JPS5943653Y2 - 埋込型コンセント取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は埋込型コンセント取付装置に関するものであ
る。

フロアコンセントの取付構造の従来例を第１図および第
２図に示している。

この取付例は、フロアのコンクリート層に埋設したアウ
トレットボックスに次のような取付装置を用いてフロア
コンセントを取り付けた例である。

フロアコンセント１の前面プレート２の裏面には、アウ
トレットボックス３内に突入しているフロアコンセント
１の周囲を取り囲むカラ一部４ａを有する取付枠４を接
合固定しておシ、この取付枠４のカラ一部４ａの基端に
第２図に示すようなねじ挿通穴５ａを有する中胴部と一
対の係止片５ｂ 、５ｂからなるフォーク状の押圧レバ
ー５の上端部を位置規制している。

そして、フロアコンセント１の前面プレート２側よシ前
記取付枠４に回転自在に挿入され前記押圧レバー５のね
じ挿通穴５ａを貫通してアウトレットボックス３内にナ
ツト制御ねじ６を垂設し、このナツト制御ねじ６に螺合
したナツト７を前記押圧レバー５の係止片５ｂ側面に当
接させることによりその回動作用を規制してナツト制御
ねじ６の回転操作に伴ないナツト７が上下動するように
し、このナツト７の上動作用により前記押圧レバー５の
下端部を押し上げてこれを回動操作し、その係止片５ｂ
の端部でアウトレットボックス３０カバ一部３ａないし
その近傍の内壁面を押圧することにより、フロアＦの開
口縁Ｈ表面に接面するフロアコンセント１の表面プレー
ト２周縁部と前記押圧レバー５とでアウトレットボック
ス３ないしフロア開口縁Ｈを挟圧して、フロアコンセン
ト１を固定するようにしている。

ところが、フロアＦのコンクリート層へのアウトレット
ボックス３の埋込設置においては、一般的にその埋設深
度にＯ〜４０ｍｍ程度の誤差が生じ、第３図に示すよう
にその埋設深度が浅い場合には、アウトレットボックス
３のカバ一部りａ内壁を押圧するはずの前記押圧レバー
５の係止片５ｂの端部位置がブッシングＢの設置部にき
てしまうなどして、押圧レバー５による挟圧作用が働わ
ず、フロアコンセント１の固定がう１く行えないという
問題点を有する。

逆に、アウトレットボックス３の埋設深度が深すぎる場
合にも、第４図に示すように前記抑圧レバー係止片５ｂ
の端部位置がアウトレットボックスカバ一部３ａの上端
近くにきてし１い、やはり同様にフロアコンセント１の
固定をはたすことができない。

したがって、この考案の目的は、アウトレットボックス
の埋設深度に誤差がある場合でも確実に取付固定を行う
ことのできる埋込型コンセント取付装置を提供すること
である。

この考案の一実施例を第５図および第６図に示す。

すなわち、との埋込型コンセント取付装置は、前記従来
例にかいてフロアコンセント１の７０７１面下に埋設さ
れるアウトレットボックス３への取付に用いられる取付
装置に替えて、フロアコンセント１の表面プレート２の
裏面に接合固定する取付枠４′として、カラ一部４′ａ
の外周面上のアウトレットボックス開口側から底面側に
向けて複数段の抑圧レバー保持壁４’ｂ・・・を並設し
た取付枠４′を用い、ナツト制御ねじ６に挿通する押圧
レバー５′として、第６図に示すようにねじ挿通切欠ス
リット５′ａを挾んで一対の係止片５’ｂ 、 ５’ｂ
を分岐形成するとともに、そのねじ挿通切欠スリン）５
’ａより挿通して前記ナツト制御ねじ６に装置し、この
押圧レバー５′の上端部を前記取付枠カラ一部４’ａの
任意の抑圧レバー保持壁４’ｂに係止させることにより
、その上端部の取付枠４′への固定位置を選択設定でき
るようにしたものであり、前記ナツト制御ねじ６に螺合
するナラ＋７を抑圧レバー５′の係止片５′ｂの側面部
に当接させてその回動作用を規制し、ナツト制御ねじ６
の回転操作に伴うナツト７の上動操作により抑圧レバー
５′の係止片５′ｂの下端部をアウトレットボックス３
の内壁面に押圧してフロアコンセント１の固定をはかる
構成は前記従来例と同様である。

