JPS594369B2 - 高純度セレンの製造方法 - Google Patents

高純度セレンの製造方法

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JPS594369B2
JPS594369B2 JP9698979A JP9698979A JPS594369B2 JP S594369 B2 JPS594369 B2 JP S594369B2 JP 9698979 A JP9698979 A JP 9698979A JP 9698979 A JP9698979 A JP 9698979A JP S594369 B2 JPS594369 B2 JP S594369B2
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dioxide gas
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B19/00Selenium; Tellurium; Compounds thereof
    • C01B19/02Elemental selenium or tellurium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2006/00Physical properties of inorganic compounds
    • C01P2006/80Compositional purity

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は工業的に得られる亜セレン酸水溶液中のセレン
を亜硫酸ガスで還元して金属セレンを得る方法の改良に
関するものである。
セレンの主な用途としては整流器や電子写真用のセレン
ドラム等の電子金属材料等がある。
これらは近年ますます高純度のものが要求されている。
従来、通常のセレンの製造方法きしては、銅電解アノー
ドスライム等のセレン含有原料を硫酸処理、浸出等の前
処理をしたのち酸化焙焼し、昇華精製して得られた二酸
化セレンを水に溶解して亜セレン酸水溶液とし、これに
亜硫酸ガスを吹キ込みセレンを還元析出させる方法が行
なわれている。
しかし、このようにして得られたセレンは、一般に純度
が低いため上記の亜セレン酸水溶液をさらにイオン交換
法で処理するか、あるいは上記還元セレンを真空蒸留法
などで精製する方法も提案されている。
これらの方法は何れも不純物の除去が充分でないだけで
なくコスト的にも大きな問題点があった。
セレンに含まれる不純物として最も多いのは通常はSで
あり、そのほかCu、FeyTe、Ct、Sb。
S i 、 Sn 、Na 、 Asなどが含有されて
いる。
本願発明者は上記不純物のうち、特にSを効率よく除去
する手段として、亜セレン酸水溶液を75〜90℃に保
持しつ\、これに90容量%以上の濃厚な亜硫酸ガスを
吹き込むことにより金属セレン中の硫黄分を11011
p以下とするとかできることを見出した。
本発明の目的は上記の方法をさらに改良し、特に亜硫酸
ガスを効率よく使用して全体の不純物を一段と低減せし
める方法を提案するこ吉である。
この目的を達成するため本発明は、二酸化セレンを水に
溶解した亜セレン酸水溶液を75〜90℃に保持しつ\
、これに同温度の90容量%以上の濃厚亜硫酸ガスをこ
の亜セレン酸水溶液中のセレンの50〜90重量%を還
元析出せしめる量だけ吹き込んでこの亜硫酸ガスの殆ん
どをセレンと反応させた後、同温度に保持した膣液に残
留する残りのセレンを還元するに必要な量の同温度の9
0容量%以上の亜硫酸ガスを膣液に吹き込み残りのセレ
ンを還元析出せしめるようにしたものである。
以下本発明の詳細な説明する。
実験の結果によれば、亜セレン酸水溶液の亜硫酸ガスに
よる反応速度は、送入する亜硫酸ガスの濃度および水溶
液の温度、亜セレン酸の濃度が高い程上昇する。
また、還元反応時の温度が高い程、あるいは高温度での
反応では亜硫酸ガスの濃度が高いほど還元析出する金属
セレン中の硫黄分は低下する。
従って亜硫酸ガスは、希釈することなくはV100%の
