JPS5944839B2 - マイクロホン付きヘッドホン装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はマイクロホンを具えたヘッドホン装置に関する
ものであり、特にマイクロホンをヘッドホンに対して種
々の方向に調節できるアーム端部に取付けたマイクロホ
ン付きヘッドホン装置に関するものである。

この種の装置はヘッドホンとして既知のものであつて、
既に多数利用されている。

この種のヘッドホンは可能な限り軽量であること、マイ
クロホンの調節範囲が広範囲であることおよび粗雑な取
扱いに耐えることが要求される。既知のヘッドホンは一
般に調節が容易である点に関しては上述の要求を満たし
ているが、これに使用した機構は通常重く、高価であり
しかも粗雑な取扱いに耐え得ないものである。

本発明の目的は、粗雑な取扱いに耐え、製造が簡単であ
つて既知のものよりも安価であり、しかも軽量なマイク
ロホンアームを有するヘッドホン装置を提供するにある
。

この目的のため、本発明はアームの一端にマイクロホン
を設け、他端をヘッドホンバンド或いは受話口の延長部
分と脱着自在に連結し得るマイクロホン付きヘッドホン
装置において、マイクロホンが支持されているアームの
肉厚端部に貫通孔を設け、その断面形状を延長部分の断
面とほぼ一致させると共にこれよりも大きくし、貫通孔
の内側には突起、即ち係止手段或いはアバツトメント面
を設け、これらを必要に応じ延長部分に設けた対応する
素子に嵌装或いは衝合させるようにしたことを特徴とす
る。

本発明の他の例では、延長部分を円筒ピン部材の形態と
し、その表面にはマイクロホンアームの貫通孔内部の対
応する素子に嵌装又は嵌合する突起又は溝状の凹所を形
成するのが好適である。

本発明による装置ではマイクロホンアームの再調節が可
能となるので、マイクロホンを右側からのみでなく左側
からも使用者の口元へ持ち運ぶことができる。このマイ
クロホンアームは軸ＡＢおよびＣＤを中心として回動さ
せることができるし或いは容易に取外しできるので、本
発明によるマイクロホンアームを具えるヘツドホン装置
はその保管および持ち運びの際ほとんど場所を占有しな
いという利益を奏する。

本発明装置の他の好適実施例においては、マイクロホン
アームの肉厚端はブシユを含み、その内部には延長部分
の対応する素子に嵌装又は衝合する突起即ち係止手段ま
たはアバツトメントを設けさらにこのブシユを可撓性材
料を以つて構成することができる。

本発明装置のさらに他の利益は、緊急時には、操作に不
慣れな者でもマイクロホンアームの交換ができるという
点にある。

さらに、本発明装置のマイクロホンアームでは、全ての
導線を一個のケーブルとして結束させてこれら導線を受
話口で分配することもできるが、マイクロホンからは独
立させてケーブルを設けることができる。

また、例えば受話口の外部に引張力除去素子を具えた別
個のケーブル分配箱を設けることができる。以下図面に
より本発明を実施例につき説明する。

第１図に示すように、本発明によるヘツドホン装置には
例えばプラスチツク製のバンド４を設ける。６は２つの
受話口を示し、これら受話口はバンド端５の区域で摩擦
係合により摺動し得るようにする。

マイクロホンアーム１をこのバンドの一方のバンド端５
に嵌装させる。尚このマイクロホンアームの自由端には
マイクロホン２を支持取付けている。電気的接続は受話
口６用の一対の導線９とマイクロホン２用の一対の導線
８を含むケーブル７を以つて形成する。第１図に示す構
成では、一対の導線９によつて引張力を除去するので、
マイクロホン導線８には引張力が働かない。

第２図に示す構成例では、ケーブル分配箱１０を受話口
６の外部に取付けており、導線８′および９′をこのケ
ーブル分配箱からマイクロホンおよび受話ロへと夫々導
出させている。

