具を配した矩形空間を囲むバーとで照明器
   具の両側に傾斜して配置される一対の反射板を支持した
   埋込型照明器具において、一端に台形片部を備えた平板
   のエンドプレート素材の台形片部の折曲加工にてバーに
   よって支持される水平片とこの水平片より立設された台
   形状の立上り片とが形成されたエンドプレートは、その
   台形状の立上り片の高さがエンドプレート素材の台形片
   部内における折曲加工位置の変更にて可変とされている
   とともに、エンドプレート素材の他端から折曲加工位置
   の変更にて高さが可変とされた垂立片の折曲立設にて水
   平片の長さが一定長とされている埋込型照明器具。