JPS5943242B2 - 工作機械の工作物締付装置のため動力式操作装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、回転する締付シリンダと、その中で一緒に回
転するように配置されている軸方向に移動可能な締付ピ
ストンと、ディストリビュータとを有し工作機械の締付
装置に作用して工作物を保持せしめる動力式操作装置で
あって、ディストリビュータは、作業媒体用の接続部を
備えているディストリビュータケーシングと、締付シリ
ンダ内に同軸的に挿入されて締付ピストンに固定され締
付シリンダの壁内で軸方向に移動可能に支承されている
ディストリビュータ軸とを有しており、ディストリビュ
ータ軸はディストリビュータケーシング内で回転可能で
あるが、締付ピストンが軸方向に移動するときにディス
トリビュータケーシングを連行し、更に、締付ピストン
の軸方向移動のためのコントロール装置が設けられてお
り、このコントロール装置は、互いに協働する少なくと
も２つの部分とより成っていて、コントロール装置のこ
れら両方の部分の一方はディストリビュータケーシング
に結合されていてディストリビュータケーシングと一緒
に軸方向に移動を行うようになっているものに関する。

ドイツ連邦共和国特許第１９１１５５８号明細書に記載
されていること形式の公知の動力式操作装置にお℃・て
は、ディストリビュータケーシングに取付けられている
コントロール装置部分はスイッチ片であって、これは、
締付シリンダ及びディストリビュータに対して相対的に
不動なコントロール装置部分である接触スイッチを操作
する制御突起又は制御カムを有しているコントロール装
置の両方の部分の間では軸方向の相対運動だけが行われ
、したがって作動の確実な接触スイッチを簡単に使用す
ることが可能であるけれども、接触スイッチを定置に保
持する保持装置のために特別な費用が必要である。

そこで本発明の目的は、最初に述べた形式の動力式操作
装置を改良して、両方のコントロール装置の間に軸方向
相対運動だけが行われることの利点は維持しながら、デ
ィストリビュータケーシングに取付けられていない方の
コントロール装置部分を簡単にかつわずかな所要スペー
スで配置し得るようにすることである。

この目的を達成するために本発明の構成では、ディスト
リビュータケーシングの縦案内によって片持部材が軸方
向に移動可能に案内されていて、コントロール装置の他
方の部分を保持していると共に、締付シリンダの回転を
可能ならしめる軸受を介して締付シリンダに対する相対
的軸方向移動を防止されて締付シリンダに取付けられて
いるようにした。

本発明によって得られる利点は、コントロール装置の保
持がディストリビュータケーシングによるほかに締付シ
リンダだけによって行われ、しかもこれによってコント
ロール装置あるいはコントロール装置部分が、回転する
締付シリンダにより連行されることがないようにするこ
とである。

両方のコントロール装置部分の間にはいぜんとして、締
付シリンダ内での締付ピストンの軸方向移動に相応する
軸方向相対運動だけが行われ、したがって、安価で作動
の確実な周知構造の接触スイットをいぜんとして使用す
ることができる。

工作機械の定置の不動の部分にコントロール装置を保持
するために特別な保持装置が不要であり、したがってコ
ントロール装置をわずかな所要スペースでコンパクトに
構成することができる。

本発明の有利な実施態様では、締付シリンダに対して同
軸的なリング状の軸受が、締付シリンダに対して相対的
に回転可能かつ軸方向移動不能なリングを保持しており
、このリングに片持部材が固定されている。

本発明の別の実施態様では、軸受が、片持部材に設けら
れている軸受部分を有ししており、この軸受部分は軸方
定で、締付シリンダのリング状に回転する軌道面に沿っ
て案内される。

締付シリンダが、ディストリビュータに面したその端面
から外方に向かって、軸受又は軌道面を保持しているリ
ングつばを有しているようにするのがよい。

これによりリング状の軸受又は軌道面の直径が締付シリ
ンダの外径と無関係になり、ディストリビュータケーシ
ングの半径方向寸法に容易に適合させることができる。

更に有オリな実施態様では、縦案内を形成するために、
ディストリビュータケーシングに固定された案内体が設
けられており、この案内体は、片持部材を収容する軸方
向の案内溝を有している。

案内体は、ディストリビュータケーシングに結合されて
いるコントロール装置部分の保持体を備えていることが
でき、このようにすると、コントロール装置の組立のた
めに、軸受を締付シリンダに取付けかつ案内体をディス
トリビュータケーシングに取付けるだけでよい。