第１図において、マイクロホンアームを支持するバンド
のバンド端５を長方形断面を有する延長部分として構成
する。

ブシユ例えばクランピングリング３またはマイクロホン
アーム１の肉厚端１３の孔を同様に長方形断面とし、し
かしこの場合、この孔は一定の孔とはしないで第３図に
請細に示すように、バンド端５の幅狭側部と衝合するア
バツトメント面を形成し得るようにする。クランピング
リング３またはマイクロホンアームの肉厚端１３の貫通
孔に小さな円錐状の突起の形態をした係止手段１１を設
けると共にバンド端５または突起部５／には対応する凹
所または穿孔１４，１４′を設けることができる。アバ
ツトメント面１２はこれを適宜構成して、マイクロホン
アーム１がバンド面から直角に突出しないで垂直線に対
し角度αで突出するように形成するので、マイクロホン
を使用者の口元に接近させて位置決めすることができる
。

第１図に示す破線は、マイクロホンアームｖを配置換え
した状態を示し、この場合にはこのアームを右側からで
はなく左側から使用者の口元へもつてくることができる
。

本発明装置に使用するマイクロホンアームは軸ＡＢまた
はＣＤを中心として回動できるし或いは何等困難なくこ
のアームの取外しが可能であるので、本発明によるマイ
クロホンを具えたヘツドホン装置は保管および持ち運び
の際に場所をほとんど取らないという利益を有する。

ヘツドホンバンドをワイヤで形成する場合には、各バン
ド端にプラスチツクを押し出し形成してこの部分を延長
部分５，５′の形態とすることもできるし、また、この
バンド端にこのような延長部分を取付けることもできる
。

本発明は上述した実施例にのみ限定されるものではなく
多くの変形または変更をなし得ること明らかである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるヘツドホン装置のヘツドホンおよ
びマイクロホンアームの一実施例を示す斜視図、第２図
は本発明に使用するケーブル分配箱の取付状態を示す斜
視図、第３図はヘツドホンバンドの端部にマイクロホン
アームを取付る状態を説明するための一部を断面とする
図である。 １，Ｖ・・・・・・マイクロホンアーム、２・・・・・
・マイクロホン、３・・・・・・ブシユ（またはクラン
ピングリング）、４・・・・・・ヘツドホンバンド、５
・・・・・・バンドの延長部分（またはバンド端）、５
′・・・・・・延長部分（または突起）、６・・・・・
・受話口、７・・・・・・ケーブル、８，８′，９，ｇ
′・・・・・・導線、１０・・・・・・ケーブル分配箱
、１１・・・・・・係止手段、１２・・・・・・アバツ
トメント面、１３・・・・・・マイクロホンアームの端
部（または肉厚端）、１４，１４′・・・・・・穿孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ アームの一端にマイクロホンを設け、他端をヘッド
   ホンバンド或いは受話口の延長部分と脱着自在に連結し
   得るマイクロホン付きヘッドホン装置において、マイク
   ロホン２が支持されているアーム１の肉厚端部１３に貫
   通孔を設け、その断面形状を延長部分５；５′の断面と
   ほぼ一致させると共にこれよりも大きくし、貫通孔の内
   側には突起、即ち係止手段或いはアバツトメント面を設
   け、これらを必要に応じ延長部分５；５′に設けた対応
   する素子に嵌装或いは衝合させるようにしたことを特徴
   とするマイクロホン付きヘッドホン装置。 ２ マイクロホンアーム１の肉厚端１３の貫通孔に可撓
   性物質から成るブッシュを嵌装するようにしたことを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載のマイクロホン付き
   ヘッドホン装置。 ３ マイクロホンアーム１が延長部分５；５′の軸を中
   心として回動自在となるようにしたことを特徴とする特
   許請求の範囲第２項記載のマイクロホン付きヘッドホン
   装置。 ４ ブッシュ３にはアバツトメント面１２を設け、これ
   により延長部分５；５′の軸線に対するアームの上下動
   範囲を制限するようにしたことを特徴とする特許請求の
   範囲第２項記載のマイクロホン付きヘッドホン装置。