このように構成したため、アウトレットボックス３の埋
設深度に誤差が生じた場合にも、抑圧レバー５′の上端
部を位置規制する取付枠カラ一部４’ａの抑圧カバー保
持壁４’ｂ・・・を第７図１よび第８図に示すように任
意に選択して、アウトレットボックス３の内壁面への抑
圧をうまく行うことのできる高さに押圧レバー５′を位
置設定することができフロアコネクタ１の固定を確実に
行うことができる。

なむ、前記実施例ではフロアＦに埋設したアウトレット
ボックス３に対するフロアコネクタ１の取付に適用した
場合を示したが、このようなフロアＦへの設置の場合に
限らず壁面内への設置の場合にも適用しうることは勿論
である。

以上のように、この考案の埋込型コンセント取付装置は
、アウトレットボックス内に突入するコンセント本体を
囲むカラ一部を有しコンセント表面プレートの裏面に固
定した取付枠と、この取付枠の前記カラ一部外周面上の
前記アウトレットボックスの開口側から底部側にかけて
複数段並設した抑圧レバー保持壁と、前記アウトレット
ボックス内に向けて前記取付枠に回転自在に貫挿したナ
ツト制御ねじと、このナツト制御ねじに螺合したナツト
と、前記ナツト制御ねじに挿通して前記ナツトで抜止さ
れ自己の一側部に当接させた前記ナツトを回動規制する
とともに自己の一端部を前記取付枠の抑圧レバー保持壁
により位置規制されて前記ナツト制御ねじの回転操作に
伴う前記ナツトの上動により自己の他端部を前記アウト
レットボックスの内壁面に押圧してコネクタをアウトレ
ットボックスに固定する押圧レバーとを備えたものであ
るため、アウトレットボックスの埋込深度に誤差がある
場合でも、コンセントの取付固定を確実にはかることが
でき、施工が容易になり適用範囲の拡大をはかることが
できるなどの効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す縦断面図、第２図はその抑圧レバ
ーの斜視図、第３図および第４図はそれぞれその取付施
工上の問題点を示す説明図、第５図はこの考案の一実施
例を示す説明図、第６図はその抑圧レバーの斜視図、第
７図および第８図はそれぞれその取付施工説明図である
。 １・・・・・・フロアコンセント、２・・・・・・表面
フレート、３・・・・・・アウトレットボックス ３ａ
・・・・・・カバ一部、４′・・・・・・取付枠、４′
ａ・・・・・・カラ一部、４’ｂ・・・・・・押圧レバ
ー保持壁、５′・・・・・・押圧レバー、５′ａ・・・
・・・ねじ挿通切欠スリット、５’ｂ・・・・・・係止
片、６・・・・・・ナツト制御ねじ、７・・・・・・ナ
ツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アウトレットボックス内に突入するコンセント本体を囲
   むカラ一部を有しコンセント表面プレートの裏面に固定
   した取付枠と、この取付枠の前記カラ一部外周面上の前
   記アウトレットボックスの開口側から底部側にかけて複
   数段並設した抑圧レバー保持壁と、前記アウトレットボ
   ックス内に向けて前記取付枠に回転自在に貫挿したナツ
   ト制御ねじと、このナツト制御ねじに螺合したナツトと
   、前記ナツト制御ねじに挿通して前記ナツトで抜止され
   自己の一側部に当接させた前記ナツトを回動規制すると
   ともに自己の一端部を前記取付枠の抑圧レバー保持壁に
   より位置規制されて前記ナツト制御ねじの回転操作に伴
   う前記ナツトの上動により自己の他端部を前記アウトレ
   ットボックスの内壁面に押圧してコネクタをアウトレッ
   トボックスに固定する抑圧レバーとを備えた埋込型コン
   セント取付装置。