好ましくは、片持部材に取付けられているコントロール
装置部分が、片持部材とディストリビュータケーシング
に取付けられているコントロール装置部分との間に配置
されていて、片持部材は逆の側でディストリビュータケ
ーシング若しくは案内体に沿って案内されている。

この場合、案内体が軸方向移動可能かつそのつどの移動
位置に固定可能にディストリビュータケーシングに保持
されており、案内体の案内溝の底がディストリビュータ
ケーシングの接平面に対して平行に延びており、ディス
トリビュータケーシングに取付けられているコントロー
ル装置部分のための保持体が、案内溝の一方の側面の側
で案内溝を越えて突出している案内体のフランジである
ようにするとよい。

以下においては、図面に示した実施例を参照しながら本
発明の構成を具体的に説明する。

動力式操作装置の締付シリンダ１は、締付ピストン２を
移動可能に収容しているシリンダケーシング３より成っ
ており、シリンダケーシング３は第５図に示す中空管状
の工作機械主軸５３の一端部に設けられたフランジ６０
にねじ６１を介して固定されている。

主軸５３の他端部には周知のように工作物締付装置例え
ばセンタ５７を備えた端面回し板５９がテーパフランジ
５５を介して固定されている。

主軸５３の内部には、端面回し板５９の回し金５６を押
して工作物５８を締付けるための押し棒５４が同軸的に
貫通しており、この押し棒５４は工作物５８とは逆の側
の端部で締付ピストン２の第１図で見て上方の端部に固
定されている。

したがって主軸５３ひいては工作物５８の端面回し板５
９が駆動装置（図示せず）によって回動せしめられると
、シリンダケーシング３及び締付ピストン２も一緒に回
転する。

締付シリンダ１には全体を符号４で示したディストリビ
ュータが接続している。

このディストリュータ４は、締付シリンダ１と一緒に回
転しないディストリビュータケーシング５を有しており
、これは側面に、締付シリンダ１を操作する作業媒体の
ための接続部６（第２図）を有している。

ディストリビュータケーシング５内ではディストリビュ
ータ軸７が回転し、これは、軸受８，９によってディス
トリビュータケーシング５内で軸受されている。

軸受９はディストリビュータ軸７の段部１０に軸方向で
支えられており、軸受８は止めリング１１に支えられて
いる。

したがってディストリビュータケーシング５はディスト
リビュータ軸７に軸方向で不動に保持されている。

ディストリビュータ軸７は締付ピストン２に固定されて
いて、締付シリンダ１の壁１６内で軸方向に移動可能に
支承されている。

このような構成により、締付ピストン２の軸方向移動運
動はディストリビュータ軸７を介してディストリビュー
タケーシング５にそのまま伝達される。

ディストリビュータケーシング５の内周面に形成されて
いるリング溝１２，１３は作業媒体の供給及び排出に役
立ち、作業媒体のための接続部６に接続されている。

ディストリビュータ軸７とディストリビュータケーシン
グ５との間に漏えいする作業媒体（油）は通路１４内に
集められて、接続部１５を通って排出される。

ディストリビュータ軸７は、締付シリンダ１内の締付ピ
ストン２０両側に通じている軸通路１８，１９を有して
おり、これらの軸通路はリング溝１２，１３に通じてい
る。

軸通路１８，１９を通る作業媒体の制御は通常の形式で
行われるものであって、ここでは説明を省略する。

締付ピストン２の軸方向移動距離をコントロールするた
めにコントロール装置が設けられており、これは複数の
部分、すなわち接触スイッチ２０と、これを操作する制
御カムをそれぞれ備えている２つのスイッチ片２１とよ
り成っている。

接触スイッチを形成しているコントロール装置部分はデ
ィストリビュータケーシングに結合されていて、これと
一緒に軸方向移動を行う。

更にディストリビュータケーシング５の縦案内３２によ
って片持部材２９が軸方向に移動可能に案内されており
、この片持部材はコントロール装置の他方の部分である
スイッチ片２１を保持しており、このスイッチ片に対し
て相対的に、ディストリビュータケーシング５が軸方向
移動可能であると共に、締付シリンダが回転可能である
。

締付シリンダ１に対する片持部材２９の軸方向固定は、
締付シリンダの回転を可能にする軸受２４によって行わ
れる。

このために締付シリンダ１はディストリビュータ４に面
した端面にリングつば２３を有している。

第１図及び第２図に示した実施例ではリングつば２３の
外周に、締付シリンダ１に対して同軸的なリング状玉軸
受として構成された軸受２４を介して、締付シリンダに
対して相対的に回転可能かつ軸方向移動不能なリング２
２が支承されている。