高濃度のものをそのまま使用するのがS品位を低下させ
るために好ましい。
還元反応温度は75℃以下ではセレン中のS品位は50
p具以上となり90℃以上では生成した金属セレンがゴ
ム状となり反応容器や配管等に付着し、連続運転を困難
にするので75〜90℃が適切な温度である。
亜セレン酸水溶液の温度を上記とし、これに90容量%
以上の亜硫酸ガスを吹き込むと硫黄品位が5pI)m以
下の金属セレンが得られる。
次に第1図はSe濃度125 g/lの亜セレン酸水溶
液を85℃に保持し、これに市販のボンベ入りSO2ガ
スを空気で30容量%のSO2に希釈したもの(A)と
、全く希釈しないもの(B)を亜セレン酸水溶液と同温
度に加温し、夫々液中の全セレンが還元析出するまで連
続して吹き込んだときのセレンの還元率と、セレン中の
S品位との関係を示したものであるが、セレンの還元率
が90%以上で急激にセレン中のS品位が上昇している
すなわちこの現象は、亜セレン酸水溶液中のセレンの還
元反応の進行に伴い、液中に亜セレン酸として溶解して
いるセレンの濃度が低下したにもかかわらず、液中に亜
硫酸ガス濃度が高いため、溶解セレンが殆んどなくなっ
た頃に急激に硫黄が含有されることを示すものき推定さ
れる。
従ってまず反応の第1段階で水溶液中のセレン゛の50
〜90%を還元するのに必要な量だけの亜硫酸ガスを液
中に吹き込み、該亜硫酸ガスが殆んどセレンと反応した
のち、残りのセレンを還元析出させるに必要な量の亜硫
酸ガスを該液中に吹き込んでセレンの還元を完結させ、
セレンを還元するのに必要量以上の過剰の亜硫酸ガスを
液中に存在せしめないようにすることにより、低硫黄品
位の金属セレンが得られるのではないかと想像された。
第2図は、85℃に保持された第1段の反応槽に同じ温
度の所定濃度のセレンを含有する亜セレン酸水溶液を、
夫々滞留時間が4時間となるように供給し、これに該水
溶液中のセレンに対し、夫夫1.1当量の70%の同温
度の、はぼ100%のS02ガスを吹き込み、次いで同
様に滞留時間が夫夫2時間となるように、同じ温度に保
持された第2段の反応槽に供給したのち、同じSO2ガ
スを該水溶液中のセレンに対し1.1当量の30%を夫
々吹き込み、得られたセレン中のSを定量し、原料の亜
セレン酸水溶液中のセレン濃度とセレン中のS品位との
関係を示したものである。
第2図より明らかなように本発明法においては、亜セレ
ン酸水溶液中のセレン濃度が高い第1段の反応槽とセレ
ン濃度の低い第2段の反応槽とでS02ガスと夫々反応
し得られたセレン中のS品位は2〜3pp111と極め
て高純度のものが得られる。
この方法の具体的な手段の一つとしては、連続的に供給
される亜セレン酸水溶液中のセレンを、H2SeO3+
2H2S03→Se+2H2SO4+H20の反応式で
還元せしめるに必要なS02ガス量を第1段と第2段反
応槽に分割して吹き込むのが簡易な方法である。
上記第1段反応槽における該水溶液の滞留時間はセレン
の少なくとも50%を還元するために2時間以上、同様
第2段反応槽における滞留時間はセレンの少なくとも1
0%を還元するために1時間以上が必要である。
滞留時間がこれ以下では、該水溶液に吹き込まれるSO
2ガスの利用率が低下する傾向を示すからである。
この手段に基づいて行なった実験の結果によれば第1段
でのSO2ガスの利用率ははゾ100%となり、かつ、
第2段で得られた金属セレン中のS、さらにはCu、F
e7Na、Sn等の不純物も著るしく低下することが判
明した。
また、具体的な実施手段として、反応槽を2段以下の多
段とし、亜セレン酸水溶液及び反応により生成するスラ
リーを遂次流送し、第2段反応槽以降の各段に全SO2
ガス送大量の50%以下を分配して吹き込んでも同様の
結果が得られるし、バッチ式に一つの反応槽に入れた亜
セレン酸水溶液に亜硫酸ガスを吹き込み、吹き込んだ亜
硫酸ガスがセレンと殆んど反応してから、残りのセレン
を還元するのに必要な量の亜硫酸ガスを吹き込んで残り
のセレンを還元してもよい。
本発明法によれば実施例に示すように不純物合計量で5
p匹以下の金属セレンを得ることができる。