この場合軸受２４はリングつば２３の外周上でリング状
の段部２５と止めリング２６との間に配置されている。

リング２２自体は中央平面内で分割されていて、両方の
リング部分はねじ２７によって互いに緊定されている。

これらのリング部分はそれぞれリングつば２８を以て軸
受２４を半径方向でつかみ、軸受２４を軸方向で締込ん
でいる。

片持部材２９は端面フランジ３０を有しており、これは
ねじ３１によってリング２２に固定されている。

（第３図及び第４図に示した実施例においては軸受２４
は片持部材２９に設けられている軸受部分５０によって
、つまり片持部材２９に回転可能に支承されている軸受
ローラによって構成されている。

この軸受部分５０は締付シリンダ１の軸方向で締付シリ
ンダ１のリング状の軌道面５１に支えられて、これに沿
って転動する。

軌道面５１はリングつば２３のリング溝５２の側面によ
って形成されている。

）片持部材２９は縦案内３２内で、締付シリンダ１によ
る回転連行を阻止されており、かつ半径方向でディスト
リビュータケーシング５の軸線に向かって支えられてい
る。

この場合縦案内を形成するためにディストリビュータケ
ーシング５に案内体３３が固定されており、これは、片
持部材２９を収容する軸方向の案内溝を有している。

この案内溝はＵ字形の横断面を有していて、その底３９
並びに側壁４０に沿って片持部材２９がそれぞれ直線状
の転がり軸受３４を介して案内されている。

案内体３３は、ディストリビュータケーシング５に結合
されているコントロール装置部分のための保持体３５を
備えていて、軸方向移動可能かつそのつどの移動位置に
固定可能にディストリビュータケーシング５に保持され
ている。

このために、案内体３３をディストリビュータケーシン
グ５に保持する締付ねじ３６が設けられており、そのナ
ツトは滑子３７としてディストリビュータケーシング５
のＴ溝３８内で移動可能である。

案内体３３の案内溝の底３９及び案内体を支えているデ
ィストリビュータケーシング５の支持面４１はディスト
リビュータ軸７の接平面に対して平行である。

ディストリビュータケーシング５に取付けられているコ
ントロール装置部分（接触スイッチ２０）の保持体３５
は、案内溝の、第２図で見て下方の側面の側で案内溝を
越えて突出している案内体３３のフランジである。

この結果、片持部材２９に取付けられているコントロー
ル装置部分（スイッチ片２１）は片持部材とディストリ
ビュータケーシング５に取付けられているコントロール
装置部分（接触スイッチ２０）との間に配置されている
ことになる。

片持部材２９は両方のコントロール装置部分２０．２１
とは逆の側で案内体３３に支えられており、この場合、
実際には第２図の左側が鉛直方向で上方であって、ディ
ストリビュータケーシング５と、案内体３３と、片持部
材２９と、これに取付けられているコントロール装置部
分２１と、ディストリビュータケーシング５に結合され
ているコントロール装置部分２０とはこの順序で鉛直に
下方から上方に配置されている。

ディストリビュータケーシング５に結合されているコン
トロール装置部分は接触スイッチ２０として構成されて
いて、保持体３５の長孔４２に沿って軸方向の位置を調
節可能である。

２つのスイッチ片２１として構成されているコントロー
ル装置部分は片持部材２９０２つの溝４３に沿って軸方
向位置を調節可能である。

したがって接触スイッチ２０の切替点を締付ピストン２
の軸方向移動距離に任意に合わせて調整することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による１実施例の軸方向断面図、第２
図は、第１図の矢印■の方向で見た図、第３図は、変化
実施例の軸方向断面図、第４図は、第３図の矢印■の方
向で見た第２図相当の図であり、第５図は、本発明の１
実施例の動力式操作装置を工作機械の工作物締付装置に
結合した状態を示す図である。 １・・・・・・締付シリンダ、２・・・・・・締付ピス
トン、３・・・・・・シリンダケーシング、４・・・・
・・ディストリビュータ、５・・・・・・ディストリビ
ュータケーシング、６・・・・・・接続部、７・・・・
・・ディストリビュータ軸、８及び９・・・・・・軸受
、１０・・・・・・段部、１１・・・・・・止めリング
、１２及び１３・・・・・・リング溝、１４・・・・・
・通路、１５・・・・・・接続部、１６・・・・・・壁
、１８及び１９・・・・・・軸通路、２０・・・・・・
接触スイッチ、２１・・・・・・スイッチ片、２２・・
・・・・リング、２３・・・・・・リングつば、２４・
・・・・・軸受、２５・・・・・・段部、２６・・・・
・・止めリング、２７・・・・・・ねじ、２８・・・・
・・リングフランジ、２９・・・・・・片持部材、３０
・・・・・・端面フランジ、３１・・・・・・ねじ、３
２・・・・・・縦案内、３３・・・・・・案内体、３４
・・・・・・転がり軸受、３５・・・・・・保持体、３
６・・・・・・締付ねじ、３７・・・・・・滑子、３８
・・・・・・Ｔ溝、３９・・・・・・底、４０・・・・
・・側壁、４１・・・・・・支持面、４２・・・・・・
長孔、４３・・・・・・溝、５０・・・・・・軸受部分
、５１・・・・・・軌道面、５２・・・・・・リング溝
、５３・・・・・・主軸、５４・・・・・・押し棒、５
５・・・・・・テーパフランジ、５６・・・・・・回し
金、５７・・・・・・センタ、５８・・・・・・工作物
、５９・・・・・・端面回し板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 回転する締付シリンダ１と、その中で一緒に回転す
   るように配置されている軸方向に移動可能な締付ピスト
   ン２と、ディストリビュータ４とを有し、工作機械の締
   付装置に作用して工作物を保持せしめる動力式操作装置
   であって、ディストリビュータは、作業媒体用の接続部
   ６を備えているディストリビュータケーシング５と、締
   付シリンダ１内に同軸的に挿入されて締付ピストン２に
   固定され締付シリンダの壁内で軸方向に移動可能に支承
   されているディストリビュータ軸γとを有しており、デ
   ィストリビュータ軸はディストリビュータケーシング５
   内で回転可能であるが、締付ピストン２が軸方向に移動
   するときにディストリビュータケーシング５を連行し、
   更に、締付ピストンの軸方向移動のためのコントロール
   装置が設ケられており、このコントロール装置は、互い
   に協働する少なくとも２つの部分より成っていて、コン
   トロール装置のこれら両方の部分の一方はディストリビ
   ュータケーシングに結合されていてディストリビュータ
   ケーシングと一緒に軸方向移動を行うようになっている
   形式のものにおいて、ディス） リビュータケーシング
   ５の縦案内３２によって片持部材２９が軸方向に移動可
   能に案内されていて、コントロール装置の前記両方の部
   分の他方を保持していると共に、締付シリンダ１０回転
   を可能ならしめる軸受２４を介して締付シリンダ１に対
   する相対的軸方向移動を防止されて締付シリンダに取付
   けられていることを特徴とする動力式２ 締付シリンダ
   １に対して同軸的なリング状の軸受２４が、締付シリン
   ダに対して相対的に回転可能かつ軸方向移動不能なリン
   グ２２を保持しており、このリングに片持部材２９が固
   定されている特許請求の範囲第１項記載の動力式操作装
   置。 ３ 軸受２４が、片持部材２９に設けられている軸受部
   分５０を有しており、この軸受部分は軸方向で、締付シ
   リンダ１のリング状に回転する軌導面５１に沿って案内
   されている特許請求の範囲第１項記載の動力式操作装置
   。 ４ 締付シリンダ１が、ディストリビュータ４に面した
   その端面から外方に向かって、軸受２４又は軌道面５１
   を保持しているリングつば２３を有している特許請求の
   範囲第２項又は第３項記載の動力式操作装置。 ５ 縦案内３２を形成するために、ディストリビュータ
   ケーシング５に固定された案内体３３が設けられており
   、この案内体は、片持部材２９を収容する案内溝を有し
   ている特許請求の範囲第４項記載の動力式操作装置。 ６ 案内体３３が、ディストリビュータケーシング５に
   結合されているコントロール装置部分の保持体３５を備
   えている特許請求の範囲第５項記載の動力式操作装置。 ７ 片持部材２９に取付けられているコントロール装置
   部分が、片持部材２９とディストリビュータケーシング
   ５に取付けられているコントロール装置部分との間に配
   置されていて、片持部材２９が逆の側でディストリビュ
   ータケーシング５若しくは案内体３３に沿って案内され
   ている特許請求の範囲第６項記載の動力式操作装置。 ８ 案内体３３が軸方向移動可能かつそのつどの移動位
   置に固定可能にディストリビュータケーシング５に保持
   されており、案内体の案内溝の底３９がディストリビュ
   ータ軸７の接平面に対して平行に延びており、ディスト
   リビュータケーシング５に取付けられているコントロー
   ル装置部分のための保持体３５が、案内溝の一方の側面
   の側で案内溝を越えて突出している案内体のフランジで
   ある特許請求の範囲第７項記載の動力式操作装置。