本発明法の他の利点としては高価な亜硫酸ガスの使用効
率が高いことで、従来法では1.5尚量以上が必要であ
ったものが、水沫では1.1当量で充分である。
以下実施例について説明する。
比較例 1 通常の方法によって、銅電解アノードスライムから得ら
れた二酸化セチレンを水に溶解したSe濃度130g/
7の亜セレン酸水溶液を、ガラス内張の反応槽に滞留時
間が6時間となるように連続的に定量供給し、反応槽の
温度は82℃±2℃。
30容量%に空気で希釈したS02ガスも同温度に加熱
保持しつ\、その1.4光量を連続して反応槽に吹き込
んだ。
この間析出したセレンが沈降しない程度に攪拌機でスラ
リーの攪拌を行なった。
反応槽からは連続的にスラリーを排出し、82℃に保持
した別の反応槽に移し、こ\でS02ガスは吹き込まな
いで反応を終結させたのち濾過し洗液に5o4−2が検
出されなくなるまで純水で洗浄、ついで乾燥した。
この場合Se還元率は99%で還元反応はほぼ完了して
いたが、得られたセレン中不純物は820ppm、その
他の不純物の総量7ppIn、Seの品位は99.99
7%に過ぎなかった。
比較例 2 比較例1に使用したものと同じ亜セレン酸水溶液を第1
段の反応槽の滞留時間を6時間きし、はぼ100%の亜
硫酸ガスを1,1当量吹き込んだ以外は比較例1と同様
にして処理したところ、反応は完了していたが得られた
セレン中不純物の定量結果は硫黄8卿、その他の不純物
合計量は10ppmでセレンの品位は、99.998%
であり高純度のものは得られなかった。
実施例 通常の方法によって、銅電解アノードスライムから得ら
れた二酸化セレンを水に溶解したSe濃度130g/l
の亜セレン酸水溶液を第1段の反応槽に滞留時間が4時
間となるように連続的に供給し、反応槽の温度は82℃
±2℃に保持し、これに同温度の市販の液化亜硫酸を気
化させたほぼ100%の亜硫酸ガスを連続的に吹き込ん
だ。
亜硫酸ガスの吹き込み量は、夫々亜セレン酸水溶液中セ
レンに対し1.1当量の50.70.80、%とし、こ
の間比較例と同様に軽く攪拌を行ない吹き込んだ亜硫酸
ガスが殆んど反応してしまうようにした。
第1段反応槽から排出されるスラリー中には殆んど亜硫
酸ガスがなく、同じ温度に保持された第2段反応槽に滞
留時間が2時間となるように給液し、これに残余の亜硫
酸ガス、すなわちそれぞれ50.30,20%を吹き込
み残りのセレンと充分反応させた。
合計の亜硫酸ガス量は1.1当量である。
第2段反応槽から連続的に排出されるスラリーは、以下
比較例と同様に濾過、洗浄、乾燥したのち不純物の定量
を行なった。
この場合第1段反応槽でのSe還元率はそれぞれ55.
76.88%であり、第2段反応槽で得られた金属セレ
ンの不純物は硫黄3ppIn、その他不純物の合計量は
2ppHlでセレンの品位は99.9995%であった
【図面の簡単な説明】
第1図は亜硫酸ガスを吹き込んだ時のセレン還元率とセ
レン中の硫黄の品位との関係を示す図、第2図は亜セレ
ン酸水溶液中のセレン濃度とセレン中のS品位との関係
を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 亜セレン酸水溶液を、第1段の反応槽に温度75〜
    90℃、滞留時間が3時間以上となるように供給し、こ
    れに90容量%以上の濃度の同温度の亜硫酸ガスを、該
    亜セレン酸水溶液中のセレンの50〜90重量%を還元
    析出させるに必要な量だけ吹き込んで該亜硫酸ガスをセ
    レンと反応せしめた後、該水溶液を同温度に保持された
    第2段の反応槽に滞留時間が1時間以上となるように供
    給し、該スラリー中に残留するセレンを還元析出するに
    必要な量の90容量%以上の濃度の亜セレン酸水溶液と
    同温度の亜硫酸ガスを吹き込むことを特徴とする高純度
    セレンの製造方法。
JP9698979A 1979-07-30 1979-07-30 高純度セレンの製造方法 Expired JPS594369B2 (ja)

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